夕食を終えた、
僕は机の前で未だに書類の束を眺め、頭を抱えている。
どうしよう・・・早く決めなきゃ・・・できれば今日、いや、今、決めないと・・・
僕「・・・三姉妹と直接相談・・・は、やめた方がいいか・・・」
押し切られて後悔したら、それは僕のせいだ。
そう・・・僕自身が、自分の意思で、ちゃんと決断をしなくちゃいけない。
なんだか生まれて初めて、大人になった責任を感じる気分だ・・・僕の人生を大きく左右する・・・
ソヨカゼ「うにゃ〜〜〜♪」
也幸「♪♪♪」
振り返ると也幸くんとソヨカゼがじゃれあってる、
結局、昼食も夕食もこっちで食べさせちゃったんだよなあ・・・
下の家のご飯、三姉妹が作らされてる事が多いみたいだけど、
それでも也幸くんにこっそりあげる事はできなかったんだろうか?
三悪兄とかが邪魔するのかな、まあ作らされた雪巳ちゃんたちだって下では食べられないんだし・・・
ソヨカゼ「ぶにゃにゃん♪」
也幸「〜♪〜♪〜♪(れろれろれろ)」
うわっ!也幸くんがソヨカゼの顔をぺろぺろと舐め始めた!
いつもソヨカゼに舐められてるからお返しか?これはちょっと汚らしいな、
ソヨカゼも舐め返してキスみたいになってるし・・・止めさせなきゃ、でもどうやって?
僕「也幸くん、汚いから駄目だよ」
也幸「〜〜〜!!(ふるふるふる)」
僕「こらっ!病気になっちゃうよ!」
しょうがない、とソヨカゼを取り上げようと腰を浮かすと、
ビクッ、と逃げようとする、ソヨカゼごと持ってどこかへ行っちゃいそうだ。
僕「・・・ソヨカゼ、嫌がってるよ?」
也幸「・・・・・(ふるふるふる・・・)」
ソヨカゼ「にゃにゃにゃにゃ・・・」
説得力が無いか、
ソヨカゼ思いっきり喜んでるもんな・・・そうだ!
僕「そういえば、お昼にものすっごく大きなゴキブリが出たんだよ」
也幸「!!!!!」
僕「でもそれ、ソヨカゼがバリバリ、むしゃむしゃって食べて、ゴックンって飲んじゃった」
ぴゅーーーーーー!!!
ソヨカゼ「・・・ぶにゃ!?」
逃げるようにソヨカゼを放り投げて廊下へ走って行っちゃった!
雪沙「あれぇ〜、也幸どうしたのぉ〜?お風呂場へとんでったよぉ〜?」
僕「きっと顔を洗って歯でも磨くんじゃないかな」
雪沙「ど〜していそいでたんだろ〜〜〜?ちょっとないてたぁ〜」
嘘が過ぎたかも?
まあ、しつけのためには、しょうがないか。
雪沙「おにぃちゃ〜〜〜ん」
僕「・・・・・うん?」
雪沙「げんきだしてぇ〜〜〜」
・・・まだ落ち込んでるって思われてるみたいだ、
確かにそれもちょっとは残ってるかもだけど、
実際は養子の事で悩んでるんだけどな・・・う〜ん・・・
僕「大丈夫、ありがとう」
雪沙「ゆきさ、おにぃちゃんのためだったら、なんでもするよぉ〜?」
僕「・・・・・うん、その気持ちも、ありがとう」
この笑顔を見ると、ほんっと、なんとかしてあげたい・・・
でも20歳の僕には、あまりにも、あまりにも重過ぎるよ・・・
何も正式に養子に貰わなくても、こうして遊びに来させるだけで・・いや、中途半端は良くない。
雪沙「ねぇ〜、なにかしてほしぃことあるぅ〜?」
僕「今は特には、無いかな」
雪沙「ぢゃ〜、あったらすぐにいってね〜、ほんとになんでもするぅ〜」
そう言い残して部屋を出ていった・・・
あれで雪沙ちゃんも気を使ってくれてるんだろうな・・・
さて、とりあえず書類をもう1回さらに目を通してみるか。
雪菜「・・・・・お兄ちゃん・・・」
僕「わ!いつのまに!」
雪菜「・・・さっき雪沙と・・すれ違って来た・・・です」
不安そうな表情だ。
雪菜「・・・お兄ちゃん・・・あの・・・」
僕「どうしたの?」
雪菜「その・・・お返事・・・待ってます・・・・・から」
言い終わると同時に顔を紅くして逃げて行った、
告白の返事もしないといけない、そしてそれはきっと、
養子に貰うか貰わないかの結論に順じたものになるだろう・・・う〜ん・・・
僕「結論が出るまで書類を読みながら考えよう・・・」
そしたら朝になったりして・・・ありえる。
雪巳「お兄ちゃんただいまー」
僕「わ!お帰り、下の家に行ってたの?」
雪巳「うんー、洗い物してきたよー」
僕「ご苦労様、お風呂はいるといいよ」
雪巳「一緒に入ってくれるー?」
はうっ!!
僕「僕は最後でいいよ」
雪巳「あのねー、也幸のご飯、下でちゃんと食べさせるように言ってきたー」
僕「ありがとう、でもちゃんとできるかな?」
雪巳「パパが大丈夫なときは食べられると思うー、あとは私たちも考えるー」
僕「先におにぎり渡すとか、別で用意してこっそり食べさせるとか、かな」
家族の食卓から外れてコッソリって、可哀想な話だよな。
雪巳「9月からはお兄ちゃんに迷惑かけないようにがんばるー」
僕「うん・・・そうしてくれると助かるよ、がんばってね」
雪巳「うんー、だからお兄ちゃんもがんばってねー、じゃーお風呂入ってくるー」
・・・出て行った。
9月からは迷惑かけないように、か。
・・・・・どっちの意味なんだろう?残るのか、出ていくのか・・・
僕「どっちでも・・・かな」
さあ、資料、資料・・・記入できるものは今のうちにしちゃうか?
でも誰かが勝手に出したりしたら嫌だし・・・これは結論出すのに時間かかりそうだ、
みんなの夏休みはもうすぐ終わっちゃうのに・・・サイコロ振って決めちゃおうか?そんな馬鹿な!
僕「駄目だ、ちょっと精神的に疲れてる・・・・・1時間くらい横になろう」
仮眠を取って・・・
夜中の静かなときにじっくり考えるのもいいだろう、
お風呂もその時でいいや・・・ふぁぁぁぁ・・・眠い・・・おやす・・・み・・・・・
・・・・・
・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・zzzzz
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ZZZZZzzzzz・・・・・
・・・
・・・
・・・にぃ・・・ぁん・・・・
おにぃ・・・・ちゃ・・・・・・・・ん
・・・・・お兄ちゃーん、お兄ちゃん、起きて、起きてーーー
僕「ん・・・・・・んん?誰だ?・・・・・あれ?君たち・・・は?」
女の子が3人、僕と同じくらいかちょっと下の子たちが取り囲んでる・・・
雪巳ちゃんたちに似てるけど大人びてる、姉か?でも雪香とはタイプが違うし・・・
僕「君たち・・・誰だっけ」
雪巳「何言ってるのー雪巳だよー」
僕「え?こんなに・・・大きかったっけ?」
雪巳「お兄ちゃんのえっちー、おっぱいおっきいの昔からって知ってるくせにー」
僕「ち、ちがう!そういう意味で言ったんじゃ・・・」
でも確かに大人だけあってすごい・・・バスト90以上はありそうだ。
雪巳「でもー、もうハタチなのにまだおっきくなってるかもー」
僕「そっか、ハタチか・・・それはいいけど、なんでそんなに胸を強調する服を・・・派手だよね」
雪巳「明日の撮影で使うのー、アイドルのお仕事も、もう慣れたよー」
僕「そっかそっか、ハタチの雪巳ちゃんは、アイドルやってるのか」
雪巳「歌は下手だけどねー、でもキャラつくってがんばってるよー」
と、いうことはその隣にいる眼鏡の子は・・・19歳の雪菜ちゃん!?
雪菜「お兄ちゃん・・・女子大、もう、慣れた・・・です」
僕「そっかそっか・・・学部は何だっけ」
雪菜「文学部・・・です・・・作家さんになりたい・・・から・・・」
僕「そっか、小説家か脚本家か新聞記者か絵本作家かわからないけど、がんばってね」
雪菜「がんばって・・・お兄ちゃんに褒めてもらう・・・です」
女子大生になっても喋り方は変わらないんだな。
雪沙「おにいちゃ〜〜〜ん♪」
僕「わ!セーラー服!ということは・・・高校3年生?」
雪沙「そうだよ〜、でも〜、池袋歩いてたら中学1年生に間違われた〜」
僕「はは・・・雪巳ちゃんは中1のとき高3に見られたから逆だね」
雪沙「雪沙はね〜、高校卒業したら専門学校いって〜、声優になるんだよ〜」
ははは・・・声は合い過ぎてるな、そのままでもやれちゃいそうだ。
僕「それで・・・・・どうしたの?」
雪巳「もー忘れたのー?今日は4人でえっちする日だよー?」
雪菜「私は・・・2日連続になるから・・・ちょっと得した気分・・・です」
雪沙「お兄ちゃんこういうの好きでしょ〜?セーラー服でするの〜」
僕「ちょ、ちょっと、せまってこないで・・・はあう!!」
三姉妹に力で押し倒された!
雪巳「お兄ちゃん、犯されるの好きなんだもんねー」
雪菜「・・・恐いことされるのが・・・好きなの・・・わかってる・・・です」
雪沙「あと乳首責められるのが〜、すっご〜〜〜く気持ちいいんだよねぇ〜〜〜♪」
ずい、ずい、ずいっ、と圧し掛かって来る!
僕「ま、待って、そんな、僕にも、心の準備が、それに、3人でって!」
雪巳「えー、だってお兄ちゃん、いつまでたっても1人に決めてくれないんだもんー」
雪菜「1人だけ選んでくれたら・・・誰と結婚するか決めたら・・・少しは・・・遠慮するです・・・」
雪沙「わかってるよ〜、お兄ちゃんが嫌がってるときは〜、もっとしてほしいって事なんだよ〜」
僕「だ、駄目だって!もう3人とも大きくなってるんだし、く、くるしいっ!た、た、たすけてえっ!!」
むにゅっっ!!!
払いのけるつもりが、おっぱいに手が!!
雪巳「あー、お兄ちゃんの手、やらしー」
僕「やらしいって何を今更・・ん?あれ、雪巳ちゃん!?」
子供に、13歳に、中学1年生に、戻ってる!?
雪菜「目がさめた・・・みたい・・・です」
雪沙「だいぢょ〜ぶ〜?うなってたよぉ〜」
こっちの2人も子供に、小学生の顔と体に・・・あ、そっか、夢か。
夢でよかった・・・でも、僕の左手はしっかり雪巳ちゃんのおっぱいをシャツごしに鷲掴み・・・!!
僕「ご、ごめんっ!」
雪巳「いいよ〜、だってせまいも〜ん」
雪菜「雪沙・・・横は無理だから足の方へ行って・・・」
雪沙「やだぁ〜、ぢゃあこうするぅ〜〜」
僕「わぶっ!胸の上に抱きついて、どうしたのっ」
よく自分の状況を見ると、
僕のベットに三姉妹が潜り込んできてる、
3人がかりで僕を左右そして上と包み込むように密着して・・・
雪沙「きょ〜は、さんにんでおにぃちゃんをなぐさめるのぉ〜」
雪菜「1人だと子供かもだけど・・・3人で・・・たしたら36才です・・・」
雪巳「ねー、こっち向いて寝てー、向かい合って寝ようよー」
雪菜「・・・向くならこっち・・・です・・・お兄ちゃんが寝るの・・・見てあげる・・・です」
雪沙「ゆきさのほ〜をみてぇ〜、でんきくらくしてあげるねぇ〜」
左を向けば雪巳ちゃん、
右を向けば雪菜ちゃん、
上を向けば雪沙ちゃん、
どっちを向いて寝ればいいんだ・・・下は・・・無理か。
僕「じゃあ真っ暗にして寝よう、そうすればどっち向いてるかわからないから・・・」
雪巳「えー、お兄ちゃん逃げるのー?」
雪菜「・・・私は・・・お兄ちゃんがそうしたいなら・・・」
雪沙「ぢゃ〜、リモコンにかいおすねぇ〜、はい〜」
僕「よし、真っ暗だ・・・それじゃあ、おやすみ・・・」
養子については明日、決めよう。
そうだな、あんな夢を見ちゃったら冷静に考えられないし・・・
じゃあいつ冷静になるんだって話だけど、明日、丸一日考えれば答えは出るだろう、いや、出そう。
雪沙「おやすみぃ〜〜〜」
雪菜「おやすみ・・・です・・・」
雪巳「お兄ちゃんおやすみなさいー」
おやす・・・・・みぃ・・・・
少女のやわらかな、
そして温かみのあるやさしい匂いに包まれて、
僕は再び、眠りの世界へと落ちていったのだった・・・・・。
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めくる |