雪菜「最後の・・・最後の最後の、私のお返事、聞かせて欲しい・・・です」
雪沙「え〜〜、これでおしまいぃ〜〜?さいごになにかないのぉ〜?」
僕「これが、答えなんだ・・・ごめんね、誰が一番とか、言う事が、できない」
でも、言ったからってどうなるんだ?選ばれなかった子の気持ちは?
僕「ごめん、誰が一番っていうのは、無いから、それが、僕の、正直な、結論だから」
雪菜「わかった・・・です・・・それがお返事・・なら・・・・・」
僕「雪巳ちゃん、ありがとう、中学生の女の子がいてくれて助かったよ」
雪巳「私もー、お兄ちゃんにいっぱい色んな所連れてってもらってー、嬉しかったー」
僕「うん、僕も一緒に行けて、とっても楽しかったよ、良い思いでになった」
雪巳「あと色々してもらってー、こんな夏休みー、もう2度と来ないと思うー」
僕「そんな事は無いよ、雪巳ちゃんが頑張れば、もっと楽しい夏休みも来るよ」
雪巳「嬉しいー、お兄ちゃん、ちゃんと目ー見てくれてるー、おっぱいじゃなくてー」
雪巳「お兄ちゃーん・・・・・とっても大事なものくれて、ありがとうねー」
僕「雪菜ちゃん、ありがとう、一番細かい所に気がついてくれたのが雪菜ちゃんだったよ」
雪菜「・・・お兄ちゃんの買ってくれた・・・眼鏡のおかげ・・・です」
僕「あと、その、返事なんだけど・・・ほら、誰も選ばなかったから、つまり・・・」
雪菜「それ以上・・言わなくても・・・わかる・・です・・・・・ひっく・・・」
僕「ごめん・・・でも、ちゃんと考えて出た結果がこれだから・・・・・ごめんね」
雪菜「わかった・・です・・・もう・・許してあげる・・・です」
僕「お別れの挨拶だね・・・大丈夫、雪菜ちゃんならまたすぐ、新しい出会いのキスができるから」
雪菜「・・・・・お兄ちゃん・・・・・初恋を・・・・・ありが・・・・と・・・う・・・・・」
僕「雪沙ちゃん、ちっちゃいのに本当によく働いてくれて、助かったよ」
雪沙「おにぃちゃんがびんぼ〜になったら、ゆきさがたすけにいくねぇ〜」
僕「ははは、ありがとう、その時は僕がお風呂場で寝てるのかな」
そういえば僕のファーストキスの相手、雪沙ちゃんだったな・・・
かがむと可愛らしい両手で僕の顔を持って、唇を突き出してきて・・・・・
雪沙「えぇ〜〜〜ん・・・えへへへへぇ〜〜・・・ぇぇぇええ〜〜ん」
雪沙「おにぃちゃんが、わらっておわかれしたいっていったもぉ〜〜〜ん」
雪沙「ソヨカゼもぉ〜〜〜・・・ばいばぁ〜〜〜〜い・・・・・」
台所へ向かう・・・あ、キャバレー部屋、灯かりがつけっぱなしだ、
掃除したのはいいけど最後に消すのが抜けてたんだろうな、まあ、しょうがない。
静かだ・・・これで本当に、僕だけ・・・残ったのは思い出と、年老いた猫だけか。
僕「でも、明日から下で会ったら、挨拶くらいはしてもいいよな?」
そうだ、明日、あらためて三姉妹がお世話に来てくれたお礼として、
ビッグマザーに何か持っていこう、雪香も帰ってきてる事だしカステラの詰め合わせでいいよな?
僕「・・・・・甘い・・・ぅ・・・ちょっとクラクラしてきた・・・」
僕「雪巳・・・ちゃん・・・雪菜・・・ちゃん・・・・・雪沙・・・・・・・・・ちゃん」