時間は8時21分、

朝食を予約したカフェについた。

もうすでに5・6人並んでいるよ・・・

 

女性従業員「いらっしゃいませ」

僕「8時半予約なんですけど」

 

予約カードを渡す。

 

女性従業員「4名様ですね、もうしばらくお待ちください」

雪沙「おなかすいた〜〜」

雪菜「のどが・・かわいた・・です・・・」

雪巳「やっとあさごはんたべられるねー」

僕「そうだね、でも急いで食べないと」

 

シロップの甘い匂いが漂ってきた、

三姉妹もなんだかソワソワして落ち着かない。

そうこうしているうちに前の人がどんどん座っていって・・・

 

女性従業員「おまたせいたしました、こちらへどうぞ」

 

席でメニューを見る、

といっても値段はみんな同じで、

セットの内容を選ぶだけになってる。

 

僕「えっと、じゃあ僕はウーロン茶と、パンケーキはバターで、ヨーグルトはブルーベリー味で」

雪巳「コーラとー、はちみつとー、イチゴヨーグルトー」

雪沙「ジュースはオレンジぃ〜、付けるのはいちごジャム〜、デザートはプリンね〜」

雪菜「・・・ドリンクはアップル・・ネズミーパンケーキはメープルシロップ・・・ヨーグルト・・お砂糖で・・・」

女性従業員「はい、確認させていただきます、ウーロン茶と・・・」

 

待っている間にポケットガイドブックを読む雪巳ちゃんと雪沙ちゃん、

雪菜ちゃんはさっきの写真をじーっと見てる、ロックマウンテンコースターの・・・

今の時間は8時35分、みんな急いで食べられるかなあ・・と、ぼーっとしていると・・・

 

女性従業員「ネズミーパンケーキをお持ちいたしました」

雪巳「かわいいーーー!!」

雪菜「ちゃんと・・印刷されてる・・・」

雪沙「いっただっきま〜〜す!」

僕「はは、雪沙ちゃんは見とれるよりまず食べるんだね」

 

あっという間にモグモグしてる雪沙ちゃん・・・

雪巳ちゃんはネズミーの形のパンケーキを見て楽しんでる、

雪菜ちゃんは、たててある旗を大事そうに取ってポッケにしまった。

 

僕「僕の旗もあげるよ」

雪菜「あ・・・ありがとう」

雪巳「みんな旗の模様が違うねー」

雪沙「ひゃやくたべにゃいと〜、ひひゃん・・んぐんぐ」

僕「あ、そうだね、急いで食べよう!!」

 

もぐもぐもぐもぐ・・・

みんな、早く食べるっていう事には慣れているのか、

あっという間にたいらげる・・あ、雪巳ちゃん、ヨーグルトを味噌汁みたいに一気飲み・・・

 

僕「ごちそうさま」

雪沙「たべたよ〜〜」

雪巳「おいしかった〜〜」

雪菜「もうちょっと・・・まって・・ん・・・」

僕「8時52分か、あと2分で食べられる?」

 

と言っているうちにヨーグルトを食べ終わる雪菜ちゃん。

 

僕「じゃあ、行こう!」

雪沙「は〜〜〜い」

雪巳「雪沙ー、ガイドブック忘れてるよー」

雪菜「お口拭くから・・・まって・・・」

僕「そうだね、僕もよく拭いて・・・じゃあ会計してくるよ」

 

慌ただしくお金を払いカフェを出る、

みんなで走ってブーブーベアー大冒険へ・・・

雪菜ちゃんだけ遅いから、僕は足を揃えて一緒に走ってあげる。

 

僕「ごめんね、急がせちゃって」

雪菜「・・・・・まに・・あって・・・」

雪巳「お兄ちゃーん、はやくー」

雪沙「9時になっちゃう〜〜」

僕「大丈夫!間に合うよ!」

 

とはいえ遠いなあ・・・

一番奥のほうにあるからなあ・・・ひい・・・

この時間になるとやっぱり混んでくる、はぐれないようにしなきゃ・・・

 

雪巳「ついたよー」

雪沙「こっちこっち〜〜」

雪菜「はぁ・・はぁ・・・待って・・・」

僕「うわ!すごい列だなー、と思ったらこれは普通の列か」

女性従業員「予約パスをお持ちの方はこちらになりまーす」

 

パスを渡して入る!

時計は丁度、午前9時・・・間に合ったようだ、

行列を横目に予約パスを持ってる人の通路を歩く・・どんどんどんどん進めるぞ!?

 

雪巳「すいてるねー」

雪沙「となりはいっぱいいる〜〜」

雪菜「・・・得した・・・かんじ・・・」

僕「ちょっと優越感だね」

雪巳「もう乗り場だよー」

 

予約パスのおかげで1番人気アトラクションにこんなに早く!

やっぱり作戦勝ちだな、朝食早く食べさせて申し訳なかったけど、

良かった良かった・・・この乗り物は2列あって1列につき2・3人乗りかぁ、

 

男性従業員「何名様でしょうか?」

僕「4人です」

男性従業員「では前後2名ずつお乗りください」

雪沙「は〜〜〜い」

僕「待って!・・・雪菜ちゃん、こっちこっち」

 

有無を言わさず僕と乗り込もうとする雪沙ちゃんを制し、

僕は雪菜ちゃんを呼び込んで一緒に座る・・・さっき雪沙ちゃんと座ったから、

今度は雪菜ちゃんと・・そのかわり雪巳ちゃん・雪沙ちゃんには前列に座らせてあげる、

僕らは後ろの列、といっても後ろは段差がついているから見にくいって事は無い。

セーフティーバーが下がって・・・ぎゅっ、と僕の手が握られた!?雪菜ちゃんの、かわいい手が・・・

 

雪菜「・・・・・」

 

ちょっと恥ずかしそう・・・

僕も軽く握り返してあげる、

後ろの僕らをちらちら気にする雪沙ちゃん。

 

男性従業員「それでははちみつ大冒険に行ってらっしゃーーーい!!!」

 

 

<アトラクションの内容については非公開とさせていただきますby東京ネズミーランド>

 

 

男性従業員「はい到着ーーー気をつけて降りてくださーい」

雪巳「おもしろかったーーー!!」

雪沙「はちみつはちみつ〜〜〜」

雪菜「・・・・・すごい・・仕掛け・・でした」

僕「すごかったね、さすが最新技術って感じで」

 

降りてからも手を離そうとしない雪菜ちゃん・・・

 

雪巳「あー、ブーブーベアーショップだー」

僕「ほんとだ、降りた所にあるんだね、さすが商売上手」

雪沙「ぬいぐるみいっぱい〜〜」

雪菜「はちみつも・・売ってる」

僕「ちょっと見ていこうか」

 

広いショップに全てブーブーベアーグッズ・・・

1番人気だもんな、小物からマウスパッド、エプロンまで・・・

クッキーやキャンディーといったお菓子はもちろん、冷蔵庫まであるぞ!?

 

雪巳「このぬいぐるみ、おっきー」

僕「いくらするんだろうねー」

女性店員「こちらは48000円になります」

 

わ!いきなり、いつのまにか店員さんが・・・

すごいな、ちゃんと解説してくれるんだ・・・

と同時に、万引き防止とかでもあるんだろうけど。

 

雪菜「このペン・・・かわいい」

雪沙「このタオルがいい〜〜」

雪巳「この下敷きいいなー」

僕「うん、いいよ、3つとも安いから買ってあげる」

雪巳「ほんとー!?」

 

これぐらいの金額なら、まあいいだろう。

・・・・・この子たち、それを計算してねだったの、かな?

何はともあれレジで会計を済ます、出口にこんなショップがあったら買うしかないじゃん、

さすがネズミーランド・・・おそれいったよ。三姉妹も満足そうだ。

さあて、次はどこへ行くかな、ちょっと落ち着いた乗り物がいいなあ。

 

雪菜「次・・ここいきたい、です・・・」

僕「どれどれ?・・・世界一周ゴンドラ、か」

雪巳「すぐそこだよー」

雪沙「みんな並んでる〜〜」

僕「よし、僕らも並ぼう!!」

 

20分待ちか、そんなに待たされないな。

 

雪巳「ねーねーお兄ちゃーん」

僕「どしたの?」

雪巳「この待ってる間に『リバーマウンテンコースター』の予約パス取ってきていいー?」

僕「あ、あの滝つぼへ落ちるコースターね、いいよ、20分で戻ってこれる?」

雪巳「うんー、行ってくるー」

 

みんなのパスポートを再度集めて走る雪巳ちゃん!

偉いなー、こういう裏方的なことを進んでやってくれて。

・・・・・戻ってきたら、今度は雪巳ちゃんと一緒に乗ってあげる番だよな。

 

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