雪菜「・・・お兄ちゃん・・・おきて・・」
僕「・・・ぐー・・がー・・・ぐおぉーーー・・・」
雪菜「・・・・・朝・・・です・・・・・」
ちゅっ
僕「・・・んっ!?」
雪菜「お兄ちゃん、おはよう・・・」
僕「あ、おはよう・・・ふわぁ・・・」
さわやかな朝だ。
雪菜「ごはん・・・できてます」
僕「もうそんな時間か、わかった・・・ありがとう」
雪菜「うん・・・」
紅くなってる・・・
やっぱりまだ、昨日のことが・・・?
ベットから降りると先に台所へと駆けて行った、
確かにちょっと顔を合わせ辛いよな・・・あんな事があっては。
僕も行こう・・・喉もカラカラだし・・・背伸びをして、っと・・・
雪巳「おっはよー」
雪沙「おはよ~~」
僕「うん、おはよう」
雪菜「はい・・ごはん」
僕「あ、あ、ありがとう」
ごはんをよそってもらっただけなのに、
変に、なんだか緊張しちゃう・・いや、冷静に冷静に。
雪沙「おに~ちゃん、まだねぼけてる~」
僕「あ・・・そう?」
雪巳「ぼーっとしてるよー?」
僕「そうだね、まだもうちょっと寝たかったみたいだ」
雪菜「明日から・・ごはん、遅く、します・・・朝ごはん・・・」
みんな揃っていただきますをし、朝食を食べる。
本当に簡単な料理だけど、質と量は朝にしちゃ結構豪華だ。
雪巳「おいしー」
雪沙「ぎゅ~にゅ~とって~」
雪菜「はい・・・」
僕「食べるの早いなー」
雪巳「がっこー行く前に、宿題ちょっとやりたいからー」
僕「そういえば学校、今日で終わりだっけ?」
雪沙「そ~だよ~、終業式だからすぐ帰ってくるよ~」
僕「ネズミーランドも目前だからね、がんばって!」
雪菜「私も・・・雪沙や、雪巳おねえちゃんの・・・手伝うです」
僕「雪巳ちゃんの手伝うの?大変だよ?」
雪巳「お茶運んでくれるのだって手伝いだよー」
僕「そうかそうか、じゃあ僕にも手伝えるな」
雪沙「おにぃちゃんは、しゅくだいないの~?」
僕「大学生は無いよ、単位さえちゃんと取ってれば」
雪巳「単位のもらえる宿題もあるのー?」
僕「そうだね、合宿とか・・あんまり参加する気ないけど」
なんて会話をしながら朝食が終わった。
僕「ごちそうさま」
雪巳「じゃー、30分あるから夏休みの宿題するねー」
雪沙「け~さんしたら、もうすぐおわるの~」
雪菜「今日は・・・私が、食器洗う・・・です」
僕「僕はやっぱり2度寝するかな」
部屋に戻った僕は、
2人のエンピツの音を子守唄にして2度寝したのだった・・・・・
・・・・・
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
僕「・・・・・ん・・・ふわ・・・」
時計を見ると午前11時・・・
結構寝たなあ、さすがにもう起きるか・・・
ん?なんだ?布団の中がモソモソと・・・これは!
雪沙「・・・くー、くー・・・」
僕「ゆゆゆゆゆ、雪沙ちゃん!?」
いつのまにか進入して・・・
しかも小学校のブラウスのまま!
スカートやソックスも履いたままで・・・
うーん、マニアなら大喜びだけど、って言ってる場合じゃない!
帰ってきて、眠くなって潜り込んできちゃったんだろうけど・・・起こさなきゃ。
僕「雪沙ちゃん?雪沙ちゃん?」
雪沙「ん~・・・おにぃちゃ~~ん」
僕「わわっ、抱きつかないでっ!!」
ガチャッ
雪菜「ただいま・・・で・・・っ!!」
僕「わっ!雪菜ちゃん!おかえ・・・り」
雪沙「おにぃちゃ~~ん・・すりすり」
や、やばい!なんて現場を!!
僕「こ、これは、さっき起きたら、雪沙ちゃんが、勝手に・・・」
淡々とランドセルを脱ぎ、帽子を脱ぐ雪菜ちゃん、
そしてこっちへつかつかとやってきて・・・僕の胸の中の雪沙ちゃんを、
ぐいっ、と引っぺがした!そしてベットから降ろして、ずるずると引きずっていく・・・
雪菜「着替えて宿題・・・やるよ」
雪沙「あ~~ん!おにぃちゃ~~ん」
僕「はは、宿題がんばって」
怒ってるかな、雪菜ちゃん・・・
そのまま廊下へ出ていった、着替えるんだろう。
部屋を見ると雪沙ちゃんのであろうランドセルや帽子も置いてある・・・
僕「起きる、かな・・・」
ベットから出て部屋に置いてあるお茶をコクコク飲む、
あの子たちにはドキドキされっぱなしだよ・・・まったくもう・・・
まあ、懐かれるのが嫌って訳じゃないけど、あまりにも無防備すぎて困っちゃう。
僕「パジャマから着替えるか・・・」
急いで普段着に着終わると、
丁度雪菜ちゃん雪沙ちゃんもやってきた。
雪沙「ね~ね~、おに~ちゃん、みて~」
僕「ん?何を?」
ランドセルゴソゴソしてる・・・
雪沙「は~い、つ~ちひょ~」
僕「お!懐かしいなあ、見ていいの?」
雪沙「うん~♪」
どれどれ・・・
ほうほう、なかなか・・・
塾とか行ってないはずなのに普通の成績なのは良いことだ、
後は体育が結構良いな、ちっちゃいのに・・全体的に見て悪くはない。
僕「がんばったね、いいこいいこ」
雪沙「えへへへへ~~~」
雪菜「私も・・・」
僕「あ、うん、見せて・・・これは・・・」
雪菜「・・・・・」
みんな良い評価だ、
塾とか行ってなくてもこんなに良い評価取れるなんて、
じゃあ公文とか習わせたら、どうなっちゃうんだろう?
あ、体育がやっぱりちょっと悪い、でも女の子はそのへん気にする事ないか。
これは、めいっぱい褒めてあげないといけないよな・・・ようし。
僕「雪菜ちゃん!」
雪菜「はい・・・」
僕「すごく良くがんばった!」
きゅうっ・・・
雪菜「あ・・・」
抱きしめてあげる・・・
そして、後頭部をやさしくポン、ポン、と・・・
僕「ものすごく良いね、やっぱり雪菜ちゃん、いい子だよ」
雪菜「ん・・・うれし・・・い・・・」
そっと放すと、ちょっと潤んでる。
僕「あ、強かった?僕の力」
雪菜「ううん・・・うれしい・・です」
雪沙「いいな~ゆきさも~~」
僕「夏休みの宿題は?」
雪菜「そうだよ・・・しよ」
雪沙「はぁ~~~い」
机の上に並べて宿題に取り掛かる2人、
雪菜ちゃんは家庭教師役になって教えはじめた。
雪沙ちゃんも一生懸命・・・これは予定通り終わりそうかも。
雪巳「ただいまー」
僕「おかえり、どうだった?終業式」
雪巳「ふつー」
僕「そうか、そうだよね。おつかれさま」
雪巳「着替えてくるねー」
・・・・・雪巳ちゃんのセーラー服姿も今日で見納めか、
かわいかったなー・・冬服も見てみたい、って冬に偶然会えばいいか。
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めくる