
雪巳「すぐ乗れるー」
僕「空いてるね」
2人で乗り込む、
高さがどんどんどんどん上がって・・・
下の人や建物とかが小さくなっていく。
僕「思ってたよりもは小さいかな」
雪巳「でも高いよー?」
僕「そうだね、もう遊園地エリアが全部見渡せる」

どんどんどんどん上がっていく・・・
沢山の人が来てるんだな、遊園地には人がいっぱい、
それ以外の芝生や牧場にも・・・本当に良い天気になって良かった。
雪巳「あのジェットコースター乗りたーい」
僕「どこ?あれか、でも小さそうだよ?」
雪巳「ちっちゃいから乗りたーい」
ううぅ・・・
ネズミーランドで乗った小型コースターで、
雪巳ちゃんのおっぱいに顔を埋めちゃったのを思い出す・・・
雪巳「遊園地のむこうに巨大迷路があるよー?」
僕「どれ?あそこかぁ、楽しそうだね」
雪巳「後で行こうよー」
房総の山が見渡せるようになってきた、
と同時に高さがちょっと恐くなってきたぞ、
結構あるなあ・・それに、揺れてる・・・この観覧車、大丈夫か?
ビーッ!!
僕「わっ!」
雪巳「頂上みたーい」
僕「え?ああ、その合図か、びっくりした・・・」

昼食前に見てきたシープショーのドームが見える、
その奥には巨大駐車場、団体用ゲートの方だ、すごいバスの数・・・
やっぱりここへはみんな電車を使わず車でくるんだなぁ。
雪巳「ねーーー」
僕「ん?」
雪巳「ここ、誰も邪魔されないよー?」
向かいにいた雪巳ちゃんがこっちに座ってきた!
グラッ
僕「うわ!」
雪巳「ねーーー♪」
腕を組んできたぁ!
雪巳「恋人とこうするのって、夢だったんだー」
僕「こいび、と・・・」
雪巳「キスしてー」
せ、せせ、せまってきた!!
グラグラッッ!!
僕「!!!」
観覧車が傾いた反動で僕の体が雪巳ちゃんの方へ!
そして・・・・・
ちゅっ♪
あわわわわわ!!!
唇が、重なっちゃったぁあ!!
慌てて離れようとするも、雪巳ちゃんが抱きついて・・・!!
・・・・・・・・・
僕「・・んはぁっ!!」
雪巳「・・・お兄ちゃーん、大好き♪」
僕「あは、あはははは・・・」

観覧車は4分の3を過ぎたようだ、
昼食を食べた食堂が見える、結構あっという間だったなあ、
でもそれで良かった、これ以上2人きりだと、何をされるか・・・
僕「傾いてるから、あっち座って」
雪巳「はーい」
僕「・・・観覧車の中で暴れちゃ駄目!」
雪巳「そっち座っただけだよー?」
僕「狭いんだから!!」
もうじゅうぶん「暴れる」ような事してるよ・・・
この暴走巨乳中学1年生め!・・・あー、喉が渇いてきた・・・
雪巳「ついたー」
僕「地上に戻ったね」
雪巳「楽しかったー」
・・・正直、ちょっと恐かったかな?
ちょっと情けない・・・これじゃあバンジージャンプなんてもってのほかだ。
僕「ジュースでも買おうか」
雪巳「自動販売機はー・・・」
僕「確かあっちに」
雪巳「あー、雪菜ー」
雪菜「・・・・・」
後ろを見ると僕らが乗ってた次の観覧車から、
ゆゆ、雪菜ちゃんが出てきた!と、いうことは・・・
僕らの観覧車の中での出来事を、一部始終、見て・・い・・・あはは・・・
少女A「もー、びっくりしちゃったー」
少女B「雪菜、急に観覧車に走るんだもーん」
雪菜「みんな・・・ごめん・・なさい・・・」
少女C「でも前のカップルすごかったねー」
に、逃げよう・・・
うう、これはマイナス30度の世界より寒気がする、
おそろしい・・・世界一恐い乗り物だったかも知れない・・・
僕「ジュース、ジュ〜〜ス〜〜〜〜〜・・・」

ミニコースターを乗り終えた、
立体的なひねりが少ない分、胸に顔を埋める心配は無かったけど、
どうもこう、雪巳ちゃんに恋人気分で密着されてると・・・恥ずかしい。
僕「1時47分だ」
雪巳「どこいくー?」
僕「入り口に戻ろう」
雪巳「そうだねー」
僕「バス乗り場はすぐそこだ」
次は1時50分発だ、
バスを待つ・・いや、トラクターか?
それとも馬車・・・もう何が来ても驚かないぞー、
よほどの物じゃないと、びっくりしない!そう、例えば、
映画「となりのトトロ」に出るような猫バスでもない限り・・・
「ワンワン!ワンワンワン!!」
ええーーー!?

雪巳「犬バスだよー」
僕「ほんとだ、クラクションが・・犬の鳴き声・・・」
目が、動いてる・・・
僕らの前で止まって乗客が降りる、
びっくりした〜、おったまげた〜・・・
雪巳「面白いねー」
僕「うん・・・やられた」
雪巳「のろー」
お金を払って、と・・・
座席についてもあいかわらず体を密着させてくる、
あつい・・・バスの中は涼しいはずなんだけど、汗ばんできちゃう。
雪巳「動いたー」
僕「綺麗な景色だね」
雪巳「犬バス専用道路だってー」

いかにも自然の山奥、という感じなお花畑・・・
こういうのを見ると、東京から2〜3時間かけて車で来たがるのもよくわかる。
ぽーーーーっ・・・と見とれているうちに、犬バスはもう、僕らが最初に来た牧場入り口についた。
僕「さあ、どこへ・・・丁度2時だ」
雪巳「ふれあいコーナーがあるよー」
僕「2時からか・・って今からだ」
雪巳「きっと待っててくれたんだよー」
僕「そう?じゃあ入ろう」

うさぎやモルモットをだっこできるコーナー・・・
無料かぁ、ちっちゃい子供がもう列をなしている、
その中で雪巳ちゃんは、ひときわ高い・・ちょっと恥ずかしいかも?
みんな幼稚園か小学校低学年くらいだよな、雪沙ちゃんでもちょっと浮くくらいだ、
なのに・・・まあいいか、小学校の頃、来れなかったって言ってたし、思い出を取り戻す感じで。
囲いの中にみんな入っていき、
係員のお兄さんお姉さんに抱き方を教えてもらってる、
雪巳ちゃんは・・・中で一番おおきい兎を渡してもらってる!
そして兎は・・・雪巳ちゃんの胸の中でウットリしているようだ、
動物でもあの巨乳は心地いいんだろうなあ、あの兎、オスみたいだし・・・
雪巳「きもちいいー」
喜んでるみたいだ、よかったよかった。
でも・・あの胸は僕のだぞ兎くん。い、いや、まだそうとは・・・
うさぎだっこが終わって次は犬だ!
わんわんふれあいコーナー・・・こっちは有料かあ。

僕「どうする?犬だけど」
雪巳「抱いてみたいー」
僕「よし・・・お金を払って、と・・・」
こっちは大人も多い。
中で放し飼いになってる沢山の犬と自由に触れ合えるみたいだ。
みんな大きい犬ばっかりだなあ、子犬は・・・別に囲ってある、いっぱいいる。
雪巳「この犬、かわいい〜」
僕「抱いてあげたら?」
雪巳「でも寝てるよー?」

しっぽふってる・・・
こっちの囲いの中は子供が多いな。
お?犬が起き上がって雪巳ちゃんの膝の上に・・・
雪巳「きゃっ♪」
胸に顎をつけてぺろぺろ・・・
なんか恥ずかしいなあ、目をそらしとこう。
あれ?あそこに小屋がある、囲いの中に、1時間700円?
ワンちゃんとデートコーナー・・個室になってて、好きな犬と密室で2人っきりになれる、
って、カーテン閉めた狭い個室で犬と2人、いや1人と1匹で何するんだぁ!?
雪巳「あそこ、はいるー?」
僕「い、いやいいよ・・・」
雪巳ちゃんと入ったら、観覧車の中より恐ろしい事になりそうだ・・
あ、中から人が出てきた、あれは・・行きで一緒だった一人旅のお姉さん!
おっきな犬と一緒に・・・仕事の愚痴でも聞いてもらってたんだろうか。まあいいか。
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