ブォーーーーッ・・・ポンポンポン・・・・・
エンジン音が響く中、フェリーが出航しはじめた。
港では島の皆さんが手を振っている、真理奈さんもまだいてくれてるよ・・・
僕らも思わず手を振り返す、良い島だったなぁ・・・ちょっとエッチな事が多過ぎたけど。
もし友達や知り合いで初島に行くって人がいたら、ちゃんと良い所だって教えてあげないといけないな、
あと僕の体験はあくまで特殊であって、実際の初島はそんな事ないっていうのを・・・って僕の体験は話せる訳がない。
僕「あっという間に島から離れちゃった」

雪巳「名残惜しいねー」
雪菜「楽しかったです・・・ありがとぅ・・・」
雪沙「つぎはふたりでかぁ、みんなでこよぉ〜」
僕「そうだね、のんびりできるし、也幸くんとか喜びそうだし」
雪巳「来年、みんなも連れてってくれるのー?」
おっといけない、うかつに変な約束しちゃいけないな。
僕「例えばの話だよ」
さて、熱海まで帰りも23分だ、
ぼーっと外の景色でも・・・って窓際の席はみんな埋まってる感じ。
雪巳「お兄ちゃーん、あっちいこー」
僕「え?下?」
雪菜「一番下・・・椅子が無い・・・です」
僕「どういうこと?」
雪沙「きたらわかるよぉ〜、いこ〜」
引かれるままに階段を降りると・・・

僕「お、船底は座敷になってるのかー」
すでに何人かゴロ寝してる、
ここならゆっくりくつろげるし、
雪菜ちゃんも酔わないんじゃないかな・・・窓は無いけど。
雪巳「トランプとかできそー」
雪菜「コンセントもある・・・です」
雪沙「おにぃちゃん、こっちでねよぉ〜」
僕「ん〜、でもたったの23分だしな・・・適当にぼーっとしてよう」
雪菜「漫画読む・・・です」
大丈夫かな?眼鏡かけてる分、酔っちゃいそう・・・23分なら平気か。
雪巳「じゃー寝てるねー」
雪菜「・・・・・・・」
雪沙「ごろ〜〜〜ん、ごろ〜〜〜ん」
みんな好き勝手にくつろぎ始めた、
僕も横になり、適当にまわりをぼ〜〜っと眺める・・・
他にも家族連れ、特に幼い子供を連れてる人が多いな、
あっちにいる女の子なんて寝そべってて思いっきりパンツが見え・・・
やめよう、ただでさえ三姉妹と・・・なのに、他の子にまで目が行っちゃうと本格的に・・って前にもこんなことあったよな。
雪沙「ねぇねぇ〜、ゆきさ、逆立ちできるんだよぉ〜」
僕「こら!ここは家じゃないんだから、やめなさい」
雪沙「こんなにひろいのにぃ〜?」
スカートで逆立ちしたらパンツ丸見えになるっちゅーのに・・・
見せちゃいけないって事、ちゃんと教えないといけないのかなぁ・・・
まあ、おっぱいがちゃんと膨らんできたら自然にそういうのは治まるだろう、と思いたい。
雪巳「・・・・・zzzzz」
仰向けで寝てる雪巳ちゃん、
腕で目を隠してる・・・こうやってまじまじ見ると、
ほんっとにおっぱい大きいよなぁ、大きな山が2つ・・・
隣にこんな子が寝てたら、つい魔がさして握っちゃう男もいるかも?
これがもし体操着とかスクール水着だったら・・・や、やめとこう、ここで股間膨らませちゃまずい。
雪菜「・・・・・・(ぱらっ、ぱらっ・・・)」
少女漫画を読んでる雪菜ちゃん、ピンクの靴下がかわいい・・・
こういう大人しそうな、素朴で華奢でぽーっとしたような少女が、
連れ去りとかの犯罪に巻き込まれやすいのかな・・・守ってあげたくなるタイプだ。
でも、実際はかなりえっちぃんだよな、内側で悶々しているっていうか、
ひょっとして将来は「腐女子」になるようなタイプかな?いや、どっちかっていうと委員長タイプか・・・責め派だし。
雪沙「おにぃちゃぁ〜ん」
僕「ん?・・・わ!?」
どすっ!!
お腹に馬乗りになってきたっ!
雪沙「あっそぼぉ〜」
僕「こらこらこら!重いから!」
雪沙「えぇ〜?ゆきさふとってないもぉ〜ん」
僕「そういう問題じゃないっ!」
雪菜「雪沙・・・迷惑だよ・・・」
ぐいっ、と横から引っ張る!
落馬する雪沙ちゃん・・・雪菜ちゃん漫画読みながら片手でよくそんな力あるな。
雪沙「もぉ〜〜〜・・・おにぃちゃ〜ん、おふねのなかみてまわろぉ〜よぉ〜」
僕「う〜ん、もう横になっちゃったから落ち着いて休みたいな」
雪沙「いいもぉ〜ん、ひとりでみてくるからぁ〜」
僕「うん、そうしておい・・・って駄目だよ!万が一、フェリーから落ちたりしたら・・・」
雪沙「ぢゃ〜いっしょにいこぉ〜」
我侭なんだから、まったくもう・・・
僕「ごめんね、すぐに戻ってくるから」
雪菜「・・・・・・(ぱらっ・・・ぱらっ・・・)」
雪巳「・・・・・・・zzz・・」
雪沙「いってきまぁ〜す♪」
僕「だーーーっ!シャツ引っ張らない!」
元気すぎる雪沙ちゃんに連れられて外へ出る。

雪沙「しぶきがいっぱぁ〜い」
僕「ほら、顔出しちゃ駄目だよ、落ちちゃう」
雪沙「でもうきわがあるよぉ〜?」
僕「だからって落ちたら船に置いていかれるよ?」
雪沙「おにぃちゃんが落ちないように見ててくれてるもぉ〜ん」
まったく・・・
まるで雪沙ちゃんは「私だけみてればいぃ〜の!」って感じだな。
雪沙「おっきぃおふねのったことなかったからたのしぃ〜」
僕「え、そうなの?」
雪沙「うん〜、だからみてまわりたいのぉ〜」
そうか、雪沙ちゃんにとっては毎日が新鮮な大冒険だ。
雪沙「なかもみよぉ〜」

座席のある船内に入る、
みんな窓際だから前のほうは空いてるな。
雪沙「テレビがあるぅ〜、すごぉ〜い」
僕「でもついてないよ」
雪沙「つけてぇ〜〜」
僕「どうせつけたってすぐ降りるんだから」
雪沙「え〜〜〜・・・ぢゃあすわろぉ〜」
ついてないテレビの前に座る・・・
窓際でもないのに楽しそうだ、ずっと僕の手を握ってるから。
雪沙「ねぇ〜〜・・おにぃちゃ〜ん、みみかしてぇ〜」
僕「な、なにかな?」
また変な事とかしてこなきゃいいけど・・・
雪沙「・・・・・ちっちゃいおんなのこをえっちなめでみちゃだめだよぉ〜」
僕「えっ!?・・・それは・・・雪沙ちゃんのこと?」
雪沙「ゆきさはみてもいいけどぉ〜・・・ゆきさよりちっちゃいこあんまりみてたら、たいほされちゃうよぉ〜」
僕「見てたらって、姿を見るくらい別に・・・」
雪沙「もぉ〜、えっちなめで、へんなとこみちゃったら、たいほされちゃうのぉ〜〜」
ドキッとする・・・
ちゃんとそういう事はわかってるんだ・・・
そのうえで、さっき僕が幼い子をちらっと変な目で見てたから、
ひょっとしたらその目をうまくそらすつもりで、逆立ちとかやってくれたのか?
雪沙ちゃん、なーんにも知識無いようで、ある程度はちゃんとわかっててやってたのか・・・
雪沙「そのかわりぃ〜、ゆきさのことはぁ〜、みほうだいだよぉ〜」
僕「・・・だからって、他の人がいる前で見せちゃ駄目!」
雪沙「え〜〜〜・・・ぢゃあふたりっきりのときはいつもみせるねぇ〜」
僕「こら!・・・もう、変な癖つけちゃったらまずいな・・・そういうことは、駄目!」
雪沙「え〜〜〜〜?ゆきさのこと、きらいなのぉ〜〜?」
やばい、泣かしちゃまずい!
僕「あ、もうすぐ港につくみたいだよ、いこっ」
雪沙「・・・・・ねぇ〜〜〜・・・」
僕「雪沙ちゃんは雪沙ちゃんで、かわいがってあげるから、いこっ」
雪沙「・・・・うん〜〜〜〜〜♪」
僕「さあさあさあ!」
・・・・・一気に機嫌よくなったぞ?
ちょっと、なんか、やばいこと言っちゃったかも??
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