僕「ただいまー・・・」
やっと帰れた・・・
とんだ朝の散歩になっちゃったな。
雪沙「お〜・・かぁ〜・・ぇ〜・・・・りぃ〜〜・・・」
なんちゅう声だ・・・死に掛けてるみたいだぞ?
どこだ・・・僕の部屋からか、入ってみると・・・わ!下着姿で前のめりに倒れてる!?
僕「どうしたの、大丈夫!?」
雪沙「・・・つぅ〜〜かぁ〜〜れぇ〜〜たぁ〜〜〜」
なんだ、へばってるだけか。
僕「そんなに疲れたの?」
雪沙「うん〜、ゆきみゆきなおねぇちゃんいっちゃったからぁ〜」
僕「それで・・・そっか、朝食とか作ってたんだ」
雪沙「あとぉ〜、おふろのそうじとかぁ〜、おせんたくとかもぉ〜、したのいえもぉ〜」
僕「うわ・・・じゃあ1人で上と下、両方の炊事洗濯掃除をやったんだ、そりゃ大変だ」
特にこっちのお風呂場は隆幸くんを入れたせいで汚れが酷かった、
急いで証拠隠滅したかったんだろうけど、小5の雪沙ちゃんには重労働だったようだ。
僕「じゃあ早速お風呂入ってくるけど・・・雪沙ちゃんも・・・入る?」
雪沙「も〜はいっちゃったぁ〜、あらったついでにぃ〜」
僕「そっか・・・じゃあゆっくり休んでいるといいよ、ありがとうね」
べ、別に変な意味で誘ったんじゃないぞ!
あれだけ疲れてる所を見ると、お風呂で癒してあげたいと・・・
まあいいや、これで変な匂いも取れるだろう、着てるものも早く洗濯したい。
僕「そういえば雪沙ちゃん、朝食は?」
雪沙「もうたべちゃったぁ〜、ごめんねぇ〜」
・・・隆幸の分もこっちで食べさせたいから先に済ませちゃったのかな。
僕「いいよいいよ、雪巳ちゃんたちも、もうしばらくしたら戻ってくるよ」
雪沙「ゆきかおねぇちゃんどうだったぁ〜?」
僕「命に別状はないけど・・・とりあえず数日は入院かな」
お風呂場へ向かう・・・途中で台所を覗く、
食卓には3人分のおかずが用意してある、が・・・
也幸くんが何かしてる?ソヨカゼが食卓に上がって、それを捕まえて降ろして・・・
降ろしたのにまた椅子、机と飛び乗って、それを捕まえてまた降ろして、でもまた上に・・・
延々と繰り返してるみたいだ、おかずにちょっかいかけたいソヨカゼと也幸くんの攻防戦みたい。
僕「そんなことしてたら日が暮れちゃうよ?」
也幸「ーーーーー!!」
僕「こうすればいいんだよ、ソヨカゼごめんね」
よいしょ、捕獲する。
ソヨカゼ「ぶにゃにゃ!?」
僕「也幸くん、おいで」
也幸「・・・・・(コクコク)」
廊下へ出て、ロフトがある猫の部屋へ・・・
僕「ここに入れて、ドアを閉めちゃえばいいんだよ」
也幸「!!!!!」
僕「そんなにびっくりしなくても」
頭の上で電球がピカーッて点いたみたいな顔してる。
僕「じゃあ閉じ込めるよ」
ソヨカゼ「ふしゃーーーー!」
僕「わ!怒った!!」
也幸「〜〜〜!!!」
僕b「え?也幸くんが入れるの?はい」
ソヨカゼを抱きかかえると、
ロフトの部屋に入っちゃった。
僕「一緒に閉じこもるのか・・・出るとき気をつけてね」
也幸「・・・(コクコク)」
ソヨカゼ「にゃん♪」
バタン、と閉める・・・ソヨカゼも也幸くんが一緒ならと納得してるのかな?
さあ、今度こそお風呂にゆっくり浸かろう・・・脱衣所に入ると綺麗に片付いてて、床も拭いてある。
脱いで洗濯機へ・・・浴室は・・・ぴっかぴかだ、雪沙ちゃんが入った後とは思えないくらい・・・これは気持ちよさそう。
僕「じっくり浸かって、考えるか・・・」
・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・湯船の中で考える。
僕「お別れしちゃおうって考えてたけど、でも・・・」
こういう風に雪沙ちゃんが頑張ってるのを見たり、
雪巳ちゃん雪菜ちゃんが雪香のために看病に行ってたり、
雛塚家の事を考えると、やっぱり引き取った方がいいような気がしてきた。
僕「でもやっぱり、引き取ったら・・・えっちな事は封印だよなぁ」
我慢できるかどうかは別にして、
やましい気持ちであの子たちを引き取る訳にはいかない、
でも、あの子たちは、やらしい・・・いや、やましい気持ちがあるよな。
僕「両方のパターンを考えてみよう」
まずは引き取った時・・・あの子たちの保護者になるんだ、
3人の娘を育てる・・・まあ妹みたいなもんだけど、僕にそれができるのか?
夏休みの間、振り回されっ放しだったし、僕も僕でやりたいようにやっていたし。
僕「雪巳ちゃんが携帯買ってー、とか雪菜ちゃんが辞典買ってー、とか雪沙ちゃんがぬいぐるみ買ってー、とか・・・」
まあ、何でも買い与えなければいいんだけど、
それはそれとして、三姉妹に、こういう言い方が適切かはわからないけど、
舐められやしないか、っていうのはあるよな、ちょっとえっちな事をすれば何でも言うことをきいてくれるお兄ちゃん・・・
僕「うう・・・否定しきれないのが辛いな・・・」
それじゃあ雪香と一緒になっちゃうじゃないか!
その末路は・・・あれ以上の目に合う事だって、じゅうぶんある。
僕「じゃあ、引き取らなかったら、どうなるんだろう」
さすがにもう、家には上げられないよな。
ソヨカゼと也幸くんもお別れに・・・まあそれは置いといて。
変に情が移ったり、またえっちな事にならないように、極力接触は避けるだろう。
僕「冷たいけど、仕方がないよな・・・」
そうなると三姉妹はどうやって生きていくか?
夏休みの間、あれだけ美味しい思いをさせちゃったんだ、
お金持ってる人に媚売ってえっちな事をすれば楽できるって覚えて・・・雪香みたいに。
僕「なんだ、どっちみち雪香になっちゃうじゃないか!」
だったら、ちゃんと責任もって、雪香にならないように僕がしっかり・・・
いや、だめだだめだ、雪香があんな目にあったばかりだから、どのケースを考えても雪香になっちゃう!
これじゃあ冷静に考えられない、頭を冷やしてもう1度考えよう・・・何だか延び延びにしてる気がするけど。
僕「・・・・・出るか」
お風呂をあがる・・・バスタオルがちゃんと用意されてる、嬉しいな、
くんくん・・・さすがにもう臭くない、体中すっきりだ、本当にさっぱりした。
台所で麦茶でも飲んで、部屋で落ち着こう、ちゃんと入ってるといいんだけど。
・・・
・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
麦茶を飲みながら部屋についた。
僕「はふぅ〜・・・あれ?雪沙ちゃんがいない?」
疲れて二度寝でもしに行ったかな?
僕のベッドには・・いないよな、隠れてる感じもないし。
まあいっか、それより僕の朝食はどうしよう、雪巳ちゃんたちを待ちたいけど・・・
僕「あと1時間以上はあるかな」
お風呂上りに爪でも切るか・・・
・・・静かだなぁ、雪巳ちゃん雪菜ちゃんがいなくて、
也幸くんはソヨカゼと閉じこもってて、雪沙ちゃんもどっか行っちゃって・・・
僕「・・・七夕までは、この静けさが普通だったんだよなー」
賑やかに慣れると、あの静けさも懐かしく思う。
これが三姉妹を下へ帰して、また元の生活に戻ると、
やかましいのも懐かしく感じるんだろうな、夜も1人で寂しくなっちゃうのかも。
ずず・・ずずずずず・・・・・
僕「・・・・・?」
なんだ!?
ずずずーー・・・ずずずずずずずーーーーー・・・・・
廊下を、何かが這っている!?
僕「だ、誰だ!?」
ずるずるずるーー・・・ずるずるずるずるずるーーーーー・・・
やってきたのは・・・!!
雪沙「おにぃ〜〜〜ぃ〜〜〜ちゃぁ〜〜〜〜〜ん」
僕「うわあっっ!ちっちゃい貞子だっ!!」
這いつくばってやってきた雪沙ちゃん、手に何か持ってる。
雪沙「ぱぁ〜うぅ〜だぁ〜〜ぁ〜〜〜つぅ〜〜けぇ〜〜てぇ〜〜〜」
僕「わ、わかった、わかったから!!」
僕の前までくると力尽きて、うつ伏せの大の字だ。
雪沙「ばたんきゅぅ〜〜〜」
僕「じゃあ開けるよ・・・あ、これ新品か」
雪沙「みすずねぇ〜〜さんにぃ〜〜もらぁ〜〜〜ったぁぁ〜〜〜」
まずは上半身から・・・
僕「ブラウス脱げる?」
雪沙「ぬぅ〜〜〜がぁ〜〜〜しぃ〜〜〜てぇ〜〜〜〜〜」
僕「しょうがないなぁ・・・」
わがまま言ってるけど、
これだけ疲れてるんならしょうがないか。
僕「よいしょ・・・ん・・・はい・・ちょっと湿ってるね」
雪沙「ろ〜かわたるのでぇ〜、あせかいちゃったぁ〜」
僕「無理して這いつくばるから・・・タオルで拭いてあげるね」
汗かきやすいからな・・・
よし、では背中にパウダーを・・・ぽんぽんぽん・・・
ふさふさしたやつで、まんべんなく・・・背骨が浮き出てるあたりも、つつつーーーっと・・・
雪沙「ん〜〜〜〜〜♪」
僕「い、色っぽい声、出さないで・・・」
雪沙「つかれてるからぁ〜、ちからがはいらないのぉ〜」
それで無防備に感じちゃうのか・・・
う、いけない、ちょっといたずらしたくなってきちゃったような。
あくまでもパウダーをつけてあげる範囲で・・・首筋を、こちょこちょこちょ・・・
雪沙「ぁぁ〜〜〜〜〜♪♪♪」
脇の下も、ふさふさふさ・・・
雪沙「んっ♪んっ♪ん〜〜〜っ♪」
体中がムズムズ感じちゃってるみたいだ。
・・・・・誰もいないよな?雪巳ちゃん雪菜ちゃんは1時間後、
也幸くんとソヨカゼは猫部屋で寝てそうだし、邪魔は来ないはずだ・・・
雪沙「くすぐっ・・・たぁぁぁん♪」
ちょっとだけ、
ほんのちょっとだけ・・・・・いたずらしちゃおう。
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