フェリーは港につき、みんなで熱海駅まで来た。

 

僕「え?指定は夕方までないんですか?」

駅員「はい、自由席なら並んでいただきますが・・・」

 

でも駅のホームを覗くと長蛇の列、

1時間待っても座れそうにはないぞ?

 

僕「・・・じゃあ、夕方の指定4枚でいいです」

駅員「席はバラバラになりますがよろしいですか?」

僕「はい、かまいません」

 

しくじった・・・ちゃんと先に帰りの切符買えば良かったよ。

よくよく考えたら帰省ラッシュ上りの最初のタイミングだもんな〜

 

雪巳「夕方って聞こえたー」

僕「ごめん、もうちょっと時間潰していこう」

雪菜「何時何分まで・・・ですか」

僕「午後6時11分発だって、あと7時間足らずか・・・」

雪沙「おにぃちゃんとあそべるならいいよぉ〜」

 

さて、どうしよう・・・

いっそ初島まで戻るか?ってもうホテルの設備使えないしなぁ

そうだ、熱海は初島だけじゃないんだから、色々観光していこう!

 

僕「よし、熱海の街をまわろう!」

 

まずは御土産物や街を抜けて・・・

 

雪巳「まずどこいくー?」

僕「歩いていって決めればいいよ」

雪沙「ぢゃ〜、さいしょにみえたところにはいろぉ〜」

雪菜「それ・・・面白そう・・・です」

僕「いいね、丁度昼食の時間だから食べ物屋だったらなおいいよ」

 

と歩いていた僕らの目に入ってきたものは・・・!!

 

☆ストリップショー☆

僕「ぶっ!!!」

雪沙「しょ〜だってぇ〜」

雪巳「今やってるのかなー」

僕「だ、駄目駄目!ほら、20歳未満立ち入り禁止ってあるでしょ?」

雪菜「・・・・・お兄ちゃんだけ・・・見てきます・・・か」

 

う・・・1人だったら怖いもの見たさで入ったかも!?

 

僕「次、次に子供も入れるお店があったら、ね?」

雪巳「お兄ちゃんなんかあわててるー」

雪沙「ほんとははいりたかったのぉ〜?」

雪菜「外で待ってるから・・・行ってきてもいい・・・です」

僕「違うよ!ほらほら、おいてくよ?」

 

まったく、わかってるんだかないんだか・・・

 

 

 

 

僕「お、ここはまともそうだ」

 

☆遊技場☆

射的とコリントゲームができるみたい。

 

雪沙「ここ、げ〜むせんたぁ〜?」

僕「まあ、そういう感じ。古いゲーセンかな」

雪巳「スマートボールってなーにー?」

僕「古いパチンコっていうか、コリントゲームってわかる?」

雪菜「ちょっとやってみたい・・・です」

 

4人で入る、中は・・・誰もいない。

 

僕「すみませーーーん」

 

まだ営業前かな?

でも表が開いてるしなぁ・・・

 

雪巳「こんにちわー」

雪沙「あそばせてぇ〜」

雪菜「・・・お盆休み・・・ですか」

 

ん?奥でゴトゴト・・・

 

おばさん「はいいらっしゃい、ごめんね、お昼食べてて」

 

そっか、もう昼食の時間だ。

 

雪沙「これやりたぁ〜い」

 

右の壁一面に射的がある。

☆遊技場の射的☆

おばさん「1人500円だけど、どう〜?」

僕「じゃあ・・・はい、2000円」

 

みんな準備して・・・こういうのは雪菜ちゃんが得意なんだっけ。

 

シュポンッ!

 

僕「コルクが跳ぶと良い音出るな〜」

雪沙「でもぉ〜、はじかれちゃったぁ〜」

雪巳「わーい、倒れたよー」

僕「雪巳ちゃん偉い!・・・こういうの雪菜ちゃんは得意だったっけ」

雪菜「・・・・銃が・・・重い・・・です」

 

なんて遊んで1人1個ずつ景品をゲットした。

 

僕「ついでだからこれもやろうかな」

 

スマートボールも1人500円で2000円払う。

 

ごろごろごろ〜〜〜・・・

☆遊技場のスマートボール☆

 

僕「よーし、いっぱい入れるぞー」

雪巳「これ単純だねー」

雪菜「・・・家に欲しいかも・・・です」

雪沙「これもなにかもらえるのぉ〜?」

僕「いっぱい出ればね・・・よし15点だ!」

 

ごろごろごろごろごろ・・・・・

 

・・・・・単純な作業だ。

やばい、3分で飽きてきたぞ?

えーい、こうなったら適当に流して終わらせちゃえ!

 

僕「・・・・・あ〜、なくなっちゃった」

雪巳「穴狙ってもうまくはいらなーい」

雪菜「・・・・・減らないし・・・増えない・・・です」

雪沙「あれ〜〜〜?さいしょなんこだったっけぇ〜〜」

僕「ええっと・・・あれ?店のおばさんは?」

 

いない・・・奥に引っ込んじゃったっぽい。

 

雪巳「もーいいやー、いこー」

僕「でも雪菜ちゃんまだ残ってる・・・」

雪菜「ふえないしへらないから・・・いい・・・です」

雪沙「おなかすいちゃったぁ〜」

僕「じゃあもういいね・・・すみませーん、帰りまーーーす」

 

おばさん戻ってこないけど、ま、いっか。

 

僕「さて、じゃあお昼御飯にしよう」

 

何にしようかな・・・三姉妹に聞いてみようかな?

いや、ここはやっぱり僕の食べたいものにしよう、

彼女たちはあくまで僕のお付きできたんだから・・・色んな店があるなぁ。

 

雪巳「コンビニでパンでもたべるー?」

雪菜「おにぎり2個で・・いい・・・です」

雪沙「あそこにら〜めんやさんがあるよぉ〜」

 

なぜか安いものばかりねだってる、

僕の考え込む表情を見て気を使ったのかな?

 

僕「せっかく熱海に来たんだから、熱海らしいものが食べたいな」

 

でも海の幸はいっぱい食べたし、

お肉は・・・こないだ焼肉食べたしなぁ、

ステーキは量的に三姉妹にはきつい、ハンバーグかな?

でも熱海って感じはしないよな・・・熱海名物ってあとは何だろう?

いや、熱海ってくくらず、静岡名物って考え方でいくと・・・・・わかった!あそこだ!!

 

 

 

☆鰻☆

僕「いただきまーす」

雪巳「いい匂いー♪いただきまーーす」

雪菜「いただきます・・・ん・・・・・ぉいしぃ・・・」

雪沙「いただっきまぁ〜〜・・・ん〜〜〜♪おいしぃ〜〜〜♪」

僕「ほらほら、もう口がタレでべたべただよ?」

 

さすが本場静岡のうなぎだ、タレがしっかり染み込んでやわらかい・・・

吸い物の肝も、ダシがすごくきいてて美味しいニガ味が食欲をそそる。

 

雪沙「これならほねもたべられるぅ〜」

僕「そうだね、ちょっと濃すぎてお茶がいっぱいいるけど」

雪巳「あー、お兄ちゃん何かけてるのー?」

僕「ん?これは山椒っていって、ちょっとからくなるよ」

雪菜「・・・たくわんも・・・おいしい・・・・・です・・・すっごく」

 

うん、沢庵も静岡名物か何かなのかな?

 

店のおじさん「そのたくわんは、初島から仕入れた初島沢庵だよ!」

 

ははは・・・沢庵だけ初島に戻っちゃった。

 

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