悪友A「生中4本ー!それでそれでー?」

悪友B「へー、あゆみちゃん、大学院行きたいんだー」

悪友C「・・・でね、テレビ局に勤めてる先輩が言ってたんだけど・・・」

僕「・・・・・・・」

 

あー騒がしい。

せっかくセッティングしてくれた4対4の合コンだけど、

悪友が必死すぎて、なんか落ち着かない・・・で僕だって三姉妹が家に来なかったら、こうなってたかも。

 

女性A「それでぇ、間に合わないーって思ってしらないおじさんの車止めて乗せてもらってー」

女性B「祥久教授が言ってたの、君は今結婚しても主婦やりながらでも大学院行くべきだって」

女性C「ウッソー!?あのタレントって、そっちの趣味があったのー?ショックー!!」

 

盛り上がってるなー・・・

同じ大学の1つ2つ先輩を集めてくれたらしいけど、

悪友3人はさっさと相手を見定めて1対1になってる。そして僕の前には・・・

 

☆大人の女性☆

女性D「どうしたの?あまり呑まないのね」

僕「うん、お酒はちょっと苦手で・・・」

女性D「落ち着いているのね、私、そういう人、好きなんだぁ」

 

・・・申し分の無いくらいの女性、

僕が今まであまり関わった事のないタイプの美女ってやつだ。

しかも、かなり好み・・・雪巳ちゃん雪菜ちゃん雪沙ちゃん三姉妹の、

いい部分だけ集めて大人にしたような、そんな感じの人だなぁ、

しかも何だか声が透き通ってて心地良い、ちょっとクラッとくるくらいに。

 

悪友A「なあなあ、お前はどうなんだよ」

僕「え?何のこと?」

悪友B「いま話してたろ?相手が下は何歳までならHできるかって話」

僕「えー!?えーっと・・・じゃあ・・・じゅう・・・16歳・・・かな」

悪友C「なんだよ、ここは冗談でも14歳とか言っとけよー!」

女性A「きゃぁ、14歳やっばーい」

悪友A「14歳は捕まっちゃうだろー」

悪友B「冗談になんねえよー」

女性B「ロリコン趣味の人って実年齢は成人でも幼く見えればいいんじゃないの?」

女性C「ねーねー、じゃー上は何歳までできるのー?私はねー・・・」

 

はは、14歳じゃあ、やばくて捕まっちゃうのか・・・

・・・・・初体験の相手が13歳でしかもついこの間だったんだけどな。

 

女性D「ねえ」

僕「はいはい?」

女性D「よかったら邪魔のない所で会わない?」

僕「ええ?いつですか?」

女性D「今からでもいいし・・・そうだ、明日、暇?」

 

いつのまにか、何だか知らないけど誘われてるぞ!?

 

女性D「明日、デートいかない?」

僕「で、でぇと・・・ど、どど、どこへ!?」

女性D「どこへ連れてってくれる?」

僕「うーん・・・そうだ、そういえば名前は・・・」

女性D「最初の自己紹介聞いてなかった?安孫子由優よ」

僕「あびこ・・ゆうよさん?」

女性D「あ・び・こ・ゆ・う!最後のよはつかないの」

 

・・・顔が近づくと髪の毛から良い匂いがしてるなぁ・・・

それよりデートって、ど、どこへ行こう・・これ位の女性だったら、

遊園地とか言ったら怒られるかな・・・かといっておしゃれなバーとか知らないし・・・

 

僕「安孫子さんの最近興味がある事って何かな」

由優「由優でいいわよ、私はそうね・・・ミュージカルとかオペラとか見たいかなぁ」

僕「い”っ!・・・ミュージカル、ですかぁ」

 

やばい、これは根本的に育ちが違うぞ!?

で、でも、ここは期待に応えないと失礼だし・・・

 

僕「わかりました、家で調べてきまっす」

由優「じゃあ明日、連れてってね・・・今夜電話するから番号教えてくれる?」

僕「はいっ、じゃあ・・・そうだ、今から由優さんにかけるから、その着信で番号を・・・」

由優「それだったら私からかけるのも同じ事でしょ?番号みせてよぉ」

僕「わかりました、じゃあ・・・はい」

 

携帯の液晶に表示される番号を見せる、

それを打ち込んでくれる・・・これでかかってくれば由優さんの番号も僕の所へ!

 

由優「・・・・・はい、ありがとう」

僕「あれ?今、かけてくれないんですか?」

由優「今夜かけるから一緒よ、必ずかけるから」

僕「必ず電話くださいね、帰ったらすぐ調べておきますから!」

由優「うん、私も楽しみにしてるからぁ・・・君とのデートをね」

 

甘くとろけそうな声・・・

上等なリキュールみたいに酔ってしまいそうだ・・・

本当にこんな大人の美女とデートしていいのかなぁ、しかもミュージカル・・・

 

悪友A「よし、じゃあこれから王様ゲームでもやろーぜ!」

女性A「えー、ここだとあんまり変なことできないよー」

悪友B「じゃあカラオケボックスでも行くか」

女性B「もう2次会?さっき焼き鳥注文しちゃった」

悪友C「でもボックス行けば王様ゲームで何だってやれるぜ!」

女性C「なにするのー?下品なことはやめてよねー」

僕「・・・ごめん、僕はちょっと、1次会で抜けさせてもらうよ」

 

早く家でデートの行き先、ミュージカルを調べたい・・・

 

悪友A「えー、もうかよー」

由優「ごめーん、私もー」

悪友B「あ、さては2人でこれから・・・」

女性A「もう、そういうのは口に出さないのぉ!」

悪友C「せっかくこれから2次会3次会4次会があるのに」

僕「いや、由優さんと今からどこか行くんじゃなくって・・・」

由優「明日デート行くから早めに帰ろうって事になったの」

 

きゅっ、と僕の腕に抱きつく由優さん!

お、おっきいおっぱいが、ばふばふくっついて腕が埋もれるぅ!!

 

悪友A「しょうがねーな・・・じゃあ1次会の会計はお前のおごりって事で」

僕「な、なんでだよ!」

悪友B「早速彼女が出来て1抜けたするんなら当然だろ!?」

女性C「本当にいいのー?ごちそうさまー」

由優「・・・私も少し出すわね」

僕「いやいいよ・・・わかった、ここは僕が全部出そう!!」

 

いいとこ見せないとな、由優さんに払わせる訳にはいかないし。

 

悪友C「お、男前!さすがだな」

女性B「本当にいいの?8人分だと結構な金額になるけど」

悪友A「こいつ金持ちだから平気だよ」

僕「そういう言い方するなって・・・じゃあみんな出よう」

由優「ごめんなさい、何だか私のせいで・・・」

僕「いいからいいから、早く抜けちゃう僕も悪いんだし、気にしなくていいよ」

悪友B「ゴチになりまっす!!」

 

・・・悪友の連中、最初から僕に奢らせるつもりだったんじゃないかって気もしないでもないけど、

由優さんみたいな良い女性と引き合わせてくれたんだから、これくらい仕方ないよな、僕も得したんだから。

 

店員「3万9756円になります」

僕「はい、4万円からで・・・」

 

割り勘なら1人5千円か、

きついけど明日のミュージカルの入場料とかもっとするんだろうか?

帰りにコンビニのATMでちょっとお金を下ろしていこう。

 

悪友A「じゃあ二次会に向けて出発!」

僕「僕はここで」

悪友B「ちゃんと学校で結果報告しろよ!」

悪友C「根掘り葉掘り聞くからな!」

女性A「安孫子先輩、私達は二次会に行ってきまぁす」

由優「ええ・・・またお願いね」

女性B「来週もまたあると思います」

女性C「うまくいくといいですねー」

 

僕と由優さんはそれぞれの友達と別れを済ませ、

一緒に雨の中を駅まで歩く・・・傘の下で僕にぴったりと寄り添ってくれてる!

 

由優「ちょっとお酒が回ってきちゃったかなぁ」

僕「大丈夫ですか?」

由優「無理、って言ったらどこかで休ませてくれる?」

僕「う・・・はやく帰ってミュージカルのスケジュール調べてきます」

由優「そうね、帰ったら電話するから・・・明日また会いましょう」

 

駅までつくと僕が改札の中へ入るまで見送ってくれた、

そして自分の傘を出してどこかへ・・・って駅にきたのは電車のためじゃなく、

僕を送ってくれたのか、しかも傘を持っているにもかかわらず僕の傘の中へ・・・さすが大人の女性は、違う。

 

僕「これは僕も負けてはいられないぞ・・・」

 

帰って早速、明日のデートを決めなくっちゃ!!

 

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