楽しんでいるうちに、もう日が傾いてきた。
雪沙ちゃんがさっき釣った水風船のヨーヨーで遊んでご機嫌、
雪菜ちゃんも景品クジで当てた犬のキーホルダーを持ってご機嫌、
雪巳ちゃんはさっきからずっと、買ったシャボン玉セットを見てにこにこしている。
僕「そんなに楽しみなの?」
雪巳「うんー、シャボン玉って、好きー」
雪沙「ゆきさもやらせて〜」
雪巳「だめー、これは私が買ったんだからー、雪沙も買ってくればー?」
雪沙「も〜お金ないんだも〜ん」
はは、雪巳ちゃんも子供っぽい所があるなあ。
さあて、もう一通りどころか二通りくらい回っちゃったけど、
次はどこへ・・・ちょっと風が強くなってきたかな?台風が来るんだっけ。
管理人「お、いたいたいた!」
僕「げ!・・・いや、か、管理人さん、どうしたんですか?」
さささっ、と今度は三姉妹がみんなして僕の後ろに隠れる!!
管理人「いやいや、今日は私も休みだから、こうしてお祭りをね、楽しんでいるんですよ」
僕「そうですね、いつもは休みでも住み込みですから、こういう日はいいですよね」
管理人「さて・・・小さいお子さん3人の世話は1人じゃあ大変だ、お手伝いしますよ」
僕「へ?い、いや、け、結構です・・」
管理人「そんな遠慮なさらずに・・雪沙ちゃん、おんぶしてあげようか」
あ、雪沙ちゃん出てきた!?
雪沙「・・・・・やっ!!」
ガスッ!!
管理人「あうーーっ!!」
蹴った〜〜〜っ!!
心の中で言う、雪沙ちゃん、よくやった!
あ、ててててて〜〜〜っ、と逃げていった、1人で・・・大丈夫かな。
管理人「いたた・・・なんて子だ・・・しつけがなっとらん!」
僕「大丈夫ですか?」
管理人「まったく・・・無理矢理なにかした訳でもないのに」
・・・・・似たようなもんだと思うぞ僕は。
雪菜「妹が・・・ごめんなさい・・・」
管理人「じゃあ、雪菜ちゃんでいいか・・・一緒に・・・」
僕「いえ、もうこれから丁度帰る所なんですよ」
管理人「え、もうですかい?帰って何をするんですか?」
僕「ええっと、夕食の準備とか・・・」
て、何でそこまで管理人に報告しなきゃいけないんだよ!
雪巳「雪沙心配だから見てくるー」
僕「うん、お願い・・・雪菜ちゃんも行こう」
雪菜「はい・・・」
管理人「ちょ、ちょっと!」
僕「お祭り、楽しんでくださいねー」
・・・・・帰ろう、踊りもあまり気が進まないし。
雪菜ちゃん、僕にぴったりくっついて・・・でもあまりくっつくと、
管理人の目が・・・まあいいや、仕方ない。マンションの方へ足を速めて・・・
僕「ただいまー」
雪沙「おかえり〜〜〜」
雪巳「おかえりなさーい」
雪菜「ただいま・・・」
僕「やっぱり先に帰ってたんだ」
そうだよな、それ以外、行く所は無いはずだし。
雪巳「ニュースで夜から雨だってー」
雪沙「たいふ〜おっき〜よ〜」
僕「じゃあベランダをチェックしてくるよ」
雪菜「私が・・・やる・・・です」
雪沙「雨降る前に花火やってもいい〜?」
昨日買った残りがまだ山ほどあるんだっけ。
僕「いいけど暗くなってからでないと、つまんないよ?」
雪沙「わかってる〜〜」
雪巳「じゃあ先に晩御飯作るね〜」
僕はインターネットでもするかな、美鈴姉さんにメールを・・・
夕日が沈んで空はかなり暗くなった、
と同時に風も強くなってきたみたいだ・・・
夕食が終わって雪菜ちゃんは花火から危険なのを抜いている、
雪巳ちゃんはそれを別の袋へ入れ、安全な、ベランダで出来る花火は雪沙ちゃんが元のビニールバッグへ・・・
僕は汲んで来たバケツを持ってベランダへ・・・雨はまだだな、曇ってるけど。
雪菜「分け終わった・・・です」
雪沙「はやくやろ〜、あめふっちゃうよ〜」
雪巳「風が強くなってもだめだからねー」
まだ完全な夜ではないけど、
それでも花火の灯りが綺麗にともる・・・
雪菜ちゃんは相変わらず線香花火がお気に入りだ。
僕は普通のバチバチした銀のポッキータイプを・・・
雪巳ちゃん雪沙ちゃんはバケツの中の水上花火に火をつけた。
雪沙「まわってる〜〜」
雪巳「これー、パーン!ってならないよねー?」
僕「だといいけど・・・一応離れて」
雪菜「ばくはつは・・しない・・・です」
雪沙「ゆきさもせんこ〜はなびする〜〜」
水上花火が終わるとみんな雪菜ちゃんの線香花火の方へ・・・
どれどれ、僕もやるかな、パチパチと飛び散る火花・・・やすらぐなぁ。
雪沙ちゃんが雪菜ちゃんの線香花火と合体させる、火玉が大きくなる・・・雪巳ちゃんも!さらに大きく・・・
雪菜「お兄ちゃんも・・・」
僕「ん?ああ・・・わかった」
4人の線香花火が合体・・・大きくなりすぎてないか?あ、落ちた!!
雪沙「おちちゃった〜〜」
雪菜「もっかい・・する・・です」
雪巳「でもー、おおきかったねー」
僕「大きすぎると落ちちゃうんだよ」
雪巳「あー、雨ふってきたー」
ほんとだ、もう・・・
雪沙「はなびはじめたばっかりなのにぃ〜」
僕「しょうがないよ、片付けよう」
雪巳「最後にこれだけー」
僕「じゃあ、雨でしけっちゃう前に早くね」
雪菜「花火しまう・・・です」
最後の設置型花火を楽しみながら他の花火を部屋に戻す、
・・・・・終わったみたいだ、足で蹴って底を持ってバケツの中へ・・・
そしてバケツも仕舞わないと。残りカスはゴミ袋へ、と・・・これで完了!!
僕「お、本格的に降って来た」
雪巳「お祭りも終わりだねー」
僕「うん、終了だね、踊りも無しだろうな・・・」
雪菜「雷が・・・鳴りそうです・・・」
雪沙「20かいって〜、かみなりだいじょうぶ〜?」
僕「避雷針があるから落ちても大丈夫」
雪巳「電気消さなくてもー?」
僕「もちろん!」
ゴロゴロゴロゴロゴロ・・・
雪巳「ほんとに鳴ったー」
雪菜「小説・・・読む・・・です」
雪沙「あせかいた〜、お風呂はいる〜」
僕「行ってらっしゃい」
雪沙「おにぃちゃんもいっしょに〜〜」
僕「いや、今日は・・・管理人が来るかも知れないし」
雪沙「え〜〜〜?入れちゃや〜〜〜」
はは、すごく嫌そうな顔・・・
でも本当に、今度何か難癖つけて来なきゃいいけどなあ、
美鈴ねえさんにはメールじゃなく直接電話で聞いたほうが良かったかも・・・
ザー、ザー、ザーーー・・・
ゴロゴロゴロゴロゴロ・・・・・
夜遅くなると雨も雷もかなりうるさくなった、
さすが大型台風、早朝が一番近づくんだっけ?
みんな落ち着かないのか、早めに布団に入って寝てる、
とはいえもう午後10時過ぎだけど・・・僕も三姉妹の寝室で寝てる、
胸の中では雪沙ちゃんがスヤスヤ・・・雪巳ちゃん雪菜ちゃんは両隣の布団の中だ、今のところは。
・・・・・ちょっと自分を反省しないとなぁ、
昨日今日と自分がもうすっかりロリコンになっちゃってる事を認識させられた、
以前は多分なんともなかったような、少女の胸ちら・パンチラにまで目を奪われてしまう、
このままではあの管理人みたいな事に・・・いや、ひょっとしたらもうそれを越えてしまってるのかも・・・
とにかく!気をつけなくっちゃな、これからはああいう少女を見かけたら、できるだけ視線ぞ外そう。
雪沙「・・・・・クークー・・・クークー・・・」
相変わらず、雪沙ちゃんはやわらかくってあったかいなあ・・・
ちょっとめくれば、おっぱいとかパンツとか見れちゃうんだよなあ・・・
この甘い甘いベビーパウダーの匂いに囚われれば、今すぐにでも・・・それがいけない!
僕「僕も早く寝よう・・・」
この三姉妹に慣れてしまえば、他の少女も気にならなくなるかな・・・
でも、この三姉妹のせいでロリコンになっちゃってるのかも・・・しれない・・・
どっちにしても今月いっぱいで終わりだ、終わってしまえば・・・もう・・・悩まなくても・・・ふわぁ・・・・・
・・・・・・・・・・おやすみぃ
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