ザッシュ、ザッシュ、ザッシュ・・・

 

海岸にいることを気付かれないように、慎重に・・・

と同時に早く進まないとな、慎重に急いで、静かにほふく前進・・・

 

「・・・・・楽しい!?」

「え?わっ!ほ・・・ほろよいちゃん!!」

 

すぐ横の岩場から、ちょっと痛い娘・・・

幌月 世衣(ほろつき よい)ちゃんが僕を見降ろしてる。

潮風にセーラー服がなびいて、スカートの中が丸見え・・・毛糸ぱんつ。

 

「走ったほうが、よっぽど見つからないわよ?」

「でも、こうやって頭を下げていったほうが・・・」

「後ろをみてごらんなさいよ、ほら」

 

・・・振り返ると、砂浜に僕が這ってきた跡がくっきり!!

 

「しまった!足跡残してた!」

「・・・よくここまで無事に来れたわね」

「じゃあ立ったほうがいいか・・・!?」

 

砂を払いながら痛い足を我慢し立つと、先に学校が見える。

 

「ほろよいちゃん、あの学校・・・」

「廃校みたいね、ちょっと隠れるにはいいんじゃない?」

「あそこに、ほろよいちゃんも・・・?」

「・・・さ、後は自力でなんとかするのね」

「助けて・・・くれないんだ」

 

この子はそういう娘だっけ。

 

「そういうこと。2人いたら的も倍になるわ、私は生き残りたいの」

「そして僕も生き残らないといけない、と」

「ええ、愛とか恋に興味はないから、君を撃ったりしないかわり助けもしないわ」

「ありがとう、その方がちょっと気が楽になるかも」

「敵が1人減ることによる心理的余裕ね・・・じゃあね、運が良かったらまたどこかで」

 

そう言い残し岩場の向こう側へ・・・

でも、こうして来てくれたって事は、

ちょっとは気にしてるって事かな?

・・・それか、あんまりにも僕のほふく前進が人目につくから、

たまたま見かけて助けてくれたのかも。とにかく感謝しないとな。

 

「ほろよいちゃんの言う通り、これから4時間くらい、あの学校の廃墟に隠れよう」

 

・・・何とか歩けるくらいにまで回復はしたけど、

保健室に湿布くらいはあるといいな・・・多少、使用期限が切れててもいいから・・・

あと、廃校も注意して入らなきゃ・・・窓から撃たれたら圧倒的に不利だ。

 

「慎重に慎重に、隠れながら移動する時は急いで・・・」

 

たたたたた・・・

 

「隠れて様子を見て・・・今だ!あの木まで!」

 

たたたたたたたた・・・ぐきっ!

 

「あ”つっ!!」

 

またひねっちゃった!

でも、こんな所でのたうち回ってちゃ危険だ!

足を引きずりながら一気に廃校の中へと入り込む・・・

 

ズキューン!

ズッキューーーン!!

 

「やば!!」

 

やっぱり中に誰かいたみたいだ!

銃は・・・こっちには撃ってない感じか?

とすると?・・・そろりそろりと廊下を歩き、窓から覗き込んでみると・・・

 

「ちょっと、かつな!いいかげん・・イキなさいよっ!」

「あんっ!あきちゃんこそっ、何発くらってると思ってるのー!」

 

荒れ果てた教室で撃ち合う2人、

かつな・・・あき・・・ええっと誰だ?

眼鏡の子が、かつなだよな?出席番号が近いから覚えてる。あとは・・・

こっそりリストを見よう、電子手帳を・・・奥に入っちゃったかな?

 

バシューン!!

 

「!!」

 

頭上をビームが!

危ない、おそらく流れ弾だろうけど、

さっきのまま覗いてたら頭にくらってたよ。

 

「自力で思い出そう・・・ええっと・・・」

 

しかし教室から怒号のような声が響いてくる。

 

「あーわかった!かつなん家、電力会社だから耐電スーツか何か補給品でもらったんでしょ!」

「ちがうわよ、パパの実験につきあって電気がきかない体になっちゃってるだけよー!」

 

バシュバシュ!!

 

今度は窓ではなく引き戸から覗いてみる・・・

これ、ただの撃ち合いじゃあないぞ!?

互いの銃が、弾道が思いっきり体にあたりまくってる!

ビームをかなり受け続けているうえ、その箇所も、

ええっと、中程度って言えばいいのか?肩とか太腿とか結構ヤバイ場所に何発も!

 

「あきちゃんだって、もうとっくに死んでる・・・イッてるはずでしょー?」

「私は小さな頃からずっと大きい田んぼ手伝ってたから、持久力があるだけよっ!」

 

なるほど、だから両方タフなのか・・・

よく見ると汗だくなのは何も激しい運動だけのせいじゃないだろう、

おそらく濡れ濡れに・・・そう思うと足を伝わっている汗がいやらしい液に思えてくる。

 

バシューーーッ!!

 

「ああんっっ!!!」

 

あきって田舎お嬢様な子の腰がモロ撃たれた!

さすがにくだけて銃を落としながらペタンと座り込んじゃったぞ、

おまけにスカートの中へ手を入れ、奥をいぢくり回してる感じだ。

あそこまで火がついちゃうと、もう駄目かな・・・

そして電力会社社長令嬢の、眼鏡がぶ厚いかつなが銃口を向けながら近づく・・・

 

「はぁ、はぁ・・・これでもう、おしま・・・」

 

ズキュンッ!!

 

「!!!」

 

スカートの中から、新しい銃を!?

 

「あはぁーーーっ!あきっ!だましたわ・・ねえっ!!」

 

あの短く光の眩しいビームからいって、

めもりを最大まで強くされてたのだろう。

力なく崩れ落ちる・・・2人とも息も絶え絶え、絶頂寸前って感じだ。

 

「うーん、凄い、2人とも・・・逆によくイカないもんだ」

 

と感心してる場合じゃない!

どうしよう・・・逃げるか、それとも・・・ヤルか!?

このままにしておいても勝手にイッちゃいそうだけど、

生かせておけば彼女たちが僕の味方になってくれるかも・・・とは限らないか、

さっき別荘でトドメをさしたみたいに、これ以上苦しまないように、ここは介錯してあげたほうが・・・銃は銃は・・・

 

「・・・・・勇人くんみっけ」

「何ひとりでぶつぶつ言ってるのー?」

 

うおっ!いつのまにか2人が目の前に!!

慌てて銃を出しながら廊下を走る!走る!足が痛いけど走る!!

 

ズキューン!ズッキューーーン!!

 

「ぐああ!!」

 

狙ったかのように両足にヒット!

痺れるっ!快感がぞわわわわわーーっと足を犯してくるうっ!!

 

「右足ゲット!」

「左足もばっちりー」

 

こういう時は仲いいのかよ・・・

転がるようにして隣の教室へ逃げ込む!

そうか、2人ともタフって事は回復も早いって事だったのか・・・

 

「もう逃げられないよっ」

「観念してもらうからねー」

 

2人して並んで銃を構えてる!

こ、こっちだって銃はあるんだ!

でも2対1・・・やばい、先に撃たないと今度は腕をやられる!

 

バシュッ!!

 

僕が引き金を引いた瞬間、

目の前を本が跳ぶ!

ビームの盾として撒き散らかしたみたいだ!!

 

「やばい、どこだ!!」

 

バシュ、バシュ!!

 

「こっちよっ!」

 

左にあき!

 

「こっちだよー」

 

右にかつな!

 

「う・・・」

 

思いっきり銃口を僕に突きつけてる、

しかも、左右のこめかみに・・・これは・・・

撃たれた瞬間に射精しちゃって、身動き取れなくなって、

そのまま犯されて・・・でも待てよ?相手は2人だよな?

組んでる訳じゃないなら、どっちか1人しか受胎できないはず・・・?

 

「さあ、どうしよっか」

「選んでよ勇人さん、嫌な方をその銃で撃って」

 

嫌な方って、どっちも嫌だぞ!?

いや、美人じゃないとかそういう意味じゃなくて、

結婚させられるのが嫌だって意味でだ!なら取る行動はひとつ・・・!

 

「ぼ・・・僕は撃てないよ」

 

持っていた銃をぽとりと落とす。

 

「そのかわり・・・こうするよ!!」

 

頭をしゃがませる、

と同時に2人の銃を持って左右に押した!!

 

バシュン!!

バスーーーンッ!!

 

「ひゃあっ!?」

「ええーーーーっ!?」

 

互いの引き金が押され、

見事に相打ち状態・・・

胸にくらった2人は本物の銃弾が突き抜けたかのように倒れた。

 

「・・・こうもうまくいくとは」

 

自分で落とした銃と、

あとこの2人の銃も貰っておこう。

さて、兵隊さんが来る前にここから離れなきゃな、

多分、過去の優勝者とか勘のいい子なんかは、

負けた人回収の動きを察知して場所を割り出したりとか・・・

 

バッキューーーン!!

 

「ええっ!?う、うそおーーっ!!」

 

僕の背中が熱く痺れる!!

瞬く間に股間が熱く膨らみ、即座に・・・!

 

びゅくびゅくびゅくーーーっ!!

 

イッて・・・しまっ・・・・た。

 

♪キンコンカンコ〜ン

 

『島内放送ざーます、臨時速報、廃校跡で勇人さんが1回目の射精ざーます!!』

 

膝から崩れ落ちる・・・

全身の力が抜け前のめりに倒れる。

それでも何とか頭を突きたてて後ろを見ると・・・

 

「勇人さん・・・油断・・・したねー・・・」

 

ああ、そうか、

あきちゃん、銃を2つ持ってたんだっけ・・・

それにしてもあの状態でよく撃てる、と思ったらガクッと力が抜けて床にはりついた・・・

 

「死に際の・・・一撃、かぁ・・・」

 

それはいいけど、やばい・・・

30分は動けないんだっけ?

島内放送されたって事は近くの敵がすぐ来ちゃう・・・

 

「ううぅ、おまけに・・・意識・・がぁ・・・」

 

射精しながら意識が落ちちゃう・・・

ああ、このまま・・・僕は誰かに・・・

犯さ・・れ・・ちゃ・・うぅ・・うううぅぅぅぅぅ・・・・・

 

びゅるびゅるびゅるびゅるびゅる・・・・・

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