フェリーは港につき、みんなで熱海駅まで来た。
僕「え?指定は夕方までないんですか?」
駅員「はい、自由席なら並んでいただきますが・・・」
でも駅のホームを覗くと長蛇の列、
1時間待っても座れそうにはないぞ?
僕「・・・じゃあ、夕方の指定4枚でいいです」
駅員「席はバラバラになりますがよろしいですか?」
僕「はい、かまいません」
しくじった・・・ちゃんと先に帰りの切符買えば良かったよ。
よくよく考えたら帰省ラッシュ上りの最初のタイミングだもんな〜
雪巳「夕方って聞こえたー」
僕「ごめん、もうちょっと時間潰していこう」
雪菜「何時何分まで・・・ですか」
僕「午後6時11分発だって、あと7時間足らずか・・・」
雪沙「おにぃちゃんとあそべるならいいよぉ〜」
さて、どうしよう・・・
いっそ初島まで戻るか?ってもうホテルの設備使えないしなぁ
そうだ、熱海は初島だけじゃないんだから、色々観光していこう!
僕「よし、熱海の街をまわろう!」
まずは御土産物や街を抜けて・・・
雪巳「まずどこいくー?」
僕「歩いていって決めればいいよ」
雪沙「ぢゃ〜、さいしょにみえたところにはいろぉ〜」
雪菜「それ・・・面白そう・・・です」
僕「いいね、丁度昼食の時間だから食べ物屋だったらなおいいよ」
と歩いていた僕らの目に入ってきたものは・・・!!

僕「ぶっ!!!」
雪沙「しょ〜だってぇ〜」
雪巳「今やってるのかなー」
僕「だ、駄目駄目!ほら、20歳未満立ち入り禁止ってあるでしょ?」
雪菜「・・・・・お兄ちゃんだけ・・・見てきます・・・か」
う・・・1人だったら怖いもの見たさで入ったかも!?
僕「次、次に子供も入れるお店があったら、ね?」
雪巳「お兄ちゃんなんかあわててるー」
雪沙「ほんとははいりたかったのぉ〜?」
雪菜「外で待ってるから・・・行ってきてもいい・・・です」
僕「違うよ!ほらほら、おいてくよ?」
まったく、わかってるんだかないんだか・・・
僕「お、ここはまともそうだ」

射的とコリントゲームができるみたい。
雪沙「ここ、げ〜むせんたぁ〜?」
僕「まあ、そういう感じ。古いゲーセンかな」
雪巳「スマートボールってなーにー?」
僕「古いパチンコっていうか、コリントゲームってわかる?」
雪菜「ちょっとやってみたい・・・です」
4人で入る、中は・・・誰もいない。
僕「すみませーーーん」
まだ営業前かな?
でも表が開いてるしなぁ・・・
雪巳「こんにちわー」
雪沙「あそばせてぇ〜」
雪菜「・・・お盆休み・・・ですか」
ん?奥でゴトゴト・・・
おばさん「はいいらっしゃい、ごめんね、お昼食べてて」
そっか、もう昼食の時間だ。
雪沙「これやりたぁ〜い」
右の壁一面に射的がある。

おばさん「1人500円だけど、どう〜?」
僕「じゃあ・・・はい、2000円」
みんな準備して・・・こういうのは雪菜ちゃんが得意なんだっけ。
シュポンッ!
僕「コルクが跳ぶと良い音出るな〜」
雪沙「でもぉ〜、はじかれちゃったぁ〜」
雪巳「わーい、倒れたよー」
僕「雪巳ちゃん偉い!・・・こういうの雪菜ちゃんは得意だったっけ」
雪菜「・・・・銃が・・・重い・・・です」
なんて遊んで1人1個ずつ景品をゲットした。
僕「ついでだからこれもやろうかな」
スマートボールも1人500円で2000円払う。
ごろごろごろ〜〜〜・・・

僕「よーし、いっぱい入れるぞー」
雪巳「これ単純だねー」
雪菜「・・・家に欲しいかも・・・です」
雪沙「これもなにかもらえるのぉ〜?」
僕「いっぱい出ればね・・・よし15点だ!」
ごろごろごろごろごろ・・・・・
・・・・・単純な作業だ。
やばい、3分で飽きてきたぞ?
えーい、こうなったら適当に流して終わらせちゃえ!
僕「・・・・・あ〜、なくなっちゃった」
雪巳「穴狙ってもうまくはいらなーい」
雪菜「・・・・・減らないし・・・増えない・・・です」
雪沙「あれ〜〜〜?さいしょなんこだったっけぇ〜〜」
僕「ええっと・・・あれ?店のおばさんは?」
いない・・・奥に引っ込んじゃったっぽい。
雪巳「もーいいやー、いこー」
僕「でも雪菜ちゃんまだ残ってる・・・」
雪菜「ふえないしへらないから・・・いい・・・です」
雪沙「おなかすいちゃったぁ〜」
僕「じゃあもういいね・・・すみませーん、帰りまーーーす」
おばさん戻ってこないけど、ま、いっか。
僕「さて、じゃあお昼御飯にしよう」
何にしようかな・・・三姉妹に聞いてみようかな?
いや、ここはやっぱり僕の食べたいものにしよう、
彼女たちはあくまで僕のお付きできたんだから・・・色んな店があるなぁ。
雪巳「コンビニでパンでもたべるー?」
雪菜「おにぎり2個で・・いい・・・です」
雪沙「あそこにら〜めんやさんがあるよぉ〜」
なぜか安いものばかりねだってる、
僕の考え込む表情を見て気を使ったのかな?
僕「せっかく熱海に来たんだから、熱海らしいものが食べたいな」
でも海の幸はいっぱい食べたし、
お肉は・・・こないだ焼肉食べたしなぁ、
ステーキは量的に三姉妹にはきつい、ハンバーグかな?
でも熱海って感じはしないよな・・・熱海名物ってあとは何だろう?
いや、熱海ってくくらず、静岡名物って考え方でいくと・・・・・わかった!あそこだ!!

僕「いただきまーす」
雪巳「いい匂いー♪いただきまーーす」
雪菜「いただきます・・・ん・・・・・ぉいしぃ・・・」
雪沙「いただっきまぁ〜〜・・・ん〜〜〜♪おいしぃ〜〜〜♪」
僕「ほらほら、もう口がタレでべたべただよ?」
さすが本場静岡のうなぎだ、タレがしっかり染み込んでやわらかい・・・
吸い物の肝も、ダシがすごくきいてて美味しいニガ味が食欲をそそる。
雪沙「これならほねもたべられるぅ〜」
僕「そうだね、ちょっと濃すぎてお茶がいっぱいいるけど」
雪巳「あー、お兄ちゃん何かけてるのー?」
僕「ん?これは山椒っていって、ちょっとからくなるよ」
雪菜「・・・たくわんも・・・おいしい・・・・・です・・・すっごく」
うん、沢庵も静岡名物か何かなのかな?
店のおじさん「そのたくわんは、初島から仕入れた初島沢庵だよ!」
ははは・・・沢庵だけ初島に戻っちゃった。
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