僕「そこは・・もういいから、足を・・・」

雪菜「・・・・・」

 

ガチャッ

 

雪沙「ゆきさもごはんたべたよ〜〜」

僕「あ!!」

雪菜「・・・・・・・」

雪沙「いいな〜、ゆきなおねぇちゃん、おにぃちゃんの体ふいてる〜」

僕「う、うん、お世話してもらってる、だけ、だから」

雪沙「ぢゃ〜、夜はゆきさがふくね〜〜」

僕「う、うん!うんうん」

 

・・・・・あせったぁ。

 

 

 

気がつくと午前11時を過ぎた、

僕と雪菜ちゃんは仲良く2度寝・・・

やっぱりあれだけ遊びまわった2日間だ、

疲労はそう簡単には抜けないか・・あっさり2度寝した。

僕も雪菜ちゃんも、今はぼーーーっとしている状態・・こういう時は気持ちがいい。

 

ぴんぽーーーん

 

誰か来た・・・

雪巳ちゃん雪沙ちゃんに任せればいいか。

まどろみの中にいる雪菜ちゃん、この状態なら何やっても良さそうだ・・

し、しないよ!逆に僕だって、今、なにかされたら・・・されたい訳じゃ・・・

とにかく!・・雪菜ちゃんの頭をなでてあげよう・・・落ち着いた表情をしてくれている・・・

 

雪巳「お兄ちゃーん、はんこどこー?」

僕「あっ、宅急便か。そこだよ、その中・・・そう、あった?」

雪巳「これー?これねー、ありがとー」

 

僕の胸に顔をうずめている雪菜ちゃん、

たっぷり甘えてる・・背中もなでてあげよう。

きゅっ、と僕の背中に腕を回して抱きついてくる、

僕も軽く抱き返して・・・髪の毛がさらさらしてるなぁ・・・

こんな綺麗な黒髪を汚しやがって・・僕が今になってむかついてきた。

 

雪巳「にもつだよー」

僕「ありがとう、ネズミーランド初日のお土産だね」

雪巳「雪沙呼んでくるー」

 

僕はベットの上でガサゴソと袋をあける、

かなりあるなぁ・・・2日目と合わせるとかなりの量だ。

でも、三姉妹にとって必要な生活用品や文房具類が多い、

もちろん食べ物もあるんだけど・・これはケーキ作りセットだし。

僕のは・・あったあった、これだ、みんなにあげなきゃね。

 

たたたたた・・・

 

雪沙「おみやげとどいたの〜?」

僕「うん、残りの半分。で、これは僕から雪沙ちゃんへ」

雪沙「わ〜ありがと〜、これ飴〜?」

僕「ジェリービーンズ、グミみたいなものだね」

雪沙「おっき〜瓶〜ありがと〜〜」

 

ご機嫌の雪沙ちゃんに続き雪巳ちゃんには・・・

 

僕「はい、僕から雪巳ちゃんへ」

雪巳「わー、このペンセット、いいのー?」

僕「いいよ、ほら!一番上が光るよ」

雪巳「かわいいーーありがとーー」

僕「喜んでくれて嬉しいよ」

 

そして、雪菜ちゃんには・・・

 

僕「目を閉じて」

雪菜「・・・?」

僕「プレゼントがあるから、目を瞑って」

雪菜「・・・・・はい」

僕「僕からはこれ・・・はい」

 

シンデレラティアラ型カチューシャを頭につけてあげる、

目を開けた雪菜ちゃんは・・・???っていう表情をしている、

頭を気にして・・・そうか、付けちゃったら自分で見られないもんな。

 

雪巳「かわいいーー」

雪沙「いいな〜〜〜」

雪菜「なん・・・です・・か」

僕「取って見てもいいよ」

雪菜「・・・・・あっ」

 

ティアラを見て心からの笑みがこぼれる!

ようやく訪れた、雪菜ちゃんの本当の笑顔だ。

 

雪菜「ありがとうっ!!」

僕「わっ!!」

 

力いっぱい抱きつかれる!

ぱたっ、と押し倒された・・ちょ、ちょっと、興奮しすぎ、かな。

 

僕「もう1度つけてあげる」

雪菜「うん・・・」

僕「・・・・・はい」

 

プリンセス雪菜ちゃんの誕生だ。

 

雪菜「・・・鏡、見てくる!」

僕「いってらっしゃい」

雪菜「お昼ごはんも、つくって、くるです!!」

 

すすすっ、とベットから出て行った、

あれほど出られなかっらベットの中だったのに・・・

はは、これはネズミーの魔法がかかったかな?

何にしても元気になって良かった良かった、

ネズミーさまさま、っていう所だな、少女に魔法は良く似合う。

 

雪巳「これ私のだよー」

雪沙「これ雪菜おねぇちゃんのだけど食べた〜い」

 

がさごそがさごそ・・・

袋をあさっている2人・・あ、そうだ!

 

僕「そういえばワインってどうなったの?」

雪巳「ちゃんと冷蔵庫に入れたよー」

雪沙「中のコインはやく見たい〜〜」

僕「ネズミーシーの油絵は?」

雪巳「持ってくるー?」

僕「うん、お願い」

雪巳「はーい」

 

美鈴お姉さんにお礼でちゃんと渡さなきゃ。

あと・・・相談も・・・でき、るかな・・どうしよう・・・か。

 

 

 

夕食が終わり美鈴姉さんにお礼のメールを送った、

お風呂に入ろう・・すでに誰か入っている、待った方がいいかな?

廊下から擦りガラスごしに見える脱衣所、人が動いている。あれ?引き戸が開く!?

 

ガラガラガラ・・・

 

雪巳「あー、おにーちゃん、もう出たよー」

雪菜「お風呂・・いただいた・・・です」

僕「丁度出たんだ、じゃあ入れ替わりで入るね」

 

バスタオルでちゃんと体を隠してる2人、いいことだ。

やっぱり年頃の少女はこうでないと・・僕も安心して脱衣所に入れる。

 

僕「じゃあ、服を脱ぐから」

雪巳「はーい、いこー」

雪菜「うん・・・あ、めがね・・・あと・・・」

 

ティアラ型カチューシャを装着する雪菜ちゃん、

眼鏡より先に・・・よっぽど気に入ってくれたみたいだ、

まさかこれで外出する訳にはいかないだろうけど。

 

雪巳「明日はいっしょにはいろーねー」

雪菜「今日も・・・はいりたかった・・です」

僕「ははは・・・」

 

出て行った2人・・・

ちゃんと仲良さそうだ、

ひょっとしたら僕を巡って、とか思ったけど、

そのへんはやっぱり姉妹なのかな・・・今は。

この先どうなるかはわからないけど・・・

 

僕「さて・・・」

 

服を脱いでお風呂へ入る、

適度にぬるくなってて良い感じ。

雪菜ちゃんも元気になってくれた事だし・・・

 

ガラガラガラ・・・

 

雪沙「おに〜ちゃ〜ん」

僕「ど、どうしたの?」

雪沙「ゆきさもはいる〜〜」

 

着ている服を脱ぎ、後ろへ投げ捨てる!

まるで我慢できないといった感じで、あっという間に素っ裸に!

そして僕の所へ、とびこんで、きたっ!!

 

どっぽーーーん!!

 

僕「こらーーー!!」

雪沙「えへへ〜〜〜」

僕「あぶないじゃないか」

雪沙「だってはやくおにぃちゃんのとこへいきたかったんだも〜ん」

僕「まったくもう・・・お風呂の底が抜けたらどうするんだよ」

 

怒られながらもにこにこしてる雪沙ちゃん、

子供らしくて、なごむなあ・・・でも、ここはちゃんと言わないと。

 

僕「怪我したらどうするんだよ?もう飛び込むの禁止!」

雪沙「は〜〜〜〜〜い」

僕「ちゃんとわかってる?」

雪沙「ごめんなさ〜〜〜い」

僕「次、飛び込んだらもう2度と一緒にお風呂入らないからね」

 

・・・・・ちゃんとわかってくれてるのかなあ。

 

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