僕「弟妹・・・の前に、双子の男の子は?」

雪沙「まさゆきぃ?おとなしいよぉ、ゆきなおねぃちゃんが男の子になったみたい〜」

僕「それはわかりやすい・・・で、弟は?」

雪沙「たかゆきはあばれんぼ〜だよ〜、うちのお兄ちゃんたちに似てる〜」

僕「それは困ったね」

雪沙「あとは〜、一番下のなりゆきは、小学校入ったばっかだから〜、ゆきさが面倒みてたの〜」

 

ちゃんと雪沙ちゃんでも面倒見なきゃいけない子がいたんだ・・・

じゃあ今、どうなってるんだろう・・・小学1年生って、普通におねしょとかするよな?

 

僕「ちょっと・・心配、だよね?」

雪沙「ん〜、いまは妹が面倒見てるよ〜、たぶん〜」

僕「妹っていうと、えーと・・・」

雪沙「ゆきえとゆきね、小3と小2だよ〜」

僕「その子たちも世話が必要なんじゃ?」

雪沙「妹たちは〜、ほんとは、まさゆきとたかゆきが面倒みなきゃいけないの〜」

 

で、その弟2人は雪巳ちゃんと雪菜ちゃんが面倒を・・・

いや、下の妹2人も実質、一緒に面倒見てたんだろうなあ・・・

なんだか大事なパーツを奪っちゃったような気がするぞ?僕が。

 

僕「雪巳ちゃんと雪菜ちゃんは三人のお兄ちゃんが面倒みてたの?」

雪沙「う〜ん、ぜ〜〜〜んぜん」

僕「じゃあ、誰が?」

雪沙「むかしはぁ〜、ゆきかねぇちゃんだったけど〜・・・パパとママかなぁ〜」

僕「そこでパパとママか」

 

統率がとれているというかなんというか・・・

でも三悪兄弟だってあのビッグマザーとバーサーカーファーザーが面倒見てるはずだし・・・

あ、ちゃんと面倒見れてないからああいう悪ガキになっちゃってるのか。

 

僕「でもさ、面倒見がいいなら、なんで雪巳ちゃんも雪菜ちゃんも、ごはん少なかったり寝る場所なくなったりするの?」

雪沙「それは〜〜・・・めんどうみいいからだよ〜」

僕「え?・・・・あ、そうか、なるほどなるほど」

 

自己犠牲ってやつね・・・

 

雪沙「あ〜〜〜、お洗濯しなくちゃぁ〜」

僕「え?」

雪沙「いってくるね〜〜」

 

胸の中から飛び出して部屋を出ていった、

ととととと・・・と足音が風呂場の方へ遠ざかっていく。

ついさっきまで胸の中で甘えてた少女があっけなくいなくなると、ちょっと寂しいなあ・・・

 

雪菜「お兄ちゃん・・・」

僕「あ・・どこいってたの?」

雪菜「うん・・・雪沙が、ちゃんと食器洗い終えてたか・・・見てきてたの」

僕「どうだった?」

雪菜「ちゃんとできてた・・・割れてもなかった」

 

そうか、雪沙ちゃんが来てすぐに雪菜ちゃんがいなくなったのは、

仕事途中でほっぽりだして来たんじゃないかって不安だったんだな、

さすがに面倒見がいい・・・って、また背中にぴったりくっついてきた!?

 

雪菜「お兄ちゃん・・・背中あったかい・・・」

僕「はは、暑くない?」

雪菜「・・・そういうんじゃなくて・・・あったかいの」

 

うーーーーーん・・・

 

僕「雪菜ちゃん、さ」

雪菜「・・・・・はい」

僕「甘えたいんだったら・・・胸に・・・くる?」

 

・・・・・返事がない?

顔を見ると目をパチクリさせてる、

変なこと言っちゃったかな、やっちゃったかな?

 

雪菜「・・・いいの?・・・本当に、いいの?」

僕「い、いいよ・・・」

雪菜「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん」

 

眼鏡を外し、ゆっくりと、遠慮がちに僕の胸へゆっくり顔をうずめる・・・

体も預けてきて・・・すごく安らいだ表情でトローンとしている・・・

なんだかこういうのを見ると、今まで僕が恥ずかしがったり変な風に思われる心配してた事が、

いかに間違っていたかよくわかる・・・性的な気持ちを無しにして素直に甘えさせてあげれば、

これほど雪菜ちゃんにとって、雪沙ちゃんにとっても良い事になるんだ・・・まだ緊張しちゃうけど。

 

そっと髪をなでてあげる・・・

口元が緩んで嬉しそう・・・背中もなでる・・・

うう、インナーキャミソール・・・気にしない気にしない。

小学生の女の子なんてまだまだ甘えたい盛りだ、それを拒否したら可哀想なんだ、

今まで可哀想なことしてたんだな・・・でも、さすがに一緒に寝る勇気は、な、なな、無いな。

 

雪菜「・・・・・・・・・・・・」

 

・・・・・どうしよう、動けないな、

テレビのチャンネル選んでる最中だったのに・・・

手を伸ばして・・・リモコン・・・届いた!さて、どの番組を・・・

 

雪菜「・・・・・ありがとう、もういい・・・です・・・」

僕「ごめん、気がそれちゃった?」

雪菜「ううん・・・そうじゃ・・・・なくて・・・」

 

僕の胸から離れて・・・って、ええっ!?

 

ぐいっ!

 

僕「わっ!!」

雪菜「次は・・・お兄ちゃんが・・・・甘えて」

 

僕の体が倒されて、雪菜ちゃんの胸の中へ・・・!

横向きの顔がテレビを向いたまま埋もれさせられる!

うう、おっぱいの感触を感じないようにしなきゃ・・・テレビに集中!

 

僕「あ、あああああ、あああ、ありがとう」

雪菜「・・・・・」

 

はああ、頭をなでてくれてる・・・

小学6年生の少女にこんなことされて、

何ともいえない恥ずかしい気分になる・・・

 

雪菜「お兄ちゃん、耳が熱い・・・ほっぺた真っ赤・・・」

僕「それだけ、心地いいから」

雪菜「・・・・・・・・・うれしぃ」

 

気持ちいい・・・

小6でも立派に大人の男を甘えさせられる・・・

うぅ、こんなことされたら、夜一緒に寝たい誘惑にかられちゃうじゃないか・・・

 

雪菜「テレビ・・・何見るの?」

僕「あ・・・適当でいいや・・・」

 

いい匂い・・・いい温もり・・・・・

 

雪巳「ただいまー・・・あー、ずるーい」

僕「あ、おかえり・・・いや、これは、まあ・・・」

雪菜「・・・・・」

僕「雪菜ちゃんごめんね、あんまり長いと重くて痺れるでしょ?」

雪菜「・・・まだ、はじめた・・ばっかり・・・」

 

慌てて僕は顔を胸から離す!

 

雪巳「ゆきなと代わるねー」

僕「ええっ!?」

雪巳「ほらー、私の胸にもたれてー」

 

ちょ、ちょっと、そのエアバッグはぁ!!

 

雪菜「・・・・・雪沙見てくる」

 

とたとたとた・・・

さっさと眼鏡はめて出てっちゃった。

 

雪巳「お兄ちゃん、はーやーくー」

僕「ぼ、僕も雪沙ちゃん見てくる、テレビ好きなの見てていいよ」

雪巳「あーん・・・もうー」

 

あの胸に顔を埋めたら、絶対平常じゃいられないって!!!

 

 

 

 

 

僕「ふう・・・これだけ下ろせば大丈夫だろう」

 

銀行でお金を出してきた、

ここ数日での金使いは恐ろしい・・・

こんなに短期間で使ったのってバイク買った時以来かな?

後でレシート出してちゃんと計算した方がいいだろう、

いっそ家計簿でもつけるか・・・これから色々とまだ使うだろうし。

 

ブロロロロ・・・

 

バイクに乗りながら考える、

夏休みどうしよう・・・というのも、

僕はいつも夏休み期間は長期的な旅行に出ていた、

高校1年の時は両親と1ヶ月の海外旅行に行ったり、

3年だった一昨年は取りたての免許で北海道をバイクで巡った・・・

 

でも、今年はあの三姉妹がいるんだよなぁ・・・

だからって、それが足かせになって行けないんじゃ駄目だ、 

あの子たちは僕の世話をしに来てるんだから・・・

まあ、2週間とかくらいなら僕がいなくたって大丈夫かな?

不安が無いといったら嘘になるけど、こればっかりは仕方がない。

 

僕「帰ってパンフレット見よう・・・」

 

バイクはマンションについた、

駐輪してエントランスへ・・・ん?

子供がなんか座ってる、僕をみつけて、とことこやってきた・・・

 

少年「・・・・・」

 

じーーっと、こっちを見てる。

小学3・4年くらいだろうか?

物静かげな感じの、薄汚れた服を着た少年が僕の目の前で止まってる。

 

僕「・・・・・どうしたの?」

少年「・・・・・・・・・・・おねえちゃん・・・返して」

僕「ええっ!?」

 

ガスッ!

 

僕「あう!」

 

足を蹴られた!

そして、たたたたた・・・・と、逃げていった、

その行き先を追うと、そこは・・・あそこは、雛塚家!

 

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