ピッ・・・ピッ・・・ピッ・・・・・

 

店員「9万8560円になります」

僕「あ、はい、カードで・・・一括払いで」

美鈴「ごめんね、私のショーツまで買ってもらっちゃって」

僕「ええっ!?いつのまに・・・」

雪巳「お姉さんの、すごい下着だったよねー、はみでちゃう」

雪菜「私は・・・大人になっても・・・あれはつけられない・・・」

雪沙「ぴっかっちゅっのくつした、はやくはきたぁ〜い」

美鈴「そうね、すいませーん店員さん、買った服着ていってもいいですかー?」

店員「ええ、あちらでどうぞ・・・」

 

もう着ちゃうのか・・・

それにしても美鈴姉さんが買った下着、どんなんだ!

試着室へ入っていく・・・ん?店員が見つめてる・・・

セーラー服とか小学校のブラウスだから?いや違う、

万引きとかされないかのチェックしてるみたいだ・・・

試着のどさくさで売り物を下に着て出て行く手口とかあるみたいだからなあ。

美鈴姉さんもカーテンの中に入って、着せてあげてるのかな?あ、あんまり見ないように・・・

 

ふう、でもこれでとりあえず服は大丈夫だ、

下着も多めに買ったみたいだし・・・って何見てんだ僕は!

いやいやレジ通すときに目に入っただけで・・そういや自分の物、何も買ってない・・・

 

美鈴「弟クーン!着替えたわよー」

僕「あ、はいはい・・・わぁ」

 

三姉妹・・・見違えるようだ。

 

雪巳「どーう?」

僕「う、うん・・・似合ってるよ・・・」

 

☆雪巳ヴァージョンアップ☆

 

バスケタンクトップにジーンズの短パン・・・

む、胸にはバスケのボールを入れてるのかな?

そんな訳ないか・・・あと股間がきわどい!短パンが短すぎる・・・

 

雪菜「・・・・・ありがとう・・・買ってくれて」

僕「綺麗だね・・・お嬢様みたい」

 

☆雪菜ヴァージョンアップ☆

 

子供用の黄色いキャミソール・・・

他にも色違いで水色、白も買ってたっけ・・・

よーーーく見るとブラが透けて見え・・・見ては駄目!

 

雪沙「えへへへへぇ〜〜〜〜〜」

僕「かわいいかわいい、かわいらしいよ」

 

☆雪沙ヴァージョンアップ☆

 

水色のサンドレス、

脇からカラフルな子供ブラが見えてる・・・

これは見えていいのか?見ちゃいけないのか?どっちだ・・・??

 

美鈴「弟クン、満足した?」

僕「え?いや、ぼ、僕より、この子たちがどうか・・・」

美鈴「この笑顔見たら言わなくてもわかるでしょ?」

 

三姉妹とも心から嬉しそうだ。

 

雪沙「ねーおば・・・おねえさーん」

美鈴「な・あ・に?お姉さんに何か用?」

雪沙「お姉さんは、お兄ちゃんに見せないのー?」

美鈴「私が買ったのは・・・そうね、今からつけて見せた方がいいわねぇ」

僕「美鈴ねえさん!!」

 

まったく、こんな子供の前で・・・

 

美鈴「さ、帰りましょ」

 

行きとはまったく別人といっていい三姉妹と車に乗った・・・

 

 

美鈴「ん〜、コンビニでいいわね?」

僕「え?・・・あ、はい」

雪沙「おかし買うの〜?」

僕「ううん、みんな歯ブラシいるよね?」

雪巳「歯ブラシまで買ってくれるのー?」

美鈴「まさか、家じゃ磨いてないの?」

雪菜「・・・・・指で、みがいてます・・・学校で」

雪沙「あとおふろの水でぇ〜」

僕「そこまでけちってるんだ・・・」

 

コンビニの前について降りる、

いつも使ってる近所のじゃない、大きい店舗・・・

ここなら種類も豊富だから歯ブラシ以外の日常商品も揃う。

入り口の横では何だかガラの悪い高校生たちが群がってる・・・

中にはいかにも悪そうな男やいかにもアホそうなコギャルが・・・

 

雪沙「あ〜、ゆきかおね〜ちゃん!」

雪巳「ほんとー、雪香お姉ちゃんだー」

雪菜「・・・・・久しぶりに見た・・・」

 

ナヌ!?

タバコ吸ってるコギャルがこっちを見てびっくりしてる。

立ち上がってこっちへやってきた・・・うわ、本当に漫画かドラマみたいなコギャルだ!

 

☆雪香☆

 

雪香「雪巳?雪沙?・・・雪菜まで、あんたらなーにやってんの?」

雪沙「ゆきさたちね〜、おひっこししたんだよ〜」

雪香「ええっ?もう夜逃げったの?」

雪巳「ちがうよー、私たち三人だけマンションの一番上に住むことになったのー」

雪香「なんでまたそんなとこに?」

雪菜「・・・雪香ねえちゃんには・・・関係ない・・・」

 

タバコを地面に落として踏みつけるルーズソックスの足。

僕のほうを見て近寄ってくる・・・

 

雪香「アンタんち?」

僕「あ、そうだけど・・・雪巳ちゃんたちのお姉さん?」

雪香「そう・・・アンタ、チョーやばくね?小学生まじってるよ?」

僕「え?いや、何が、やばいの?」

雪香「しょーがくせーは入んないっしょー」

 

その言葉にコンビニ前のワルどもが笑ってる・・・

僕も思わず顔が熱くなる、何言ってんだコイツはぁ・・・

 

雪香「妹たちにこーんないい格好させて、何もないわけないじゃん」

僕「・・・何言ってるかわかんないや、はは・・・」

雪香「ちょっと雪巳ー!アンタ、やったんでしょー?乳くらいはー!」

 

車から遅れて美鈴姉さんがやってきた!

 

美鈴「はいはい、もうそれくらいで許してあげてちょうだい、この子童貞なんだから」

 

ズギャーン!!

 

雪香「アンタは?」

美鈴「姉よ、タバコはさすがにまずくなあい?さっき角でおまわりさん見たわよ」

雪香「・・・なーんだ姉がいんの・・・つまんなーい・・・」

美鈴「ほらほら、おまわりさん来る前に散った散った!」

不良「うっせえなおばさん!関係ねえだろ!」

 

ヤンキー座りしてた男が美鈴姉さんの胸元を掴みにかかった!

 

美鈴「・・・えいっ!!」

 

左ハイキック!!

 

ボコッッ!!!

 

不良「ぐああっっ!!!」

 

その衝撃に不良の顔と美鈴さんのハイヒールが同時に飛んだ・・・

一瞬、美鈴姉さんがミルコ・クロコップに見えた・・・

 

美鈴「いつも相手の大人が反撃しないと思ったら大間違いよ?まとめてかかってくる?」

不良「・・・・・ぃ、いくぞオラ!」

雪香「あー、まってよー」

 

ゾロゾロとみんな逃げていった・・・

お・そ・る・べ・し!!!!!

 

僕「ありがとう、美鈴姉さん・・・」

雪沙「はぁい、おくつぅ」

美鈴「ああいうのは相手しちゃ駄目よ?さらっと交わせないなら」

僕「う、うん・・・」

美鈴「さっさとコンビニに入るわよ!あ、雪沙ちゃんハイヒール拾ってくれてありがとうねー」

 

僕らはコンビニに入っていった・・・

 

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