
ちょっと歩くとすぐに神社についた。
僕「う〜ん・・・神社だ」
雪巳「神社だねー」
雪菜「神社・・・です」
雪沙「じんじゃだよぉ〜」
僕「・・・・・神社以外、何もない」
一応、お賽銭入れていくか・・・ぽいっ
ガランガラン
僕「・・・・・よし!資料館行こう」

資料館はどこかな〜・・・
あった、隣だ、ログハウス風だ、
ぱっと見、ちょっとした別荘みないな感じ。
でもちゃんと資料館なんだな、中に入ると小さな受付が・・・
名前を書くみたいだ、ついでに初島の案内パンフレットも置いてある。
僕「じゃあ代表して名前書いておくよ」
住所電話番号も書かないといけないのか、
面倒くさいな、簡単な住所だけでいいか・・・よし、と。
僕「書いたよ・・あれ」
三姉妹はすでに思い思いの展示物に見とれている。
雪巳「海の生き物のテレビやってるよー」
僕「クラゲ特集か、いっぱい種類があるんだね」
雪巳「足がいっぱいあるー」
僕「それは足っていうより触手だね」
雪巳「さされたら痛いんだよねー」
えっと、雪菜ちゃんは・・・
いろんな船の模型を見ている。

僕「これは石油タンカーかな?」
雪菜「・・・・・です」
僕「よくできてるね」
雪菜「・・・・・雅幸とか・・こういうの好きそう・・」
僕「プラモデルとか?作るのに夏休み丸ごとかかっちゃいそうだね」
・・・いろんな展示物を見て回る。
何より涼しいのがいい!暑さを退かせるには丁度いいや。
これでお茶とか飲めて普通のテレビも見れたら・・ってそれじゃあ資料館じゃないか。
僕「本なんかも置いてあるな・・・」
純粋な資料のみ・・・
お土産売り場とかも無いんだな。
僕「・・・・・あれ?雪沙ちゃんは?」
どこにもいない?
見えるのは雪巳ちゃんと雪菜ちゃんだけ、
外へ行ったか?ならドアが開くからわかるはず・・・
僕「・・・・・あ、2階か」
小さな階段を上げると日が差し込むロフトがある、
そこに展示されているのは、石、石、石・・それを雪沙ちゃんが眺めてる。

僕「面白いのあった?」
雪沙「ん〜これぇ〜」
僕「この・・・火山岩がどうしたの?」
雪沙「ちょっとママに似てる〜」
僕「・・・そう言われてみると、そうも見えないこともないような」
おもしろい、雪沙ちゃんらしい着目点だ。
僕「ふむ・・・珊瑚なんかもあるのか」
雪沙「・・・・・おにぃちゃぁ〜ん♪」
僕「どうしたんだい?下はもう見て回った?」
後ろから抱きついてきた、
って手を僕のシャツの中へ!
雪沙「ねぇ〜おにぃちゃ〜ん」
僕「な、なにするの・・・」
雪沙「おにぃちゃぁ〜〜〜ん♪」
はぁう!
手がズボンの中に入ろうとしてくる!
ベルトで隙間が無いのに無理矢理手を突っ込んで・・・
雪沙ちゃんの手って小さいから、無理に押し込んだら入ってっちゃう!
さらに、後ろからガッチリくっついて離れようとしない・・や、やば、そ、そこはぁぁ!!
とたとたとた・・・
雪巳「お兄ちゃんこっちにいたんだー」
雪菜「ゆきさ・・・狭い所で遊んでちゃ駄目・・・」
雪沙「はぁ〜〜〜い」
・・・・・ほっ・・・助かった。
僕「こ、ここトイレ無いんだね・・・待合所で済ませてくる!」
・・・・・・・・半分以上、勃起しちゃったよ。
もうすぐ午後1時、
そろそろお昼御飯を食べちゃおうかな。
食堂街ではさすがに客引きの群れはいなくなってる。
僕「次の船まで55分だもんな・・・」
雪巳「何たべるー?」
雪菜「定食・・・1500円・・・」
雪沙「えびがいっぱ〜い」
僕「ほんとだ、1人1本サービスだって」

ここでいいかな。
入ってお座敷席に座る。
店主「へいらっしゃい!」
僕「定食4つください」
店主「あいよ、伊勢海老のサービス付きね!」
窓全開のお店、
潮の香りが入ってきて、
AMラジオが流れ、扇風機が涼しい・・・
いかにも海の家っていう感じがする、そういえば、
シャワーなんかも備え付けてあるみたいだし、知らない荷物も・・・
雪沙「あそこおよいでる〜」
僕「本当だ、岩場で・・・ここも一応海水浴場なんだね」
雪巳「砂浜はないんだねー」
雪菜「今から泳ぐ・・・ですか」
僕「うーん・・・御飯食べたら落ち着きたいな」
店主がお茶を持ってきてくれた。
店主「お客さんたち、泊まりは決まってるのかい?」
僕「ええ、一応・・・」
店主「ウチの民宿、安くしとくよ?」
僕「ごめんなさい、もう予約入れちゃったんで」
店主「そうかい、じゃあ海で泳ぐときはここで着替えなよ!」

料理が作られている間、ぼーっと浜辺を見る・・・
砂浜が無いのは、きっと離島で砂はみんな流されちゃうんだろうな。
って、沖へ行くと僕らも流されちゃいそうで、ちょっと恐いかもしれない。
僕「そうだ!みんなの水着、どんなの?」
雪巳「赤ー」
雪沙「ピンクぅ〜」
雪菜「・・・きみどり・・・」
僕「色はいいから!」
ほんとに見てのお楽しみなのか。
雪巳「プール2つあるんだねー」
雪菜「遊園地のプールと・・・ホテルのプール・・・」
雪沙「どうちがうのぉ〜?」
僕「さあ?ホテルのプールは宿泊客だけなんだろうけど」
雪巳「じゃあ空いてるのかなー」
僕「どうだろ?夏休みだからね」
雪菜「・・・ごはん来たです・・・」

うん、普通の定食だ、
これで1500円・・・普通、かな?
僕「いただきます」
雪巳「いただきまーす」
雪菜「いただき・・・ます・・・」
雪沙「いただきまぁ〜〜す」
僕「・・・・・うん、新鮮でおいしい」
でもやっぱり刺身の量が少ないかな、
何か足りないような・・・何かが・・・う〜ん・・・
店主「はい、おまち!」
これだ!!
僕「忘れてた」

伊勢海老だ!
雪沙「まだうごいてるぅ〜」
雪菜「ちょっと・・・ざんこく・・・」
雪巳「でもおいしそー」
僕「まだヒゲが動いてるね、活きがいい証拠だよ」
雪沙「足もうごいてるぅ〜」
ヒゲをつんつんする雪沙ちゃん、
合掌しながらゴメンナサイと食べる雪菜ちゃん、
殻をたたいて、これは食べられなさそう、といった雪巳ちゃん。

僕「よし、じゃあ早速・・・」
・・・・・プリプリしてて、うんまい!!
雪沙「ね〜、このあたま、もってかえっちゃだめ〜?」
僕「・・・くさっちゃうよ?」
雪巳「写真とるー?」
僕「そういえばカメラ用意してこなかったな」
雪菜「使い捨て・・・どこかで買う・・・です」
騒がしいながらも、
みんなあっという間にたいらげたのだった。
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