☆観覧車☆

 

雪巳「すぐ乗れるー」

僕「空いてるね」

 

2人で乗り込む、

高さがどんどんどんどん上がって・・・

下の人や建物とかが小さくなっていく。

 

僕「思ってたよりもは小さいかな」

雪巳「でも高いよー?」

僕「そうだね、もう遊園地エリアが全部見渡せる」

 

☆上から〜☆

どんどんどんどん上がっていく・・・

沢山の人が来てるんだな、遊園地には人がいっぱい、

それ以外の芝生や牧場にも・・・本当に良い天気になって良かった。

 

雪巳「あのジェットコースター乗りたーい」

僕「どこ?あれか、でも小さそうだよ?」

雪巳「ちっちゃいから乗りたーい」

 

ううぅ・・・

ネズミーランドで乗った小型コースターで、

雪巳ちゃんのおっぱいに顔を埋めちゃったのを思い出す・・・

 

雪巳「遊園地のむこうに巨大迷路があるよー?」

僕「どれ?あそこかぁ、楽しそうだね」

雪巳「後で行こうよー」

 

房総の山が見渡せるようになってきた、

と同時に高さがちょっと恐くなってきたぞ、

結構あるなあ・・それに、揺れてる・・・この観覧車、大丈夫か?

 

ビーッ!!

 

僕「わっ!」

雪巳「頂上みたーい」

僕「え?ああ、その合図か、びっくりした・・・」

 

☆頂上から〜☆

昼食前に見てきたシープショーのドームが見える、

その奥には巨大駐車場、団体用ゲートの方だ、すごいバスの数・・・

やっぱりここへはみんな電車を使わず車でくるんだなぁ。

 

雪巳「ねーーー」

僕「ん?」

雪巳「ここ、誰も邪魔されないよー?」

 

向かいにいた雪巳ちゃんがこっちに座ってきた!

 

グラッ

 

僕「うわ!」

雪巳「ねーーー♪」

 

腕を組んできたぁ!

 

雪巳「恋人とこうするのって、夢だったんだー」

僕「こいび、と・・・」

雪巳「キスしてー」

 

せ、せせ、せまってきた!!

 

グラグラッッ!!

 

僕「!!!」

 

観覧車が傾いた反動で僕の体が雪巳ちゃんの方へ!

そして・・・・・

 

ちゅっ♪

 

あわわわわわ!!!

唇が、重なっちゃったぁあ!!

慌てて離れようとするも、雪巳ちゃんが抱きついて・・・!!

 

・・・・・・・・・

 

僕「・・んはぁっ!!」

雪巳「・・・お兄ちゃーん、大好き♪」

僕「あは、あはははは・・・」

 

☆下がってる〜☆

観覧車は4分の3を過ぎたようだ、

昼食を食べた食堂が見える、結構あっという間だったなあ、

でもそれで良かった、これ以上2人きりだと、何をされるか・・・

 

僕「傾いてるから、あっち座って」

雪巳「はーい」

僕「・・・観覧車の中で暴れちゃ駄目!」

雪巳「そっち座っただけだよー?」

僕「狭いんだから!!」

 

もうじゅうぶん「暴れる」ような事してるよ・・・

この暴走巨乳中学1年生め!・・・あー、喉が渇いてきた・・・

 

 

雪巳「ついたー」

僕「地上に戻ったね」

雪巳「楽しかったー」

 

・・・正直、ちょっと恐かったかな?

ちょっと情けない・・・これじゃあバンジージャンプなんてもってのほかだ。

 

僕「ジュースでも買おうか」

雪巳「自動販売機はー・・・」

僕「確かあっちに」

雪巳「あー、雪菜ー」

雪菜「・・・・・」

 

後ろを見ると僕らが乗ってた次の観覧車から、

ゆゆ、雪菜ちゃんが出てきた!と、いうことは・・・

僕らの観覧車の中での出来事を、一部始終、見て・・い・・・あはは・・・

 

少女A「もー、びっくりしちゃったー」

少女B「雪菜、急に観覧車に走るんだもーん」

雪菜「みんな・・・ごめん・・なさい・・・」

少女C「でも前のカップルすごかったねー」

 

に、逃げよう・・・

うう、これはマイナス30度の世界より寒気がする、

おそろしい・・・世界一恐い乗り物だったかも知れない・・・

 

僕「ジュース、ジュ〜〜ス〜〜〜〜〜・・・」

 

 

 

☆ミニコースター☆

ミニコースターを乗り終えた、

立体的なひねりが少ない分、胸に顔を埋める心配は無かったけど、

どうもこう、雪巳ちゃんに恋人気分で密着されてると・・・恥ずかしい。

 

僕「1時47分だ」

雪巳「どこいくー?」

僕「入り口に戻ろう」

雪巳「そうだねー」

僕「バス乗り場はすぐそこだ」

 

次は1時50分発だ、

バスを待つ・・いや、トラクターか?

それとも馬車・・・もう何が来ても驚かないぞー、

よほどの物じゃないと、びっくりしない!そう、例えば、

映画「となりのトトロ」に出るような猫バスでもない限り・・・

 

「ワンワン!ワンワンワン!!」

 

ええーーー!?

 

☆犬バス☆

雪巳「犬バスだよー」

僕「ほんとだ、クラクションが・・犬の鳴き声・・・」

 

目が、動いてる・・・

僕らの前で止まって乗客が降りる、

びっくりした〜、おったまげた〜・・・

 

雪巳「面白いねー」

僕「うん・・・やられた」

雪巳「のろー」

 

お金を払って、と・・・

座席についてもあいかわらず体を密着させてくる、

あつい・・・バスの中は涼しいはずなんだけど、汗ばんできちゃう。

 

雪巳「動いたー」

僕「綺麗な景色だね」

雪巳「犬バス専用道路だってー」

 

☆お花畑☆

 

いかにも自然の山奥、という感じなお花畑・・・

こういうのを見ると、東京から2〜3時間かけて車で来たがるのもよくわかる。

ぽーーーーっ・・・と見とれているうちに、犬バスはもう、僕らが最初に来た牧場入り口についた。

 

僕「さあ、どこへ・・・丁度2時だ」

雪巳「ふれあいコーナーがあるよー」

僕「2時からか・・って今からだ」

雪巳「きっと待っててくれたんだよー」

僕「そう?じゃあ入ろう」

 

☆ふれあい〜☆

うさぎやモルモットをだっこできるコーナー・・・

無料かぁ、ちっちゃい子供がもう列をなしている、

その中で雪巳ちゃんは、ひときわ高い・・ちょっと恥ずかしいかも?

みんな幼稚園か小学校低学年くらいだよな、雪沙ちゃんでもちょっと浮くくらいだ、

なのに・・・まあいいか、小学校の頃、来れなかったって言ってたし、思い出を取り戻す感じで。

 

囲いの中にみんな入っていき、

係員のお兄さんお姉さんに抱き方を教えてもらってる、

雪巳ちゃんは・・・中で一番おおきい兎を渡してもらってる!

そして兎は・・・雪巳ちゃんの胸の中でウットリしているようだ、

動物でもあの巨乳は心地いいんだろうなあ、あの兎、オスみたいだし・・・

 

雪巳「きもちいいー」

 

喜んでるみたいだ、よかったよかった。

でも・・あの胸は僕のだぞ兎くん。い、いや、まだそうとは・・・

 

 

うさぎだっこが終わって次は犬だ!

わんわんふれあいコーナー・・・こっちは有料かあ。

 

☆ふれあい〜2☆

僕「どうする?犬だけど」

雪巳「抱いてみたいー」

僕「よし・・・お金を払って、と・・・」

 

こっちは大人も多い。

中で放し飼いになってる沢山の犬と自由に触れ合えるみたいだ。

みんな大きい犬ばっかりだなあ、子犬は・・・別に囲ってある、いっぱいいる。

 

雪巳「この犬、かわいい〜」

僕「抱いてあげたら?」

雪巳「でも寝てるよー?」

 

☆いぬいぬいぬ〜☆

 

しっぽふってる・・・

こっちの囲いの中は子供が多いな。

お?犬が起き上がって雪巳ちゃんの膝の上に・・・

 

雪巳「きゃっ♪」

 

胸に顎をつけてぺろぺろ・・・

なんか恥ずかしいなあ、目をそらしとこう。

あれ?あそこに小屋がある、囲いの中に、1時間700円?

ワンちゃんとデートコーナー・・個室になってて、好きな犬と密室で2人っきりになれる、

って、カーテン閉めた狭い個室で犬と2人、いや1人と1匹で何するんだぁ!?

 

雪巳「あそこ、はいるー?」

僕「い、いやいいよ・・・」

 

雪巳ちゃんと入ったら、観覧車の中より恐ろしい事になりそうだ・・

あ、中から人が出てきた、あれは・・行きで一緒だった一人旅のお姉さん!

おっきな犬と一緒に・・・仕事の愚痴でも聞いてもらってたんだろうか。まあいいか。

 

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