安静期間が終われば働ける、若旦那になった最初の土日を馬車馬のように働こう、
そう誓っていたのにまるっきり・・・それどころか動けないばっかりに、
わざわざ霧子さんに持ち上げてもらい、飛びながら管理人室、つまり新しい夫婦の部屋へ運ばれた。
荷物もすみっこに置いてある・・・早速今日から僕が泊まってた部屋は新しいお客が入っている。
僕「あのベッド、大丈夫だったのかなぁ?変なシミがついてなきゃいいけど・・・」
まあそのあたりは完璧な霧子さんだから、ついていてもきっちり落としているはずだ。
それに引き換え僕はまったく動けない状態で霧子さんの布団に寝かされている、暇だ・・・
廊下のほうから慌しい足音やお客様との団欒が聞こえるたびに、申し訳の無い気持ちになる。
僕「絵でも描いていたいけど・・・筆すら持てない・・・うぅ・・・」
フルマラソン走って疲れ切って横になった、そんな状態がずっと終わらない・・・
それだけインキュバスの完全体になり、そして香奈々ちゃんをサキュバスにした心身の疲労が凄かったのだろう。
置いてすぐいなくなっちゃったけど・・・仕事中だからしょうがない。
もう客じゃないんだ、むしろ僕が夕食作ってお客様にお出ししなけりゃいけないくらい・・・
美味しそうな匂いを持って入ってきた、どれどれ・・・離れててもよく見える、
あれは麻婆豆腐と白味噌汁とキャベツを荒く切ったのにドレッシングかけたのと、
ほうれん草とゴボウのサラダ、それと山盛りご飯か、トレイに乗せ両手に持ったまま入ってきて・・・
廊下なんだからお客さんに見られたらどう言い訳するんだろうか。
霧子「そうはいきませんわ、洗い物を早く済ませるには先に食べていただいた方が・・・」
僕「後でまとめてできる訳だね、で、これはお客さんにも同じものを?」
霧子「ええ、材料がお客様の分しかない場合でなければ・・・私や香奈々ちゃんもお客様と一緒に食べる訳ですから」
それがこの家庭的なペンションの売りのひとつ、人気の秘密なんだっけ。
昔行った山小屋のペンションではカレー食べながら毛深い髭オヤジがギター片手にフォークソングを・・・
僕も何か芸でも磨いたほうがいいのか!?マジックショーとか・・・霧子さんが飛べるの利用して何かできそうだ。
僕「そうだ!その、廊下でシッポを出すのは、控えた方が・・・」
霧子「お客様は今、みなさん出てらっしゃいますわ、ちなみに香奈々ちゃんは台所で火を見てもらっています」
僕「でも油断しない方が・・・じゃあいただきます!・・・んぐ、んぐ・・・美味しい」
霧子「ちゃんとおかずは主肉、主菜、副菜、汁と揃えていますから、あなたには健康で少しでも長く生きていただかないと」
僕「ありがとう・・・てっきり精がつくようにレバーとかニンニクとかばかり出てくるかと・・・ふむ、キャベツ何もつけなくても美味しいかも」
僕「え?そ、そうかな、お昼は問題なく・・・サンドイッチだったから手で食べたけど」
霧子「そうそう、月曜になったら札幌砂丘病院へ行きますから、服部先生に体を診ていただきましょう」
僕「わかりまし・・・んぐんぐんぐんぐ・・・やっぱりキャベツのドレッシングも美味しい」
霧子「明日の夜は、良い鯨肉が手に入ったのでどのように調理しようかと・・・」
霧子「ご無理なさらなくていいのですわよ?あなたは・・・私の、大切な・・・ふふふ・・・」
やさしく、それでいて少しいやらしいような怖いような表情で出ていった・・・
僕は霧子さんの大切な・・・続きが気になる・・・夫?それとも・・・餌?まあ、両方かな・・・
キスの余韻に頬を緩ませながら、僕は時間をかけつつ、ゆっくりと早めの夕食を済ませたのだった。
ガチャッ、とドアが少しだけ開いた、そこから覗いているのは・・・
サキュバスが何を言ってるんだか・・・しかもそういう意味で言った訳じゃ・・・
うん、さすがに1日中安静にしてたから、そろそろ立ち上がっても大丈夫そうだ。
僕「うん、ほんと、インキュバスになったばかりの、よちよち歩きだから」
だったら僕の方が一人前にしてあげたお兄さん・・・年齢では普通に上だし。
でも関係からいけば年齢関係なく、僕が餌で香奈々ちゃんは・・・と考えているうちにトイレだ。
香奈々「えー、どうせ後でするんだし、一緒だよー・・・きゃっ」
僕「・・・・・凄いな、体中の血の巡りまでわかっちゃう・・・」
それに、ドアの前で見張ってるみたいにして立ってる香奈々ちゃんの気配まで・・・
もうちょっと集中すれば、霧子さんやお客さんの位置まで空気を伝わって感じそうだ。
僕「なーんとなく霧子さんの、不思議な力が徐々に掴めてきたかも・・・」
これ、ロリコンが見たら一発で襲っちゃいそう・・・アソコにも縦筋が・・・!!
同時に軽く連れ去られてるみたい・・・シャワーの前へ座らされる。
このペンションが大きくなったら、香奈々ちゃんが従業員として就職しに来たりして。
小さいながらも膨らみかけをちょっと過ぎたくらいのおっぱいが、
いい感じでむにむにと・・・その感触さえも敏感にわかってしまう!
乳首がつんつんしてるのも・・・あ、ちょっと硬くなってこりこりしてきてないか!?
手ににゅるにゅると擦り合わせている、それを後ろから抱きつくようにして・・・胸に!