☆サキュバスの会長☆

僕「は、はじめまして・・・」

 

そこで見たのは、白い眼鏡に眼光鋭い銀髪の外国人女性・・・ヨーロッパ系の白人だ、

年齢は人間で言えば50歳前後に見えるが、その年齢を感じさせない美しさ、肌のつや・・・

シワひとつ無いそれは、霧子さんや服部先生より透き通るというか、国籍の違う白さがよくわかる。

女優だとかモデルだとか美熟女だとか、そんな半端なものじゃない、もっと次元の違う、そう、魔物・・・

その瞳に吸い込まれて何もかも奪われたいような、このまま見つめ合い続けると目だけで犯されそうな・・・これはサキュバスの感覚だ!

 

鈴崎「日本砂吸舎連合、会長の鈴崎ルークです」

僕「はじめまして、ぼ、僕は・・・」

鈴崎「お名前はすでに届いた資料で確認しました、それに淫魔の前でフルネームを名乗るのは危険ですから、覚えておいてください」

僕「は、はあ・・・」

鈴崎「人間の男性やインキュバスの前でサキュバスが、サキュバスの前で男性やインキュバスが名前を名乗ると・・・」

 

眼鏡を直しながら立ち上がった!

 

鈴崎「それは『何をされても構わない』という合図ですから」

 

た、高い・・背が高い、そして、スタイルが良い!

なんだか女王様みたいだ、もしくは女騎士とかそんな感じ・・・

この人がサキュバス界のジャンヌダルクって呼ばれている理由がよくわかった。

 

鈴崎「ちなみに私の今告げたフルネームは日本用の通名ですから、本名ではありません」

僕「そうなんですか、危うく言う所でした」

鈴崎「昔はそうやって人間を騙し、本名を言わせて食べたりした時期もありました、かなり昔ですが」

僕「では霧子さんも、偽名!?」

鈴崎「そうですね、でも貴方にとっては鏡霧子さんは鏡霧子さんで良いでしょう」

 

部屋には大きな十字架が飾られている、左の壁に・・・

クリスチャンかな?修道院とかそんなイメージを基調とした部屋だ、

反対側、右の壁には中世の戦争っぽい絵、先頭で戦っているのは女騎士・・・!

 

鈴崎「それでインキュバスになりたいとの申し出ですが、間違いありませんか?」

僕「はい、霧子さんを助けるために、どうしてもなりたいんです!」

鈴崎「助けていただいたのは鏡霧子さんの方だと資料にありますが」

僕「僕も命を助けていただきました、その恩返しと同時に、霧子さんを・・・愛してしまって」

鈴崎「サキュバスに、インキュバスとなる事に幻想を抱いているのなら、後悔しますよ」

 

机の前でかつかつ歩きながら話す鈴崎会長。

 

鈴崎「私は596年もの間に生きてきて、何人ものインキュバス志望者と会ってきました、

 皆、初めは喜び勇んでいたり、サキュバスとの生活を良いものと思い描いていたり、

 ハーレムのような環境を想像しては前を膨らましていたり・・・しかし現実は残酷な物です、

 いざインキュバスになった者の中には、激しく後悔した者も、狂えない発狂でのたうつ者も、

 自らペニスを切り落とす者さえいます、私を恨みながら死んでいったインキュバスも少なくはないでしょう」

 

う・・・死神のような表情でこちらを見つめている、

直立しているはずなのに、ゆらりと揺れて見えるのは恐怖心からか、そういうオーラなのか・・・

 

鈴崎「何も死に急ぐ事は無いでしょう、せめて・・・4年ほど考えてはいかがですか?

 インキュバスには生殖能力がある限り、いつでも成れる訳ですから・・・今すぐインキュバスになり、

 残りの寿命が半分になるよりも、4年間人間としての人生を過ごしたのちに、その後の残りの寿命が半分になった方が、

 より長く生きられます、すでに数日間で2度サキュバスの餌となったようですが、まだ今のこの段階なら、そう・・・丁度4年あれば、

 2年入院・2年通院すれば、サキュバスへの禁断症状は完全に抜けて、元の健康で普通の人間へと戻れるでしょう」

 

4年間の猶予・・・あと4年、人間としてよく考えろって事か。

 

僕「でも、霧子さんが・・・」

鈴崎「鏡霧子さんへの医療体制もきちんとさせていただきます、砂丘病院へ口添えしておきましょう、

 サキュバスは強いのです、私も19歳の頃、砂漠へ2週間放り出されましたが死ぬことはありませんでした」

 

ど、どんな過去だ・・・

600年も生きてるのが本当なら色々あるんだろう、

おそらく吸い尽くした人間の数も桁違い・・・そう思うと急に冷や汗が出てきた。

 

僕「・・・いえ、もう覚悟は決めてきました、準備もしてきました」

鈴崎「よろしい、ではインキュバスになると、どういう事をされるか・・・その目で見ていただきましょう」

久喜「7階の映写室でしょうか?」

鈴崎「いえ、まだ5時にはなってませんから、本物を見ていただきましょう、地下2階へ・・・ついてきて下さい」

僕「はい・・・わかりました」

 

会長室を出ようと会長についていく、

あ!いつのまにか秘書さんが2人いてドアを開けた、

きっと最初から中にいたんだろう、僕が入るとき自動で開いたのは、

内側から元いた秘書さんたちが開けてくれたからなのか・・・

サキュバスの魔法か何かで開けたと思ったら、実際はこんなもんか。

 

鈴崎「地下へ」

 

秘書室の皆さんへそう言い残して廊下、そしてエレベーターへ。

乗り込むと地下1階を押した、扉が閉まる・・・密室に会長とついてきた秘書1人と久喜さん、

サキュバス3人に囲まれてると、その空間、空気だけで犯されてるようなムズムズ感がしてくる。

 

鈴崎「・・・何か?」

僕「いえあの・・・そうだ、昔は名前を、本名を巧みに言わせて食べたって言うけど・・・」

鈴崎「100年以上昔の話です」

僕「そう、今は禁止なんですよね?もし、本名を、例えば僕がこの場で言っても・・・」

鈴崎「今は時代が変わり、サキュバスにも知性・理性が備わっています、その証拠がこれです」

 

白い眼鏡に手を掛けて少しずらしてみせる。

 

鈴崎「サキュバスは直接、目と目を合わさせる事で相手を暗示にかけます」

僕「じゃあ、眼鏡のレンズがその間を邪魔して!」

鈴崎「そうです、それにこの眼鏡をかけていれば吸いたい衝動・性欲をかなり押さえ込むようにもできています」

僕「それのおかげで、もし本名を言っても、サキュバスには理性が働いて、吸わないことができると・・・」

鈴崎「ええ、でもおよしになってください、サキュバスにとって本名を名乗るのは誘っているのと同じ意味ですから」

 

・・・試しに久喜さんの耳に僕の本名を囁いてみようかな?

いや、やめておこう、きっと大変な目に合う・・・それこそヤケドじゃ済まない。

 

僕「じゃあ人間がサキュバスの本名を聞きだすことに成功すれば・・・」

鈴崎「そのサキュバスを自分の思い通りにできますが、最終的には自分が名乗った場合と同じ結末になるでしょう」

僕「ど、どっちみち駄目なんですね・・・よく、わかりました・・・」

 

そうだよな、サキュバスに男が名乗ったら好きなように吸われ、

サキュバスが男に本名を名乗ったとしても、させる事はどうせ・・・

人間やインキュバスじゃ、どうせサキュバスを使いこなす事なんて無理って事か。

 

チーン♪

 

地下1階についた、ここは倉庫かな?

そこからさらに階段を下へ・・・地下2階は薄暗い、しばらく歩く。

 

僕「じゃあサキュバスみんなが眼鏡をしているのは、理性を保つためだったんですね」

鈴崎「外せば暴走してしまうため、めったな事では外れないように作らせています」

久喜「多少転んだり、このままプールに入っても外れないんですよ、よほどのアクシデントでも無事です」

鈴崎「そのかわり『外そう』と思いながら手をかけると簡単に、自分の手でも他人の手でも外れます」

僕「わ、わかりました、外さないように、気をつけます・・・」

 

長い廊下を歩くと強い明かりが見えてきた、

扉だ、そこには『プレイルーム』と書かれている、

そこを入るとまた廊下だけど、壁に沿って大きな窓が並んでいる。

 

鈴崎「さあご覧なさい、あれがインキュバスになった者の運命です」

 

そこに見えた光景は・・・!

 

僕「うわ、こ、これは」

 

裸の男が4人のサキュバスに抱きつかれ、

全身を貪られている!その男の股間には、

札幌砂丘病院で僕がつけられた精を汲み上げる器具が!

 

ナース「会長、お疲れ様です」

鈴崎「いま、インキュバス志願者を連れてきた所だが・・・」

ナース「では音声もお聞かせした方が良いですね」

 

窓の下にあるボタンをナースさんが押すと、

上のスピーカーから音声が聞こえてきた、男の悲鳴だ。

 

男「も、もう、やめてく・・・うぶぶぶぶ」

サキュ1「そんな事言って、ほーら、もっとおっぱいでこうしてほしいんでしょう?」

サキュ2「んふふ、ほらほら、タマタマをもっともっとしゃぶってあげる、あむっ!」

サキュ3「体中歯型だらけにしてさしあげましょう、ほーら、ここも、ここも噛んじゃう」

サキュ4「この黒い翼でもっともっと包んであげるわ、もっともっと出すように・・・」

 

びゅるびゅるびゅるびゅるびゅる〜〜〜〜・・・

 

白い精液がじゅるじゅるとチューブを通って吸い上げられている、

それがタンクへ・・・あ、あんなに出したんだ、2リットルは超えていそう・・・

 

ナース「インキュバスは全国のサキュバスへ、足らない精を配給するための提供が義務付けられています。

 こうして保存した精液を砂吸舎グループの製薬工場へ回し、精製粉末精子として各地の砂丘病院を通じて、

 日本中のサキュバスに送られます、インキュバスから直接吸うにも限界がありますから、これによって、

 点滴に混ぜたり、粉や粒の飲み薬を作って吸精の代わりとなります、こうしてサキュバスは人間を吸わずに済むのですよ」

 

そっか、霧子さんが注射したり飲んでたのの、元はこうやって出した精液だったのか、それを加工して・・・

 

男「ぐあああ!あぐっ!ひいいいいいいいいいいいぃぃぃ・・・」

 

さらに全身で絡みつき、精を出させ続けている・・・

股間を責めるサキュバス以外の3人が翼で男を包み込みはじめた、

中は見えなくなったが、おそらく凄まじくもいやらしい責めで狂わせているのだろう。

 

ナース「今のがインキュバスになってまだ若い方です、次の部屋を・・・

 ちなみにこの窓はマジックミラーになっておりまして向こうからは見えません、

 万全の体制でやっていますが我を忘れて無茶をなさったり事故が起きるといけないので、

 こうして私のようなナースがついて監視し、何かおきればすぐ中止させて処置を行います」

 

次の部屋はこれまた酷い光景が!

 

僕「うわ!これ・・・虐めてる!?」

ナース「いえ、くすぐっているだけですわ」

 

ポチッと音声ボタンを押した。

 

男「あひゃひゃひゃ!あひい!あーーっひっひっひっひ!!」

サキュA「ほーらほらほら!くすぐられながらイクって最高でしょう?」

サキュB「脇をくすぐりながら、乳首で乳首をくすぐられてる気分はどうー?」

サキュC「どんなに暴れてもしっかり足首を固定してますからね、足の裏こちこちょこちょ・・・」

サキュD「ちょっと出が悪くなってきたわね、じゃあ電気アンマしてあげるわ!」

 

全身をくすぐりまくっているサキュバスたち、

まさに悪魔のような姿・・・そして1人が男の股間を足で踏み、振動させた!

 

ガガガガガガガガガ!!!

 

男「ぎいいいいいいいいいいいい!!!」

 

びゅくびゅくびゅくびゅくびゅく・・・ちゅるちゅるちゅるちゅるちゅる・・・・・

 

全身を襲うくすぐりと股間を襲う振動が一体となり、

亀頭につけられたゴムチューブから白い精が容赦なく走る・・・!

まさに快楽地獄・・・こんな荒々しい射精のさせ方、されたら狂っちゃいそうだ。

 

ナース「さあ次へ、部屋はとりあえず6つありますから」

 

あと4つも!

僕は足を震わせながら次の窓を覗いた。

 

もどる めくる