
雪巳「羊のショーみたーい」
僕「丁度始まるみたいだね」
雪巳「みよー」
中に入る、もう9割は席が埋まってる、
前のほうは子供ばっかり・・・団体みたいだ、
ということは、あの中に雪沙ちゃんがいてもおかしくない・・・
僕「後ろのほう座ろう」
雪巳「いいよー」
僕「ここらへんでいいよね」
ハンドベルの音とともにショーが始まった!
マッスル外人「ハーイ!コレカラシープショーヲハジメマース!」
・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
僕たちはシープショーを堪能した!

マッスル外人「ドモアリガトーゴザイマシター!!」
ぱちぱちぱちぱちぱち・・・
僕「うーん・・・面白かったけど・・・」
雪巳「ちょっと羊がかわいそー」
僕「まあ、あんなもんだよ、きっと」
お、もうすぐ1時か、さて・・・
僕「お昼ご飯食べよう、今度こそ」
雪巳「何でもおいしそー」
僕「遊園地エリアに食堂があるみたいだよ」

少し先に見える観覧車、
あれが遊園地エリアの目印だ。
雪巳「ねーねー」
僕「ん?」
雪巳「あれはいいのー?」
僕「どれ?」
雪巳「あれー」
どれどれ?
あ、何か声が聞こえるぞ?
これは・・・叫び声!?まさしく、あれは!!

僕「バンジージャンプ!」
すごい、あんな高さから飛び降りてる・・・
あれ?あの今落ちた人、一緒のバスだった1人旅のお姉さん・・・
何もかも忘れてスカッとしたかったのだろうか、まあ僕には関係ないけど。
僕「バンジーかぁ・・・」
雪巳「するー?」
僕「ははは・・・さ、行こう」
雪巳「しないのー?」
僕「ご飯、ご飯!」
・・・・・見なかった事にしよう。
僕「さあ、やっと食堂についたよ」
雪巳「カレー、ラーメン、ハンバーガーがあるー」
僕「・・・ミルクラーメンだって、牛乳味」
雪巳「おいしーかなー」
僕「まあ、食べられない事は無いだろうけど・・・挑戦する?」
雪巳「たべてみるー」
僕「じゃあこれだ」
僕らはミルクスープのラーメンを注文する、
すごく不安だけど、どうだろう・・・どきどきしながら待つ。
・・・・・しばらくして出てきた、ちょっと見とんこつに見えるけど匂いは牛乳だ。
僕「よし・・・いただきます」
雪巳「いただきまーす」
さあ、どんな味か・・・
・・・・・ん、甘い、けど、おい・・・しい?
僕「あったかいミルクが麺にあってるかも」
雪巳「んー・・・失敗しちゃったねー」
僕「そう?そうでも・・・いや、やっぱり・・・」
これは・・・人によって合う合わないが激しそうだ。
でも雪巳ちゃんは無理して食べてる、何だか可哀想だ。
僕「無理なら残していいよ」
雪巳「えー、もったいなーい」
僕「でも体に合わない物たべると体調崩すよ」
雪巳「牛乳は平気だよー?」
僕「でも牛乳ラーメンは別だからさ」
安心した表情で箸を止めた雪巳ちゃん、
僕はそんなにおいしくなく感じてても、
全部食べるのは苦痛ではないけど・・・つきあうか。
2つのどんぶりを食器変換棚に置いて逃げるように食堂を出る、
雪巳ちゃん、ちょっと気分悪そうだな・・・そうだ。
僕「ちょっとトイレ行ってくるね」
雪巳「あー、わたしもいくー」
トイレから出て、さあ遊園地で遊ぼう!
といっても、小さな子供用ばっかりだなあ・・・
僕「どれか乗りたいのある?」
雪巳「えっとねー」
僕「バンジージャンプ以外でね!」
雪巳「・・・・・あれー」
僕「あれ?あれは・・・あ、あれは、伝説の!!」

マイナス30度の世界!!
僕「これがいいんだ」
雪巳「切符買うー?」
僕「うん、1人300円か・・2人分、っと」
まあ、暑さもピークだし丁度いいや。
買った切符を係員に渡して中へ入る、
一気に冷気が僕らを包む、涼しい・・・

僕「南極・北極に住む動物の剥製だって」
雪巳「氷がいっぱーい」
僕「汗が退いて気持ちいいね」
雪巳「でもこんなにクーラー強いと風邪ひいちゃうねー」
僕「先に進もう」
これでもちょっと混んでるんだな、
たわいの無いような展示物たち・・・
ここって冬でもやってるのかな?
真冬の気温0度近いときに来ても、
ここに入りたくなるのだろうか。謎だ。

雪巳「狐がいっぱーい」
僕「でもこれも剥製だね」
雪巳「本物飼えばいいのにー」
僕「それは無理だよ、狭いし」
雪巳「牧場全部マイナス30度にしちゃえばいいよー」
無理を言う・・・
うう、さすがに体が芯から寒くなってきた。
早足で駆ける・・夏風邪なんかひいたら大変だ。

雪巳「おにーちゃーん、しもやけになっちゃうよー」
僕「やっぱり?僕もそろそろ出たい」
雪巳「いそごー」
僕「うん、でも思ったより長い・・・」
雪巳「あー、出口ぃー」
剥製を無視してさっさと出る!
外は・・・あったかあい!体が安心してる・・・
ふう、助かった・・・かなり冷えちゃった、
あのままじゃ凍っちゃったよ。
吹き出るため息も冷気がかってそうだ。
僕「次はどうする?」
雪巳「観覧車のろーよー」
僕「そうだ、それは外せない」
再び切符を買い、
すぐそばの観覧車へ向かった。
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