そりゃそうだ、1人用ベットで三姉妹にこれだけ囲まれてて熟睡できる訳がない!
雪沙ちゃんなんて上に乗っかっているんだから、おしくらまんじゅうみたいなもんだ。
電気のリモコンは・・・?あれ?雪沙ちゃん、どこへ置いたんだろうか?
手探りで廊下へ・・・汗びっしょりだ、そういえばお風呂も入ってなかったもんな。
消し忘れかな、後で消しておこう・・・でも、下着とか脱ぎ散らかってたらどうしよう。
まあ、電気を消すだけだからいいだろう、今更そんな事で騒ぐような子たちじゃ・・・どうだろう。
なんて考えているうちに台所へ到着、っと・・・冷蔵庫、冷蔵庫・・・オープン!
僕「あれ?麦茶がからっぽ・・・スポーツドリンクは・・・無くなってる」
まあいいや、とりあえず水を飲んで、っと・・んぐ・・んぐ・・・ぷはぁ。
次はお風呂だ、もう温くなっていそうだ、今何時だ?・・・2時11分か、日付が変わっちゃってる。
この大きさ・・・雪沙ちゃんかな?ちょっとくらい拭けばいいのに。
ってシャンプーやリンスも倒されてる、ボディソープなんか蓋が空いちゃって中身が、あ〜あ。
お兄ちゃんは私の!とか言ってケンカになって、暴れだして・・・
そこへ僕が入ってきて、三姉妹で誰が僕を一番好きかってなって迫ってきて・・・ムフフフフ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何か代わりは・・・ない、とりあえず脱いだシャツで顔だけ拭こう、
ええっと・・・しょうがない、新品を出そう・・・今日に限ってなんでこんなに手際が悪いんだ?
でもまあ、いかに気が利くっていってもまだ小6だ、うっかりって事もあるだろう。
僕「それに雪巳ちゃん雪沙ちゃんが僕の部屋へ向かうのを見て、慌ててついていって、とか・・・」
あとは僕がお風呂は朝にすると思って、夜明け前に掃除すれば間に合うから後にしようと思ってたとか。
家政婦の仕事を・・・あ、メイドか。警察判断だと家のお手伝いだからどっちでもいいけど。
炊事洗濯、お掃除に買出し、さらに下の家の手伝いもやらされて、僕の添い寝までやってくれる・・・
新しいシャツも着て、廊下へ・・・三姉妹のあの中へ潜り込むと思うと緊張するな、
その前に電気を消してあげなくちゃ、三姉妹が寝ていない方の部屋を・・・そーっとドアを開けると・・・
熱は・・・・・無いな、普通だろう、快適そうにスヤスヤ寝てる、
これは多分、お風呂に出て、ろくに体を拭かずに布団に入った感じだ。
僕「バスタオルも部屋の隅っこに・・・スポーツドリンクの空き缶も転がってる」
僕が寝ている間に隆幸くんを家に上げて、お風呂に入れたんだろう、
この感じならおそらく夕食の残りも・・・麦茶やジュースも飲ませたんだろうなこれは。
隆幸「・・・・・ん・・・ゆきみねぇちゃ・・・ぁん・・・・zzz・・・」
お風呂や夕食をもらっている隆幸から目を逸らす為という事か、ついでに也幸くんも上げて。
よくよく考えてみたら、あそこまで抱きついてきたら、えっちな事をしようとしてくるはず・・・でも・・・
僕「それが無かったのは、僕が逃げないようにか、終わった後にお風呂へ行って、かち合わないように・・・?」
姉3人が僕と変なことをしてるのが隆幸に聞かれたり見られたりするとまずいだろうし。
ちょっとショック・・・いや、かなりショックかも・・・三姉妹が僕を、騙した訳になるんだから。
僕「でも、これくらいの事・・・・・・・・とは、いえないよなぁ・・・」
もちろん隆幸くんや三姉妹にも、こうせざるを得ない事情があったんだろう、
也幸くんみたいにご飯を食べさせてもらえないとか、お風呂入れてもらえないとか。
でも、一言相談してくれれば、ちゃんとお願いしてきたら僕だって断りきれないの、わかってるはずだろ・・・
そうだな、三姉妹には三姉妹の事情がある、だから、しょうがない。
それと同時に、僕だって、僕の事情があるんだ、そしてそれは、しょうがない事なんだ。
これがきっかけで、どうやら結末が見えてきた気がする、僕が取るべき道・・・下すべき決断が。