夕べなぐさめてもらったけど、それでもまだダメージを引きずってる感じだ。
雪巳「お兄ちゃーん、あのねー、2学期になったらねー、学校で夏休みの写真見せあうんだけどー・・・」
雪菜「今日の、ご飯、美味しい、です、か・・・今夜は、何が、食べたい、です、か」
雪沙「なつやすみおわってもねぇ〜、くがつのれんきゅうまで、ゆうえんちでしょ〜やってるんだってぇ〜」
一生懸命に話しかけて、僕を元気付けてくれようとしている・・・
食事そっちのけで、気を引こうと夢中なんだけど、それが却って痛々しいかも・・・
だからこそ元気に返事してあげるべきなんだけど、僕はこの先の事を考えて、あえて沈黙したままにしてみた。
雪巳「ネズミーのときの写真もっていきたいんだけどー、お兄ちゃん写っててもいいよねー?」
雪菜「最近、ご飯作るのうまくなったって、下で、お父さんに、褒められた、です、お兄ちゃんの、おかげ、ですっ」
雪沙「そのゆ〜えんちのぷ〜るだってぇ〜、お休みの日はさむくなるまでやってるんだってぇ〜」
・・・・・なんか、喋らないだけで酷いことしてるみたいな気がしてきた、
そりゃそうか、無視してるんだもんな・・・でも三姉妹のこういった事も、疎ましく感じちゃってる・・・
雪巳「この人だれーっていわれたらー、カレシーって言いたいけど我慢するから安心してねー」
雪菜「お兄ちゃんの、好きなのとか、ちゃんとメモしてる、です、栄養のバランスも、考えてる、です」
雪沙「せっかくかってもらったみずぎぃ〜、もうちょっときたいのぉ〜、しつないぷ〜るは冬でもやってるよぉ〜」
僕「・・・食事中にうるさく喋るのはマナーになってないし、汚いから静かに食べて」
普通の、しつけみたいな事で、おかしな話じゃないんだけど・・・
熱射病の隆幸くんを黙って連れ込んだ時だっけ・・・あの時も空気が重かった。
雪巳ちゃんとかの文房具でもなさそうだし・・ん・・・開かない・・・
景品・・・ん?景品、景品っていうと・・・確か・・・ええっと・・・・・
確かこういうのは偽造防止とか同じもの見つけて持ってこられないように、
一定の期間が切れると別の景品に変わって、もう買い取ってもらえなくなるんじゃなかったっけ?
僕「でも、どこのパチンコ屋だ?まあ駅前だろう、探せば見つかるはずだ」
玄関から出て、階段を降り19階エレベーターの前につくと・・・
雪沙「あ〜おにぃちゃ〜ん、なりゆき、あさごはんもらえなかったんだってぇ〜」
またか・・・可哀想に、こっちで贔屓にされてるからなんだろうな、
どうせ、上の家で食わせてもらえとか言われたんだろう・・・でも、なぁ・・・
雪沙「あ〜、そっだぁ〜〜〜!あれかってきてぇ〜、いかのおすしぃ〜」
雪沙「ちがうよぉ〜、にぎってあるおすしぃ〜、いかだけぇ〜、ろっこぉ〜」
こんな所で迷惑な・・・でも家には上げたくないなら、しょうがない。
エレベーターに乗って1階へ降りると、今度は雪菜ちゃんが上へと乗り込む所だ。
雪菜「こっちの家のご飯つくって・・・食器洗わないといけなくって・・・」
何かもうちょっと言ってあげるべきだったか、これで良かったのか・・・
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めくる