雪沙「ね〜おにぃちゃ〜〜ん」

僕「ん?どうした?」

雪沙「ほら〜、あそこ〜、レストランだよ〜」

僕「そうだね、乗り場の川の向こうがレストラン・・あそこで夕食もいいかもね」

雪沙「こんどきたときはあそこでごはんたべよ〜ね〜」

 

やたらベッタベタにくっつかれてる・・・

乗り物に乗り込むときも、一緒に・・・う、後ろに座った雪菜ちゃん雪巳ちゃん、無言だ・・・

 

雪沙「うごいたよ〜」

僕「入っていくね」

雪沙「くらくなってきちゃった〜、おにぃちゃんの顔よくみれな〜い」

 

そう言って顔を近づけ、スリスリしてくる・・・

なんだか、物凄いベタベタカップルになっているぞ!?

 

僕「ほら、宝の山だよ」

雪沙「ん〜、おにぃちゃ〜ん」

僕「ほらほら、骸骨が!」

雪沙「えへえへ、えへへ〜〜〜」

僕「歌が・・・聞こえてきたよ・・・」

 

雪沙ちゃん、乗り物そっちのけで僕に夢中だよ、

これじゃあまるで僕が雪沙ちゃんにとっての展示物というか、

僕とイチャイチャするためのアトラクションだよ・・・まだ小学5年生のくせに・・・

 

僕「ほらほら、大砲が!」

雪沙「おにぃちゃん、まもって〜」

僕「こらこら!僕のシャツの中に顔突っ込むんじゃない!」

雪沙「ボート揺れてる〜、ゆきさおちちゃう〜、抱いて〜〜」

僕「これぐらいで落ちないよ、ほら、ちゃんと座って!」

 

ちょっと異常だぞ!?

このまえ、2人で動物園行った時はこれほど甘えてこなかったのに・・・

あたりの暗さがこうさせてるのか、それとも他の2人に嫉妬をしているのか?

 

雪沙「ね〜、一緒にこの歌、うたお〜よ〜」

僕「・・・雪沙ちゃん、顔が真っ赤だよ!?」

雪沙「ね〜ね〜、聞こえてるこの歌〜」

僕「はずかしいから、もっとおとなしく・・・」

雪沙「♪ね〜んがらね〜んじゅ〜さけがのめるぞ〜♪」

 

あーあ、雪沙ちゃん、まるで酔っ払っちゃったみたいだ、

気分がハイテンションになりすぎると子供ってこんな感じになるんだっけ?

無邪気なのはいいんだけど、他に迷惑がかかるぞ?何とか落ち着かそう・・・

 

僕「もう、ここで大人しくしてなさい!」

 

きゅうっ、と抱き包んであげる・・・

 

雪沙「・・・・・うん♪」

 

あ、もう出口だ・・・

 

 

 

雪沙「もっと乗りたかった〜〜」

僕「ちゃんと海賊、見た?覚えてる?」

雪沙「♪酒がのめるのめるぞ〜酒がのめるぞ〜♪」

僕「・・・覚えてるの海賊の歌だけなんじゃ・・」

雪沙「たのしかったね〜、おにぃちゃ〜〜ん♪」

 

と、雪沙ちゃんの横へ雪巳ちゃんが、僕の横へ雪菜ちゃんがついた!?

 

雪巳「そこまでだよー」

雪菜「次は・・・私、です・・」

雪沙「や〜〜〜〜〜!!」

 

バリバリバリ、と音でもするかのように引き裂かれる僕と雪沙ちゃん!

そして今度は雪菜ちゃんがピッタリくっつき、雪沙ちゃんは雪巳ちゃんによって後ろへ・・・

 

雪沙「じゃましないで〜〜」

雪巳「ゆきさ、お兄ちゃんに迷惑かけちゃ駄目ー」

雪菜「次は・・・予約パスの時間・・・」

 

しばらくしてリバーマウンテンコースターについた。

 

僕「ここも凄い列だなあ」

雪巳「でも予約した人はあっちだよー」

僕「ほんとだ、まったく並んでない!」

雪菜「・・・悲鳴が聞こえる・・・です」

雪沙「滝から落ちてる〜〜〜」

 

予約パスを渡して予約客用通路を突き進む、

あっという間に前のほうへ・・・本当なら50分待ちが、これなら5分待ちだ。

 

お姉さん「4名様ですねー、お二人ずつ、1番と2番の列でお待ちくださーい」

僕「わ!一番前と二番目だ!!」

雪菜「前・・・こわい、です」

雪沙「ぢゃあ、ゆきさが前〜」

雪巳「お兄ちゃんごめんねー」

僕「いいよいいよ」

お姉さん「はーい、お乗りくださーい」

 

またボートに乗るタイプか、でもコースターなんだよな、

雪菜ちゃんがきゅっ、と手をつないでくる・・・スタートした、まずはゆっくりだ。

 

雪沙「まだおそいね〜〜」

雪巳「もうすぐはやくなるよー」

雪菜「まだ・・・へいき、です・・・」

僕「うん、加速もゆるやかだね」

雪沙「そろそろはやくなる〜〜?」

 

・・・結構走ってるけど、まだゆっくりだぞ?

なんていうか、ぬるい・・・どこがコースターなんだろう?

じっくりゆっくり山を、川を登っている・・・雪菜ちゃんもまわりの景色を楽しんでる。

 

僕「雪菜ちゃん、どう?」

雪菜「うん・・・へいき・・・」

僕「あ、前、ちゃんと見えてる?」

 

今になって気がついたけど雪巳ちゃんの後ろに雪菜ちゃんだから、背が邪魔になってないかな?

僕の前は雪沙ちゃんだから視界は全然平気なんだけど・・・そのへん、気を使ってあげればよかったかも・・・

 

雪菜「ここが、いいです・・だって」

僕「こわくないから?」

雪菜「・・・お兄ちゃんが・・・となり、だから・・・」

 

ガタン!ガタンガタン!!

 

雪沙「きゃ〜!」

雪巳「はやくなったー」

僕「うわ!突然だな!」

雪菜「・・・・・っ」

僕「わーーー!!」

 

ガガガガガガガガガーーーー!!!

 

一気に加速し坂を登り、そして!!

 

僕「うわ!投げ出された!?」

雪沙「きゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

雪巳「おちるーーーーーーーーーーー!!」

雪菜「!!!・・・・・!!!!!」

僕「ひ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

 

ザザザザザザザザーーーーーーッッ!!!

 

・・・ドッパーーーン!!

 

雪沙「おちた〜〜」

雪巳「びっくりしたー」

僕「う・・水かぶった・・雪菜ちゃん?」

雪菜「・・・・・お兄ちゃん・・濡れてる」

僕「あ、雪菜ちゃん、濡れてないね・・そうか、雪巳ちゃんの後ろだからか」

 

雪巳ちゃんにブロックしてもらった形になったんだな・・・

それより水かぶったぁ・・・暑いから自然に乾くだろうけど・・・

って雪沙ちゃんと雪巳ちゃんは、もっと酷いことになってるぞ!?ずぶ濡れだぁ!

 

お姉さん「はい到着でーす、足元気をつけて降りてくださーい」

雪巳「タオルタオルー」

僕「はい・・・!!」

 

雪巳ちゃんのシャツがすっかり濡れてブラが透け透けに!!

 

雪沙「ゆきさもふく〜〜」

雪菜「髪の毛ぬれちゃってるよ・・・」

雪巳「もうちょっとまってー」

 

雪沙ちゃんもキャミソールが濡れて乳首が透けてる!!

はっきりとポッチが・・ブラとかインナー着てこなかったのか・・・

 

雪菜「お兄ちゃんも・・・」

僕「うんっ?ああ、僕は男だから自然に乾かすよ」

雪巳「はい、雪沙タオルー」

雪沙「は〜〜〜い」

僕「あれ?ここにも記念写真売ってる!」

 

滝つぼに落ちる瞬間だ、

雪沙ちゃんがうつむいてて顔が・・

まあ、記念だから、これも買っておくとするか。

 

僕「はい、写真・・・ちょっと休んで服とか乾かそう!僕、トイレ行ってくるから!」

雪巳「いってらっしゃーい」

雪沙「のどかわいた〜」

僕「買ってくるよ!」

雪菜「・・・雪巳お姉ちゃん、服もっと拭かなきゃ・・」

 

ついでに雪巳ちゃんたちの服も買っちゃおう!!

 

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