僕「・・・こんにちは」
ビクッ!ビクッ!と体を震わせる2人、 かなり驚いた表情だ・・・これって・・・妖精!? 妖精A「こ、こここ、こんにににちわわわ・・・」 妖精B「さ、さ、さささ、さようううなななららららら・・・・・」 逃げようとする妖精をもう一方の妖精が引き止める、 かわいい妖精だ・・・よく見るとちゃんと服着てる・・・片方は黒髪、もう片方はピンクの髪・・・ 窓の方へと向かったピンクの髪の妖精を、黒髪の妖精が引き戻してきた・・そして僕の顔の前に・・・ 妖精A「わ、わたしたちが・・・見えるんですね?」 僕「うん、見えるよ」 妖精B「お、おおおおお、おじゃましましたあああああ」 僕「うん、さようなら」 妖精A「ちょっとミナ!逃げないの!!」 ピンクの髪の妖精はミナというらしい。 ミナ「だって・・・ナオも逃げようよお」 黒髪の妖精はナオというのか。 ナオ「おちつきなさいよ!・・・私たちが見えるって事は、それだけいい人なのよ」 ミナ「でも、でも・・・」 ナオ「大丈夫!つかまったりしないわよきっと、ほら!」 羽根をブゥーーーンと鳴らしながら、 2人の妖精は僕の顔の前で静止する。 ナオ「はじめまして!私、妖精の国から来ました、ナオっていいます!」 ミナ「は、ははは、はじめまし・・・て・・・ミナと・・・いいますううう」 なんかかわいいな 僕「はじめまして、妖精さんだね、はじめて見るよ」 思わず笑顔になる僕の表情に、 2人は少し安心したようでほっと胸をなでおろしている。 ナオ「私たちが見える大人のひとって、こっちの世界ではじめて見ます」 ミナ「ほ、ほんとに、感動しました!心が清い証拠ですよ」 僕「うーん、心が清いって、ほめられてるのかな?」 ナオ「当然です!子供だって私たちを見られる人ってまれなのに・・・」 ミナ「その・・・私たちを・・・捕まえたりしませんよね?」 まだミナは少しおびえているようだ。 僕「捕まえないよ、約束する」 ミナ「ほ、ほほ、ほんとに?」 僕「本当に」 ナオ「ありがとう!」 ブゥーーーンと飛んで僕の頬にちょっとキスするナオ。 僕「君たちは何をしてるの?」 ミナ「それは、あの・・・」 ナオ「その、人間界に、栄養の補給に・・・」 僕「栄養って・・・花の蜜とか?」 ミナ「いえ、花は私たちの世界には無数にあります、ただ・・・」 ナオ「その、え、塩分が足りないんです!妖精の国では」 僕「塩分!?」 2人は僕の目をじっと覗き込む。