雪巳「えーーーー!?」

雪菜「うそっ・・・!?

雪沙「ほんものだーー!!」

 

部屋に入ってきたネズミーさん!

三姉妹と抱き合ってる、それだけじゃない!

 

僕「ほら、まだ来てるよ」

雪巳「ミミーちゃんー」

雪菜「ブーブーベアーさん・・・」

雪沙「ゆきさのだいすきなダックンだ〜〜」

僕「シーが終わったから来てもらったんだよ」

 

とはいえ喋れないみたいだ・・・そりゃそうか。

 

女性従業員「はーい、みなさん、ここでネズミーシーよりプレゼントがありまーす」

 

と思ったらちゃんとお姉さんがついてきてる、

プレゼント?サンタさんが持ってるような白い袋・・・

キャラクターたちがお姉さんからそれを受け取る、これは・・それぞれのキャラのぬいぐるみだ。

 

雪巳「わー、ありがとー」

雪菜「ブーブーベアーさんが・・・ブーブーベアーさんのぬいぐるみ、くれた・・・」

雪沙「ダックンダックンダックン〜〜〜」

僕「あ、僕にも?ありがとう・・ネズミーさん」

女性従業員「それだけではありません!ネズミーくん、はい、これを」

 

さらに袋から取り出したのは・・・ワインだ。しかも2本!

 

女性従業員「はーい、ネズミーくんが持っているこのワイン!よーく見てくださーい」

雪巳「赤いワインと白いワインー」

雪菜「中に・・・何か入ってる・・・」

雪沙「これももらえるの〜〜?」

僕「その中に入ってるのって・・・コイン!?」

 

よーーーく見るとネズミーの顔が掘ってあるコインだ。

 

女性従業員「お好きな方をお選びくださーい!」

雪巳「1本だけー?」

雪菜「・・・中のコイン、模様が違う・・・」

雪沙「ほんと〜〜?みせてみせて〜〜」

女性従業員「どちらか1本だけ・・・本来ならそう言いたい所ですが!」

 

ですが!?

 

女性従業員「失礼ですがおいくつですか?」

僕「ハタチ、です」

女性従業員「それはラッキー!赤と白、どちらが美味しいか今ここで味わって教えていただければ!」

雪巳「両方もらえるのー?」

女性従業員「そうです!さあ、チャレンジなさいますか?」

雪沙「コインほしぃ〜〜〜」

雪菜「こっちのコインのネズミーさん、笑ってて・・こっち、すましてる・・・」

女性従業員「コインではなくメダルです!このホテル・パンナコッタ特製ワインでしか手に入りません!」

僕「じゃあ・・・ちょっとだけずつなら・・・」

女性従業員「はい、ありがとうございます!ではグラスを2つ使わせていただきまーす」

 

部屋に置いてあるグラス2つを持ってきてワインを注ぐ・・・

いちいちネズミーさんたちがワインの栓を抜く音や注がれる音に反応してる、

いつのまにか雪沙ちゃんはベットに座るブーブーベアーさんの膝の上にいるし。

 

女性従業員「ではお好きな方からどうぞー」

僕「じゃあ赤から・・・匂いは・・アルコールの匂いだ・・いただきます・・・」

 

こくこくこくっ・・・

 

僕「・・・・・ふう、すっきりした感じで、キレがある、かな?」

雪巳「おいしいのー?」

僕「おいしい、んだと思う。じゃあ白を・・・」

 

こくこくこくっ・・・

 

僕「甘い・・・口に味が残ってる・・・これもいい匂い・・・おいしい」

女性従業員「どちらがお気に召しましたでしょうか?」

僕「そうだな・・・単体で飲むなら赤、かな?白はしょっぱいおつまみと一緒ならいいんだと思う」

女性従業員「赤ですね、ありがとうございまーす!ワインは両方さしあげまーす」

雪沙「やった〜〜〜コインが2つ〜〜」

雪巳「メダルなんだってー」

雪菜「コインとメダル・・・どう違うの・・?・・おおきさ?」

僕「残りはコルクの栓を戻しておいてください」

女性従業員「はい、栓をしますねー・・さて皆さん、記念撮影はいかがでしょうかー?」

 

袋から今度は大きなインスタントカメラを取り出した!

 

女性従業員「ポラロイドですからすぐに現像できますよー」

雪沙「わぁい、とるとる〜〜」

雪菜「これも・・・せんえん?」

女性従業員「もちろんサービスです!!」

雪巳「ただだってー、とろーよー」

 

まあ、有料でキャラクター呼んでる以上は無料じゃないんだけどね・・・

ベランダの、まだライトアップされてる火山をバックに並んでキャラクターたちと記念撮影する。

 

お姉さん「はい、ちーず」

 

パシャッ!!

 

女性従業員「すーぐに出来上がりますよー」

 

ダックンがポラロイドの写真を抜いて一生懸命に振ってる!

さらにネズミー、ミミー、ブーブーベアー、お姉さんまで手をあおいで・・・

写って来た写って来た!ちゃんと8人、いや4人と4キャラクター、ばっちりだ!!

 

女性従業員「はーい、できあがりましたー、これを特別に本日の日付入り写真立てに入れさせていただきまーす」

雪巳「あー、豪華ー」

女性従業員「はい、どうぞ」

雪沙「ありがと〜〜〜」

雪菜「ぬいぐるみと・・ワインと・・メダルと・・・写真と写真立て・・もらっちゃった・・・」

僕「記念になります」

 

もう、ホテルにまでアトラクションが来てくれた感覚だ。

 

女性従業員「それでは大変残念ですが、ネズミーくんたちはもう帰らなくてはいけませーん」

雪沙「え〜〜〜?もう〜〜〜?」

雪巳「でも明日また会えるよねーーー」

 

コクコクとうなずくネズミーさんたち。

 

女性従業員「それではまたお会いしましょ・・あらあら、ネズミーくんたちも離れたくないみたいですねー」

 

キャラクターみんな、名残惜しそうに雪巳ちゃんたちとハグハグしてる、

僕にもネズミーさんが・・・子供ならハート鷲づかみ間違いなしだ。さすがネズミー!!

 

女性従業員「明日の開園は朝7時からとなっております、が、ホテルパンナコッタ宿泊の皆さんは・・・」

雪菜「はやく・・・ですか?」

女性従業員「そう!朝6時55分から入園できまーす!」

雪巳「5分はやいーー」

女性従業員「それでは明日、東京ネズミーシー一同、お待ちしておりまーす!」

 

手を振りながら出て行くお姉さんとネズミーたち・・・

 

雪巳「またねーー」

雪菜「・・・ありがとう」

雪沙「またあした〜〜〜!!」

 

あっという間の嵐だったなあ、

時間にして10分くらいか、それで4キャラ、計4万円・・・

これだけおまけが付くのも、当たり前か。さすが商売上手なネズミーだな。

 

雪巳「もう行っちゃったねー」

雪菜「びっくり・・した、です」

雪沙「ぬいぐるみもらっちゃった〜〜」

僕「良かったね、挨拶に来てもらえて」

雪巳「お兄ちゃんが呼んでくれたんでしょー?」

 

すっ、するどい!!

 

僕「さあ?」

雪巳「全部の部屋を回ってるのかなー?」

雪菜「・・・別料金とか、かかりそう・・・」

 

またするどい!!

 

雪沙「ん〜〜、お風呂入って寝る〜〜」

僕「そうだよね、朝6時には起きよう!」

雪菜「おにぃちゃん・・・一緒に・・・はいろ」

僕「え?あ・・・うん、その方が早く寝られるもんね」

雪巳「私は後で1人で入るー」

 

うー、家じゃなくホテルで小学生の女の子2人とお風呂・・・

隠しカメラとか無いよな?ネズミーランドならありえる・・・

顔が熱くなってきちゃった・・・いや、これはワインのお酒がまわってきたみたいだ。

 

雪沙「おにぃちゃんつかれた〜?体洗ってあげる〜」

雪菜「すみずみまで・・・全部・・・洗う、です」

僕「うん、じゃあお願いしようかな」

 

お酒がどんどん回ってくる〜〜〜・・・

 

 

 

 

・・お風呂から出た。僕はもう頭クラクラ・・・ 

雪沙ちゃん雪菜ちゃんに着替えを着せてもらった、

かなりきわどい部分を洗われた気がするけどヘロヘロで覚えてないや・・・

 

ドサッ

 

ネズミーランドの浴衣でベットに仰向けで倒れる、

あ、風が気持ちいい・・ベランダには雪巳ちゃんが外を見ている。

う〜〜〜、頭の中がぐるぐるぐるぐる・・・めったに飲まないワイン2杯は堪えるなあ・・・

 

雪菜「雪巳おねえちゃん・・お風呂出た・・・です」

雪沙「もうねる〜〜〜」

雪巳「うん・・私もお風呂入って寝るから・・雪菜も雪沙も寝て」

雪沙「おにぃちゃ〜〜〜ん♪」

雪巳「雪沙ー、お兄ちゃんお酒飲んで辛いみたいだから、1人で寝させてあげてー」

雪菜「雪巳お姉ちゃん・・・は?」

雪巳「私はお風呂出たらお兄ちゃんの汗ふいたりするからー」

雪菜「お兄ちゃんと・・・寝たい・・・」

雪巳「今日の、お兄ちゃんと一緒に乗り物のる順番、次は私だよー」

 

・・・・・僕は乗り物かよ・・・

 

雪巳「だからー、私がお兄ちゃんと寝るねー」

雪菜「・・・・・ずるい・・」

雪巳「かいほーするんだからー、ゆきな、はやく寝ないと駄目だよー」

雪菜「・・・・・・・うん・・お兄ちゃん・・おやすみ・・・です」

雪沙「ん〜〜〜、眠いからもうどっちでもいい〜〜、おやすみ〜〜〜」

 

雪菜ちゃん雪沙ちゃんは別の部屋のベットへ行ったようだ、

僕もとっとと熟睡しよう・・お酒ってちょっといい気持ちかもぉ・・・

 

僕「雪巳ちゃん・・・」

雪巳「なあにー?」

僕「・・・・・おやすみぃ」

 

・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・

 

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