☆妖精の国へようこそ☆

 

 春のうららかな昼下がり、

 暖かな日差しに僕は部屋でうとうとしていた。

 穏やかな風がそよそよと開いた窓から入ってきて気持ちいい、

 花の匂いが部屋を吹き抜ける感じがしておちついた気分になる、

 僕はベットでこの幸せな気分のまま寝ようとすると・・・・・

 

 ・・・・・ブゥゥゥゥゥン・・・・・

 

 ・・・耳にうるさい羽根の音が入ってきた・・・

 

 ・・・・・・・ブゥゥゥゥゥーーーーーン・・・・・・・

 

 ・・・・・うるさい。

 せっかく人が気分よく昼寝しようとしているのに・・・

 ・・・僕は薄目を開けて虫を探す、やはり何か飛び交っている、

 目を開けるとそれは2匹・・・蝿よりもは大きい・・蜂か?いや、トンボ?

 この季節のトンボはないだろう・・・何だろう・・・僕はよーく目をこらすと、それは・・・

 

 声A「・・・・・起きちゃったみたいね」

 声B「どうしよう」

 声A「大丈夫よ、人間にはどうせ私たちは見えないんだし」

 

 そこには小指ぐらいの大きさの少女が・・・

 背中に羽根をつけた2人の小さな少女が飛んでいた・・・!!

 こ、これは夢か?でも確かに目の前に・・・しかも喋ってる・・・!!!

 

 声B「ねえ、この人間、私たちのこと見てない?」

 声A「まさか!大人は見ることも声を聞くこともできないはずよ」

 声B「でも見える大人もいるらしいわよ」

 声A「そんなに心が綺麗な大人がいる訳ないじゃないの!」

 声B「でも・・・ほら、目が合ってる」

 

 僕はおそるおそるその2人に声をかけた。

 

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