ホテルに戻り、夕食・・・の前にみんなでゲームセンターに来た。

僕「雪巳ちゃん、どうだった?」
雪巳「ブッブブーってゲームに2千円取られちゃったー」
僕「もう?早いなー、ルーレット回して7ポイント取ると景品、ってやつだっけ」
雪巳「お兄ちゃんは競馬のゲームどうー?」
僕「うーん、そんなに勝ってないよ、ちまちま賭けてるから」
隣に座る雪巳ちゃん、にメダルを10枚あげる。
雪巳「ありがとー」
僕「そういえば雪沙ちゃんは?一緒じゃなかった?」
雪巳「あっちでごろごろしてるよー」
ゲーセンの隅にあるキッズルームで、
見知らぬお子様とたわむれて遊んであげてる。
也幸くんくらいの子と・・・それはいいんだけど、
ごろごろ転がってるから、あいかわらずパンツ丸見えなんだよな、
いっそこれからでも半ズボンを買ってあげるか・・・後で相談しよう。
雪巳「晩御飯どうするのー?」
僕「うーん、お昼が豪華だったからお腹空くようにゲーセンで時間空けてるんだけど・・・」
雪巳「あんまりいっぱいは入らないよー?」
僕「そうだね、でも魚って思ったより結構入るんだよなー」
雪巳「お肉たべたーい、でもいっぱいは入らなーい」
わがままなお願いだけど、僕も同意だ。
他の子たちの意見も一応聞いてみるか・・・
競馬ゲームを適当に賭けて席を立つ、まずは・・・
僕「雪沙ちゃん」
雪沙「なぁにぃ〜?」
僕「夕食、お肉でいいよね?」
雪沙「いいよぉ〜〜」
僕「う、うん、あとスカートはちゃんと下ろして!」
小さい子の面倒は見れるのに自分は不精なんだな・・・
あとは雪菜ちゃんだ、雪菜ちゃんも確かメダルゲームを・・・いた!

僕「雪菜ちゃ・・・わ!どうしたの!?」
雪菜「メダルが・・・止まらない・・・です・・・」
僕「すごい・・・上に溜まってるやつ全部出てくるんじゃ!?」
大フィーバーしてる・・・
あまりの迫力に雪菜ちゃん、ぽかんとしてる。
雪菜「メダル・・・取りきれない・・・」
僕「874枚とか表示されてるもん、入れもの持ってきてあげる」
雪菜「使い切れない・・・です」
ジャラジャラジャラジャラ・・・・・
僕「・・・・・よし、1箱200枚ちょいで4箱に分けたよ」
雪巳「どうしたのーー?」
僕「雪菜ちゃんがメダルいっぱい出しちゃった」
雪巳「すごーーーい」
雪菜「どうしよう・・・・・です」
僕「どうするも何も、みんなで使おう!」
雪巳「ゆきさーー、メダルあげるよーー」
雪沙「あとでぇ〜〜〜!!」
あっちはあっちで忙しいみたいだ、
しょうがない、3人で「メダル消費大作戦」を決行しよう!
僕「よし、じゃあまずは・・・競馬ゲームに全部賭けよう!!」
雪沙「まさるくんまたねぇ〜」
まさる「おねえちゃんまたねぇー」
僕「あ、雪沙ちゃんお遊び終わったの?」
雪沙「うん〜、お母さんが迎えに来たから〜」
雪巳「私達も終わったよ〜〜」
雪菜「最後・・・増えたらどうしようと思った・・・」
僕「もう9時過ぎか、丁度良く時間潰せたな、夕食に行こう」
雪沙「ゆきさのメダルはぁ〜〜?」
僕「あ・・・・・もう時間切れ!行こう!!」
雪沙「え〜〜〜〜〜」
僕「わ、わかったわかった、じゃあ・・・雪巳ちゃん、部屋で焼肉屋の食券貰ってきて」
雪巳「いいよー、ここで待ってるー?」
僕「あ、そうだ・・・ちょっとだけ寄る所あるから焼肉屋の前で待ってて」
雪菜「晩御飯・・・焼肉・・・ですか」
僕「そう、駄目?」
雪菜「・・・・・やわらかいのが・・食べたい・・です」
雪巳「じゃあ行ってくるねーーー」
僕「そんなに急がなくてもいいからね!」
エレベーターへ行く雪巳ちゃん、
そして僕と雪沙ちゃん雪菜ちゃんは・・・
僕「雪沙ちゃんはこっち!」
雪沙「お洋服売り場〜〜?」
雪菜「まだやってるみたい・・・です」
僕「午後10時までだって。さ、半ズボン買ってあげる」
雪沙「え〜〜〜?ゆきさにぃ〜〜〜??」
あれ?ちょっと不安な表情・・・雪沙ちゃんらしくない顔だ。
僕「どうしたの?」
雪沙「半ズボンきらい〜、だって男みたいっていわれちゃう〜」
僕「そんなことないよ、とってもかわいいよ」
だからこそ、スカートでパンツ見せまくってるのが問題なんだから。
僕「半ズボンの雪沙ちゃんも見たいなー」
雪沙「ん〜〜〜〜〜・・・・・」
雪菜「雪沙・・・ちょっと・・・こっち・・・」
なんか僕から離れてヒソヒソ内緒話・・・
あれ?雪沙ちゃん、とたんに表情が明るくなって、
とことことこっちへやってきたぞ?急に笑みだ。
雪沙「買ってくれるの〜〜?」
僕「うん、もちろん」
雪沙「くれるんだよねぇ〜〜?」
僕「あげるよ、雪沙ちゃんのものだよ」
雪沙「ありがと〜〜〜〜〜♪」
わ!抱きついてきた!
雪菜ちゃんは一体、どんな呪文を使ったんだ?
その雪菜ちゃんは、ちょっと心配そうな顔してるし・・・
雪沙「ゆきみおねぇちゃん待ってるからはやく買おうよ〜」
僕「うん、じゃあどれにする?売り場は・・・」
雪菜「こっちみたいです・・・」
僕「あった・・子供用ホットパンツ、でも色がピンクとブルーだけ」
雪沙「ブルーでいいー」
僕「ええ?でもこれだと、ほら、雪沙ちゃんが言ってた、男っぽく見えるって・・・」
雪沙「いいのぉ〜♪これくださぁ〜い」
さっさと決めちゃった、まあいいけど。
僕「はい、どうぞ」
雪沙「わぁ〜い♪」
雪菜「ゆきさ・・ちゃんとお礼言うの・・・」
雪沙「ありがとぉ〜ありがとぉ〜〜」
僕「これでもう走り回っても大丈夫だね」
雪沙「だねぇ〜、たかゆきたまにやぶっちゃうからぁ〜」
僕「え?隆幸くんは関係ないんじゃ・・・」
・・・そうか、そういうことか。
雪沙「ゆきさにくれたんだよね〜?だからゆきさがたかゆきにあげるの〜」
僕「うーーーーん・・・・・」
雪菜「お兄ちゃん・・・ありがとう・・・・・です」
僕「雪沙ちゃん・・・あのね」
雪沙「なぁにぃ〜〜〜?」
駄目だ、悪気が無い子は怒れない!
僕「焼肉たべよっ」
雪沙「はぁ〜〜い♪」
雪菜「・・・・・(ほっ)」
仕方ない、雪沙ちゃんの「パンツ見せまくり病」については別の手を考えよう。

雪巳「いただきまーーーす」
雪沙「はむはむ、はむはむ・・・」
雪菜「ゆきさ・・・おちついてたべても・・・だいじょうぶ・・・」
雪巳「そうだよー、下の家じゃないんだからー」
僕「食券の分で足りなかったら追加で頼むから、遠慮しないで」
やわらかいお魚ばかりだったから、
歯ごたえのある焼肉がうまいことうまいこと!
夕食が午後10時前と遅くなったのもあって、意外と沢山食べれるかも?
僕「・・・雪菜ちゃん」
雪菜「は、はいっ!!」
僕「そんなにびっくりしないで・・・本当にそれでいいの?」

単品の焼き鳥をちまちま食べてる。
雪菜「やわらかくって・・おいしい・・です」
僕「それならいいんだけどさ」
雪菜「ん・・・ほんとに・・・こっちがおいしい・・・」
別に気を使って自分だけ焼き鳥にした訳ではなさそうだ、
確かに普通の牛肉より、やわらかくってジューシーだもんなー
それに本当に気を使ったのなら単品で別料金のかかる焼き鳥は頼まないはず。
雪菜「でも・・・お肉もちょっと・・いただく・・です」
僕「あ、無理して食べなくてもいいからね」
逆に気を使って硬い肉を無理矢理食べさせたら可哀想だ。
雪菜「これなら・・やわらかそう・・・です」
僕「レバー焼きだね、よく火を通してね」
雪沙「これゆきさのぉ〜」
雪巳「まだ生だよー、おなかこわすよー」
雪沙「ふぐふぐ・・・もう食べちゃったぁ〜〜」
遠慮してられない、僕も食べなきゃ。
・・・よく見ると三姉妹とも、ふくよかになってきたよな、
雪巳ちゃんだってちょっとムチッとしてきて、体に迫力がでてきた。
雪菜ちゃんは樫の木みたいだったのが、それなりにちゃんとした生気ある少女に。
雪沙ちゃんの場合は、肌がツヤツヤ・・・汗疹でじっとりしてたのが、まるで脱皮したみたいだ。
僕「あれ?タンもう無くなっちゃった?」
雪沙「おにぃちゃん、あ〜〜ん」
僕「ん・・・ん、おいしい、ありがとう」
雪巳「お水たりなーい、すみませーーーん」
雪菜「焼き鳥・・もう一皿・・たべたい・・・です」
みんな、おろしニンニクとかおかまいなく食べてる。
この分だと夜は1人で寝られそうだな、それぞれの布団で。
逆に布団の中に入ってきたら、今夜はさすがに断ろう・・・・・多分。
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