「・・・・・次は足を拭かせていただきますわ」 

「いっ・・・あっ・・・・・はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・」 

 

スッ、と股間を攻めていたタオルが抜かれ、 

ララさんは別のタオルを手に取ると今度は俺の太股から足の先を丹念に拭く・・・ 

あ、危なかった・・・あのままもうちょっとされてたら・・・で、出ちゃうところだった・・・

荒くなった息を整えながら安心しつつも、心の奥で少し残念がる自分を見たような気がして、 

少し戸惑いを感じた、そういえば3ヶ月も眠ったままだったから・・・そういうのも溜まってるはずでは・・・ 

 

「足、いかがですか?」 

「うん、気持ちいいよ、ありがとう」 

 

汗を拭いてもらっている・・・ 

感覚はちゃんと通っているものの、 

自ら動かそうとしても痺れて動けない・・・ 

まじまじと自分の手足を見ると、大きくひどい傷痕がいくつも・・・ 

うーーーーーん、これはあの決勝戦で、レンちゃんの長槍にやられた・・・・・ 

 

「あの、おなか空いてらっしゃいます?」 

「え?」 

「いえ、今、おなかが鳴ったようですので」 

「そ、そう?」 

「はい、すでにお食事の用意はしてありますわ」 

 

そう言うと机の上のトレイから鍋を取り出した、 

蓋を開けると美味しそうなクリームシチューの匂いが・・・ 

 

ぎゅるるるるる・・・ 

 

「あ、失礼」 

「いいんですのよ、丁度良い温かさになっておりますわ」 

 

ララさんはシチューをボウル皿に汲むと、 

大き目のスプーンですくって自分で口に含んだ、

そしてそのまま僕の顔に近づいて・・・・・!? 

 

「ん!んぐむううっ!!」 

 

突然、唇を重ねてきたララさん・・・ 

その口の中からトロリとした甘いシチューが入ってくる・・・ 

まったりとしていて濃厚な甘さがララさんの舌とともに口内に絡みつく・・・

 

・・・・・ごっくん。 

 

飲まされちゃった・・・ララさんの口の中のシチュー全部。 

唇が離れると再びシチューをスプーンですくうララさん・・・ 

それをまた綺麗な紅い唇に運ぶ・・・ 

 

「ちょ、ちょっとララさんっ!何を急に・・・!!」 

「何と申されましても、お食事のお手伝いをさせていただいているだけですわ」 

「で、ででで、でも、き、キス、いえ、その・・・口移しだなんて」 

 

あせる僕を見てまるで恋人のように微笑むララさん。 

 

「スプーンのままですと、こぼれてしまうかも知れませんので」 

「だからって、そんな」

「あなた様が眠ってらした時はこうしてお食事を召し上がってらしたのですわよ」 

「う・・・」 

「もうしばらくはこうなされた方がよろしいと思われますが」 

 

そう言うと口にシチューを含み、 

今度は反論の余地なく唇を重ねる。 

 

「!!!」 

 

・・・・・ごっくん。 

 

そしてまた唇が離れる。 

 

「ここでお水を少し飲みましょう」 

 

 

 

・・・・・ 

 

「はい、このオレンジで最後ですわ」 

 

むぐむぐ・・・ごっくん

 

「全部綺麗にいただきましたですわね、 

いかがでしょうか?足りないようならば追加をお持ちいたしますが」 

「い・・・いいよ、もう・・・」 

「さようですか、では片づけさせていただきますわ」 

 

食器をトレイに片づけるララさん・・・ 

何というか・・・僕は軽く犯されたような感覚だ・・・ 

眠っていた時、毎日こんな事をされていたなんて・・・ 

 

ガチャッ 

 

「ララ姉さん、食事終わった?」 

「まあルル、ご苦労様、今、終わったところよ」 

「私も終わったから交代しよ、ララ姉さんも自分の食事しないと」 

「そうですわね、では、私はこれで失礼いたします」 

「姉さんの食事、あったまってるからー」 

 

空いた食器を乗せたトレイを運びながら、 

ララさんが一礼して部屋を出て行き、俺の部屋にはルルちゃんがバトンタッチされた。

ルルちゃんも俺をまるで恋人のように微笑み見つめる。 

 

「ど、どうしたんだい?ルルちゃん」 

「やっぱり嬉しくてさ、起きてくれて」 

 

本当に嬉しそうだ・・・続けて言う。 

 

「じゃあさ、リハビリやろうよ」 

「リハビリ・・・って?」 

「目が覚めたんだからさ、次は動けるように」 

「あ・・・ああ、そうだね、俺の体、鉛のように動かないから・・・」 

「まだ起きたばかりだから軽いのしかできないけど、 

でもやっぱりすぐにでも動けるようになりたいだろ?」 

「それはそうだ」 

「私に任せて、ちょっと痛いけどスパルタってほどじゃないから」 

 

俺の左腕をそっと掴むルルちゃん、 

やさしく、やさしく揉み始める・・・ 

 

「んっ・・・んっ・・・どうかな」 

「まだ痺れてるけど・・・感覚はなんとなく・・・」 

「眠ってた間も一応やってたんだけど・・・

やっぱり起きてからでないと駄目みたいだね」 

「俺が寝てる間もマッサージを・・・!?」 

「することなかったからさ・・・それに刺激与えれば起きてくれるかなって」

 

ゆっくりと俺の腕を揉むルルちゃん、 

少しづつ、少しづつ感覚が戻ってくるような気がする・・・ 

俺は自分の腕の傷をまじまじと見つめる。 

 

「・・・情けないな、俺、こんなに傷ついちゃって・・・」 

「マッサージ、きつくない?」 

「え?い、いや、全然・・・」 

「これで感覚が戻ってくると、信じられないくらい気持ち良くなるらしいよ」 

「そ、そうなんだ」 

「それでリハビリが関節まで行けば、今度は痛いけど気持ちいいマッサージになるから」 

「どれぐらいかかるのかなあ」 

「わからないけど・・・1ヶ月で立てるようにはしたいね。あ、次、右ね」 

 

そっと左腕をベッドの中へ戻すと、 

ぐるりと位置を変えてこんどは右腕を揉み始める、 

なぜかベッドの中へ腕を入れたまま・・・あ、右腕も微かに感覚が・・・

 

 

 

・・・・・ 

 

「はい、今日はこんなとこだね」 

 

左足の小指から指を離すとルルちゃんはタオルに手をかける。 

 

「汗が出てきたみたいね、これもマッサージ効果なのかな」 

「うん、ルルちゃんのおかげだよ」 

 

ガチャッ 

 

「ルルー、どうかしらー?」 

「リリ姉さん!今、マッサージ終わったところだよ」 

「そうー、じゃあー後はまかせてー」 

 

ルルちゃんは軽く俺の首筋を拭いていたタオルをリリさんに渡すと、 

俺の顔を覗き込みながら言った。 

 

「また明日もリハビリしようねっ」 

 

一礼し部屋から出ていったルルちゃん、 

そして部屋には代わってリリさんがいる。 

 

「もう少しお体拭きますねー」 

 

そう言いながら迷わず手を僕のパンツの中に! 

 

「はあっ!な、何を!」 

「ふふふー、ここを溜めると体に悪いですよー」 

「ひぃ!し、しごかないでえ!!」 

 

タオルごしに、ゴシゴシと俺のペニスをしごくリリさん、 

強く、しかし絶妙に気持ち良く・・・ 

抵抗しようにも身動きできないこの体じゃあ・・・ 

あ・・・性感がみるみるうちに高まっていく・・・ 

うう・・い、い、いっちゃうううーーーーー!!! 

 

ぴゅううっーーーっ!! 

 

タオルの中へ大量の精液を吐き出す・・・ 

快感の余韻と・・・今度は軽くではなく、 

中程度に犯された感覚、恥ずかしさ・・・・・ 

 

「実はーあなたが眠っていらした間ー、定期的にー・・・」 

「そ、そうなの!?」 

「はいー、時にはハプニカ様だってー・・・」 

 

そんな・・・ 

そんなことを・・・ 

そんなことをされてたなんて・・・・・ 

 

「もう1度ー、なされますかー?」 

「い、いいよ、もう・・・いい」 

「そうですかー、ではお話でもー」 

 

・・・リリさんの顔を直視できない! 

平然とその・・・こんなことをやれるなんて、 

リリさんっていったい・・・それにハプニカ様も!? 

 

タオルをしまうリリさん、 

うーん・・・俺は一体どうなってるんだ? 

 

「その、俺の体は・・・」 

「もう大丈夫ですー、じきによくなりますー」 

「で、でも、その・・・」 

「安心してくださいー、それまで私どもが全てご面倒をー」 

「・・・そうですか」 

 

・・・あれが夢でなかったら、 

俺の力はもう元には戻らないのだろう。 

でも、そんなことを微塵も感じさせないようなリリさんの笑顔・・・

 

「これから先はご安心くださいー、 

貴方様が国王になる準備は全て整ってますからー」 

「国王に!?」 

「はいー、ハプニカ様が正王妃でー、 

ミル様が第2王妃、ララ姉様が第3王妃、 

私が第4王妃、ルルが第5王妃、レンが第6王妃、 

そして最後に第7王妃が・・・」 

「ちょ、ちょっと待ってくれ!」 

「な、何ですかー?」 

 

俺はひとまず深呼吸をする。 

 

「・・・誰が決めたんですか?そんな事」 

「それはもちろんー、みんなでぇー・・・」 

「俺の意志は?」 

 

考え込むリリさん。 

 

「困りましたねー」 

「何が?」 

「とにかく今はー、あなたのお体を治すのが先ですー」 

「そ、それはそうだけど・・・」 

「後のことはー、後で考えましょー」 

 

そう言うと話を変えるリリさん、 

あとはたわいのない話が続く。 

 

それにしても、俺が国王に・・・ 

そうだ、俺は国王になるために戦ったんだ、 

そもそもハプニカ様と少しでも釣り合える人間になるために・・・ 

 

それが・・・ 

今の俺のざまは何だろう? 

一生懸命戦ったが、最後は無残に・・・ 

しかも相手がレンちゃんだったし・・・ 

・・・情けない、俺はなんて情けないんだ・・・

 

「ど、どうなされましたー?」 

「え?」 

「な、涙がー・・・」 

 

自然とぼろぼろ涙が流れる俺。 

 

「・・・う・・・うっく・・・ううう・・・・・」 

「あのー、そのー・・・・・」 

 

もどる めくる