僕「いただきます」
雪巳「いただきまーす」
雪菜「いただき・・・ます」
雪沙「いっただっきまぁ〜っす♪」
也幸「・・・・・・(もぐもぐぺちゃくちゃ)」
やっと夕食のカレーをありつく、
もうすぐ夜9時だもんな、也幸くんは半分寝てる感じだ。
雪巳「戻ってくるの遅れてごめんねー」
僕「いいよいいよ、夕食作らされて大変だったんでしょ?」
雪沙「つくらされたのにひとくちもくれなかったんだよぉ〜」
僕「まあ、こっちに御飯が用意されてるんだし、仕方ないよ」
雪菜「・・・3時間置いておいたら・・・丁度おいしくなったかも・・・です」
僕「うん、寝かせるとおいしくなるからね、多めに作ってあるし余ったら明日の朝食にしよう」
也幸「・・・・・・・(はむはむぺっちゃぺっちゃくっちゃくっちゃ)」
叩かれた肉がカレーにうまくとろけてて絶品だ、
1人暮らしの頃のレトルトカレーとは大違い、もうこの子たちがいないと、
食事が一気につまらなくなっちゃうかも・・・そういう面でもこの子たちともっと暮らしたいな。
雪沙「ほらぁ、なりゆきお口にカレーべっとりだよぉ」
也幸「・・・(くちゃくちゃコクリコクリ)」
僕「カレーに顔突っ込んで寝ちゃいそうだね」
雪巳「相談所の人、帰る時に何か言ってなかったー?」
僕「特には・・・ないかな、でも傘貸したから、返しにまたくるって」
雪菜「・・・・・・・・・」
合コン頑張ってって言われた事は黙っておこう。
雪菜ちゃんしか聞いてないんだし・・・雪菜ちゃん黙っててくれるかな?
これがもし雪沙ちゃんだったら「ご〜こんってなぁにぃ?」って聞いてきそうだけど。
雪巳「明日の朝がカレーだったらお昼と夜は何にするー?」
僕「そうだな・・・あ、夜はいらないよ、友達と食事に行くから」
雪巳「そーなんだー、じゃー夜は私達だけで食べるねー」
雪沙「おともだちってぇ、おんなのこぉ〜?」
僕「ぶっ!・・・男の友達とだよ、帰るの多分遅くなるから」
雪菜「・・・・・・・・・・・・・・・」
うぅ・・・うつむき加減の雪菜ちゃんが怖い・・・
それにしても雪沙ちゃん、何てするどい・・・ばれたら大騒ぎしそうだ。
トゥルルルル・・トゥルルルル・・・・・
僕「あれ?玄関の電話が鳴ってる」
雪沙「ゆきさとってくるぅ〜」
僕「待って!僕が出るからいいよ」
明日の合コンの打ち合わせならやっかいだ。
急いで廊下に出て受話器を取る、そこから聞こえてきたのは・・・
美鈴「もしもし?」
僕「はい、美鈴ねえさん?」
美鈴「ええそうよ、まだ相談所の方は見えてるの?」
よかった、美鈴さんが心配してかけてくれてきただけか。
僕「もうとっくに帰りました、予定より2時間も早く来られて・・・」
美鈴「来る準備中を狙ってカマかけられた感じね」
僕「はい、でも何の問題もなく無事に終わりました」
これで美鈴ねえさんも安心してくれるかな?
美鈴「終わりました、はいいけどちゃんと終わったら連絡しなさい!」
僕「あ!・・・ごめんなさい、ほっとして忘れてました」
美鈴「もう・・・雪菜ちゃんはちゃんと連絡してくれたわよ?終わりましたって」
・・・・・あちゃー、さすがしっかりものの雪菜ちゃんだ。
美鈴「いい?弟クン、物事をその家の中だけで考えちゃ駄目、家の外の目も持ちなさい」
僕「はい、気をつけます・・・」
美鈴「外の目っていうのは、家の中から外を見る目と、家の外から中を見る目、両方よ」
僕「客観的にって事ですよね、しっかり覚えておきます」
美鈴「心配だわ・・・そうそう弟クン、合コン行くんですって!?」
な、なぜぞれを!!!
僕「どこからそんな事聞いたんですか」
美鈴「雪菜ちゃんが、合コンってどんな事するのか聞いてきたからよ」
僕「・・・そうですよね、知るとしたら雪菜ちゃんからしかないですよね」
美鈴「一応フォロー入れておいたわよ、大人のつきあいだって」
僕「ありがとう、実際本当に人数あわせで、それに夏休み前にあった話で・・・」
って美鈴ねえさんに言い訳する必要はないか。
美鈴「ま、今度合コンの感想を聞かせて頂戴、興味あるわぁ弟クンの合コン」
僕「あんまりからかわないでください・・・そんな大した事じゃないですから」
美鈴「でも雪菜ちゃんにとっては一大事なんでしょうねー」
僕「も、もう切りますよ、夕食中だったから、カレーが冷めちゃう」
美鈴「わかったわ、最後に1つだけ・・・そろそろもう本当に決めなさい、あの子たちの事!じゃあね」
電話が切れた・・・
そうだよな、もう夏休みも終っちゃうんだ、
8月31日に決断したんじゃ、その後の色んなことが間に合わなくなっちゃう。
僕「・・・せめて残り1週間前には決めよう」
夕食が終わって部屋でくつろぐ。
雪菜ちゃんは食器を洗い、雪沙ちゃんは也幸くんとお風呂だ。
雪巳ちゃんはテレビをぼーっと見てる、僕は携帯電話のチェック、メールがきてる、合コンは午後6時か。
老猫「ぶにゃぁ〜〜〜」
僕「ん?ソヨカゼ、お前どこへ行って・・・って、あれ?」
廊下から歩いてきたソヨカゼ、体が真っ白だ!
雪沙「おふろでたよぉ〜」
僕「うん、それはいいんだけど、ソヨカゼが・・・」
雪沙「なりゆきがぁ、ねこといっしょになって、かゆがってたからあらったのぉ〜」
僕「お風呂で洗っちゃったのか・・・にしてもソヨカゼって、白猫だったのか!」
老猫「にゃぁぁ〜〜〜〜〜」
傷口が開いてないといいけど・・・大丈夫そうだ。
雪沙「ちゃんとぉ、うでにビニールまいてあらったからぁ」
僕「本当だ、手術した腕だけまだ灰色だ・・・あれ?也幸くんは?」
雪沙「なりゆきぃ〜・・・・ついてきてないぃ〜?」
引き返していった。
雪沙「もぉ〜、なりゆきぃ〜、ろ〜かでねちゃだめぇ〜」
ははは、部屋に来る途中で力尽きちゃったのか。
雪巳「お兄ちゃーん、今夜也幸どうするー?」
僕「んー・・・しょうがない、今夜も泊めるか。下の家に言った方がいいかな?」
雪巳「もう言っておいたよー、こなかったら泊まってるってー」
僕「ありがとう、気が利くね」
雪巳「だってー、花嫁修業だもーん」
テレビ見ながらさらっとドキッとする事を・・・
僕「じゃあ僕もお風呂入ってくるよ」
雪巳「いってらっしゃーい」
僕「うん、行ってくる・・・・・」
入ってきちゃ駄目だよ、と続けようと思ったが、
也幸くんが家にいる時は大丈夫なんだよな、確か。
着替えを持って廊下に出ると雪沙ちゃんが也幸くんの両足を持って・・・
雪沙「いくよぉ〜〜〜」
也幸「・・・・・zzzzz・・・」
ずるずるずるずる〜〜〜〜〜
僕「あーあ、引っ張っちゃって」
雪沙「おきないんだもぉ〜ん」
僕「雪沙ちゃんたちの部屋で寝させてあげて!」
・・・雪沙ちゃん、ちょっとだけ楽しそうだ。
もどる |
めくる |