☆いかめし外装☆ ☆いかめし中身☆

 

雪巳「おいしー」

雪菜「ちょっとお箸じゃ、つかみにくい、です・・・」

雪沙「ゆきさ、手でたべてるよ〜」

也幸「・・・・・(くちゃくちゃくちゃ)

僕「さすが日本一人気のある駅弁だね」

 

冷めてもおいしいのがさすが駅弁だ。

 

雪巳「でも少ないねー」

僕「ちゃんと1人2箱あるから!はい」

雪菜「雪沙の手・・べとべと・・・服で拭いちゃ駄目・・・」

雪沙「なりゆきもおくちべとべとだよ〜」

也幸「・・・・・・・(にちゃにちゃぺちゃぺちゃ)」

 

イカの中のもち米がマッチして本当においしい・・・

って、みんな食べるの早いな、2箱目に入るのは僕が最後だ。

それどころかみんなもう食べ終わりそう・・・3箱目を分けあってる。

 

雪菜「あ・・・3つ目って、お兄ちゃん・・・の?」

僕「ううん、食べたい人が食べていいよ」

雪沙「ゆきさいっこもらう〜」

雪巳「おいしかったー、ごちそーさまー」

也幸「・・・・・(むぐむぐむぐむぐむぐ)」

 

・・・・・3箱目、2つあったから美鈴義姉さんに渡したほうが良かったかな?

 

僕「そういえば美鈴ねえさん・・・僕が戻る前、何か言ってた?」

雪菜「・・・猫の写真、とってた、です・・・」

僕「へー、貰ってくれる人を募集するためかな」

雪巳「三毛猫ばっかりとってたよー」

雪沙「あ〜!ゆきみおねぇちゃんは、ねこの部屋入っちゃ駄目なんだよ〜」

也幸「・・・(コクコク)」

雪巳「ドアから覗いてただけだもん!・・・お風呂入ってくるねー」

 

ちゃんと見つかるといいな、売れなくてもいいから・・・

 

 

 

 

 

みんなのお風呂が終わってもう寝る時間だ。

 

雪沙「今日はお馬さんと寝るね〜」

雪巳「あれー?なりゆきはー?」

雪菜「猫の部屋で・・・猫と寝てる・・・」

僕「ちゃんと布団に入れてあげなきゃ」

雪沙「猫のそばはなれたくないんだってぇ〜」

 

しょうがないなあ・・・

 

ガチャッ

 

也幸くんが眠そうな顔で入ってきた、

噂をすれば・・・で、ゴソゴソと今日買ってきた袋の中から

量り売りの飴玉を口に入れて、ドアへ戻る・・・

 

僕「早く寝なきゃ駄目だよ」

也幸「・・・(コクッ)」

 

虫歯が心配だ・・・

 

雪沙「ゆきさも寝る〜、おやすみぃ〜」

僕「おやすみ」

 

巨大な馬ぬいぐるみを引きずって也幸くんに続き部屋を出る、

さらに雪菜ちゃんも読みかけの漫画を手にしたまま立ち上がった。

 

雪菜「これ・・・お布団の中で読む・・です」

僕「うん、おやすみ」

雪菜「・・・也幸が寝たら、私達の布団に、運ぶ、です」

僕「それがいいね」

雪菜「おやすみなさい・・・」

 

そして部屋に残ったのは雪巳ちゃん、

内股で座ってテレビゲームに熱中してる、

コントローラーを操作するのも胸が邪魔になってそうだ・・・

 

雪巳「ねーお兄ちゃーん」

僕「う、うんっ!?」

 

思わず声が上ずる、

胸をじーっと見てたのがばれた!?

 

雪巳「こっちにお布団持ってきて寝ちゃだめー?」

僕「だ・・・駄目だよ!ここは僕の部屋なんだから」

雪巳「じゃあ、空いてる部屋に1人で寝てもいいー?」

僕「それは別にいいよ、やっぱり1人部屋欲しい?」

雪巳「それでー・・・お兄ちゃんも寝にきてくれるー?」

 

なっ・・・!?

こ、これは・・・誘われてる!?

 

僕「僕は僕の部屋で寝るし、みんなと寝るときはみんなの部屋へ行くし・・・」

雪巳「じゃあ私と寝るときは私の部屋きてー」

僕「それは・・・女の子1人の部屋になんて行けないよ」

雪巳「でもお兄ちゃん1人の部屋にみんな来てるよー?」

僕「僕はいいの!保護者なんだから」

雪巳「保護者だったら一緒に寝よー」

僕「だから・・・とにかく駄目!!」

 

なんとなく雪巳ちゃんの目が狼に見えちゃう・・・

 

雪巳「もー・・・」

僕「そ、それで、雪巳ちゃんの部屋、どこにするの?」

雪巳「お兄ちゃんが来てくれないなら、意味ないからもーいー!」

 

怒らせちゃった・・・

難しいなあ、こういう年頃の女の子は。

でも思い通りにさせると、また大変な事になっちゃう。

 

雪巳「おやすみー!」

僕「あれ?ゲームは?」

雪巳「終わりでいいー!」

 

・・・つけっぱなしで出てっちゃった。

まずいこと言ってないよなあ?僕・・・うーん・・・

雪巳ちゃんが勇気出して誘ったのを断ったから、

メンツ潰しちゃったってことになっちゃったのかな?

でもそれは勝手な我侭だよ、でも女の子ってそういうものだよな・・・?

 

僕「別に恋人でもないのに・・・」

 

・・・と思ってるのは僕だけだったりして。

だって酔ったとはいえ、もう肉体関係はあったんだし、

ってそれは僕が犯された・・・もういいや、寝よう寝よう。

 

僕「也幸くんの純粋さに心が救われるよ・・・」

 

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