僕「・・・・・よし、やらなきゃいけない事の整理はついたぞ」

 

早速、今日の夕方にでもビッグマザーと飲んだくれファーザーに会わなきゃ。

その前に、雪巳ちゃんたちにも、きちんと説明をしてあげないと・・・説明というよりも、

あらためて、きちんと、夏休みが終わっても僕と住むかどうか、そして家族になっていいか聞かなきゃ。 

 

僕「・・・・・それでいいん、だよな?」

 

自分に問いかける・・・

今後、どんな事があってもあの子たちを守れるか、

そして、養子に貰って本当に後悔しないか・・・答えは・・・答えは・・・・・

 

ぴんぽーーーん

 

僕「ん?誰だ?」

 

誰が来たんだろう?美鈴ねえさんは仕事中だし、

也幸くんはまだ部屋でソヨカゼとまったりしてる、

児童相談所の人かな?夏休みもあと1週間切ったもんな、あとは・・・

 

ぴんぽんぴんぽーーーん

 

僕「あれ?雪巳ちゃんたち、いないのかな?」

 

家事で忙しいかテレビや漫画でも見てるのか・・・

 

也幸「・・・・・!」

僕「あ、也幸くんはいいよ、僕が見てくるから」

 

ぴんぽーんぴんぽーんぴんぽーーーん

 

僕「あーもう・・・」

 

うるさいな・・・玄関でモニターを見ると、映っていたのは・・・

 

僕「あ、雪絵ちゃんに雪音ちゃんか」

雪絵「あけてぇ〜〜」

雪音「いれてぇぇ〜〜〜」

 

うーん、どうしよう・・・

入れてあげようかな?・・・待てよ、罠かも?

影であの三悪兄弟が隠れてて、開けた瞬間に雪崩れ込んできたら・・・

 

僕「ちょっと待っててね」

 

そうだ、僕が19階まで降りて入れてあげればいいんだ!

ついでにコンビニでも行こう、サイフを取って、っと・・・よし!

玄関から出て階段を降りる、雪絵ちゃん雪音ちゃんが泣きそうな顔で並んでる。

 

雪絵「おねがいぃ〜〜〜」

雪音「なんでもいうこときくからぁ〜〜」

僕「な、なにを・・・・ちょ、ちょっ、ちょっと!!」

 

揃ってスカートをたくし上げる!

今日は2人とも、パンツはいてないよ!!

こんなとこ誰かに見られたら・・・来た!エレベーターが19階に!!

 

僕「ちょ、ちょっと!おろして!スカー・・・」

 

エレベーターから出てきたのは・・・!!!

 

警官「おい、お前!何をしているんだ!!」

 

えええーーー!!

け、け、警察官!しかも2人、

と、さらに後ろには背広の人が!!

 

背広「・・・お宅、この上に住んでる人だよね?」

僕「は、はい、20階の・・・」

警官B「お嬢ちゃんたち、危ないからこっちへ来て!」

 

あ、ああ、危ないって!!

 

雪絵「え〜〜なんでぇ〜〜?」

雪音「こ〜するといれてもらえるのぉ〜〜」

背広「・・・これはどういう事ですか!?」

僕「どういうことって、ちょ、変な誤解しないでください!」

背広「・・・他の女の子は、どこへ?」

 

他の・・・?ああ、雪巳ちゃんたちの事か。

 

僕「家の中にいると、思いますけど・・・」

警官A「開けてもらえますか?」

僕「い、インターフォン押せば中から開けてくれると・・・」

警官B「えー、本部に通達、幼い少女2人保護しました、どうぞ」

背広「とりあえずここでは何だから、ちょっと来てもらおうか」

 

す、すごい威圧感だ・・・これは逆らえない・・・

 

僕「すぐ、終わりますよね?」

背広「手間は取らせんよ、事情を聞くだけだから」

僕「い、家の中でっていう訳には・・・」

警官A「警部、ドアが開きました、中はお任せください」

背広「家の中は彼がやるから、君はとりあえずこっちへ・・・」

 

いかにも連行、って感じでエレベーターに乗せられる、

キョトンとしてる雪絵ちゃん雪音ちゃんを庇うようにこちらを睨む警官、

誤解されてる・・・でもまあ交番で、ちゃんと説明すれば、わかってくれるはず・・・!!

 

僕「あの・・・その・・・」

背広「詳しくは署で聞くから!」

僕「・・・・・・・・・・はい」

 

言い訳すら許さんって感じだ、

まずい・・・でも、逃げたりしたら、捕まっちゃうよな?

事情を聞くだけ・・・そうだ、僕だって聞いて欲しい事は山ほどある、相談に乗ってもらえばいいんだ!

 

背広「さあ、車へどうぞ」

 

パトカー・・・の後ろの普通の車、

よかった・・・これがパトカーだったら変な噂にならない・・・

って、運転席には警官服の男!が運転してるって所見られただけで、まずいんじゃ・・・!?

 

警官C「警部、通報のあった少女も身柄を確保したそうです」

背広「そうか、良かった・・・まったくとんでもない話だな」

僕「え?ど、どういう事ですか!?」

背広「署で聞くから後にしなさい!!」

僕「ええーーーー!?そんな・・・そんなーーーーー!!」

 

やっと自分の立場が飲み込めた・・・

なんで・・・なんでこんなことになっちゃうんだ・・・

助けて・・・雪巳ちゃん・・・雪菜ちゃん・・・雪沙ちゃん!!!!!

 

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