僕「うん、インターネットに載ってたからわかってはいたけど、直に見ると立派ですね」
網走駅からバスで女満別空港へ、そこで朝食を済ませ飛行機に乗り、
丘珠空港からまたバスに揺られて・・・ペンションから出て4時間でやっと札幌についた。
僕「時刻は・・・11時半を回った所だ、午前の受付って何時までだろう?」
霧子「朝早く連絡しましたから、昼食の時間に会っていただけるそうです」
僕「会うっていう事は、やっぱり服部先生ですよね?ちゃんとした本当の女医さんだったんだ」
来る患者来る患者に適当な事を言ってはカルテにコックさんを描いてる、って訳じゃなさそうだな。
ふむ、ここがサキュバス用受付かな?人間の面会者が見ても特に不自然とは思わないだろう。
ナース「では男性の方の診察券は、帰りまでにお作りしておきますので、どうぞ」
霧子「本当は午前の受付は11時半まで、服部先生は11時までなのですが、昼食時間でもないと当日予約では無理ですから」
よっぽどの特例か、実は病院を抜け出してきたとか!?先生なのに!!
女医「あ、この箱ですか?去年、札幌競馬場で来場者に配られていたものです」
僕「ごめんなさい、食事中に・・・ナースさんいないけど、診察してもらえるんですよ、ね?」
霧子「今朝お話した通りです、服部先生、せっかくお心遣いいただいたのに、申し訳ありません!」
女医「ばれてしまったものは仕方がないでしょう、それでも私の所で止めておきたかった事でしたが・・・」
僕「え?服部先生の所でって・・・あ、じゃあまだ、僕のことは・・・・・内密!?」
この札幌砂丘病院に連絡しようとしたのを霧子さんが焦っていたのは、
正体がばれた事を服部先生以外の人に知られたくなかったからなのだろう。
霧子「はい・・・本当は最後の夜までずっと、挿入まではしてしまわずに過ごそうと思っていたのですが・・・」
わかった、だから挿入せずに射精させて精根尽き果てさせたかったんだな、って最後の夜までは、って!?
女医「2年間挿入させずに過ごして、脳が完全に回復した最後の夜に、もう1度だけ・・・の予定だったのでしょう?」
霧子「はい、その頃には脳の機能も万全でしょうから、お別れの精をいただいて、記憶を消して、ペンションの事も・・・」
僕「そんな、酷い!2年間を、脳を治療してる期間を、丸ごと夢として葬ってしまおうとしてたんですか!?」
女医「それが私たちサキュバスという種族を守るためには、必要な手段なのです・・・人間にはもうこちらから手を出さない掟ですから」
霧子「緊急事態で凶悪犯といえど、すでに人間の命を奪ってしまっている訳ですから、そのうえお客様までもという事は避けたかったのです、ごめんなさい」
目が覚めたら病室か東京あたりで目が覚めて、おそらくペンションは、
廃墟かもぬけの空か、もしくは更地になってる可能性も・・・そんな怪談話ありそうだよな。
僕「でも、それを話してくれたという事は、もうそれはしないという事ですよね?」
霧子「はい、1年半くらい間が空けば、同じサキュバス相手なら酷い依存症にはならないのでしたが・・・」
女医「ただし、1週間以内にサキュバスの中へ2度も出してしまえば、酷い麻薬患者のようになってしまいます」
たった1回や2回は平気、と思って手を出すと、どうしても3回4回としてしまって、
廃人になってしまうという・・・サキュバスを抱くという行為も、1回だけなら、2回までなら、
そう考えて抱いてしまった時点で駄目だったのかも知れない、それはきっと霧子さんにも言えるんだろう、
だから僕をインキュバスにさせたがらなかった、そして2度目の後、今朝、激しく後悔してしまったんだろう。
僕「でも、僕がインキュバスになれば、全ては解決するんですよね?」
女医「確かに『サキュバスに吸われるための体』になりますから、早急に吸い尽くされる事はありません」
僕「でも20年だか30年だかで死んでしまう・・・そこが問題なら、僕は平気です!」
女医「その主張が東京でも通ると良いですが、ヒアリング審査で鈴崎会長に納得していただけるか・・・相手はジャンヌダルクですから」
僕「そ、そんなに凄い人なんですか・・・サキュバス、さん、ですよね?」
女医「どちらにせよ、正体がばれた事を報告する事になりますから、霧子さんも東京でヒアリングを受ける事になるでしょう」
僕「えええ!?じゃあ、霧子さんにペナルティとか、ひょっとして、サキュバス警察に逮捕とか!?」
女医「そのあたりは経緯の説明、ヒアリング次第です、上手く行けば即、インキュバスになる事を許可されるでしょう」
僕「ここでインキュバスには、なれないんですか?僕が重体だった時は、やろうと思えばすぐできたんですよね?」
女医「緊急の治療行為として行う処方と、自らの申請は別物ですから」
僕「東京かぁ・・・まあ、どっちみち一旦戻ろうとは思っていましたけど」
女医「早速、今日にでも飛んでいただきます、こちらからも報告はしておきましょう」
あれ?霧子さんが、いない!?いつの間にいなくなったんだろう?
まさか、もうサキュバス警察に連れ去られたんじゃないだろうな!?
そんなものが本当にあるのかどうか知らないけど・・・あれ?ドアが開かない!!
スカートも降ろすと淡いパープルの下着で武装してるみたいな姿だ、肩紐のないブラ、これってビスチェとかいったっけ・・・
女医「もし東京でインキュバスになられるなら、こちらで精を保存しておく決まりになっています」
僕「ええっ!?それはどうして・・・精液を審査する、とか!?」
女医「いえ、インキュバスになっては人間の子供を、もう作ることはできなくなりますから・・・」
女医「インキュバスになってから、やはり人間の子供が欲しいと言い出す方のためにです」
僕「そ、そのコンドームの先がチューブになってるみたいな、それで、ですか」
ドアに背中をつけて冷や汗を垂らす僕の胸元に手を・・・服を、脱がされるっ!
女医「人間の時の精を冷凍保存して、インキュバスになってからも希望すれば人間の女性に産んでいただく事が可能です」
僕「で、でも、それって確か禁止されてるんじゃなかったっけ?」
女医「それは死んだ男性の場合ですわね、インキュバスでも名目上、戸籍上は人間のままですから、生きていれば体外受精と同じ扱いになります」
僕「インキュバスになってしまうと、インキュバスの精では妊娠させられなくなるんですね?」
女医「人間の女性に対してはそうなります、あくまでサキュバスが栄養とするための精になってしまいますから」
僕「す、すみません、綺麗な下着を見せていただいてるのに・・・」
スイッチでも押したようにみるみる大きく硬くなる!魔法みたいだ!
皮被りになったような感覚、と同時に先がムズムズする、軽く吸引してるみたいだ。
女医「いえ、もちろんお手伝いさせていただきます、素直に感じていただければ、すぐですから」
ばふっ、と挟み込んだ!そのままぐにゅぐにゅと圧迫しサンドイッチする!
ゴムが間にあるにもかかわらず、尋常じゃないくらいの快感がペニスを包み込む!
これがサキュバスのオーラなのか、見えない快感でシゴかれるっ!
何より服部先生がビスチェつけたままとはいえパイずりしているアングルは、く、くるっ!
服部先生のゴッドハンド、いや、サキュバスハンドは僕を延々と射精させ続けるのだった。