そこから先は壮絶どころではない凄まじさだった、

快感の嵐、洪水、激しい渦に吸い込まれる・・・これを快楽地獄と言うのだろう。

まるで細胞の1つ1つを蹂躙され、犯し、壊して再生するような・・・神経全てを乗っ取られた気分だ。

もはや絶頂は日常のようになり、イッたっきり次々といやらしい刺激が、ぐるぐるぐるぐる駆け巡る・・・

淫魔に魅入られた人間がどんな目に合うのか、今、身を持って知らされる・・・これが人間のままなら、粉になって風に溶けそうだ!!

 

びゅるるるるるるるるる・・・

ビュグッ!ビュグビュグビュグッッ!!

びゅーーーーーーーー〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・

 

全身がマグマでも湧いているかのように熱く、

それでいて裸で極寒の雪山にいるかのように寒い・・・

もう体がわけのわからない状態になり恐怖で真っ白になる!

だけど、ガクガク震えてるのは恐怖だけじゃなく、快感と、のたうつ神経の反射・・・!

あらためて僕は、命を差し出したのだと実感させられる!その対価の快感は、あきらかに、寿命を吸い尽くされているうっ!!

 

霧子「美味しいっ!もう離さないっ!愛してるうっ!!」

 

包み込む巨大な翼・・・

その中でもがく僕は膣の中にいるようだ、

全身を子宮に閉じ込められ、ゆっくりゆっくり溶かされる恐怖・・・

今すぐ逃げ出したい気持ちを快感が強引にタガをはめ、逃げしてくれない・・・

淫魔の見えない鎖が心をがんじがらめにし、目に見える髪の毛も全身を絡め捕る・・・!!

 

僕「うぐっ・・・っ・・・・・ひぎっ・・・・・」

 

ああ・・・も、もう・・ちがう、もっと・・・もっともっと、恐怖と快楽を・・・・・!!

 

・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

 

 

霧子「ふふ、あ・な・た」

僕「・・・・・・・・・ぁ・・・・・」

霧子「もう朝ですよ、あ・さ・・・ちゅっ♪」

 

やさしい唇の感触、

でもこれが、もう元へは戻れない烙印を押されたようで、

恐ろしくも心地良い・・・背筋がゾクゾクするのに清々しい。

 

僕「これが・・・インキュバスになった実感・・・かな?」

霧子「もうちょっとですわね、まだ体が4倍くらい感じる状態だと思われます」

僕「そっか・・・う、体が痩せて、震えてる・・・あと・・・お腹が・・・」

 

ぎゅるるるるる〜〜〜・・・

 

霧子「あれだけ精を出したのですから、早速補給していただきますわ、はい、おかゆ」

僕「ありがとう・・・う、持てないや・・・」

霧子「はい、あ〜〜〜ん・・・」

 

食べさせてもらうと本当なら味気ないはずのおかゆですら、

最高のご馳走に思えるほど、口の中でとろける・・・味覚もまだ4倍なのかな。

白いおかゆなのに濃厚なクリームシチューみたい・・・喉を通って胃から体中へ美味しさが染み渡るようだ。

 

霧子「ふふっ、あなたの舌もたっぷりと開発してさしあげましたから・・・敏感になるように」

僕「そういえば唇も、前より感じやすいっていうか・・・それどころか体中の神経が・・・」

霧子「それだけではありませんわ、あなたの心も・・・恐怖が快感になるよう、しっかり、たっぷりと刷り込みましたから」

 

精神的にも調教されてるみたいだ・・・この震えはその余韻だろう。

 

霧子「そうですわね、試しにひとつ、怖いことをお教えいたしましょうか」

僕「な、なんです!?稲川淳二の怪談話から抜粋とかですか?それともまたUFOがどうとか・・・」

霧子「裸の女宇宙人が地球の男性を吸い尽くす洋画ホラーはネット動画で見ましたわ、そうではなくて・・・」

 

スペースバンパイアの話ではなく、何だ何だ!?

 

霧子「もし、あなたをこうしてインキュバスにしたのが最初から計算された罠だとしたら、いかがでしょうか?」

僕「え、えーーーーーーーーー!?はめられてたって、事は、無いんじゃ・・・あんなに慎重に、むしろ霧子さん嫌がってたのに!?」

霧子「それが演技だとしたら!?男と女の駆け引きに、押さば引け、引かば押せ、というのがありますでしょう?」

僕「つまり、あれだけ怖い目にあわせて逃げるように仕向ければ、逆にそれに反発して僕が霧子さんに、より夢中になると・・・!?」

霧子「何百年も生きている淫魔なら、そのくらいの緻密な計算は簡単でしょうね、大事な餌がかかっているとなれば、尚更でしょう」

 

・・・もし霧子さんの言うとおりなら、すでに早い段階で、魅入られていたという事に・・・うう、ほんとかなぁ・・・

 

霧子「よく思い出してくださいませ、そうですね例えば・・・私が重要な選択を迫った時、覚えてらっしゃいますか?」

僕「選択・・・インキュバスになるかどうかっていう・・・いや違う、何か霧子さんが謎かけみたいなのを・・・」

霧子「ええそれですわ、思い出してください、私はこう問いました、あなたは私を欲しいのですか、と」

 

そうだそうだ思い出した、結局、考え抜いた結果として、僕が霧子さんのものになりたいって答えたんだった。

 

僕「それに僕は正解したはずです、しかも答えをあらためて書いてもらって、どっちを言ってもハズレにならないように・・・」

霧子「甘いですわね、確かに私は『たべられたい』と書きました、しかしそれは、良い答えと受け取りたい方にはそのように受け取れるものです」

僕「え?じゃあ悪い答えと受け取ろうとすれば、悪い結果にできるっていうこと?だって、食べられたいってことは・・・」

霧子「これは、あなたが私に食べられたい、という取り方もあれば、私があなたに食べられたい、という答えとして書いたとも取れますわ」

僕「あ!そっか、書いた答えを後の説明でどっち側にも・・・霧子さんが正解ですって言って見せたからてっきり合ってる方だと・・・!」

 

どうやら霧子さんは僕よりはるかに上手なようだ、

その表情は別に馬鹿にしている訳ではなく、淡々と説明している女教師のよう・・・。

 

霧子「ですから断ろうと思えば断れたのですわ」

僕「しまった、僕はそっちばかりを気にして、逆に正解を合わせようとしてただなんて・・・」

霧子「試練と言う名の罠にはまってしまいましたわね、あれが逃げる最後のチャンスだとも知らずに・・・」

 

そう言われればジュンヌ・ダルクこと鈴崎会長の審査だって、

さんざん脅されれば何くそってなってインキュバスになります、と言わせるためのものだったのかも知れない、

プレイルームの快楽地獄だってそりゃあ怖かったけど、男ならあんな目にあってみたい気も・・・

あれを見せられたのも一種の適性検査に思えたけれど、いやらしい罠だって言われたら今ならそう思えてしまう。

札幌で服部先生に胸でイカされたのも、インキュバスになればもっと凄いことをしてもらえるっていう罠、罠、どれもこれも罠!?

 

僕「こ、怖い・・・ほんとに・・・・・本当に、罠だったん・・・です・・か・・・」

霧子「あらあらそんなに震えて・・・はい、あーん・・・今となってはもうどっちだって良いではありませんか」

僕「んぐ・・・だって、じゃあみんなして僕を騙して、淫魔の世界に巧みに引きずり込んだっていう・・・淫魔法とかいうのも嘘!?」

霧子「それは本当ですわ、でもそれがあるからこそ、巧みな話術と肉体の罠ではめこんだとしたら、いかがでしょう」

僕「も、もう、どれが本当でどれが嘘で、何が罠で何が本心か、わからなくなってきちゃった・・・」

 

がくがくぶるぶると恐怖が増し、全身の震えが酷くなる!

 

霧子「・・・何にせよ、もう人間には戻れないのですから・・・とはいえ少々脅かしすぎたようですわね」

僕「霧子さんは・・・僕を・・・愛しては・・・くれて、いないの・・・です・・・か」

霧子「愛していますわ、愛しているからこそ、こういうお話をしたのですわ、真実はどうあれ、怖かったでしょう?だって、ほら・・・」

 

きゅっ!

 

僕「あうっ!」

霧子「ゆうべあんなに出したのに、もうココがこんなに・・・恐怖の余り強く勃起したようですわね」

僕「そういう風に、なるように、されちゃったから・・・ああっ、怖い、握られてるのが、怖いっ!!」

霧子「サキュバスの罠にはめられてインキュバスにされてしまった、それで良いではありませんか、その方が怖くて、気持ちいいですから」

僕「あああああ・・・怖いっ!怖いのが、気持ちいいっ、イッちゃうっ!怖さで、イッちゃうううっ!!」

 

パッ!と絶頂の直前で手を離された!

 

霧子「真実は闇の中・・・そうしておきましょう」

僕「う・・・ううっ・・・は、はいっ・・・・・ぅぅ・・・」

霧子「さ、残さず食べてくださいね、これから大変ですから」

 

ペニスをギンギンにさせながら残りのおかゆを食べる・・・

何だか仕上げに心を犯されたみたいだ、そうそう、サキュバスって心も犯すんだった。

実際に霧子さんはやさしくて良い人、それは間違いない、だからこそ、怖がらせて性的興奮を焚き付けてくれたんだろう。

 

僕「んぐんぐっ・・・霧子さんを・・・・・信じます」

霧子「ええ、私と言うサキュバスを、信じてくださいませ」

僕「わかってます、だから・・・もっともっと・・・・・犯して・・・くだ・・・・さい」

 

全てを食べ終え満腹になった、

さあ、これでやっと股間のビキビキと膨れ上がったモノを・・・

 

霧子「では洗ってきますわ、それと掃除にお客様を迎える準備も・・・」

僕「えええっ!?ちょ、ちょっと、こ、これ、は・・・」

霧子「その暴れん坊さんは香奈々ちゃんのために準備したものですわ、お願いしますわね」

 

ええっ、もう!?こんな朝から・・・ってもう結構、日が昇ってる。

確かサキュバスにするために、だよな?いや、もうすでに種族的にはサキュバスで、

その能力を表に出すために、翼と尻尾を出せるようにするために、だったっけ?僕が相手をする・・・

 

僕「うー・・・さっきのおかゆに精力剤でも入ってたのかな」

 

いや、怖さを感じると激しく勃起するように躾けられてるんだ、

まだ余韻が抜け切れてないだけ・・・落ち着こうにも股間がこれじゃあ落ち着かない・・・

ぼーっとしてると、とたとたと走ってくる音が・・・元気良くドアを開けた、メイド服の香奈々ちゃん。

 

香奈々「やほー大人になりにきたよ〜」

僕「そ、そんなにあっけらかんと・・・」

香奈々「だってぇ、ずっと我慢してたんだもぉん、脱ぐねぇ〜」

 

ぽいぽいとメイド服を脱ぎ捨て、

お子様下着でベッドにズカズカと上がりこんできた。

まじまじと僕の顔を見てはにやけてる・・・眼鏡のレンズに映る僕の顔は、怯えている。

 

香奈々「ねえお兄ちゃん、ほんとに食べていい〜?」

僕「う・・・食べちゃ駄目って言ったら、どうするの」

香奈々「そしたら〜、むりやり食べちゃう!そういうのがいいんでしょ〜?」

 

するどい・・・なんちゅう中2なんだ・・・

 

香奈々「はじめてだと、すっご〜〜〜〜〜い吸うみたいだから、覚悟してねぇ〜」

僕「すっごいって、干からびちゃうとか!?」

香奈々「人間だとそうなっちゃうみたーい、でもお兄ちゃんもう、ちゃんとしたインキュバスなんでしょ〜?」

 

ほっぺたをなぜかむにむにされる・・・

これ、なんていうか、中2のお姉さんが小6の弟分を犯しちゃうみたいな感覚だぞ!?

ここはだな、大人の余裕を・・・見せられる訳ないか、インキュバスはサキュバスの餌なんだから。

 

香奈々「も〜ね〜、待ってる間に準備してたんだからぁ〜」

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