ちゅうううっ・・・・・

 

僕「・・・・・」

霧子「・・・・・」

僕「・・・・・・・・・」

霧子「・・・・・・・・・・」

僕「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(ぷるぷるぷる)」

 

・・・・・もう駄目だぁ!

 

僕「・・・ぷはあぁ〜〜〜っ!」

霧子「・・・・・」

僕「はぁ、はぁ・・・1分27秒!おしい!息止め自己新記録まであと12秒!」

 

・・・再び沈黙する室内・・・

どうやらハズしてしまったようだ、

唇を合わせる事しかできず、夢中で息を止めて、

どうにかこの先の打開策をと探っているうちに、笑わせてみようかと・・・

でも顔色ひとつ変えず、冷淡な無表情を続け、目をぱちくりさせている。

 

僕「ごめんなさい、面白くなかったですよね・・・」

霧子「・・・・・」

僕「・・・・・・・・・」

 

怖い・・・急に何かされそうで怖い・・・

でもさっきと少し違う、耳を澄ませば霧子さんの息遣いが聞こえてくる!

さっきまでは時計の針の音の方が気になったのに・・・僕の心が霧子さんへ集中している証拠だ。

 

僕「じゃあ、次は・・・」

 

首筋へのキスなら、

目も合わせられないで済むからいいよな?

そして、そこからゆっくり唇へと進めばいい・・・

 

僕「・・・・・」

 

空気を海中のような抵抗に感じながら、

はだけた霧子さんの胸の上部へと顔を寄せる、

いっそ、全身をくすぐってしまおうかとも思ったが、そこまでする余裕は無い。

今度は息を止めず、霧子さんの肌を感じながら・・・女性の良い匂いが漂ってくるが、

それに浸る事すらできないくらいの見えない恐怖感が、全身の血を凍らせるような気分だ。

 

・・・ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ・・・

 

つ、冷たい・・・なんて冷たい首筋なんだ・・・

いつも胸の中で癒してくれる温もりとは正反対の冷たさ・・・

それが何よりも恐怖心を掻き立て、これ以上続けると危険だと知らせてくれている・・・

でもこれは、人間が人間として命を守るための、本能的に感じる恐怖感であって、

人間からインキュバスになろうとしている僕には、乗り越えなきゃいけない、まさに試練・・・!

 

ちゅちゅちゅ・・・れろーーっ・・・

 

舌を這わせてみたが、

興奮より恐怖で腰が砕けそうだ、

やっぱり朝食が終わってから、あらためて・・・

は、無理だ、もうはじまっちゃったんだし興がそぎれる、

それに、この試練は1回だけ、今回だけの予感がする、変に逃げたらそこで終わりだ。

 

僕「霧子さんがっ・・・ほひぃぃ・・・」

 

欲しい、と言いたかったのに、

声が震えて情けない言葉に・・・

でもこれはどれだけ強靭な人でも無理だ!

死の恐怖にも似たような、誰もが恐れる究極の恐怖・・・

けれど前に進むしかない、突き進んだその先で、霧子さんを手に入れる事ができるはずだ!

 

つつーーーーーー・・・

 

舌を顎へ這わせ、その勢いのまま唇を奪い、舌を滑り込ませる!

 

あむっ、じゅるるっ・・・

 

僕「!!」

霧子「・・・・・」

僕「ん”ん”ん”!!!!!」

 

舌を入れた瞬間、衝撃が脳を直撃する!

どうせ反応が薄いだろう、なら目一杯、舌で絡ませようと思っていたら、

挿し込んだ舌を一気に舐られ、しゃぶられ、まるで吸い尽くされるようだ!!

しかも霧子さんの口の中全体が舌になったような、にゅるにゅると僕の舌を犯すような・・・

予想外の激しすぎる反応に思わず腰を引こうとしたが、舌を絡め取られていて身動き取れない!!

 

ぬちゃぬちゃぬちゃ・・・

れろれろれろれろれろぉ〜・・・

ぢゅるぢゅる・・・くちゃっぺちゃっぴちゃっ・・・

 

僕「ん”ー!ん”ん”ーーー!!」

霧子「・・・・・」

僕「ん”ぐむ”む”ん”〜〜〜〜〜〜!!!」

 

やばい、キスだけでイカされちゃう!

そして、そのキスだけでイカされちゃうのが怖い!

イッたら最後、もう射精が止まらなくなる!そんな凄まじい快感!!

脳の細胞がブチブチ壊れていくような、唾液だけじゃなく精神まで全て吸い尽くされてしまうような、

危険な危険なキスで翻弄、いや、舌を蹂躙されている!あああ!落ちる!意識が落ちる!このまま落ちたら・・・枯らされるうっ!!

 

僕「〜〜〜〜〜!!!!!」

 

なんとかしなきゃ・・・逃げなきゃ!

でも逃げれば霧子さんも逃げて行く、

じゃあどうすれば・・・先へ進めばいいんだ!

 

むにゅっ

 

舌を、唇を貪られながらも、

大きすぎる乳房を両手で揉む・・・

下着の感触が気持ちいい、でも、

このまま両手が霧子さんの胸の中へ吸い込まれて、

食べられてしまうような恐怖感が重く重く覆いかぶさってくる!

 

霧子「・・・・・・・」

 

舌だけを活発に蠢かせ続ける霧子さん、

このままされっぱなしじゃ、耐え切れなくなって逃げるか、

意識を飛ばされて終わっちゃうだけだ!だったら僕からどんどんどんどん攻めないと!

 

さささささっ・・・

 

両手をブラの中へ忍び込ませる、

冷たい・・・乳房までも冷たく感じる、

と同時に両手までもが下着と乳房の間で噛まれて引きずり込まれるような錯覚・・・!

この冷たい体に捕らわれれば、凍死してしまうんじゃないかと更なる恐怖が襲う、

ならば僕のこの体で暖めてあげたい、と思っても、熱までも全て吸われてしまっては、死んでしまう!!

 

僕「んっ・・・」

 

両手を抜いてそのまま全身を退きたくなったが、

力任せに逃げては、もうこの位置へは戻ってこれないだろう、

何とかこの奪われっぱなしの唇だけでも外さないと・・・吸われすぎてもう震えてきている。

 

もみゅ、もみゅもみゅ・・・

 

震えた指で乳房を揉んでみるも、

大きすぎて弾力があるせいか、押した指が戻されてしまう!

ならばと内側から揉もうとすれば今度は谷間へ吸い込まれる、なんという肉体の魔女・・・!

もう狙える場所はここしかない、と乳首を指で探るもなかなかそこまで手を入れる勇気が出ない!

かといって時間だけ浪費すれば霧子さんが飽きてしまうか、僕が吸い込まれるだけ・・・・・えいっ!!

 

くりくりっ、きゅううっっ!!

 

何とか指で転がし、摘む・・・

霧子さんの舌の動きがあきらかに変わった!

そう、僕の唇のように、霧子さんの舌も快感で震えてきてるみたいだ!

今だとばかりに乳首を指でクリクリこねる!ブラに挟まれる感覚も慣れてきた、

口の動きが弱くなってきたタイミングを見計らって、ここだ!というタイミングで顔を退く!

 

・・・・・ちゅぽんっ!!

 

飛び散る唾液、大量に糸を引く・・・

それはまるで僕からまさに精気を吸う最中だった事を物語っている、

ゆだれがべとべとと霧子さんの体に落ちる、黒い下着が濡れて汚れていく・・・

 

僕「しゅ、しゅみま、しぇ・・・ん」

霧子「・・・・・・・・・」

僕「ぁ・・・あふぅ・・・」

 

駄目だ、舌はしばらく使い物になりそうにない・・・

霧子さんの唇を見ると、無表情なまま舌で唇の唾液をぬぐっている、

その生めかしい動きが、そこへペニスを突っ込んでしまいたい衝動にかられる・・・

が、入れたら最後、吸い尽くされてしまうのは目に見えている!!

なのに・・・なのに、ペニスがこれでもかと、はちきれんばかりにパンツの中で膨らんでいる!

 

きゅ、きゅ、きゅ・・・・・

 

乳首を摘んでいるうちに指が疲れてきた、

よっぽど震えているのだろう、これだけでもう限界なんて・・・

逃げるように両手を引っ込め、霧子さんの体をまじまじと見る・・・

次の狙いが定まった、とスカートに目が止まる、でも、どうしようか?

手を入れようにも指は疲れ、顔を突っ込もうにも唇や舌も震えっぱなしだ。

 

僕「・・・・しゅつへぃ・・あふっ」

 

失礼します、と言いたかったが途中であきらめた。

しゃがんでスカートの中へ顔を突っ込むが、中の闇が奈落の底へ落ちるような気分で怖い!

それを必死に落ち着かせ、良い匂い漂う霧子さんのショーツへ顔を埋め、鼻で股間をなぞる・・・

 

しゅ、しゅっ、しゅーっ・・・

 

すぐに、にゅるっ、とした感覚が鼻を襲う、

次第に熱さも伝わってくる、霧子さんが濡れている証拠だ、

よし、このまま・・・と思っていると、ふいに霧子さんの腰が退いていきスカートの中から追い出された。

 

僕「・・・・・?」

霧子「・・・これ以上は本当に危険です・・・ほら」

僕「!!!」

 

下着を外しながら黒く大きな翼を出した霧子さん、もちろんしっぽも!

スカートを外し、ブラとショーツがずれた姿は凄まじくエロティックだが、

同時にサキュバスの格好で冷たい表情をされると、氷の魔女のようで背筋の寒さが倍増する!!

 

霧子「これでもあなたは・・・抱けますか?さあ・・・」

☆恐怖の挑発☆

両腕を上げ、折り曲げたままの両足を広げて挑発してきた、

男をその体へと誘うサキュバス、冷淡にニヤリを微笑みながら舌なめずりをしている、

これが無表情だった時の、何もせず寝ていた時の何百倍も恐ろしい!なぜなら、吸い殺す意思を見せるポーズだからだ!

 

僕「ぁ・・・ぁぅぁぅぁぅぁぅ・・・・・」

霧子「そんなに震えて・・・いらっしゃい、私の胸で・・・楽になるといいわ」

僕「ぁぁぁ・・・ゃ・・・ゃだぁ・・・ぁぁぅぅぅ・・・・・」

 

子供のように、恐怖に泣きじゃくりたい!

つつーーっと頬をすでに涙が伝っている、でも、でも、

あそこに飛び込まないと、あえて落ちないと、霧子さんに・・・・・僕の愛を、信じてもらえない!!

 

僕「きっ・・・・き・・・・・きりっ・・こ・・さ・・・」

霧子「ふふふ・・・・ふふふふふ・・・・・さあ・・・・・死の快楽へ・・・・・いざなってあげる・・・」

僕「うっ・・・きいっ・・・霧子さああああああああああああん!!」

 

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