僕「美鈴ねえさん!?」

美鈴「ほら、早くドアを閉めて!」

 

夜光灯の小さな明りの下、

疲れた〜って感じで斜め座りしている。

 

僕「どうして・・・電気つけないんですか?」

美鈴「こんな夜遅くに明りがついてて君と話してたら、雪巳ちゃんたち心配するでしょ?」

僕「なるほど・・・そこまで気を使ってくれて・・・」

 

1日中、僕のために色々してくれて疲れてるはずなのに、

それでもなお、ここまで気配りができるなんて、大人ってこうあるべきなんだな。

 

僕「ずっと・・・こっちにいたんですか?」

美鈴「一旦帰ったわよ、君のお兄さんを1時間で眠らせて・・・精魂尽き果てさせたから大丈夫」

僕「なんか、すごい事してきたみたいですね、はは・・・」

 

こうして僕をリラックスさせようとしてるのか、

それとも本当に、元ナースのテクニックで、すんごい事を・・・・・

 

パチッ

 

僕「あれ?なんで小さい明りまで消しちゃうんですか?」

 

返事が無い・・・

真っ暗闇で、何が何だかさっぱりわからない。

 

美鈴「・・・真っ暗で、静かで、恐いでしょう」

僕「は、はぁ・・・まあ」

美鈴「先が見えないってこれくらい怖いものよ、今の雪巳ちゃんたちはこういう思いをしてるの」

 

なるほど、そういう事か。

 

美鈴「君にだけ話すのは、ある意味不公平だから、雪巳ちゃんたちにも話したわ」

僕「何の話ですか?」

美鈴「私の・・・辛い過去の話よ」

 

そっか・・・言っちゃったんだ・・・

 

美鈴「結構、身につまされる話だったみたい」

僕「それで・・・どういう反応でした・・・か?」

美鈴「それは弟クンが自分で確認しなさい」

 

真っ暗なだけに、美鈴ねえさんの声が僕の胸に響く。

 

美鈴「まあ、こういう時は君が雪巳ちゃんたちを甘えさせるべきなんだけど・・・」

僕「とても・・・そんな気分には・・なれない・・・です」

美鈴「そうね、ハタチになったばかりで、まだまだ子供だものね君は」

 

言い返せない・・・

 

美鈴「あの子たちを甘えさせるべき君が今、甘えさせてあげないといけない状況なのよね」

僕「でも・・・甘える相手はいませんよね、だから自分で踏ん張らないと・・・」

美鈴「そうね、あの子たちに君を甘えさせる度量なんて、ある訳ないもの・・・あったら大したものよ」

僕「僕にすらその度量は無いから・・・1人で・・・・・耐えます」

美鈴「それを聞いて安心したわ・・・その心があるだけで、じゅうぶん、甘えさせてあげる価値がある男の子よ」

 

ふっと、美鈴ねえさんの気配が近づく。

 

美鈴「雪巳ちゃんたちを甘えさせられる君を、さらに甘えさせられるとしたら・・・」

僕「あ・・・もしかして・・・美鈴・・・ねえ・・さん・・・が?」

美鈴「しかいないでしょ?義理とはいえ君のお姉さんなんだし、ね?弟クン?」

 

香水の匂いを漂わせながら、そっと僕を後ろから抱きしめる・・・

 

美鈴「ねぇ・・・」

僕「わ!・・耳元で・・ささやか・・ない・・で・・・」

美鈴「甘えさせて・・・あ・・げ・・・るぅ・・・」

 

ふうっ、と吐息がかかると、

クラクラッ、と全身の力が抜けるぅ・・・

 

僕「そ・・その・・・甘えさせて・・くれるって・・いう・・のは・・・」

美鈴「弟クンが甘えたいだけ甘えていいのよぉ?どこまで甘えるかは・・・弟クン、し・だ・い」

 

いつもの、ちょっときつい感じの美鈴ねえさんじゃない・・・

完全に、僕を甘えさせるためだけが目的の、イケナイお姉さんモードに入っちゃってる!

 

美鈴「じゃ、準備してくるから、ベットで待っててね」

僕「え!?準備、って・・・」

美鈴「お風呂借りるわね〜、先に眠っちゃってもいいわよ?寝られるなら・ね」

 

意味深な言葉を残し、部屋を出ていった・・・

どうなるんだろう?な、何をされるんだろう?

変なワクワクとドキドキが暗闇の中で鼓動を早める・・・

 

僕「言われた通り、ベットで待つしかないか・・・」

 

まさか僕も一緒にお風呂、なんて出来る度胸は無いし。

・・・添い寝するだけだから、シャワー浴びてくるだけだよな?

外は雨で蒸れてたから、一緒に寝るとなると汗臭く・・・あ、いま汗臭いのは僕か。

 

僕「さて・・・つまずかないように、と・・・」

 

手探りでベットの方へ・・・

あ、美鈴ねえさんが戻ってくるなら電気つけた方がいいか?

でも明るくなってるからってもし三姉妹の誰かが来ちゃったら、

美鈴ねえさんがこれからしようとしてる事の邪魔になるかも・・・

せっかく美鈴ねえさんが甘えさせてくれるって言ってるのに、それを流しちゃうのは、もったいないかも。

 

僕「布団を被って、と・・・ふぅ・・・」

 

・・・・・耳を澄ましても静かなもんだ、

お風呂の音が聞こえるかもと思ったけどドアがしっかり閉まってるし・・・

いや、別に聞きたいとか覗きたいとかじゃなくって・・・もう!美鈴ねえさんが、あんな変な事言うから!

 

僕「興奮して・・・眠れないじゃないか」

 

・・・・・

・・・・・・・・・ガチャッ

 

あれ?思ったより早い・・・

 

美鈴「失礼しま〜〜〜す・・・」

 

廊下の明りに写った美鈴ねえさん、

なぜかナースの格好をしている!!

そして手には洗面器と濡れタオル・・・

 

僕「き、着替えてきたんですか?」

美鈴「そうよ、今夜は特別に、君のお兄さんが入院してた時を再現しようと思ってね」

 

バタン、とドアが閉まると再び真っ暗に・・・

 

美鈴「患者さ〜ん、夜中ですがお体を拭きに参りましたぁ〜」

僕「なんか、猫なで声で・・・電気つけなくていいんですか?」

美鈴「ここは個室よ?明りをつけたら監視カメラに映っちゃうじゃないのぉ」

僕「え!?監視カメラって・・・」

美鈴「病院の個室は患者さんの急変に備えて、ナースステーション直結のカメラがついてるの!」

 

あ、そういうプレイか、納得した。

 

僕「真っ暗にして、怒られないん・・・ですか?」

美鈴「婦長さんはいないし、だ・い・じょ・う・ぶ♪」

僕「は・・・・・はい」

 

ナース時代、こういうノリの人だったんだろうか・・・

 

美鈴「まずは上を脱いでくださいねー」

僕「はい・・・わ!」

美鈴「うふふ、脱がしてあげますわね・・・」

 

真っ暗な中でシャツを脱がされると、

ちょっと不思議な興奮が・・・目隠しプレイみたいだ。

 

美鈴「楽にしててくださいねー」

 

裸の上半身、その首筋に濡れたタオルがかかる、

やさしく拭かれる感触はお風呂に入っていない事もあって気持ちいい・・・

首筋の次は脇、そして腕、手のひらなんか濡れタオルで包んでマッサージまでしてくれる・・・

 

僕「あぅ・・・」

美鈴「あら、ポキッ、て鳴っちゃったわね」

僕「指のマッサージ・・・すごく気持ちいい・・・」

 

手のひらや指の関節をマッサージしてるだけなのに、

これがやたら気持ちいい、ジンジンと快感が全身を駆け巡るようだ・・・

反対の腕をやってもらう時も、指の付け根や関節をクイクイ押されると震えるくらい気持ちいい・・・

 

僕「美鈴ねえさんて・・・」

美鈴「今は患者とナースさん、でしょ?」

僕「あ・・はい、ナースさんって・・・美鈴さんって、マッサージが、やたらうまいですよね」

美鈴「うふふ、ありがと♪・・・まだまだこれからよぉ?」

僕「あぅ・・・あぁぁ・・・・・またポキポキ・・・鳴ってるぅ・・・」

 

・・・・・腕のマッサージが終わっちゃった、 

次は背中を拭かれる・・・ゴシゴシされるんじゃなくって、

愛撫が混じったような、やさしく汗をぬぐう拭き方だ・・・これも気持ちいい。

 

美鈴「・・・大きい背中ですね・・・」

僕「そ・・・そうで・・・すか」

美鈴「でもちょーっと、肉が目立ってきてるかも知れませんわね」

 

そういえば夏休みの間、

結構食べたよなー、三姉妹にご馳走した分もあるだろうけど、

なんて言うか、幸せ太り?このままデブっちゃわないように気をつけなくちゃ。

 

美鈴「はい、腕をあげて〜・・・」

僕「わ!・・・脇が、くすぐった・・・い」

美鈴「はい、こっちの腕も・・・胸も拭きますねぇ〜」

 

あぅ・・・胸を拭かれる感覚が、

やさしく円を描くようで、まるで、おっぱい揉まれてるみたいで、

やばいくらい気持ちいい・・・これは変な気持ちになってきちゃうかも・・・ぁうぅ・・・

 

美鈴「はぁい、次は足を拭きますから、仰向けで足を伸ばしてくださぁい」

僕「はっ・・・はぁっ・・・はいぃぃ・・・」

 

胸がドキドキしてるぅ・・・

上半身を拭かれただけで、なんでこんなに興奮しちゃうんだぁ・・・

しかも、ナースさんの、医療行為の延長なんだから、こんな気持ちになっちゃいけないのにぃ・・・

 

美鈴「足の指も鳴らしますねぇ」

 

きゅ、きゅっ、と濡れタオルで丁寧に拭かれる、

足の指を1本1本、やさしく、しっかりと、くるむように・・・

ポキッ、パキッ、と鳴ると足の先から痺れるような快感がピリピリッと伝ってくる。

 

僕「はぁ、はぁ、はぁっ・・・」

美鈴「息が荒いですねぇ〜・・・こっちの足も・・・」

 

指の付け根を、ツボを押さえる感じでクリッと回される、

これがたまらなく心地よく、さらに足の指と指の間をしゅるっと通る濡れタオルが、

愛撫のように、くすぐった気持ちいい・・・足の指10本のマッサージだけで、い、いかされちゃいそ・・・

 

美鈴「足の指がほぐれたら、次は足首ですよー」

僕「は・・・はぃぃぃ〜〜〜・・・」

 

自分でもびっくりするくらい気の抜けた、情けない声・・・

 

きゅっ、くりっ、パキッ、ぐりぐりっ!!

 

僕「!!」

 

足首をアキレス腱を揉まれながら回される!

関節の音がバキバキ漏れ、と同時に僕の口から吐息も漏れるぅ・・・

 

美鈴「はい、もっと力を抜いてぇ〜・・・」

 

もう片足も・・・凄いフィンガーテクニック、

いや、指先だけじゃない、手のひらをも使ってのハンドテクニックだ。

 

美鈴「足全体も回しますねぇ〜」

僕「・・・・・」

 

もう、とろけちゃって、返事すらできない・・・

美鈴ねえさんの言った通り、めちゃくちゃ癒してくれてるぅ・・・

片足を持ち上げられて、大きくグリグリ回される・・・太ももの付け根が気持ちいい・・・

 

美鈴「はい反対も〜・・・まぁ、太もももいっぱい汗をかいてるみたいですね、拭きますねぇ〜・・・」

 

あ・・・ふくらはぎから、膝、膝の裏と順番にゆっくり拭かれる・・・

濡れタオルで念入りに・・・そして太もも・・さらにその付け根、際どい部分もぉ!

 

美鈴「あれぇ?患者さん、トランクスから何か出て、あたってますよぉ〜」

僕「こ!こ・・・これは・・・」

美鈴「大きくなっちゃったみたいですねぇ〜・・・」

 

そりゃそうだよ、こんなに気持ちいいことされ続けたら!!

さらに片方の足も、ふくらはぎから徐々に上へと拭かれ、太ももの上へ・・・さらに上へ!!

 

僕「そ、そこはっ!!」

美鈴「ここも汗かいてますよぉ〜、睾丸ですねぇ〜・・・」

僕「ふ、拭かないで・・・あぁぁ・・・」

 

トランクスの袖に指先を突っ込まれて、濡れタオルでコチョコチョ拭かれてる!

いつものきつい感じとは違い、やさしく、いやらしく、ねちっこく、真っ暗の中で問いかけてくる美鈴ねえさん・・・

 

美鈴「トランクスの中も・・・拭きましょうかぁ〜?」

僕「え・・・え・・・でも・・・」

美鈴「そうですねぇ、ここは病室ですから、いくつか条件を守ってくださればぁ・・・」

 

はじまった・・・美鈴ねえさんの病室誘惑プレイが!

 

美鈴「まずはぁ、普通、ナースは絶対にこんな事はしませんからぁ、それはわかってくださいねぇ」

僕「でも、み・・・美鈴さん、じゃなくナースさん・・もう『ナースの美鈴さん』でいいんですよね?美鈴さんは、現にこうやって・・・」

美鈴「あら、わかってくださらないのであれば、このまま私はナースステーションに帰りますよ〜」

 

さすがだ、駆け引きもうまい!

 

僕「わ、わかりました!他のナースさんとかは、絶対やらない事ですよね?」

美鈴「そういう事、だ・か・ら、他言無用!絶対誰にも言わない、いいですわね?」

僕「はい・・・まもり・・・・・ます」

 

アダルトビデオやえっち漫画じゃないんだから、現実にはある訳ないよな、こんな事。・・・・・美鈴ねえさん以外は。

 

美鈴「それと、どんなに気持ち良くても大きな声は出さないでくださいね・・・廊下に響きますからぁ」

僕「わかりました・・・・・病院ですから・・・ね」

美鈴「あと・・・先程も申しました通り、監視カメラがありますから、絶対に明りはつけないで・・・」

僕「はい、この姿勢じゃどっちみち無理ですから・・・」

美鈴「カーテンも開けては駄目ですよぉ、真っ暗闇での、ひ・み・つ・の、看護ですからぁ」

 

・・・こりゃあ僕の兄も、ドキドキのバクバクのビンビンだっただろうなぁ。

 

美鈴「わかりましたかぁ?・・・守れますかぁ?」

僕「はいっ・・・・・かなら・・・ず」

美鈴「ではぁ・・・契約のキスを、してさしあげますねぇ・・ふふふ・・・」

 

え!?と思った次の瞬間・・・僕の唇にやわらかい感触が!!

 

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