「ぁあぅ・・・ぁっ・・・っ・・・」

「あかさサン?あかさサン、どうしたの!?」

「・・・・・やっぱりね、この子、私達に薬を盛ったのよ」

 

小刻みにぶるぶる震えてる・・・

 

「薬って・・・」

「媚薬ね、性的興奮を促す・・・支給品の武器でしょ、それをこの子がコーヒーに入れたのよ」

「ぁぁ・・・っー・・・・んはぁっ!!」

 

股間に手を入れてクチュクチュと弄りはじめた、

このままだと自分でイッちゃうのは時間の問題だろう。

 

「ゃ・・・だまされ・・ない・・でぇっ・・・」

「ええっ!?」

「きぃぉつ・・けて・・・いれたのは・・その・・・ひ・・と・・あああっ!!」

 

まさか、禅華さんが!?

 

「・・・そんな顔で見ないでよ、失礼よ?私があさかさんの出したカップを私のとすり替えただけよ」

「ぁぁ・・・ぅ・・うそっ・・・わたしと・・ゆ・ぅ・とくんが・・しゃがんだ・・すき・・に・・いれ・・た・・・ぃ・・いれてええええっっ!!」

 

グチュグチュグチュグチュ!!

 

のたうちながら股を広げて・・・

あさかサン、体がイキたいのに心が拒んで苦しそうだ。

 

「・・・これ以上苦しめるのは可哀想ね」

「っ・・・!!」

 

チャッ、と銃を構えた。

 

「ええっ!?ちょっと、禅華さん!」

 

バシュッ!!

 

「あああああああああぁぁぁ!!!」

 

ビクビクビクビクビクッ!!!

 

躊躇無く頭を撃ち抜く・・・

 

ぶしゅうううううぅぅうぅぅ・・・・・

 

白目を剥いて気を失う、あさかサン・・・

大量のおもらし・・うっぷ・・・匂ってきた・・・・・

 

「なんてことを・・・」

「だって可哀想じゃない?即効性の飲み薬でしょうから吐かせても間に合わない、どっちみち助からないのよ?」

「だからって、何もあんなふうに撃つことは・・・」

「快感で力が入らないとはいえ、隠し持っていた銃で撃ってくる可能性もゼロじゃなかったわ」

「・・・なんか、納得いかない・・・」

 

カチャッ、と今度は僕に銃を向けた!

 

「私がその気なら、とっくに撃ってるわ・・・こんなまどろっこしい事はしないわよ?」

「でも・・・でも・・・・・」

「ほら、ここももう駄目ね、出るわよ」

 

荷物をまとめる禅華さん、

なんで?と思っていると・・・

 

ガチャッ!!

 

「うわっ!?」

 

ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ・・・

 

入ってきたのは兵隊の皆さん、

ゲームの運営者にはこの家のセキュリティも関係ないのか・・・

ぐったりピクピクしてるあかさサンをタンカに乗せて運んでいく。

 

「びっくりした・・・中立の兵隊さんじゃないか」

「・・・・・しまったわ、逃げるのが遅かったようよ」

「え?どういうこと?」

「入ってきた足音と、出て行った足音の数が1人分あわないのよ」

「それじゃあ・・・まさか!?」

 

バシュバシュッ!!

 

「わ!きたっ!!」

「やっぱりね、兵隊と一緒に紛れ込んできたわ」

 

ガシャガシャッ!!

 

居間のテーブルを倒し盾にする、

廊下から的確に狙ってくるビーム・・・

よく最初の銃が僕にあたらなかったものだ、でもどうしよう。

 

「・・・私が囮になるから2階へ上がって、ベランダから外へ逃げるといいわ」

「そんな、僕1人でって、禅華さんは?」

「・・・・・さっき勇人くんをかばった時、左肩を撃たれたわ」

「うそ?でも全然平気そうだけど・・・」

「そうでもないわ、快感が背骨を通り抜けて腰が抜けてるの、右腕しか使えないわ」

 

やっぱり敵は僕を狙ってたんだ!

それを禅華さんは、体を張って・・・

肩を撃たれたって事は、ダメージは相当大きいはずなのに。

 

「私は右腕一本で何とかするから、君は先にどこかへ逃げていてくれないかしら」

「わかった、じゃあ場所は・・・」

 

バシュバシュバシュ!!!

 

「うわわっっ!」

「はやくっ!!逃げるなら今しかないわっ!!」

「う、うん、ありがとう!じゃっ!!」

 

バシュバシュバシュッ!!!

 

銃声を聞きながら、

リュックを持って2階への階段を駆け上がっていく・・・

 

「えっと、ベランダはどっちだ・・外は外は・・・」

 

適当に入った部屋、

窓を開けると下は芝生だ。

跳び下りれば丁度良いクッションかも・・・ええい!!

 

「とんじゃえ!!」

 

ダダッ!!

 

勢い良く下へ・・・

 

グキッ!!

 

「あううっっ!!」

 

右足首を、ひねったっ!?

いたたたた・・・でも、ここでのたうってる場合じゃない!

とりあえず海岸沿いに行こう、岩場も結構あって身を隠せるはずだ。

 

バシューッ!

バシュバシューーーッ!!

 

「あぁ・・・別荘が戦場になってる・・・」

 

禅華さん・・・・・ありがとう・・・・・

 

「あつつつつ・・・足首が痛いし熱い・・・」

 

砂浜まで足を引きずり、

岩場の陰で四つんばいになる。

とりあえずこのまま南下してみよう。

 

「いい感じで隠れられる洞窟があるといいけど・・・」

 

銃だけはちゃんと握り締めて・・・

あぁ、ズボンが砂だらけ・・・さっきの別荘で、

食事とお風呂とベッドにありつきたかったなぁ・・・・・

 

 

 

 

 

「あの建物は・・・スタート地点の体育館だ」

 

いつのまにか戻ってきちゃってたらしい、

あそこは運営本部のはずだから、下手に近づくとまずそうだ。

しばらくはこの岩場の間で夜まで・・・とも行かない理由がある。

 

「波がもうこんなに近くまで来てるよ」

 

潮の満ち退きを忘れてた、

確かに岩場の間は隠れるには絶好のポイントだけど、

このままじゃあ溺れちゃう・・・4時間のリミットもあるし。

 

「もっともっと南へ・・・ほふく前進だ!」

 

砂浜をウミガメのように進み、

体育館を横目にみながらさらに進むのだった。

 

もどる すすむ