Soliloquy >> January 2001

2001/02/04 updated  Jun-Square


January 2001

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2001/01/12

機能拡張マネージャ

iTunesインストール後の機能拡張マネージャ

 Macworld Expo/SFで発表された『iTunes』を使ってみました。日本語版は今月末には出るようですが、早く試したかったので英語版です。

 iTunesをインストールして組み込まれるシステムファイルは右の通り(機能拡張マネージャの表示)。ファイル名に"Nomad"や"Rio"が含まれているものは、ポータブルMP3プレーヤー用のドライバーだと思われるので、これらのプレーヤーを持っていなければ外してもかまわないんじゃないでしょうか(未検証)。

プレーヤーとしての機能

 プレーヤーとしては、他のプレーヤーソフトが備えている機能は一通り装備しています。音に合わせた画像が表示される機能(Visual)はなかなか綺麗で嬉しかったです。インターフェースがQuickTime Player 4と共通なのもいいですね。
 難点を上げれば、設定ファイル(Libraryなど)の位置が固定されてしまっているのはちょっとイヤでした。
 それから、初回起動時にハードディスク上のMP3ファイルを自動で検索してくれるのですが、あとで追加して検索する機能はないようです。手動でファイルを追加するのは他のプレーヤーと同じですが、最初にできることがあとからできないというのは少々ストレスがたまります。

エンコーダーとしての機能

 以下の条件で変換速度を検証してみました。

  • 使用マシン:PowerPC G3 366MHz搭載のiBook(RAM:192MB)
  • 変換した曲:"Happy Day"/真田アサミ、沢城みゆき、氷上恭子
  • 演奏時間:4分8秒

音楽CDからのMP3変換時間

 

変換時間

対演奏時間比

iTunes ver 1.0

1分57秒

47.2%

MacMP3 ver 1.1.1(速度重視)

1分41秒

40.7%

MacMP3 ver 1.1.1(音質重視)

3分51秒

93.1%

 速度的にはなかなかいい線いってるんじゃないでしょうか。ただ、MacMP3の現行バージョン(3.0.2)は変換がかなり速くなっているそうなので、iTunesも後のバージョンでの速度向上を期待したいところです。
 なお、3つのファイルで音質の差は感じられませんでした。私はなんとなく安心できるので、いつも「音質重視」の設定で変換していますが。

 エンコーダーとしての機能自体は、残念ながらiTunesには改善すべき点が多いと思いました。
 まず、変換後のファイルが保存される場所が固定で、変更できないのはよくないです。(すみません、できました。)それから、CDDBからデータを取得できるのは良いとして、手動でID3タグを編集する機能がない(少なくとも見つけられなかった)のはマズい。(すみません、これもできました。)インターネットに接続していないときや、CDDBに登録されていないCDから変換したときなんかちょっと困ります。もちろん他のツールを使えばいいのですが、MacMP3が変換中にID3タグの編集ダイアログを出してくれるのと比べると…。

というわけで

 iTunesの操作は分かりやすいですし、Apple純正でフリーウェアという点でも、MP3初心者に最適だと思います。それよりもっとこった使い方をしたくなったり、たくさんのMP3を変換したくなったら他のソフトを使ってみる、というのがいいのではないでしょうか。
 私自身は、MacMP3にはない「Visual」機能が気に入ったので、再生にはiTunes、変換にはMacMP3を3.0.2にバージョンアップして使おうと思います。バージョンアップのお知らせが来ないと思ったらユーザー登録ハガキ出してなかった。早く出さなくっちゃー


2001/01/10

 現在、サンフランシスコでMacworld Expoが開催されています。私は今回、QuickTimeストリーミングで初めてジョブズの基調講演を聴きました。

 どうせ混んでいて繋がらないだろうと思ったらMacOS Xを紹介していた序盤はかなり快適に見ることができました。これがQuickTimeの力なのか、はたまたジョブズ人気が落ちたということなのか?!
 …と思っていたら新デスクトップG4発表のあたりからレスポンスが悪くなり始め、何度も途切れるように。肝心なことを言うときに限って途切れ、再度接続したらその話はもう終わって大歓声とか、聴衆はすごく盛り上がっているのに英語力不足で何言ってるか分からなかったりとか、いろいろありましたがおもしろかったです。画質は悪くても会場の雰囲気は十分味わえたし、うまいと評判のスピーチも堪能できましたし。何より、ちょっとした歴史的場面に立ち会えたことに感動しました。

 今回は、まったく予想もしていなかったものが発表されて嬉しかったです。
 特に、DVD-Rドライブ搭載モデルは衝撃でした。「これだよ!これがほしかったんだよ!」という感じ。『iDVD』でのメニュー画面のオーサリングも簡単そうで、このへんは「さすが」という感じですね。MP3変換/再生ソフトの『iTunes』も、インターフェースがなかなかかっこいいし、愛用の『MacMP3』から乗り換えたくなってしまいました。

 そして、「やっと出すか」という感じの『PowerBook G4(Titanium)』。
 デザイン的にはもう少し奇抜でもよかったかなー、と思うくらいでしたが、あの薄さと筐体ぎりぎり一杯の液晶は「よくがんばった!」という感じですね。iBookユーザーになったばかりのうちでは買えませんが、ユーザーの要求に答えるものをやっと出してくれて安心しました。
 この調子でiBookも薄くてスマートなモデルが出てくれるといいなあ。



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