フナムシコースターを乗り終えると丁度9時だ、

人も増えてきた・・雪沙ちゃんはあいかわらずピッタリくっついてる。

 

僕「まだ乗り物いっぱいあるよ」

雪沙「ん〜、ここのって、ちっちゃい子のばっか〜」

 

・・・雪沙ちゃんだって、じゅうぶんちっちゃい子なのに。

 

雪巳「じゃー中はいろーよー」

雪菜「・・・・・」

僕「あ、次は雪菜ちゃんだったね、雪沙ちゃんごめんね」

雪沙「も〜ちょっと〜〜」

雪巳「わがまま言わないのー」

 

雪菜ちゃんのとなりについてあげる、

僕の方から手を握ると口元が緩んだ・・・

人魚島の内部は涼しくって快適、それにすごく広い。

 

雪沙「ぐるぐるまわってる〜」

僕「コーヒーカップの貝殻ヴァージョンだね」

雪巳「雪菜が、酔っちゃいそー」

雪菜「・・・・・あれが、いいです」

僕「え?どれ?・・・くらげアップダウン、待ち時間0分・・・」

 

誰も並んでいないぞ。

 

僕「雪菜ちゃんがこれがいいなら、乗るけど・・」

雪菜「はい・・・です」

雪沙「ぢゃ〜はやくのっろ〜」

雪巳「どんなのかなー?たのしみー」

僕「じゃあ、このくらげさんで・・・」

 

賑やかな音楽とともに動き出した、

まずはくらげが上がって・・下がって・・・

また上がって・・・下がって・・・上がって・・・・

えええええ!?動きって、ひょっとして、これだけかぁ!?

単純に上下するだけ・・・なんだこりゃ、こんなの、意味あるのか!?

 

雪菜「おにぃちゃん・・・」

僕「あ・・・」

 

僕の胸に甘える雪菜ちゃん、

すりすりと・・雪沙ちゃんみたいなベッタリ遠慮なくと違って、

控えめでおしとやかだけど、それでも凄く満足しているみたいだ。

・・・こんな意味のまるでないアトラクションでも、雪菜ちゃんには意味あるんだな、

向こうでは雪沙ちゃんが、こんなのでもキャッキャ喜んで乗ってる・・・何でもいいのか。

 

僕「・・・・・終わったみたいだよ」

雪菜「・・・こういうの・・好き、です」

僕「そうだね、カップル向きなのかな」

雪菜「・・・・・・・カップル・・・です・・ね」

僕「ほら、もう降りないと、怒られちゃう・・・」

 

くらげアップダウンから出ると、

巨大な劇場の入口が・・この人魚島の目玉、

「人魚島ミュージカル大劇場」だ、かなり凄い立体劇が見られるらしい。

 

僕「ここ見ないとね」

雪沙「人魚さんが踊るんだって〜」

雪菜「ゆきさ・・・ちゃんとおとなしく・・・見れる?」

雪巳「じゃあ、雪沙は私が見てるねー」

雪沙「や〜!おにぃちゃんのとなりがいい〜」

僕「じゃあ、雪菜ちゃんと雪沙ちゃんの間に座るよ」

雪巳「私は雪沙の外に座るねー」

 

・・・・・席についてショーの開始を待つ、

雪巳ちゃん、他の2人がいくら僕とくっついても平気、

ていう余裕を持っているって思ったけど、ひょっとしたら、

それだけじゃなく、雪巳ちゃんとは別で、僕と雪沙ちゃん、

僕と雪菜ちゃんを、くっつけようとしていないか?ま、まさか、ね、

それに第一、小学生との肉体関係は、いくらなんでも不可能・・・な、はず・・・

 

雪巳「はじまるよー、くらくなったー」

雪菜「・・・浮いてる・・・」

雪沙「わ〜・・・むふむふむふ」

雪巳「しーーーっ!!」

僕「ほらほら、音楽が聞こえてきたよ」

 

・・・僕達は空中ミュージカルを堪能した!!

 

ぱちぱちぱちぱちぱち!!!!!

 

僕「すごい拍手だね、みんな感動したみたいだ」

雪巳「こういうの大好きー」

雪菜「私も・・・見て、よかった、です」

雪沙「♪あんざーだーしー♪あんざーだーしー」

僕「すごい技術だったね、迫力あったよ」

 

大劇場を出るとお土産売り場だ、

ここでひとまず何か買おうかな。

 

僕「じゃあここで1人2000円まで買っていいよ」

雪巳「ほんとー?」

雪菜「・・・学校の、文房具、買う、です」

雪沙「シール買っていい〜?」

僕「うん、あと雪菜ちゃんサイフ無かったよね、買ってあげるよ」

雪巳「私のも買い替えたいー」

雪沙「え〜、ゆきさも〜買っちゃった〜」

僕「じゃあ、雪沙ちゃんは3000円まで買っていいから」

雪菜「・・・ありがとう・・・」

 

あと僕はそろそろ美鈴ねえさん用のを・・・

DVDソフトとかどうかな?持ってないよな?

いや、まだ子供がいる訳じゃないから・・・アクセサリー、

はどうせ山程持ってるだろうし・・・ぬいぐるみは柄じゃないだろうしなあ、

コスメセット4800円・・いや、こっちの油絵9800円、でいいかな、これにしよう。

 

 

 

みんなお土産を買い終わって、さあ次は・・・

 

雪巳「ぐるぐる貝殻乗ろうよー」

僕「あ、コーヒーカップね、いいけど・・雪菜ちゃん、乗れる?」

雪菜「・・ガイドブックに、回る速さは別々に調節できるってあったから・・・」

僕「じゃあ、ゆっくり回せばいいか」

雪巳「次は私とだよー」

僕「じゃ、じゃあ雪菜ちゃんは雪沙ちゃんと・・雪沙ちゃん、回し過ぎちゃ駄目だよ」

雪沙「は〜〜〜い」

雪巳「こっちの貝殻はめいっぱい回そうねー」

僕「うーん、酔わない程度にね・・・」

 

15分待ちののち乗り込んだ!

 

ぐりん、ぐりん、ぐりん・・・

 

雪巳「わーー、もっと回すーー」

僕「ちょ、ちょっと、回しすぎじゃあ?」

雪巳「きゃーーー、すごーーーい!!」

 

わわわわわ!!

目が・・・目がまわる〜〜〜!!

容赦なく、遠慮なく回し続ける雪巳ちゃん!!

雪菜ちゃんのカップは・・って見る余裕なんてない!!

遠心力が凄い・・くるくるくるくる・・・ううう・・・きゅう〜〜〜〜・・・

 

・・・・・止まった!?

 

雪巳「お兄ちゃーん、おわったよーー」

僕「ああ・・むきゅうう〜〜〜・・・」

雪巳「目がまわってるーー、おもしろーーい」

僕「ちょ、ちょっと・・・まって・・」

雪巳「んもーー・・・えいっ」

 

ちゅううっ!!

 

僕「!!!」

 

唇を重ねて、舌を入れてきた!?

 

雪巳「・・・」

 

んちゅ、ちゅうっ、んぐんぐ・・・

 

雪沙「あ〜〜、雪巳おねぇちゃん、ずるい〜〜」

雪菜「・・・・・」

雪巳「・・・・・・・・っ・・はい、お兄ちゃん、おちついたー?」

 

!!!!!

 

僕「・・・・・い、いこう、か・・・」

 

ふらふらふらふら〜〜〜、とその場から逃げる・・・

他に見てる人いっぱいいるだろうに・・なんということを・・・

目が回って動けないところを、無理矢理キスされた・・ゆうべみたいに、また、犯された〜〜〜・・・

 

雪巳「ほらー、つかまってー」

僕「あぁ・・・つかまっちゃった〜〜・・」

雪巳「こっちだよー、もう外に出るねー」

雪沙「も〜〜〜〜〜!!!」

雪菜「・・・・・・・・・・・」

 

あ、外がまぶしい・・・

 

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