夕方、雪菜ちゃんは美鈴ねえさんと帰ってきた。

これからご飯を食べたいのに、僕は美鈴ねえさんに奥の部屋へ連れて行かれている・・・

 

美鈴「・・・ここならいいわね」

僕「その・・・僕、やっぱり、養子を断ります」

美鈴「雪菜ちゃんから、あと相談所の方からも聞いたわ」 

 

怒ってる・・・すごく怒ってる!

 

僕「でも、これが僕にとって良い道だと・・・」

美鈴「弟クンにとってわね、結果的に弟クンにはベストな選択かも知れないわ」

僕「わかってます、雪巳ちゃんたちを、切り捨てるみたいになるの・・・」

 

パシーーン!

 

僕「あうっ!」

 

パッシーン!!

パッッシーーーーン!!!

 

僕「いた・・いたひ・・・」

美鈴「あの子たちが殴れない代わりよ、3発じゃ足りないけど、まあいいわ」

僕「ごめんなさい・・・酷いことしたって、自覚は・・・あります」

 

肩で息をして落ち着こうとする美鈴ねえさん。

 

美鈴「・・・ま、それが君の決断なら、いいでしょ」

僕「はい、でも雪巳ちゃんたちが・・・ひょっとしたら離れ離れに・・・」

美鈴「そういう方向なのも相談所の方から聞いたわ、君が保護できないなら別の人が保護するしかないでしょ」

僕「せっかく雪香が帰ってくるのに・・・」

美鈴「ま、雪香ちゃんが養えるのはせいせい2人くらいね、お父さんの具合が悪いから両親を養ってはい、そこまで」

 

そこまで、って・・・そんな言い方!!

 

美鈴「君が三姉妹だけでも貰っていれば、いっくらでも助けられたのにね〜」

僕「無理です!もう、断るって決めちゃったから」

美鈴「そうね、ここで、やっぱり引き取る〜なんて言ったら金玉握りつぶしてあげたところよ」

 

この人は本当にやるから怖い!

 

美鈴「もう賽は投げられたの、流れはそう簡単に止められないわ」

僕「どうしてあげたら・・・いいんでしょう」

美鈴「なるようになるんじゃなーい?もう他人だしー、下手に触ると逆襲くらうわよ」

 

うううぅぅ・・・ち、ちびっちゃいそうだ。

 

僕「それで、三姉妹を何とか、納得させたいというか、あきらめさせたいんですけど・・・」

美鈴「難しいわね〜、私には無理ね、応援していた手前もあるし・・・君がなんとかしなさい」

僕「そんな!とても手に負えない感じになってきちゃって、雪菜ちゃんなんて、あきらめないとか・・・」

美鈴「そうね、私だったら毒針ひとつ刺すでしょうね、一生残るような・・・それを避けるのも、君の誠意と説得力次第」

僕「最後の最後で助けてくれないんですか!?フィニッシュはちゃんと決めました!ここまできたのも美鈴ねえさんの助けがあったから・・・」

 

すっ、と僕の唇に指をあててきた。

 

美鈴「あのくらいの子の、恋愛に対するパワーって凄いのよ、私は身をもって知っているわ」

僕「そう・・・です・・・よね」

美鈴「しかも3人が、君を犯しちゃうくらいの勢いで愛してるのよ、私が諦めさせて、恨みがこっちへ向いたら、たまったもんじゃないわ」

僕「恨みも、全部僕が受け止めないと・・・いけないんですよね」

美鈴「受け止めきれればいいけど・・・私は君の味方だけど、今回は女として味方はできないわ、立派に乗り越えたらプレイボーイになれるわよ」

 

言い方が古臭いけど、ホストみたいなものか!?

 

美鈴「そもそも私が君に味方してるのだって、どうしてだと思う?」

僕「それは・・・義理の弟だから、ですか?わかった!だから雪巳ちゃんたちも肉親を守りたくて何するかわからないと・・・」

美鈴「半分あってるわね、義理の弟だから、つまりそれは、君のお兄さんの弟だからよ」

僕「兄を好きだから、弟の僕も良くしてくれると」

美鈴「そうとは限らないわ、例えば・・・私について誰か尋ねてきて、どういう人?って聞いたら、どう答える?」

 

え?誰か尋ねてって・・・まあ、素直に答えよう。

 

僕「もちろん良い人だって答えます、義理の弟の僕に、物凄く良くしてくれるから・・・」

美鈴「そう、それが信頼っていうものね、義理の弟に凄く信頼してもらってるから、悪いことをしてるはずがない」

僕「悪いこと・・・ですか?例えば?」

美鈴「愛する人を監禁して、快楽漬けにして、廃人同然にしては、通常なら悶絶死するくらいの薬やテクニックで狂わせ、それに幸せを感じる妻、とか」

僕「ま、まさか!でも・・・そういえば・・・僕の兄さんって・・・」

 

確か美鈴ねえさんと結婚して、

仕事を自宅に切り替えたんだっけ、

それでも株や不動産の自動収入だけでもお金が余るって言ってたよな、

最後に兄に会ったのは美鈴ねえさんと新婚旅行から帰ってきた直後、

小説や漫画に出る淫魔のサキュバスに吸い尽くされたみたいな感じで「美鈴が激しすぎる」って言ってたっけ・・・あれ以来、声すら聞いてない!!

 

僕「まさか、もう死んでたり・・!?」

美鈴「殺しはしないわ、あの人が死ぬときは私も一緒・・・ただ絶対に私から離れられないように、身も心も調教してるだけ・・・なんてね」

僕「なんてね、の一言で、冗談って事になるんですか!?」

美鈴「ほんとにそんな事してるのかしらね〜、弟クンの面倒見がいい、弟想いの良き義姉が・・・そんな話、信じるかしらぁ?」

僕「こわい・・・美鈴ねえさん、こわいよ・・・冗談だったとしても、脅かしすぎだよ!」

 

でも、本能的に、本当にやっているっていう表情だとわかる・・・そんな・・・僕の兄が、快楽地獄に落ちてるなんて!

 

美鈴「あら、他人にわからないように家でよろしくやってたのは君も同じじゃないの」

僕「だからって!!」

美鈴「まあ私は放しはしないけど・・・実は虜にされて見えない鎖で縛られてたのは、弟クンの方かもね・・・ふふふ・・・」

 

だとしたら・・・僕も三姉妹に、兄が美鈴ねえさんにされてるみたいな事を!?

 

美鈴「な〜んて二次元ド●ームノベルにも引っかからないような創作エロ小説は置いといて」

僕「ぶはっ!急に素に戻らないでくださいよ」

美鈴「ひょっとして・・・・・興奮しちゃった!?」

 

どたどたどたどたどた・・・・・

 

雪巳「美鈴おねえさーーん!たいへんたいへーーーん」

美鈴「あら、どうしたのかしら?」

僕「雪巳ちゃん、こっちこっち」

 

慌ててやってきて何だろう?

 

雪巳「雪沙が、雪沙がー!見てーー」

美鈴「なにかあったの?どこ?どこ?」

僕「どうしちゃったの?・・・廊下でのたうってる!」

 

苦しそうに体をくねくねさせてる!

 

雪沙「かゆい〜〜〜、かゆいよぉ〜〜〜」

雪菜「雪沙・・・毎日パウダーつけてるのに・・・」

美鈴「見せて・・・これは酷いわ、蕁麻疹がぶり返したのね」

僕「ええっ!?こんなに急に!?」

美鈴「軟膏持ってくるから、引っかかないように両手を持ってあげて!」

 

よし・・・あう、結構、暴れると力があるなぁ。

 

雪巳「もうすぐお薬くるよー」

雪菜「こんなに真っ赤になってるの・・・はじめて・・・」

僕「大丈夫、しっかりして、我慢して・・・」

 

カバンを持ってきて開ける美鈴ねえさん。

 

美鈴「このハンカチを咥えさせて!」

僕「はい、雪沙ちゃん、あ〜ん」

雪沙「やぁ〜〜〜かゆいぃ〜〜」

 

いまだ!

 

ガブッ!!

 

僕「いだっ!!」

雪菜「でもハンカチ噛んだです・・・」

美鈴「これはいちばんきついやつだから、眠くなるけどよくきくわよ」

 

ぬるぬると刷り込む・・・

冷たくて気持ちいいのか、動きが緩やかになってきた・・・

それでも背中を引っかこうとするから、油断せずに、ぎゅっと腕を取る・・・

 

・・・・・

・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

 

美鈴「・・・落ち着いたようね」

雪沙「・・・・ねぇ〜・・むぅ〜・・ぃ〜〜〜・・・」

雪菜「どうしてこんなに急に・・でた・・・ですか」

美鈴「きっとパウダーけちったんじゃない?下の毛が生えれば治るわよ」

雪沙「ぉ〜なぁ〜かぁ〜すぅ〜ぃ〜たぁ〜〜〜・・・」

 

良かった、とりあえず安心だ。

 

美鈴「高いけどこの透明の軟膏、あと普通の白い軟膏も置いていくわ」

僕「ありがとうございます」

美鈴「じゃあ帰るわね、弟クン、車までお見送りお願い」

 

一緒に出てエレベーターに乗る・・・

 

美鈴「ねえ、どうしてあんなに急に発症したか、わかる?」

僕「え?まさか、パウダーつけすぎたアレルギーとか?」

美鈴「違うわ、心因性よ、ストレスから!君の家を追い出されるからよ」

僕「じゃあ、病気なら残してもらえるっていう、仮病!?」

美鈴「仮病であんなに蕁麻疹出ないわよ、君が原因の発作みたいなものよ」

 

そうズバリ言われると罪悪感を覚える・・・

 

美鈴「君のほうから雪沙ちゃんに、積極的に何かしたでしょ」

僕「え!?いや・・でも・・・あ、1回だけ、ちょっと、いたずらを・・・」

美鈴「馬鹿ねぇ、君が受身のときは大丈夫だけど、ちょっとでも君から責めてごらんなさいよ」

僕「どうなっちゃうん・・・ですか?」

美鈴「普段の千倍は感じちゃうでしょうね、病みつきになるくらいの」

 

うっわー、ささいな気の迷い的ないたずらが、こんな事になっちゃうなんて・・・

 

僕「どうすればいいんですか?」

美鈴「ま、君にしてあげる最後のおまじないしておいたから安心しなさい」

僕「なんですかそれ!?」

美鈴「暗示よ暗示、君のお兄さんに私が毎日かけてるような・・・な〜んてね」

僕「そのシャレ、信じちゃいますからやめてください・・・」

 

車についた。

 

美鈴「そーだ、1つだけ忘れ物があったわ」

僕「なんですか?取ってきましょうか?」

美鈴「雪巳ちゃん雪菜ちゃん雪沙ちゃんの分は殴ったけど、私の分がまだよ」

 

そっか・・・ここは素直に殴られておこう。

 

美鈴「駐車場で立ってビンタしたら痴話喧嘩と思われるから、後ろに入って」

僕「はい・・・このへんですか」

美鈴「もうちょっと奥よ、私も入るから」

 

バタン、とドアが閉められた。

 

美鈴「いくわよ覚悟しなさい、目を瞑って・・・」

僕「はい・・・お手柔らかに・・・」

美鈴「そんなに歯を食いしばらないの・・・1回、力を抜いて・・・」

 

ふぅっ・・・

 

美鈴「えいっ!!」

 

ぶちゅうううううぅぅぅ!!!

 

僕「!!!」

 

唇が!舌が!口の中が、犯されるうううぅぅぅ!!!

 

れろれろれろれろれろ・・・

ちゅぱちゅぱちゅぱ、にゅるにゅるにゅる・・・

ぢゅぶぢゅぶぢゅぶ、くちゅくちゅくちゅ、ぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅ・・・

 

あああぁぁぁ・・・気が遠くなる・・・

ものの数秒でカクッと落とされ、意識の中で犯されてるみたいだ・・・

だめ・・もうだめ・・・何も考えられない・・うぅ・・・とける・・・とけゃうううぅぅぅ・・・・

 

美鈴「・・・・・ぷはぁっ、ふふ、弟クン、ごちそうさま」

僕「ぁへ・・へ・・・へぁぁぁぁ・・・・・」

美鈴「三姉妹と本当に縁が切れちゃったら、次は私が狙っちゃおうかしらねぇ〜」

僕「ぁ・・・ぁぁ・・・ぅ・・ごけ・・・な・・ぃぃ・・・」

美鈴「弟クンを気に入ってるのは事実よ、だから助けてあげてるのも・・・今のはそのお礼の回収」

 

まだ目が、いや、脳の中がチカチカとスパークしてるぅ・・・

 

美鈴「秋に今度は私がアタックかけて、それを逃げ切れたら本当に男前になれるわよ」

僕「・・ふぁ・・・ぁ・・・ふ・・・ふるぇ・・・るぅぅ・・・・・」

美鈴「そのかわり逃げ切れなかったら・・・君のお兄さんとお揃いの首輪で並べて飼っちゃおうかしら?」

僕「ぅ・・・ぅぅ・・・じょ・・・ぅ・・だ・・・ん・・・ぁぁ・・・」

美鈴「なーーーんてね、ほら、早く出ないとこのまま連れ去って、本当に首輪はめるわよ?君のお兄さんみたいに鍵なくなっちゃたりしてー」

 

やばい!!

生命の危機を感じ何とか起き上がって・・・

這い出るように車から出ると、僕をレイプして捨てたみたいに置いて走っていった・・・

 

美鈴「じゃーねーーー」

 

一応、窓から手は振ってくれてる・・・

ああぅ・・・あぶな・・かった・・・なんとか性奴隷は免れたみたいだ。

 

僕「・・・お腹空いた・・・・・食べよう」

 

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