・・・静かな夜、ほんの数時間前までは霧子さんと香奈々ちゃんの忙しそうな声や音が漏れてきた。

でもさすがに11時を超えると静かなものだ、おそらく僕にも気を使っているのだろう、なぜなら・・・

 

僕「・・・はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

 

息をするのもまるで泳いでる息継ぎみたいだ、

別に過呼吸だとか溺れそうだとかそんな訳ではなく、

宇宙飛行士が地球へ戻って、気付かなかった重力の働きを痛感するような・・・

きっと全身の敏感さ、過敏さがそのピークを迎えているのだろう、全身の血の巡りさえ感じ取れる。

でも、もっと恐ろしいものが今まさに僕を襲っている、それは、お昼にされた快楽の余韻、残る感触・・・!!

 

僕「ああっ・・・そこは・・・だめで・・すっ・・・」

 

全身を撫で上げられた余韻、

何度も何度もペニスを吸われながらイカされた記憶が、

刷り込まれたトラウマのように繰り返し僕を襲っている!

VTRの再生とでも言うか、起きたまま夢に犯されている感じ、

そう、サキュバスって夜魔とか夢魔とか呼ばれる存在だったっけ・・・

 

僕「また・・・イッ・・ちゃう・・・」

 

射精の記憶が何度も蘇り、イク瞬間をも繰り返し思い出す、

ただあくまで記憶は記憶、快感を思い出しただけで実際にはイケない!

そう、イッた感覚が凄すぎて、もう自分1人じゃイク事ができないみたいだ、

にもかかわらず霧子さんの幻に精神を犯され続け、実際は射精しない記憶の中の絶頂がフラッシュバックする!

悶々と身悶え、ペニスはギンギンになりながらもイッてないのにイカされ続ける、イケないのにイキっ放しになっているっ!!

 

僕「霧子・・・さん・・・霧子さん・・・きりっ・・こっ・・・さあぁぁん・・・」

 

ナースコールみたいな呼び出しボタンがあればとっくに押してるだろう、

でも身動きひとつ取れない僕は待ち続けるしかない、これは焦らされてるのだろうか?

だとしたら、霧子さんが来たら僕はもう快感の炎で焼き尽くされる・・・ああ、また吸われる記憶が・・・はあああああっ!!

 

ガチャッ

 

霧子「あ・な・た」

 

幻影ではなく本物の霧子さんが入ってきた、

まだメイド姿・・・とはいえ綺麗になってるから、

僕の精をいっぱい浴びた後、着替えたんだろうな・・・匂いでわかる。

あれ?よく見るとメイド服にしては簡素というか少しモコモコしてるというか、

よーく見ると材質が黒いタオルか何かに見えるぞ?手袋もしてないし・・・

 

霧子「あ、これですの?これはメイドバスローブですの、ほぉら」

 

静かに左右へ開くと、

大きな胸がぶるんっ、と揺れた!

下も何もつけてない・・・体からゆ、湯気が、違う!

風呂上りの湯気じゃない、これは魔のオーラか何かがゆらめいて、

こっちへ襲ってくる!甘く危険な香りを漂わせながら、ぶわっとこっちへ・・・!!

 

僕「ひぃっ・・・」

 

バスローブを開いた中から出た、

空気だかオーラだか幻影だか分身だかに全身を犯される!

体中を何十人もの霧子さんに撫で回され、嘗め回されているっ!!

 

霧子「いかがですか?ホラー映画っぽいでしょう?」

僕「これ・・・ど、どう、やっ・・て・・・」

霧子「意識の取り込みですわ、科学的な説明は長くなるので省きますが・・・」

僕「あ!人間のとき、怖さを感じさせられた、あの、あれの、レベルの高い・・・やつ?」

霧子「そう解釈していただいても間違いありませんわ、気配で脳をいじってる、とでも言いましょうか」

 

凄い事されてる・・・これはもう精神で犯すとかのレベルじゃない、精神『を』犯されてる!! 

 

霧子「さあ、今が一番、感度の高い時間ですから・・・」

僕「はい・・そんな感じが・・・して・・・・・ます」

霧子「たっぷりと可愛がって、私無しでは生きていけない体にしてさしあげますわ」

 

もうなってる、と言いたかったが、

この言葉はきっと霧子さんなりの演出なんだろう、

そう思いながら胸を高鳴らせ、ペニスもすでにウズウズビクビクしている。

 

霧子「脱がされる恐怖・・・味わってくださいませ」

 

ゆっくりと、ゆっくりとひんむかれる・・・

その表情は飢えた獣というより、冷酷に人を殺そうとする幽霊に近い。

おそらく今からされる事は、完全に人間でなくなる、寿命を奪われていく決定的なものになるのだろう。

だからこそ感情を消すとまでは言わないものの、冷淡に、それでいて恐怖で逆らえないように縛ってくる・・・

手でゆっくり脱がされているのに刃物で切り裂かれてるような、そんな恐怖で声も出ない・・・ああ・・・裸になっちゃうぅ・・・

 

霧子「・・・ではまず、軽く愛撫を・・・」

 

そう言ってした愛撫は、僕の首筋に吹きかけた息だった!

 

霧子「ふうぅぅぅ〜〜〜・・・」

僕「!!!」

 

そよそよとやさしい吐息が肌を滑るはずが、

細かい空気の塊ひとつひとつが冷気、いや、霊気となって僕の皮膚から体温を奪い、

それと引き換えに凄まじい、愛撫と呼ぶにはスケールの違う、肌が射精させられるような快感が走る!

 

僕「ひぃぃいぃぃぃ・・・」

 

サキュバスが昔、雪女と呼ばれていたのがよくわかる!

身も心も凍るような快感、熱を全て吸い尽くされるくらいの絶頂!

精気を吸い尽くされる男がきっと続出したのだろう、僕もそんな餌食のひとりに・・・!

 

ふぅーーーー

ふぅ、ふううぅぅぅううぅぅぅ〜〜〜

ふふうううぅぅぅ・・・ふうっ・・・ふうううぅぅぅ・・・

 

耳に息を吹きかけられる何百倍もの快感が、

首筋や肌を覆い尽くし全身がビクビクと細かい絶頂を繰り返す、

それはすぐに繋がり、イッたっきり戻ってこれない危険な所へと持っていかれる!!

 

僕「で、で、で・・・あ!」

 

びゅうううぅぅっ!!

 

息で肌を撫で回されただけであっけなく射精させられた、

いや、あっけないどころじゃなく、これ程の快感なら必然的な絶頂!

しかもイッてしまった事でさらの感度が上がり、ますます射精が長くなる!そして・・・

 

霧子「ここ・・・感じますわよぉ?」

 

ビンビンに勃起し、まるでペニスのようにビクンビクンしている乳首へ息を!!

 

ふうううううううううぅうぅうぅぅぅぅぅ!!!

 

僕「あああ!!!」

 

ビグビグビグンッッッ!!

 

その瞬間、全身がペニスになって稲妻のような絶頂感が襲った!!

 

びゅぐびゅぐびゅぐびゅぐびゅぐううううううう!!!!!

 

霧子「あらぁ、もうすっかりほぐれてしまってますわね」

僕「あ、あ!ああ!あああっっ!!!」

霧子「息だけでコリコリいってますわよぉ?」

 

風圧が乳首を犯し、思うが侭にこねくり回される!

息の渦にクルクルと巻き込まれ感じすぎて尖る乳首、

それをさらに感度を上げようと乳首のまわりをも息の愛撫が遅い続ける!!

 

ふううぅぅぅ〜〜〜〜〜〜・・・・・

 

僕「ぁひぃぃぃいぃぃぃぃ・・・・・」

 

びゅぐんびゅくんびゅくん・・・・・

 

霧子「・・・さあ、これで完全にスイッチが出来上がりましたわ」

僕「ぁ・・・・だめ・・も・・・もぅ・・・」

霧子「そうですわね、もうあなたの乳首はちょっと弄られただけでもう大変・・・」

 

あぁ、乳首を改造されてしまった気分・・・いや、実際そうなんだ・・・

ズキズキと酷く疼き、ピクピクと自分の意思に関係なく動いてる乳首はもう、

僕のものではなく、霧子さんのものになってしまった、大事な性感帯を奪われたんだ・・・。

 

霧子「さあ次は・・・」

 

大きな胸を揺らしながら僕の体を、えいっ、と裏返す、

うつ伏せにされるとまだ軽くビクビク蠢くペニスが突っかかりそうになる、

それを素早く無理のない体勢に、すばわち上向きにめくって寝かす・・・シーツに擦れてそれだけでイッちゃう!

 

僕「な・・・なに・・・を・・・?」

霧子「次のスイッチは、こちらにいたしましょう」

僕「ええっ!?あ、そ、そこは!そこはあぁあっっ!!」

 

くにっ、とお尻の割れ目を開かれる!

ペニスのビクビクと繋がり、ヒクヒクしてる肛門・・・

それが外気に触れ、涼しさと同時に恐怖感が襲う!!

 

霧子「こちらも乳首と同じくらい感じるようになれば、凄いですよー」

僕「やめ、やめて!お願いっ!そこされたら、だ、駄目に、なっちゃう!」

霧子「そうですね、ここで感じるという事は変態になるのかも知れませんわね、でも・・・」

 

あああ、霧子さんの吐息が、お尻に、近づいて、くるうっっ!

 

霧子「そ・ん・な、あなたが・・・大好きですわっ!」

 

ふうううううううぅぅぅぅぅ〜〜〜〜〜!!!

 

僕「ひゃあああああああああ!!!」

 

肛門を奇妙な快感が貫いた!!!

 

ビュグビュグビュグウウウゥゥゥゥ!!!!!

 

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