こうして、何だかんだで眼鏡を選び終え古い眼鏡も直してもらう・・・

 

店員「では明日の午前中には出来上がりますので」

僕「はい、お願いします・・雪菜ちゃんも、お願いしますは?」

雪菜「お願いします・・・」

店員「かしこまりました、ではお待ちしております」

僕「さあ、行こう・・・えっ?」

 

僕の体にぴったりくっついた?

 

雪菜「ありがとう!!」

僕「う、うん・・・」

 

ひしっ、と抱きついて・・・

よっぽど嬉しかったみたいだ、

新しい眼鏡が待ち遠しいに違いない。

 

僕「今度は割られないようにね」

雪菜「大事にします・・・」

 

さて、雪巳ちゃんたちは、と・・・

 

雪巳「これがいいかなー」

雪沙「きみどりとピンクどっちがいい〜?」

僕「まだ選んでるんだ」

雪巳「ねー、このヘアバンド似合うー?」

僕「似合う似合う、そっちの頭に巻くタイプもいいね」

雪沙「ゆきさね〜、かみのけゴムで止めるの〜」

僕「じゃあ沢山買っておかなくちゃね!雪菜ちゃんも選んで」

雪菜「私は・・・もういいです・・・これ以上は・・・」

 

1人だけ眼鏡買ってもらって遠慮してる・・・

 

僕「つけたくないの?」

雪菜「うん・・・あ、でも・・・櫛は欲しい・・・」

僕「そうだね、この櫛とか可愛いよ」

 

結局、雪巳ちゃんにはヘアバンドと後ろで髪を結ぶ紐リボン、

雪菜ちゃんには櫛とコンパクトな鏡、雪沙ちゃんには髪止めのゴム沢山を買ってあげた。

早速、雪巳ちゃん・雪沙ちゃんはそれぞれヘアバンドとゴムをつける・・・

 

雪沙「どう〜〜?」

 

髪を両サイドで止めて、かわいくなった雪沙ちゃん。

 

僕「とってもいいよ!」

雪巳「私はー?」

 

白いヘアバンドで少しスポーティッシュになった雪巳ちゃん!

 

僕「うん、活発でよろしい!」

雪巳「嬉しい!」

 

みんな笑顔だ。

さて次は、まだ時間があるな・・・

 

雪沙「やっとごはん〜?」

僕「まだまだ!布団買わなきゃ」

雪巳「えー?2つでいいよー」

雪菜「3人で・・2つで・・・寝られます・・・」

僕「せっかく部屋がいっぱい空いてるんだから、1人1部屋の方がいいでしょ?」

雪沙「ゆきさはおにぃちゃんといっしょにねるのがいい〜〜」

 

・・・・・ぜ、ぜっっったい布団買わなきゃ!!

 

僕「あそこに丁度売り場があるね」

 

☆ふとん売り場☆

雪巳「おっきー」

雪菜「子供用で・・いい・・です」

雪沙「おもいよ〜?」

僕「そうだね、一番最後に買おう」

雪巳「運ぶの手伝うねー」

 

エスカレーターに乗って上の階へ・・・

 

僕「お?ちょっと、あそこ行こう!」

雪巳「あー、おもちゃー」

雪菜「ゲーム・・・ですか?」

雪沙「さかなつりゲームだ〜」

僕「そうそう、ガブっちょ釣り仲間をみんなで・・・って違う!!」

 

僕はその隣にある店舗へ入った。

 

僕「防犯グッズ売り場。合鍵作ってもらわなきゃ」

雪巳「そうだよねー、雪菜の分がないからー」

僕「すいませーん、これの合鍵を・・・」

 

そうこうしているうちに1つの商品が目に止まった。

 

僕「あとこれも3つください」

雪菜「これ・・・警報ブザー・・・」

僕「そうだよ、もし何かあったらこれを引っ張って助けを呼ぶんだ」

雪沙「ひろゆきおに〜ちゃんとかにいじめられたら〜?」

僕「それもそうだけど、誘拐とかドロボーとか」

雪巳「あと痴漢とかー」

僕「そうそう」

 

って、雪巳ちゃん触られたことあるのか!?

ま、まあ、この胸だからな・・・なおさらこのブザーは必要だ。

 

僕「はい1個づつ。気をつけるんだよ」

雪巳「うんー」

雪菜「はい・・・」

雪沙「ためしてい〜い〜?」

僕「だーめ!僕が捕まっちゃう」

 

合鍵は時間がかかるようだ、明日受け取りにしちゃって、

これからすぐ、みんなが待ちどうしいレストランへ行こう・・・

 

 

 

雪沙「ハンバーグハンバーグぅ〜」

僕「うーん、お寿司にしようかなって思ってたんだけど・・・」

雪巳「回転寿司ー?マクドナルドでいいよー」

僕「いや、普通のカウンターの寿司屋だけど・・・」

雪菜「私は・・・スパゲティーが食べたい・・・」

 

じゃあ洋食レストランにするか。

 

 

注文した料理をみんなで食べる・・・

雪沙ちゃんは目玉焼きハンバーグ、

雪菜ちゃんはトマトスパゲッティー、

雪巳ちゃんはフライ盛り合わせ、

僕は手軽にステーキ丼を・・・窓から見える夜景が綺麗だ。

 

雪沙「おいし〜〜〜」

雪菜「ソースで服が汚れちゃうよ・・・」

雪巳「せっかく買ってもらった服なのにー」

僕「まあ、すぐ洗濯すればいいから」

雪沙「うん♪すぐせんたっきに入れるね〜」

 

みんなたいらげた・・・さて・・・

僕はどうしても、もうひと踏ん切りをつけたい。

 

僕「ジュース飲みながらでいいから聞いて・・・ちゃんと答えてね」

雪沙「え〜?おにぃちゃん、このアイスひとくちたべる〜?」

僕「い、いやいいよ、クリームソーダおいしそうだけど・・・じゃなくて・・・」

 

水を一口飲んで僕は真面目に話す。

 

僕「みんな・・・夏休みいっぱいまで、本当に僕の家に住んでくれるの?」

雪巳「昨日言った通りだよー」

雪菜「世話・・・します・・・させて・・・です」

雪沙「おにぃちゃんはすんでほしくないの〜?」

僕「そんな事はないよ、一緒に住みたい!はっきり言って」

 

三姉妹は急にホッとした表情になった、

そうか、僕が住んで欲しくないとでも言うかと思ってたようだ、

でもこれだけ安心したっていう事は、やっぱり本当に住みたいんだろうな・・・

 

僕「安心したよ、ひょっとしたら誰か1人でも嫌々住むんだったらどうしようって・・・」

雪巳「それは絶対ないから安心して!」

雪菜「嫌じゃないです・・・嫌なわけないです」

雪沙「すむすすむすむすむぅ〜〜〜〜〜」

僕「わかった、迷いは晴れたよ!一緒に住む!!」

 

そして僕は心に決めた、

この子たちを守ってあげなきゃ、って・・・

せめて、夏休みが終わるまでの間だけでも・・・・・

 

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