ショーをやるっていうアメリカンシティエリアについた、
豪華客船アメージング号も、ブロードウェイミュージカルホールも1ヵ月ぶりに見る。
あのホールでミュージカル見たんだよなー・・・ミュージカル・・・劇団十期では詐欺女に酷い目にあったけど。
雪菜「ショーはあそこみたい・・・です」
僕「特別なステージが組んであるね、周りはすごい行列になってる」
雪菜「もう入れないみたい・・・です」
凄いな、単なるショーなのに、満員で入れないって・・・
広場にステージ組んであるから結構どこからでも観れるはずなのに、
その観る事ができる場所全てが人で埋まって満員らしい、そんなにこのショーは凄いのか。
僕「そういやCMで世界のリズムなんとかってやってたなぁ」
雪菜「音だけでも・・・聞ける・・・です」
僕「うーん、僕の高さだと見えるには見えるけど人の頭ばっかり・・・どこか良い場所ないかな」
こういうのの場所取りって凄いんだろうな、
僕も雪菜ちゃんが喜ぶなら頑張って場所取りしてたかも・・・
でも、もう埋まっちゃってるんだ、どこかほんのちょっとでも観れる場所は・・・
僕「・・・・・う〜ん、広場で平たいから高台みたいなのもないね」
雪菜「ステージの・・・裏とか・・」
僕「それだと本当に音だけになっちゃう、でも横っていいかも」
ステージの側面に回ってみる、
お土産物屋があるけど1階建てだし、
それに横だって人でいっぱい・・・裏は・・・
僕「うわ!ステージの裏まで人でいっぱい」
雪菜「凄いです・・・」
僕「うーん・・・しょうがない、お土産物やの前がちょっとだけ空いてるから、そこで観よう」
場所は確保したものの、
建物の柱が邪魔で、まともには観れない。
だからちょっと空いてたのか、でも舞台の3分の1くらいは何とか観れる。
僕「雪菜ちゃん、観れる?」
雪菜「・・・・・」
僕「じゃ、ちょっと持ち上げてあげるよ」
後ろからそっと抱える・・・
う、持ち方が難しいな、あんまり強く抱くと痛そうだし・・・
雪菜「あそこに登る・・・です」
柱の土台にちょっと足を掛けられる所がある、
そこにしがみつくように登って・・・僕は落ちないように支えてあげる。
雪菜「みれるです・・・はじまる・・・」
僕「うん、楽しむといいよ」
雪菜「あ・・・雪絵たち・・・あそこ」
くるりとお土産物やを振り返ると、
そこには・・・也幸くんたちキッズツアーの参加者が、
屋上へ続く非常階段の所に!いいなー、あれって凄い特等席だ。
アナウンス「それでは只今よりワールドリズムダンスショーを開催します!」
華やかな音楽とともにショーが始まった、
色んな国や民族の曲と踊りが次々と贅沢に披露される・・・
雪菜ちゃんもリズムに乗ってきたのか体を揺らしはじめてる、スカートがひらひら・・・
僕「苦しくない?」
雪菜「・・・・・」
僕「平気そうだね」
ステージに集中してる、
僕の声なんて届かない程に・・・
非常階段の雪絵ちゃん雪音ちゃんも楽しそうにはしゃいでる、
也幸くんは・・・あれれ?目を閉じてるみたい、うっとり聞いてるって感じ。
眠ってるんじゃないだろうな?と思ったら目をパチクリ開いて今度は柵に顔を挟んでじーーーーっと・・・
僕「雪絵ちゃんたちも楽しそう」
雪菜「・・・・・・・・」
僕「ショーに集中するか・・・」
こうして世界の踊りは進んでいき・・・
司会者「さーネズミーもミミーもみんなも盛り上がった所で、最後はみんなで踊ろう!」
観衆「いえーーーい!」
雪菜「・・・・・私も!!」
ぴょん、と柱から飛び降りる!
雪菜「お兄ちゃんも!」
僕「う、うん・・・」
司会者「用意はいいかーい!いち・に・さん・はい!右腕あげて〜パンチパンチパンチ!」
ゆ、雪菜ちゃん、活き活きしてる!!
司会者「左の足も〜キックキックキック♪」
雪菜「♪〜♪〜♪〜」
僕「わ!ノリノリ」
スカートの中が丸見えでもお構いなしだ。
司会者「足をそろえてジャーンプ!」
雪菜「じゃ〜〜〜んぷ♪」
僕「僕もジャーンプ!」
こんなに全身ではしゃいでる雪菜ちゃん、見た事ないよ!
非常階段でも雪絵ちゃん雪音ちゃん、そして也幸くんまでも!
踊りすぎて柵を飛び越えて落ちちゃうんじゃないかってくらい笑顔でハイテンション・・・
司会者「もう1回!イエーイ!」
雪音「いえ〜〜〜〜い♪」
僕「い・・・いぇーーーい・・・」
恐るべしネズミーの魔法!!!
司会者「♪右腕あげて〜パンチパンチパンチ、左の足も〜キックキックキック・・・」
・・・
・・・・・
・・・・・・・・
アナウンス「以上を持ちましてりワールドリズムダンスショーをお贈り致しました」
汗だくで踊りつかれた雪菜ちゃん、
眼鏡が吹き飛ぶかと思ったくらい凄かったよ。
雪菜「楽しかったぁ〜〜〜〜♪」
僕「うん、凄かったね、お客さんみんな笑顔で」
雪菜「喉がかわいた〜〜〜・・・・・です」
あ、ちょっと我にかえっちゃった。
僕「じゃあジュース買ってあげるよ」
雪菜「お水で・・いいです・・・水のみ場・・・」
僕「飲んだら雪絵ちゃんたちと合流だね・・・あ、もういない」
非常階段はすでに誰もいない、
也幸くんも雪菜ちゃんと同じくらい、はしゃいでいたな〜
ハズレの宝箱なんて、もう簡単に忘れちゃってるといいけど。
待ち合わせ場所の巨大地球儀噴水につくと、
丁度、ガイドツアーのお姉さんがみんなを集めて記念撮影だ。
お姉さん「それでは最後に記念撮影をしま〜す、できあがった写真はみなさんのお家まで送りますからね〜」
仲良く並んでハイポーズ・・・みんな良い笑顔をしてるよ。
お姉さん「ツアーはこれでお終いでーす、まあまあ、みんなのパパやママが迎えにきましたよー」
雪絵「はぁーい、ありがとー」雪音「たのしかったぁよぉ〜」也幸「!!!!(コクコクコクコク)」
お姉さん「それではみんな、この後も東京ネズミーシーをもっともっと楽しんでいってねー♪」
終わってちびっこ達が両親の元へ駆け寄っていく、
僕の所へも雪絵ちゃん雪音ちゃん也幸くんが楽しそうに・・・
雪絵「おわったよぉ〜」
雪音「おぼうしと、めだるもらったぁ〜」
也幸「・・・・・♪」
雪菜「お兄ちゃん・・・ありがとう・・・です」
僕「はは・・・さあ、お腹空いたよね?遅いお昼ご飯を食べに行こう」
貰ったメダルを楽しそうに眺めてる、
帽子も嬉しそう・・・也幸くんだけ帽子を持って、端っこをはむはむ・・・
さらに3人ともネームシール貼ったままだ、まあいっか、迷子になったときに目立つからシーを出るまでつけておこう。
雪絵「あのねぇ〜、たからもののはこはあったけど、なかはなかったのぉ〜」
雪音「もうとられちゃってたんだよぉ〜、でもぉ、おもしろかったぁ〜」
僕「良かったね、きっと、目に見えない大事な宝物を手に入れたんだよ」
也幸「・・・・・(あむあむあむあむあむ)」
雪菜「なりゆき・・・帽子がべとべとになっちゃう・・・きたないよ・・・」
ああする事で、也幸くんの物だっていう印をつけているのかも。
雪絵「おどりを、うえからみたんだよぉ〜」
雪音「ほんとだよぉ〜、やねにあがるかいだんからみてたのぉ〜」
僕「それはラッキーだったね、あのダンスを上から見られるなんて!」
雪菜「おひるもうすぐだから・・・がまんするの・・・」
也幸「・・・・・・(コクコクはむはむ)」
と話してるうちに風力発電所エリアのガラス張りレストランについた、
中を覗くと・・・もうキャラクターはいないみたいだ、良かった、きっとタイムサービスだったんだろう。
店員「ようこそ!お席をご案内いたします」
雪菜「涼しい・・・ガラス張りなのに・・・」
僕「雪絵ちゃん雪音ちゃん、也幸くんをしっかり捕まえててね」
雪絵「うん〜」雪音「にぎってるぅ〜」也幸「・・・(あせあせはむはむ)」
店員「こちらへどうぞ、お水をお持ちしますね」
僕「さてとメニューは・・・微妙な時間だけど、お昼のランチサンドイッチでいっか」
まあ、この子たちなら残さず食べてくれるだろう。
食事がテーブルに運ばれてきた、
サンドイッチにはネズミーの旗がさしてある。
雪絵「なりゆきにあげるぅ〜」
雪音「わたしのもあげるぅ〜〜」
僕「わ!あげるっていって頭にさしてる!」
雪菜「髪の毛に挟んでるだけ・・・です」
也幸「・・・・・」
也幸くんが雪絵ちゃん雪音ちゃんに、いじられて遊んでる。
まあ、嫌がってる感じじゃなく、なんていうか、無抵抗主義って感じだ。
このまま旗つけたままは可哀想だから抜いてあげよう・・・よし、この旗は也幸くんにあげて、と。
僕「さて・・・あ、そうだ!也幸くん!」
也幸「・・・?」
僕「何か喋ったら食べていいよ」
也幸「!!!」
僕「喋らなかったら、お昼ご飯は抜きね」

おろおろと焦ってる、
サンドイッチを食べたいのに食べちゃいけなくて、あたふたしてる。
僕「さん、はいっ」
也幸「・・・ー!ーーー!!」
僕「うなり声じゃ駄目!ちゃんと言葉でね」
雪菜「・・・猫の鳴きまねも・・・駄目だよ・・・」
雪絵「はやくぅ〜」雪音「たべたぁ〜い」
みんなにプレッシャーかけられて変な汗が出そうな也幸くん!
その口が、ほんの小さく、ついに・・・・・開いた!!!
也幸「・・・みぎうであげて・・・ぱんちぱんちぱんち・・・ひだりのあしも・・・きっくきっくきっく・・・」
さ、ささ、さっきのダンスだ!!
僕「ま、まあいいや、約束だから食べていいよ」
雪菜「いただきます・・・です」
也幸「!!!(はむはむぺちゃくちゃ)」
よっぽどさっきのダンスが気に入ったんだろうなー。
面白いけど、無理矢理言わせたみたいでちょっと罪悪感が残るな・・・
でもまあいっか、これもちゃんと普段、喋れるようになるための訓練だ。
雪絵「あさのとちがってしょっぱくっておいしぃ〜」
雪音「あさはあまいの〜、おひるはしおからいの〜、どっちもおいしぃのぉ〜」
僕「サンドイッチだからね、どれもちゃんと食べてね、はい」
也幸「・・・(くっちゃくっちゃくっちゃ・・・ごっくん)」
雪菜「也幸・・・ぼろぼろこぼしちゃだめだからね・・・」
・・・朝・昼とパン系できたから夕食はお米にしたいな、
そうなると夕食は・・・和食レストラン混んでそうだな、後は中華か。
僕「ん・・・美味しいな、ツナマヨネーズが地味にうまい」
雪菜「食べ終わったら・・・どこへ行きます・・・か」
僕「どこにしようか・・・みんなどこがいい?」
雪絵「ぢゅ〜すもおいしぃ〜」雪音「たまごもおいしぃ〜」
僕「ま、行ってないとこでいっか・・・キッズツアーは何に乗ったの?」
って聞いても食べるのに夢中そうだな。
也幸「〜〜〜♪♪(くっちゃくっちゃ♪♪)」
僕「新しいアトラクションにしよう、そうだ!人魚に会うやつができたんだっけ」
雪菜「人魚って・・・どんなのです・・・か」
僕「う〜ん、7月に見た劇の人魚みたいなのだといいけど」
雪菜「おっきいのだと・・・也幸が逃げる・・・です」
大丈夫かな・・・う、ふと目に雪菜ちゃんの、胸のふくらみが・・・
微妙に大きくなってきてるラインが新品のTシャツで際立ってわかる・・・
これが成長とともに、どんどん大きくなっていって・・・んぐ!喉に詰まっちゃう、ちゃんと食べよう。
也幸「・・・(ずずずずず〜〜〜〜〜)」
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