東京砂丘病院で僕は、ごく普通の身体検査を受けた。

さらに検診、検尿、血液採取、レントゲンに心電図、軽い人間ドッグみたいだ。

一通り終わって異常無し・・・気がつけば午後6時を回っている、さあ次は何だ?

 

僕「あ、地下でお世話になったナースさん!」

ナース「先ほどぶりです、ご案内しますのでエレベーターへ」

久喜「鏡さんはこちらで待っていてくださいとの事です」

霧子「はい・・・では、あなた・・・」

僕「うん、行ってくるよ、じゃあ」

 

・・・あ、これからインキュバスにされるんだろうか?

ちょっと雰囲気というか感じがおかしいから、何かあるんだろうな。

ナースさんについて行き、エレベーターの中へ・・・地下2階のボタンが押された。

 

・・・・・チーン♪

 

着いたのはまず1階、女子高生が4人入ってきた、

みんなセーラー服のまま・・・今時の子って感じだなぁ、みんな眼鏡っこだけど。

これから喫茶店へでも行くみたいな・・・ってジロジロ見てたら変な人に思われちゃう。

 

・・・チーン♪

 

地下2階で開くと女子高生がガヤガヤと降りる、

僕もナースさんと降り、ついていくとプレイルームと書かれた扉が!

 

僕「あ!ここは!」

ナース「こちらは先ほどの反対側になります」

僕「そっか、あのランジェリーショップの地下から、この病院の地下へ繋がってたんだ」

 

入ると確かに僕が見たあの6部屋・・・

そのうち1つに一緒に乗った女子高生たちが入っていった!

 

僕「あ、あれって・・・」

ナース「ええっと・・・6時半から体中を女子高生サキュバスに引っ掻かれるインキュバスの方が入られます」

僕「すごいフェチだ・・・ということは、あの子たち4人ともサキュバス・・・」

 

学校の帰りにファーストフード店へ入るのと同じ感覚のようだ、

そういえば爪が伸びててマニキュアでおしゃれしてたような・・・ちょっと見てみたいかも?

 

ナース「こちらの部屋ですよー」

僕「はいはいはい、行きます行きます」

 

中は僕用に空けてあるとか言ってた部屋だ、

促されるまま、どきどきしながら医療ベッドへ横になる・・・

ガチャガチャと精を吸い上げる器具が用意された、でもその先はタンクじゃなく小さな試験管ビーカーみたいなやつ・・・?

 

ナース「保存用精液をいただきます、札幌でも保管していただきましたが東京にも置いておきたいので」

僕「あ!聞いています、服部先生から・・・こちらでも取られるって」

ナース「では失礼しますね、ズボンを下ろして楽にしていてくださーい・・・」

 

手を消毒して透明のゴム手袋を・・・

女医さんが来るんじゃなくって、このナースさんがするのか。

どうやって?と思っているとチューブ付きコンドームを指に挟んでこっちへ来た!

 

僕「あ、パンツを降ろします・・・はい」

 

ちょっと変質者みたいで恥ずかしい・・・

 

ナース「では失礼します・・・我慢してくださいね」

 

ドロリと水あめみたいなローションが指先に垂らされ、

それを僕の睾丸、の下へ突っ込む、ってまさか!はぁう!!

 

ずぼっ!!

 

僕「あ”う”!!!」

 

肛門にぐりぐり入る指!

強制的に勃起させられるぅ!

と、すぐさまゴムを被せられ、すかさず・・・

 

グリグリグリッ!

 

僕「ぎい”〜〜〜!!」

 

びゅうううっ!!

 

奥の、前立腺をえぐられて強制射精!!

あっという間にチューブを通って精を徴収されるぅ・・・

 

どくどくどくどくどく・・・・・

 

なおもぐりぐりされ続け、

指を入れてない方の手でビーカーも交換させられ、

結局、5本分も搾り取られたのち、ようやく指が・・・・・

 

・・・・・ぬぽんっ!!

 

僕「がはぁ・・・」

ナース「お疲れ様です、拭きますねー」

僕「うぅ・・・お尻が・・・おしりがぁ・・・・・」

 

あくまで事務的にされたっぽい、

服部先生の時はしっかり気持ちよくしてくれたのにぃ・・・

あれはサービスだったのか、それともひょっとして僕に気が・・・?

 

ナース「今回はまだ人間ですし量もそれ程いりませんでしたから手短に済ませました」

僕「は、はぁ・・・」

ナース「この後、インキュバスになっていただくために精も残しておいていただかないと」

 

なるほど、だからあっさりしてたんだ・・・まだ奥がジンジンしてる。

 

ナース「ではインキュバスになるための手順をご説明しますね」

 

そう言って注射器とコップに入った紫の水を持ってきた。

 

ナース「もうズボンを上げていただいて結構です」

僕「はい・・・あ、それ、ひょっとして飲むんですか?」

ナース「はい、実は何も準備をせずインキュバスになられては、少しですが危険があります」

 

とりあえず紫の水を飲む・・・うぁ、苦い、薬の味だ。

 

ナース「この注射と飲み薬を使わないと、7%の確率で後遺症が残り、1.1%の確率で死んでしまいます」

僕「んぐ・・んぐ・・んぐ・・・・・ぶはぁ、飲み終わりました、あと普通のお水は無いですか?」

ナース「少し我慢してください、まだ薄めない方が・・・飲んでいた薬とこれから打つ注射でそれがほぼ0%になります」

 

左腕をゴムで縛られて消毒液をつけられて・・・

そっか、じゃあ僕が瀕死だった夜にインキュバスになるかも知れなかった時は、

本当の緊急事態だったんだな、7%は結構なやばい確率だ、1.1%で死ぬのだって。

 

ナース「打ちますねー・・・両方とも4時間後から効き始めて朝まで効果が残ります」

僕「4時間後から体が徐々に、インキュバスへ?」

ナース「いえ、インキュバスにする方法は、まず人間を殺すのです」

 

注射が抜かれ打った跡を処置される。

 

僕「そ、そっか・・・殺されちゃうのか・・・」

ナース「別にこのお薬は毒ではありません、後遺症などを防ぐものです」

僕「それで、死んで、どうなるんですか?」

ナース「サキュバスは人間を、耐えきれない程の激しい快感で心臓麻痺にし、直後にサキュバスの持つ独自の力で蘇生させます」

僕「あ!僕の怪我とか治してくれた・・・あれを心臓にするん・・・んがっ」

 

苦い薬がまだ喉に残ってる。

 

ナース「そうする事で、『サキュバスによって生きる力』が備わり、全身がサキュバスのための体、インキュバスへ変化していきます」

僕「でも、見た目はほとんど違わないんですよね?」

ナース「ほとんどではなく人間の時と同じと言っていいでしょう、細胞を顕微鏡で見れば、わかる人だけわかる、そういうレベルです」

 

あれ?ナースさん器具を片付けはじめた。

 

ナース「では今から4時間後までの間に夕食をとってきてください」

僕「そういえばそういう時間・・・お腹も空いてきてる」

ナース「血液を検査で抜き、精も今、5本分抜いた後ですし、万全な体調でインキュバスになっていただきたいので」

 

・・・最後の晩餐みたいだな。

 

ナース「4時間後インキュバスになっていただくのですが、方法が2つあります、

 1つはこちらの病院へ戻ってきていただいて最新の医療技術とハイテク機械でインキュバスになっていただく方法、

 夜遅くですと院長の羽生園綾麗先生も手が空きますから、集中治療室で確実に・・・」

僕「機械で、その、殺されちゃうのは嫌だなぁ・・・」

ナース「機械はあくまで補助です、メインは院長先生と私たちで、心臓が止まる程の快感を・・・」

僕「その中に、霧子さんは?」

ナース「いえ、パートナーの方はガラスごしに外から見ているだけになります」

 

そっか、色々と手順とか手法があるんだろうから、仕方ないのかな。

 

ナース「もう1つは昔ながらの方法、パートナーの方にホテルなどでインキュバスにしてもらう方法です」

僕「それは・・・危険性は、ないんですか?」

ナース「どちらを選んでも事故が起きる可能性はほぼ0です、が、前者の方がその中でもより安全です」

僕「ほぼ、っていう事は事故が今までに1度とか2度くらい・・・」

ナース「いえ0です、今まで0だったという事で・・・ただ今後のことはわかりませんので」

 

なるほど、そういう意味で、ほぼ0なんだ。

 

ナース「ただ、前者のほうはほぼ1回でインキュバスになれますが、後者は失敗する可能性もあります」

僕「失敗したら、どうなっちゃうんですか?」

ナース「やり方を説明しますと、インキュバスになる直前にも、もう1度別の薬を飲んでいただき、

 心臓麻痺を起こしやすい体にします、そして激しい激しい快感で麻痺が起こった後、蘇生していただくのですが、

 人間が心停止して4分15秒後に脳の細胞が死んでいきます、それを避けるために早く蘇生をしていただくのですが、

 1分以上心臓が停止していなければ、死んだ事にはならずにインキュバスへの変化が起こらなくなってしまいます、

 ですから基準としては心停止確認後、1分25秒後に蘇生に入っていただきます、しかしどうしても急いでしまい、

 1分以内に蘇生させてしまう事例が結構ありまして、その場合はまた、やり直しになってしまいます」

僕「そっか・・・成功したかどうかは、どうやってわかるんですか?」

ナース「人間の時のものを変化させたり排除したりするので、大量の汗、涙、激しい尿意便意、射精・・・

 全身が凄く熱くなって喉もかわくので、あきらかにわかります、すぐにそういった症状は出ますから。

 それが一通り落ち着いたら朝にはまた砂丘病院へお越し下さい、新たな注意事項をお知らせしますから」

 

・・・安全に確実に、安心してインキュバスになるのを選ぶのか、

やり直しがあるかもしれないという、愛する人に昔ながらの方法でインキュバスにしてもらうのを選ぶか・・・

 

僕「・・・・・決まりました、申し訳ありませんが、僕は、霧子さんにインキュバスにしてもらいます」

ナース「そうですか、パートナーの方も喜ぶと思いますよ、ではこちらを」

僕「薬のビン・・・あ!心臓麻痺になりやすくなるやつですね、する直前に飲むっていう」

ナース「一応、ご心配ならホテルへ医者かナースも派遣できますが」

僕「できれば・・・それはいいです、霧子さんと2人っきりが・・・・・望みですから」

 

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