僕「雪巳ちゃん!?」

雪巳「食器下げに来たよー」

 

といいながら夜光灯の下で座ってる。

 

僕「ありがとう・・・」

雪巳「うんー」

僕「じゃあ・・・・・寝るね」

 

ベッドに潜り込んでも、

なお、座り込んだまま・・・と思ったら・・・

 

パチッ

 

僕「・・・・?」

 

小さな明かりすら消して部屋が真っ暗闇になった。

 

雪巳「ねーお兄ちゃーん・・・」

僕「ど・・・どうして・・・消すの?」

雪巳「お兄ちゃん、目合わせたくないみたいだからー、真っ暗にしたら話せると思ってー」

 

気を使ってくれたらしい。

 

僕「・・・・・おやすみ」

雪巳「ねーお兄ちゃーん・・・あと3年、待ってくれるー?」

僕「さん・・・・・ねん?」

 

3年っていうと・・・雪巳ちゃん16歳か・・・はっ、まさか!

 

雪巳「今日、美鈴さんから聞いたのー、美鈴さんの昔の話ー」

 

そっか・・・雪巳ちゃんたちにも話したんだ。

 

雪巳「それでねー、お兄ちゃんとどうしたらいいか相談したのー」

僕「それで・・・何て言われたの?」

雪巳「えっとー、未成年でもねー、結婚してるかー、婚約に、る・・・るい?ずる?」

僕「類ずる?・・・あ、つまり、婚約に準ずる、ね」

雪巳「多分それー、婚約にじゅんずる関係なら、逮捕されないんだってー」

 

確か16歳と結婚すれば、その子は性的な部分でいったら成人扱いになるんだっけ?

もちろんラブホテルなんかは18歳未満立ち入り禁止が適応されて怒られるだろうけど、

未成年とエッチしちゃいけないって部分は解消されるはずだ、ほんとに細かい部分は美鈴ねえさんに聞かないとわからないけど・・・

 

僕「つまり婚約してたり、事実上の婚約状態だったら逮捕まではされないって事だね」

雪巳「うんー、でもそれにはー、お互いの両親の許可がいるんだってー」

僕「エッチしていいっていう!?・・・そこまで行かなくても、将来結婚させますって感じの誓約書か承諾書かな」

 

とはいえ13歳だからなあ、美鈴ねえさんの事だから何かの判例に基づいて言ってるんだろうけど、

でもそれはきっと、17歳くらいの子が婚約者とエッチしてるのがばれた時とかの判例な気がする、

もしくはそういう法律ができる、ぎりぎりの頃・・・13歳でも子供を作らなきゃいけなかった戦中とか戦後間もなくとか・・・

雪巳ちゃんが言ってるみたいな、単純に今に当てはめるのは危険だ。もちろん、両親の許諾は、あるに越したことは無いけど・・・

 

僕「それで、雪巳ちゃんは、どうしたいの?」

雪巳「お兄ちゃんとー・・・16になったらー・・・結婚したいのー」

僕「はやっ!・・・雪巳ちゃんは、子供だね・・・そんなに早く決めなくても・・・」

雪巳「でもー、早く決めちゃったら、お兄ちゃん、早くから楽しめるよー」

僕「な、なにをだよ・・・でも、まあ、雪巳ちゃんの言ってることは、わかるけど・・・」

 

それにもう、楽しんじゃったし・・・って楽しんだのは雪巳ちゃんの方では!?

 

雪巳「だからねー、夏休みが終わって中学出るまでー、私はお兄ちゃんの花嫁修業をするのー、ここでー」

僕「そんなこと・・・許されるのかなぁ」

雪巳「婚約してるなら、結婚する準備してるならー、何しても、おまわりさんに逮捕されないよー」

 

いや、さすがに婚約中でも、逮捕されなくてもばれたら怒られるだろうし、

13歳で妊娠させたら警察どうこうよりも、違う意味でもっと大変な事になるし!

 

雪巳「お兄ちゃんのお父さんとお母さんに私、お願いするからー、お兄ちゃんもー・・・」

僕「待って!待って待って!やっぱり話が飛びすぎてる、ちょっと飛躍しちゃってるよ!」

雪巳「えー、お兄ちゃんのこと、一生懸命考えたらー、こういう答えになったのにぃー」

 

ふうっ、と雪巳ちゃんのため息が聞こえる。

幼いなりに、中1なりに必死に考えた結論なんだろう、

美鈴ねえさんは何ていう入れ知恵をしてくれたんだ、まったくもう!

 

僕「・・・・ごめん、今日あんな事があって、夜に急にそんなこと言われても、整理がつかないや」

雪巳「でもー、もうすぐ夏休みが終わっちゃうんだもーん」

僕「僕の夏休みは9月の中頃まであるから・・・今夜は1人で考えさせて」

雪巳「えー、お兄ちゃんを1人にはさせたくないのー、私が守ってあげるー」

僕「ありがとう、でも今日はもう遅いから、そろそろ雪巳ちゃんも部屋に戻って・・・」

 

きゅっ

 

僕「!!」

 

あたたかい、やわらかい温もり・・・

僕の顔が、雪巳ちゃんの大きな胸に包まれた・・・

上半身をやさしく胸で抱きしめてくれてる、中1の少女にされてるのに、凄く安らぐ・・・

 

雪巳「お兄ちゃーん・・・無理しないでー・・・」

僕「・・・・・・・・・うん」

雪巳「私だってー、お兄ちゃんの面倒を、ちゃんと見てあげられるんだからー」

 

女の子の良い匂い・・・

やさしさに包まれるって、こういう事なのかも知れない。

うっとりと、このまま子猫のように眠ってしまいたくなるような・・・

 

雪巳「電気つけないほうがいいよねー」

僕「・・・・・」

 

多分、電気ついたら、あっという間に恥ずかしくなって逃げちゃうんだろうな・・・僕が。

 

雪巳「お兄ちゃんをこうしてあげてるのー・・・すごく気持ちいいー」

 

・・・・・それにしても、あいかわらず、でっかい胸だ・・・

シャツとブラごしに、こうやって顔を密着させられてると、スリスリしたくなるような・・・

変な事を考えるのはまずい!ふぁぁぁ・・・眠くなってきた・・・本音を言えば、このまま、この状態で寝たい・・・

 

僕「・・・・・ありがとう、もう大丈夫」

雪巳「えー・・・嘘ー、お兄ちゃん、まだ大丈夫じゃないー」

僕「寝れば大丈夫だよ、明日の朝には元気になってる・・・といいな」

 

包み込んでる雪巳ちゃんからもがくようにゆっくり逃げる、

渋々両腕を外すも今度は僕の服をきゅっと握った雪巳ちゃん。

 

雪巳「お兄ちゃーん・・・今夜、一緒に寝るからー」

僕「・・・できれば1人にさせて欲しいんだけど・・・」

雪巳「駄目ー、1人で寝たらお兄ちゃん、絶対、またふさぎこんじゃうー」

 

どうやら無理矢理にでも僕を一晩、慰めようって言う腹らしい。

本当なら逆に、僕が重い心を我慢して、精神的につらいだろう三姉妹を、

それこそ一晩中甘えさせて、なぐさめてあげるべきなのに・・・まるっきり逆だ。

 

僕「わかった・・・・ごめんね」

雪巳「どうしてあやまるのー?」

僕「・・・・・・・・ごめん」

 

だって雪巳ちゃんが重い心を我慢して、

一緒に寝てくれるっていうんだから、あきらかに立場が僕より上だ。

情けない・・・でも、情けなくても、これを意固地に断る方がもっと駄目なんだと思う。

 

僕「じゃあベットへ・・・」

雪巳「こっちー・・・電気はつけないでいこー」

僕「うん・・・あったあった、寝よう」

 

先にベットへ潜り込む雪巳ちゃん、枕奪われちゃった。

 

雪巳「お兄ちゃんの枕はここー」

僕「はは・・・雪巳ちゃんに腕枕されるのは、さすがに・・・」

雪巳「じゃあ、こっちー」

 

む、胸に、おっぱいに誘導されてしまった!

枕というよりも頬ずりする感じでおっぱいに、胸に甘える格好だ。

 

雪巳「じゃあお兄ちゃーん・・・」

僕「ん・・・・・ん?」

雪巳「おやすみのキスするねー」

 

真っ暗な中で雪巳ちゃんが僕の顔をまさぐる、

唇の位置を指で確認して、そのまま・・・やわらかい感触が・・・・・!

 

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