ホテルから出たところにみんな溜められている、
従業員のお兄さんお姉さんがロープで囲って・・・
お姉さん「あと5分お待ちくださーい、それまではここまででーす!」
雪巳「・・・わーーー!!」
雪菜「きれい・・・」
雪沙「すご〜〜〜い!」
僕「迫力あるね・・・」
夜のベランダからでは気付かなかった、
ネズミーシーの広大な海、そこに浮かぶお城・・・
朝日に照らされて幻想的だ、空気もすがすがしい。
お姉さん「間もなくでーす、まーもーなーくーでーーす!」
雪巳「ねー、パスポートー」
僕「え?あ、そうだね、はい」
雪沙「今日もはしるよ〜〜」
雪菜「これなら早く買える、です・・・」
僕「そうだ!お金お金・・・一応5000円渡しておくね」
雪菜「ありがとう・・・です」
雪沙「ゆきなおね〜ちゃん、おとしちゃだめだよ〜?」
雪菜「雪沙のサイフに入れるから・・大丈夫」
僕「そうそう、昨日買ったんだっけ。雪菜ちゃんも今日買ったら?」
雪菜「・・・うん」
雪巳「私も買いたいなー」
シーではシー用のお土産を・・・
そうだ、美鈴姉さんに1万円のお土産買わなきゃ!!
適当なネックレスでいいかな、いや、ここは家庭的に・・・
お姉さん「はーい、静かに歩いてくださーい!!」
その声と共にロープがゆるんだ!
みんな走りだす!宿泊者だけの開園時間がきた!!
雪巳ちゃんはパスポート片手に、雪菜ちゃん雪沙ちゃんも一生懸命走る!
僕はコインロッカーへ・・余裕あるなあ、後ろのほうではまだ中に入れない一般客の皆さんが・・・
なんか恐いな、僕があっちの立場なら「なんであいつらだけ」とか思ってしまいそうだもん・・・さて!
僕「今日もレストランの予約だ!!」
荷物を入れ終わると今度はレストランへ・・・
あった!ネズミーシーの端に大きく浮かぶ豪華客船アメージング号!
ショーのステージを横目に船の桟橋前で待つ予約受付のお姉さん、すでに何人か並んでる!
僕「これなら余裕だな・・・」
豪華客船の前にあるショーのステージ・・・
ここのショーは凄く人気があって時間になると人で溢れるらしい、
開始1時間前には来て場所を取らないと立ち見もままならないとか。
女性従業員「お待たせいたしました、何名様でしょうか?」
僕「4人です、時間はショーの始まる午後6時半で」
女性従業員「かしこまりました、お名前は・・・」
予約カードを貰って、これでもう安心だ!
うわっ!ドドドドドーッ、とすごい人波が!
一般の開門時間、7時を過ぎている・・さて、待ち合わせ場所へ行かなくちゃ。
僕「どこかな・・・結構前のほうのはず・・・そうでもないか?いた!」
雪巳「お兄ちゃんー、もうたべてるよー、んぐんぐ」
僕「良かった、買えたんだ、ネズミーシー特製ギョウザまん」
雪菜「おいしい・・・です」
雪沙「ゆきさもう食べ終わったよ〜〜、はい〜」
僕「これは僕のぶんだね、ありがとう、ジュースも・・・」
雪巳「予約パス、朝8時からだよー」
僕「はやいなー、ひょっとして1番乗りだった?」
雪巳「ううんー、7番のりくらいー」
僕「でも偉い!シー1番人気のアトラクション・遺跡発掘アドベンチャーだもんな」
雪沙「ぎょうざまんはも〜10人くらいならんでたよ〜」
僕「そうそう、実は本当の1番人気はギョウザまんって話もあるからね」
雪菜「すごくおいしい・・・」
僕「遺跡発掘アドベンチャーが50分待ちのとき、ギョウザまんは120分待ちってこともあるらしいから・・」
雪巳「あー、もう建物に入るよー」
僕「え?ほんとだ!今日も作戦成功だな」
こうしてネズミーシー2番人気アトラクション、
火山探検アドベンチャーに乗り込む・・僕の隣は・・・
雪沙「今日はゆきさからでいい〜?」
雪菜「順番は・・・」
雪巳「うん、いいよー、ゆうべ私で終わったからー」
あれ?乗り物って昨日の最後は雪菜ちゃんとロケットに・・・
・・・・・あ!その後、一緒に寝たのは、というか雪巳ちゃんと僕は・・・
あ、あれを、乗り物だって、いうのなら、次は確かに、雪沙ちゃんの、順番、だよな・・・
雪沙「おにぃちゃ〜ん、今日はゆきさがおにぃちゃんをまもってあげる〜」
僕「そっ、そう?たのもしいな」
雪菜「・・・・・・」
雪巳「ゆきさー、ちゃんとお兄ちゃんが恐がったらなぐさめるんだよー」
雪沙「は〜〜〜〜い♪」
何だか雪巳ちゃんの言葉・・・余裕を感じる!
まるで・・・夜のあのことで、もう僕は雪巳ちゃんのものだとでも・・・
考えすぎか?でも・・・雪沙ちゃんはそんな事も知らず僕にベッタリしてるし。
従業員男性「それでは火山探検いってらっしゃーーい!!」
ガガガガガガガガガガ〜〜〜〜〜!!
雪沙「きゃ〜〜〜」
僕「おっと、僕につかまって」
・・・・・火山探検を満喫した!
雪沙「最後こわかったよ〜〜」
僕「すごいスピードだったね・・」
雪菜「ギョウザまん・・・出ちゃいそうでした・・・」
僕「気分悪くない?大丈夫?」
雪巳「ほらー、次は雪菜の番だよー、お兄ちゃんと手をつないでー」
僕「はは・・・・・はい」
雪菜「・・・・・うん」
きゅっ、と握ってあげる・・・
雪巳ちゃん、やっぱり「大人の余裕」みたいなものを持ってる!
ゆうべ大人になったばかりのくせに・・しかも僕を無理矢理・・う、思い出すのよそう。
僕「ちょっと休む?」
雪菜「・・・・・うん」
雪沙「ゆきさ、なんかのりた〜〜い」
雪巳「ねー、くるりんウオータービーグル乗りたーい」
僕「うんいいよ、そこまでは行けるよね?」
雪菜「うん・・・・・です」
少し歩いた隣のエリアに・・・あった!
水面を摩訶不思議に動く2人乗りビーグル・・・
細かく動くその乗り物は結構スピードがあって、酔いそうだ。
僕「じゃあさ、僕と雪菜ちゃんはベンチで待ってるから、乗っておいで」
雪沙「うん〜〜」
雪巳「いってくるねーー」
雪菜「ごめんなさい・・・です」
僕「いいよいいよ、雪菜ちゃんが落ちついたら後で一緒に乗ろ」
雪巳ちゃん雪沙ちゃんが並びに行き、
僕はお水を買って雪菜ちゃんに渡す・・・
のんびりベンチに腰掛ける・・・それにしても雪巳ちゃん・・・
夜にあんなことしておいて、元気だよなあ、あそこは大丈夫なんだろうか、
それよりシーツだ・・今頃、従業員はびっくりしてるかな・・・
いや、チェックアウトの時間まではあのままのはず、という事は証拠隠滅のチャンスはまだ・・
でも、普通、カップルで泊まったらああいうシーツを汚すようなことって普通にあるよな?
ただ問題なのは僕が連れていたのは11歳12歳13歳だという事実・・でもフロントはそこまでチェックは・・
まてよ、部屋に女性従業員さんが来てたじゃないか、さらにネズミーさんたち御一行までも!!
そうだそうだ、あのネズミーさんたちだって中身は普通の人だ、まさに「ネズミーさんが見ていた」
何だかこれでアリバイトリックが見破られるようなサスペンス小説でも書けそう・・・
あのシーツ見て、そういえばあの部屋にいたのは、ってそこまで気がついたり調べたりするものか!?
・・・疑われたら鼻血が出ただけ、って通用しないか、他の体液もいっぱい混ざってる訳だし・・・
どうしようどうしようどうしよう、何か手を打つなら今のうち、でも打たなくても大丈夫なような・・・
僕「どうしよ・・・どうしよ・・・」
雪菜「・・・・・お兄ちゃん・・・後悔・・・してる・・・の?」
僕「だって・・・ばれたら・・・って!?」
雪菜ちゃん!?
僕「後悔って、なにを!?」
雪菜「・・・・・・・」
黙っちゃった・・・
ひょっとして雪菜ちゃん、夕べの雪巳ちゃんとのこと・・・!?
雪巳「お兄ちゃーーん!」
雪沙「きゃははは〜〜〜、たのし〜〜〜!!」
僕「あ、乗ってる!」
本当に屈託の無い笑顔で手を振る雪沙ちゃん、雪巳ちゃん・・・
・・・そうだよ、僕にやましい事は何もないはず、だって、犯されたのは僕だし・・・
でも、そんなの信じてもらえないよな、そりゃそうだ、13歳の処女が大人の男を犯すだなんて、
ありえない・・・警察とかには言い訳としか思ってくれない・・・じ、事実なのにぃぃ・・・
シーツ、取ってこようか・・でも、あれだけの汚れ、その下のベットにもついてるよな・・・はぁ・・・
雪菜「・・・・・ばれない・・です、たぶん・・・」
僕「なななななななな、なんの、こと、か、な?」
雪菜「・・・・・・・・・・」
ややや、やっぱり、知っていた!?
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