ズボンとパンツを履き替えて洗濯機へ入れてきた。

部屋へ戻ると雪菜ちゃんが僕の部屋で、壁にもたれて本を読みながら耳かきしてる。

 

僕「お・・・おかえり」

雪菜「ただいま・・・・・です」

 

い、いつ帰ってきてたんだろう?どきどき。

 

僕「テレビ・・・つけるね」

雪菜「うん・・・・・・・・・・・・・・・はい」

 

多分、僕が洗濯機へ行ってる時だよな?

最初からいたなら嫉妬して止めに入ってるだろうし。

もしやグイグイやられてる最中に帰ってきて、玄関から覗いていたと・・・か!?

 

僕「・・・・・」

雪菜「・・・・・・・・・」

 

ははは・・・聞かない方がいいだろう、

ていうか、聞ける訳がない・・・聞くといえば、

雪沙ちゃんが言ってたアンケート、気になる・・・雪菜ちゃんも受けたのかな?聞いてみよう。

 

僕「ゆ・・・!!」

 

はぁう!雪菜ちゃん、

耳掃除してた耳かきで、

今度はブラウスめくって、陥没乳首の掃除してる!

 

雪菜「・・・・・」

 

う・・・確かに乳首が完全に埋没してるから、

おへそみたいに、ああやって掃除したりするのは自然なのかも知れないけど、

よりによってこんな所で、僕がいるところで・・・って、これ以上見ちゃいけない!!

 

僕「・・・あんまり面白いテレビないなー」

 

わざとらしく声をあげる。

これで、おっぱいをしまってくれればいいけど・・・

ちらっ、と再び見ても、乳首をほじるのに夢中・・・気づいてないのかなあ。

 

僕「パソコンでもしようーっと」

 

気にしない方がいいな、別のことを考えよう。

別のこと・・・さっきの雪沙ちゃん、僕を脅迫してきて恐かった・・・

警察に言う、とか雪菜ちゃんみたいな脅し方するよな、さすが姉妹とでも言うべきか、

雪沙ちゃんは単に幼すぎて、それが暴走してるだけだと思ってたけど、小5となると知恵もしっかりついてる。

案外、雪菜ちゃんの入れ知恵という可能性も・・・それとも、雪沙ちゃんの化けの皮がはがれてきただけ?とは思いたくないなぁ。

 

雪菜「・・・・・んっ!」

僕「ど、どうしたの!?」

雪菜「あ・・・・・ちょっと・・・痛かった、だけ・・・です」

 

そっか・・・って、僕が見てるのに黙々と続けてる。

気にしてないのは、恥ずかしくないのは、もう家族と思ってるから?

 

雪菜「・・・・・あ・・・耳かき、使う・・・ですか」

僕「ううん、使わない、使わない」

雪菜「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

今度はもう片方の陥没乳首をコリコリと・・・

掃除じゃなく、ほじって出そうとでもしてるのか?

どっちにしろ、見せてる訳じゃないだろうから見ない方が・・・見せてたとしたら、罠だし。

 

雪菜「・・・ん・・ん・・・・・」

 

なんか感じてるみたいな声だしてるし!

き、きっと、あれはだな・・・雪菜ちゃんの天然な部分に違いない!

小6らしい、子供っぽい、何も考えてないような・・・雪沙ちゃんと雪菜ちゃん、急に逆になったか!?

 

雪巳「ただいまーーー」

 

本物の天然が帰ってきた!

雪菜ちゃんが慌ててブラウスを下ろしてる。

 

僕「おかえり」

雪菜「おかえ・・・り」

雪巳「おなかすいたー」

 

そういえば今日は誰が作ってるんだ!?

 

雪沙「おひるごはんできたよぉ〜」

 

良かった、作ってるのがソヨカゼじゃなくって。

 

雪巳「汗かいたから先にお風呂はいるー」

雪菜「まだ・・お湯入れてない・・・」

僕「じゃあご飯食べながらお湯入れよう」

 

・・・僕も入りたいけど、一緒にって訳には・・・・・あ、迷っちゃった。駄目!と自分の心に突っ込んでおこう。

 

 

 

 

昼食が終わり、部屋で一息つく。

雪沙ちゃんが食器を洗い、雪菜ちゃんは掃除中。

也幸くんはソヨカゼと一緒に猫の部屋へ、ロフトで寝てそうだな。

 

僕「雪巳ちゃんはお風呂か・・・」

 

今更、一緒に入っちゃ駄目ってこと、ないよな?

背中を洗い流してもらうだけ・・・あぅ、雪沙ちゃんにあんなことでイカされ、

雪菜ちゃんにあんなトコを見せつけられて、ちょっと変な発情しちゃってるのかな?僕は。

 

僕「これがみんなの作戦だとしたら、それはそれで、やばいぞ・・・」

 

だとしたら深みにはめられて、逃げられなくなっちゃう。

いや、とっくに首までずっぽり埋められて、もう逃げられない状態にされてるのでは・・・!?

 

僕「・・・どうせここまで来たら、どっちにしろ同じか」

 

養子に貰うとすればこれから何度も一緒に入るんだし、

別れるとしたら、これが最後の思い出作りとして、もう1回だけ・・・

 

雪巳「お風呂でたよー」

 

わ!びっくりした!

もう出ちゃったか・・・部屋に入ってきた!

しかも、下はショーツ1枚、上は裸で両肩にタオルかけて!

 

雪巳「んー・・・麦茶おいしー」

 

何食わぬ顔でそのまま座っちゃった、

あいかわらず凶悪なおっぱいをぷるぷるさせて・・・

 

雪巳「・・・あー、お兄ちゃん、飲みたいのー?」

僕「い、いいよいいよ!」

 

む、麦茶のことだよな!?

 

雪巳「じゃー・・・するー!?」

 

な、な、なにをーーー!?

 

ぴんぽーーん

 

雪巳「誰かきちゃったー」

 

良かった、助け舟だ・・・

でも、きちゃった、って!

来なかったら、どうなっていたんだろう・・・

 

僕「見てくるよ」

 

逃げるようにして玄関へ。

カメラを見ると・・・誰もいない?

いたずらかな、でもエレベーターは19階のままだし、と思っていると・・・

 

ガチャッ

 

美鈴「こんにちわ、明日は午後から雨らしいわよー」

僕「あ、美鈴義姉さん!今日は仕事は・・・?」

美鈴「お昼2時からにしてもらったのよ、君のためにね!」

 

上がりこんだかと思うとそのまま客間へ・・・

ついて入るとカバンから何やら大きいものを取り出した。

 

美鈴「役所へこれを貰いに行ってたのよ」

僕「それは何ですか?やたら大きい茶封筒みたいですけど」

美鈴「大事な書類と資料よ、あの子たちを養子に貰うためのね」

 

中は紙でギッシリだ!

タウンページまではいかないけど、

百科事典1冊くらいの枚数はありそうだ。

 

僕「これ全部、ですか?」

美鈴「そうよ、最初から読んでいけば必要な手続きや資料が全部書いてあるから」

僕「読んでいけばって・・・提出用の書類も入ってるんですね?」

美鈴「全部よ、それを君が全部読んで、必要な記入を終わらせて提出すれば、養子縁組完了」

僕「読むのに1日はかかりそうですね・・・がんばります」

 

さすがにこれは自分でしなきゃ駄目か。

 

美鈴「私がしてあげられるのはここまで、後は君の人生なんだから自分で判断と書類作成してね」

僕「はい、集めてくれただけでも、物凄く助かります」

美鈴「わからない部分の説明くらいはできるから・・・あと、そこの書いてない事で言っておきたい事があるわ」

 

そっと廊下を気にして覗く美鈴ねえさん、

三姉妹が聞き耳たててそうだからなー・・・

いたのかいなかったのか知らないけど戻ってきた。

 

美鈴「いい事?あの子たち三姉妹を貰うって事は、全部貰うって事なのよ」

僕「何もかも、全部、ですか」

美鈴「そう、あの子たちの家族との関係もね、あのご両親も君の義理の父と母になるんだし」

僕「あの悪タレ三兄弟も、弟になるから面倒みないと、って事ですか」

美鈴「そうよ、家族になるんだから、この20階に越して来る事も普通にあるわね」

 

それだけは何とか勘弁してもらいたいんだけど・・・。

 

美鈴「それだけじゃないわ、雪巳ちゃん雪菜ちゃん雪沙ちゃんが、お友達を連れてきたとするわね」

僕「まあ、ちゃんとした自宅になるなら、そういう事もあるかと」

美鈴「雪巳ちゃんが3人、雪菜ちゃんが4人、雪沙ちゃんが5人、お友達をいっぺんに連れてきたりしたら?」

僕「わぁ・・・それは、やかましそうだ・・・書斎に篭るしかないかな」

美鈴「そういう事、正直、息苦しい生活になる覚悟は必要よ、君が追い出される可能性だって無い訳じゃないわ」

 

下の家からも苦情がくるかも知れないな。

 

美鈴「あの兄弟姉妹の、事実上の長男になるんだから、全て面倒みなくちゃいけなくなるのよ」

僕「ビッグマザーも、酔っ払いのお父さんも、ですよね」

美鈴「相当な覚悟が必要よ?良い所ばかり見てちゃ駄目!雪巳ちゃんたちにちやほやされてるのも今だけかも知れないわ」

僕「う・・・どっちかっていうと、僕が雪巳ちゃんたちに、ちやほや・・・」

美鈴「それも今のうちだけでしょうね・・・ま、家族が増えること自体は悪いことばかりじゃないんだから」

 

現実を突きつけられた感じだ・・・

とりあえず、この資料は大事に貰っておこう。

 

僕「・・・重い!両手で抱えないと運べない・・・」

美鈴「そりゃあ重いわよ、少女3人分の将来が乗っかってるんですもの」

僕「わかりました、これから読みます、薬剤師のバイト遅らせてまで、ありがとう」

美鈴「ま、どういう選択をしても私は弟クンの味方だから」

僕「本当に感謝します・・・部屋に運ぼう」

 

一緒に客間を出ると、そこには・・・!!

 

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