プルルルル・・・プルルルル・・・・・

 

電話が鳴ってる!取らなきゃ!

 

僕「はい、もしもし!」

管理人「あー、もしもし」

 

管理人さんだ。

 

管理人「あの少女はいるかね」

僕「え?あ、はい・・・」

管理人「そうですか、今夜8時に児童相談所の方がそちらに伺いに行くそうですから」

 

そういえば、連絡するっていってたっけ。

 

僕「今夜ですか」

管理人「ええ、それで少女について相談してください」

僕「分かりました、わざわざありがとうございます」

 

電話を終えた・・・

そうか・・・そうだよな・・・

ちゃんと、そういうしかるべき所にしかるべき事をしてもらわなきゃ。

 

雪巳「どうしたのー?」

僕「え?あ・・・うん、ちょっとね・・・そうそう、料理頼めるかな、今日も」

雪巳「うん!・・・あ、雪沙と雪菜もやっぱりぃー」

 

靴を見て感づいたようだ。

 

僕「そう、来てるよ、お風呂洗ってもらってる」

 

そうか、だから電話の音に気づかなかったんだな、

僕の両親からの電話を取られたらどう言い訳していいか・・・

まあ、や、やましいことは、ないから・・・いい、はず、だ・・・

 

雪巳「作ってくるねー」

僕「4人前よろしくー」

雪巳「はーい、任せてー」

 

・・・

 

僕は部屋で1人、考える。

児童相談所の人がやってくる・・・

どう対処すればいいんだろうか?

普通にありのまま話せばいいんだろうか・・・

でも、どう話をすればいいんだ?変な話になってあの子達が連れて行かれる事になったら・・・

 

それよりも、僕の「小学生を部屋に泊めた」っていう行為が、

問題になったりしないだろうか?何せ赤の他人だ、最初は親に無許可だったし・・・

その辺は言い訳した方がいいのだろうか?余計なことしゃべって、あらぬ疑いをかけられるのも嫌だし・・・

 

僕「あーーーー、もう!!」

 

こういう時は・・・美鈴姉さんだ!!

玄関へ行って受話器を取って・・・っと・・・

 

・・・・・・・・・・

 

美鈴「はい・・・弟クン?」

僕「そうです!仕事中ですか?」

美鈴「ええまあ・・・でも今は大丈夫よ、どうしたの?」

僕「実はですね、今夜・・・」

 

僕は今日の事の顛末を話した。

 

美鈴「そう・・・8時からなのね?」

僕「今日の午後8時です、どう話したらいいんでしょう」

美鈴「そうね・・・じゃあ、私も行くから待ってて」

僕「え?来てくれるんですか?」

美鈴「その方が早いわ、少し遅れるかも知れないからその時は引き伸ばしてね」

 

ありがたい・・・

と、廊下にかわいらしい声が響く。

 

雪沙「おにいちゃぁ〜ん!換えのシャツ持ってきて〜〜」

僕「あ、うん!ちょっと待って!!」

美鈴「弟クン?私が来るまで変なこと言っちゃ駄目よ?わかったわね?」

僕「わかりました、待ってます」

美鈴「やましくないなら、ううん、やましくても、胸張って男らしくしてなさい!いいわね!」

 

やましくてもって・・・

電話を終えて切る。

そうそう、シャツ持っていってあげなきゃ・・・

って、やっぱりもう僕が何も言わなくてもちゃっかりお湯に浸かってるのか。

そうだよな、我慢できないはずだ・・・シャツシャツ・・・これとこれでいいかな、っと・・・

 

お風呂場の中はすでに湯気だらけ、

脱衣所では籠の中にあの子たちの服や下着が入ってる。

あれ?雪菜ちゃんのスリップだけ床に落ちて・・あ、肩紐が千切れちゃってる!

もう片方も切れかかって・・・ていうかこのスリップ自体、もうとっくに寿命だよ・・・

きっとお古なんだろうな、でも着ないで学校のブラウスを直接、よりは全然マシなんだろう・・・

 

僕「シャツここに置いておくよー」

雪沙「はぁ〜〜〜い♪」

雪菜「・・・・・ありがと・・・です」

 

ちゃんと仕切り戸を閉めてお風呂入ってる、えらいえらい。

でも、擦りガラス越しに見える少女2人の裸っていうのも、なんか、

モザイクがかかってるみたいで、何ともいえない感じだよな・・って見ちゃ駄目駄目!

 

ガラガラガラ・・・

 

雪沙「おにぃちゃんも入ろうよぉ〜」

僕「いっ!・・・駄目!」

 

ガラガラガラガラガラ・・・と、閉める!

 

見てない見てない見てない!

何も見てないぞおおおおおお!!!

真正面から、小5少女の全裸なんて・・・見てないってば!

湯気で見えなかった!そう、そういうことにしておこう!!

今夜は児童相談所の人が来るんだ、変な気持ちなんてない事をわかってもらわないと・・・

 

ガラガラガラ・・・

 

雪菜「あの・・・・・お風呂、入って・・・ます」

僕「あ、いいよ、うん、ゆっくり、ね、じゃっ」

 

ガラガラガラガラガラ・・・と、再び閉める!

 

ちょっと膨らんだおっぱいに陥没乳首なんて見てない!!

うん、そうだ!そう・・・そーぉだ、台所見てこようっと!

雪巳ちゃんの料理、どうなってるかなー、っと・・・早くここを離れよう・・・・・はぁ。

 

・・・

・・・

・・・

 

食事を終えて時計はもう8時・・・

雪巳ちゃんにお願いした、多めに沸かしたお茶をすする・・・

とりあえず来客用の居間にいくつか座布団を用意した、

湯飲みも・・・さあ、来るぞ来るぞ!三姉妹はのん気にテレビ見てるけど・・・

 

ピンポーン

 

僕「来た!!!」

 

誰だ誰だ!?

美鈴姉さん間に合ってくれたか、

それとも児童相談所の人が、もう・・・?

僕は玄関へ行こうとする雪沙ちゃんを止めて、

見に行く・・・モニターに映っているのは・・・管理人さん!?

 

管理人「もう、相談所の方はみえてるかね?」

僕「いえ、まだです・・・」

管理人「いやね、私も言いたい事は山ほどあってねえ・・・」

 

ロックを解除し、上がってきてもらう。

玄関に入れ、来客用の居間に座ってもらった・・・

お茶を出す、座布団の上でそれをすする管理人さん・・・

 

管理人「あの子たちは?」

僕「テレビ見てます」

 

ピンポーン

 

また来たーーー!!

 

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