僕「すいません、女の子1人外で寝てて物騒だったから、一晩うちで泊めました・・・」
僕「はい、その、連絡をちゃんとしなくちゃとは思ったんですが・・・」
雛塚母「ふーん・・・・・ちょっと、変な事はしなかったでしょうね?」
そう、そうそう、雪巳ちゃんの胸つかんだのもワザとじゃないし!!
雛塚母「あら、じゃあアンタは犬や猫を拾っておいて、2・3日遊んだらまた捨てるの?」
雛塚母「なら余計な事すんじゃないよ!ずっと世話するつもりがないなら、中途半端に情けかけないで!!」
あのままデスマッチのリングにでも上がりに行くみたいにして・・・
うーーーん・・・とにかくバイクをしまって家に戻ろう・・・・・
まだこの後、風呂場の掃除がある、今朝は台所の掃除で手いっぱいだったから・・・
泊めた事、怒られはしたけど一応、感謝はしてくれていたのかな?
でもあの性格だからなあ・・・自分の娘を捨てられた犬や猫だなんて、許せないよ・・・
あんな風に外で寝させておいて平気でいられる神経がわからない、だからあの3悪兄弟だって、
しょっちゅう学校や警察に呼び出されるような事になるんだよ、まったく・・・何とかならないものか・・・
いや、それどころか家族全員が・・騒がしさや迷惑によりあの家の周りは誰も住めなくなった、
おかげで両隣と向かいの家は倉庫として使用する人と契約している、1人暮らし用だから丁度いい広さだ。
でもあのビッグマザー、まだ隣に人が住んでたとき、どうせ誰も長く住まないんだから出てったら使わせろ、
なんて無茶言ってたなあ、まさかわざと隣人を追い出した・・?まあ、そもそも家賃滞納しっ放しなんだから、
さらに隣の部屋を貸す事なんて絶対出来ないんだけど。もし貸してたらさらに隣を追い出したりして1階全部雛塚家に・・・
まるでシロアリみたいだな、そういや隣が倉庫になったからって壁に穴開けて繋げようとした事件もあったっけ・・・
あの窮屈さじゃ仕方ないか、現にゆうべ2人の少女が家からあふれてたんだ、
でもだからといってこれ以上どうする事もできない、うちのマンションは都心の便利な場所にある、
空室が出れば嫌でも埋まるから、あの家族のためにさらにどうこうする余裕なんてないし、
何より普通ならもうとっくに追い出されてるような問題世帯だ・・現に立ち退き通告を何度もしている。
でもむきになって居座り続けている・・・そりゃそうだ、引っ越してもその先でまたトラブルを起こすだろう、
だったら居心地の良い所から出たくないっていうのはわかる、現にここへはそうやって流れ着いたのだろうから・・・
これも僕の甘さが招いた問題なのかもしれない、だからといっていつまでも住まわせていく訳にはいかない。
まだぬくもりが残り香として感じられる・・・かわいい子たちだったなあ・・・
不憫で仕方がない・・・せめてまともに育って欲しい、あんな母親みたいには絶対に・・・
彼女たちのぬくもりを洗い流す・・・そしてここの掃除もしなきゃ。
脱衣所から風呂場を見ると・・・うぅ、真っ黒・・・垢だらけだ、酷い・・・
ゆうべのうちに洗っておくべきだった、こりゃ一苦労だぞ・・・と、むにゅ、と何か踏んだ、
なんだろう、足元に目をやると白い布地・・はっ、こ、これは、ゆうべそのままにした、ぱ、ぱぱ、パン・・・!
体を玄関に向けると足の指に子供パンティが引っかかりそれを解く、
いったい誰だろう、集金系は全部引き落としにしてるから・・・管理人かな?
と、玄関に備え付けてあるカメラモニターを見ると、そこにいたのは赤いランドセルの少女、
メガネをかけた、細い体の・・・えっと、雪沙・・いや雪巳・・・いや、雪菜・・・・・??受話器を取って話す。
僕「じゃあ、ちょっと待ってね、えっと・・とにかくロック開けるから、階段上がって玄関まで来て」
少しでも変に思われないように、やっぱりここは彼女に直接・・・
僕「やあ、今朝ぶり、えっと・・・ゆき・・さちゃんだっけ?」」
脱衣所でまるで警察の現場検証のごとく落ちたままの下着を案内する、
いかにも「僕はまったくさわってませんよ」という感じで・・踏んじゃったけど。
ノーパンだったのか・・じゃあ今朝も出て行く時、スパッツを直に!?