ナオ「ねえ、いいでしょう?・・・ぺろ」

 ミナ「お願いしますぅ・・・ペロッ」

 僕「はわわわわあああ!!!」

 

 み、耳の穴の中の、奥の壁をなめてるう!

 さらに奥の鼓膜までぇ・・・く、くすぐったあああいいい!!!

 

 ナオ「ねえ・・・ねえ・・・れろれろぉ」

 ミナ「行きましょうよお・・・いっしょにぃ・・・ペロペロォ」

 僕「わ、わわ、わかったからぁ・・・い、いくからあああ!!!」

 

 その言葉に耳から出てくる2人、

 僕の前へ・・・妖精のおなかがすっかりふくらんでいる。

 

 ナオ「じゃあ行きましょう」

 僕「その、ちゃんと帰してくれるんだよね?」

 ミナ「はい!『帰りたい』って言ってくだされば、すぐに!」

 

 妖精は何かを念じると、

 僕の目の前に空中の裂け目が現われた!

 そこからは心地よい花の香りがする・・・見ると一面の花畑だ!

 

 ナオ「くぐって!」

 ミナ「すぐそこです」

 

 僕はふらふらと引き寄せられるように中へ入る・・・

 そして花畑の上に倒れ込むと後ろの裂け目が消えた・・・・・

 

 ナオ「うふ、妖精の国へようこそ!」

 ミナ「いい気持ちでしょ?どうですか?」

 僕「本当だ・・・天国みたいだぁ・・・」

 

 ふかふかの花畑に大の字になる・・・

 花畑というより・・・花で体が支えられていて・・・

 地面がないというか・・・無数の花の巨大なベッドみたいだ・・・

 

 僕「すごく気持ちいい・・・ふわぁ・・・眠くなっちゃった・・・」

 ナオ「お疲れですものね、ゆっくり眠ってください」

 ミナ「その間に私たちの仲間を呼んで来ますぅ」

 

 うぅ・・・空気、匂い、温かさ、全てが心地よい・・・

 まさに天国・・・花の・・・妖精の・・・ぐぅ・・・・・

 ・・・・・眠りに・・・落ち・・・・・ぅ・・・・・・・・・・

 

 

 

 

 

 ブゥーーーン・・・

 ブウーーーーーーーーーン・・・・・

 ブゥブゥーーーーーーーーーーーン・・・・・

 

 う・・・何だろう・・・

 なんかうるさいぞ・・・・・

 無数の・・・羽音が・・・んんん???

 

 うっすら目を開けると・・・

 目の前には妖精が2匹・・・3・・・5・・・

 いや、10・・・20・・・・・もっと?・・・ええっ!?

 

 跳び起きると目の前に無数の妖精が!

 す、すごい大群だ、これは何十・・・何百・・・

 へたすると千匹以上は!?これだけいると、こ、恐い・・・!!

 

 ナオ「あらためまして・・・妖精の国へようこそ!」

 

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