食べ終わって公園を後にする、

何だかジョッキの割れる音がしたけど、

聞かなかったことにしよう、雪巳ちゃんたちのお父さんのいた方からだったけど・・・

 

僕「ん〜、とうもろこしの良い匂い」

雪巳「たこやきもおいしそー」

雪菜「おもちゃ・・売ってる、です、知恵の輪とか・・・」

雪沙「焼きそばぢゅうぢゅういってるー」

僕「さっきラーメン食べたばかりだけど、買う?」

 

って、お金渡してあげてるんだから、これ以上僕が買ってあげる事はないよな。

 

雪巳「食べ物は帰りに買うー」

雪菜「食べながら歩くと、服がよごれるです・・・」

雪沙「買って帰っておうちで食べる〜〜」

僕「そうか、えらいね。お、花火売ってる、買おう」

雪巳「お兄ちゃんが買うのー?」

 

色々とあるなあ、1000円セット、2000円セット、3000円セット・・・

一番高いので5000円セットか、種類豊富だな、そうだな、1日で使い切る必要は無いし、

この特大の、ドラムみたいな入れ物に入った5000円のを・・・お金払って、と。

 

おじさん「あいよ!オマケにこのネズミ花火とコマ花火つけとくよっ!」

僕「ありがとう」

雪巳「たのしみー」

雪菜「線香花火・・・入って・・・ます・・・か」

雪沙「ど〜ん、って打ち上げるのある〜?」

僕「あるよあるよ、帰ってからね」

雪巳「あー、輪投げだってー」

 

そんなのまであるのか、

結構ひとが並んでる、景品が出るみたい。

 

雪菜「やってみたい・・・です」

雪巳「私もー」

雪沙「ゆきさもやってみる〜」

僕「じゃあ僕は後ろで待ってるから」

雪沙「うん〜〜〜」

 

三姉妹が並んでる間、歩道に用意されてるベンチに座って落ち着く。

暑いなあ・・・台風が近づいてるからかな?でも来るのは明日の夜のはず。

あ〜、喉がかわいてきた、ジュースでも買おう、自動販売機で普通に、と・・・

 

僕「んく・・んく・・・・ぷはぁーーっ」

 

さっきの場所へまた座って三姉妹のほうを見る、

もうゲームを始めたみたいだ、あれで1回200円か、

まずは雪巳ちゃんから・・・身長があるから有利みたいだ。

 

雪巳「あー、倒しちゃったら駄目なのー?」

 

駄目だったらしい・・・1人2投か、次は雪菜ちゃんだ。

 

雪菜「・・・・・あ・・・」

 

輪が届いてないっぽいな、手首で投げるから・・・

もっとこう全身で投げなきゃ。次は雪沙ちゃんだ、どうかな。

 

雪沙「あ〜〜〜、ごめんなさ〜〜〜い」

 

て、店員のお兄さんにぶつけちゃった・・・

もっとしっかり、全身を綺麗なフォームで・・そう、その感じ!

 

ひらっ!

 

僕「うわ!」

 

投げた瞬間、スカートがひらりと・・・

中のマンガパンツが見えちゃった・・・

そうか、ここに座ってるとそういうのが見え・・いけないよそんなの!あ、戻ってきた。

 

雪沙「ただいま〜〜〜」

雪菜「駄目だった・・・です」

雪巳「みんな残念賞もらったよー」

 

手にしてるのはピーて吹くと伸びるヘビ笛だ、

ビニールのやつ・・・雪沙ちゃんは早くもピーピー吹いてる。

 

僕「雪沙ちゃん、その・・・」

雪沙「な〜にぃ〜?」

僕「い、いや、歩きながら吹いてると喉に詰まるかも知れないよ」

雪沙「ん〜わかった〜」

僕「じゃ、行こう」

 

いえない・・・

パンちらに気をつけて、だなんて・・・

 

僕「この先は中央みどり公園だね」

雪巳「踊りの会場ができてるー」

雪菜「屋台も・・ほかより、いっぱい・・・」

雪沙「おみこしは〜?」

僕「それは明日だよ、公園の隣のあの神社にまだしまってあるんじゃないかな」

 

ここはメイン会場だけあって、

踊りの広場とお祭りの運営本部のテントがある。

屋台もまるで屋台村って感じで・・ん?わたがしの屋台の横で、

落ちている綿菓子の、地面に触れてない部分をつまんでる少年がいるぞ、

きたないなあ、衛生的にも問題アリアリだ、親はどういう育て方をしてるんだ・・・

 

雪沙「あ〜〜、なりゆきぃ〜〜」

僕「ええっ!?」

雪沙「ばっちぃ〜からだめぇ〜〜」

 

拾い食いの少年は、也幸くんだった!?

雪沙ちゃんがあわてて止めて・・・ほんとだ、也幸くん・・・

遠くからじゃ僕はわからなかったよ、さすが実の姉、すぐわかったみたいだ。

 

雪巳「也幸ー、買ってあげるからそれ捨ててー」

雪菜「病気に・・・なるよ・・・」

雪沙「みんなで買ってあげるからー・・・」

也幸「・・・・・・・」

雪沙「はやく離すの〜!」

 

雪巳ちゃんが綿菓子を買って渡してあげて、

ようやく落ちてた方を離す也幸くん、そして受け取ったまま、

どこかへ逃げて行っちゃった・・・あいかわらずだな、ほんとに。

 

雪菜「あれ・・・やりたい、です」

僕「水風船ヨーヨー釣りか、よし、これは僕もやってみよう」

雪巳「コツとかいりそー」

雪沙「ゆきさ、おにぃちゃんのとなりでするぅ〜」

僕「よし、じゃあここに座ろう、お金お金、っと」

 

釣るぞー・・・うまくひっかかるといいなぁ・・・

よいしょ・・・ん・・・どうかな・・・うまくいくか・・・・・

・・・・・あ、あっちに座ってる少女、小5くらいかな?結構日焼けした。

キャミソールの肩紐は外れかけてて、脇から膨らみかけてるおっぱいが・・・

中のおっぱいは白いなぁ、マシュマロみたいにやわらかそうで、日焼けと白のコントラストが絶妙で、

あっ!乳首見えそう、結構ふくらみかけなんだけど、角度によっては乳首が見えるかも・・・

そうだ、そう、もうちょっとこう、横に・・僕が顔を下げれば・・・そうそう、見える、見えちゃう、乳首見え・・・

 

雪沙「おにぃちゃ〜〜〜ん」

僕「うわっ!?」

 

ぬっ、と僕の顔の正面に雪沙ちゃんの顔が!

 

雪沙「んちゅ〜〜〜!」

僕「!!!」

 

僕の顔を両手で掴んで唇を重ねてきた!!

み、みんながいる前で!お店の前で!何て恥ずかしいことを!!

 

雪沙「ぼ〜っとしてたら釣れないよ〜」

僕「う。うん・・・」

 

あ、キャミソールの少女、肩紐直しちゃった・・・

あの中の白いマシュマロ、先っちょ見たかったなぁ・・・

思い出しただけで、ほわわ〜んって・・って、また雪沙ちゃんにキスされる!?

 

僕「つ、釣らなきゃ!!」

 

早くこの場を立ち去りたい!

雪沙ちゃんとのキス、噂になったらどうしよう・・・

えっと、えーーーっと・・・あ、糸切れちゃった、残念。

 

雪沙「ゆきさも駄目だった〜」

雪菜「私は・・・1個だけ・・」

雪巳「急いで上げてみたらすぐ切れちゃったのー」

僕「4人で1個か、こんなもんだね」

雪巳「踊りの練習はじまるみたいだよー?」

 

・・・・・やだなぁ、ああいう踊りは積極的に参加したくない。

面倒くさいっていうのが一番の理由だけど、さっき雪沙ちゃんに人前でキスされたから、

変に目立つと噂になっちゃいかねない・・・あくまでも祭りを楽しむ群衆の中でいたいな。

 

雪菜「私は・・・踊るのは・・いい、です・・・」

雪巳「どっちでもいいよー?」

雪沙「おにぃちゃ〜ん、いっしょにおどる〜?」

僕「い、いや・・・公園の屋台を回ろう」

雪沙「は〜〜〜〜〜い」

 

ほっ・・・よかった。

三姉妹が踊りたいって言ったら逆らえないもんな、

さて・・・ここはTシャツ屋か、好きな文字を入れてもらえて千円・・・

 

僕「あれ?あそこにいるのは・・・」

 

☆カレーパン屋台☆

向こうのカレーパン屋にいるのは、

今度はわかるぞ、雛塚家の少年だ、ええっと・・

そこまではわかったけど名前が出てこない・・活発な方の子だ、名前は・・・

 

雪巳「隆幸だねー」

僕「う、うん」

 

たかゆきくん・・・

揚げられるカレーパンを見てる、

並んでるのか?いや、あきらかに挙動不審だ、

これは・・・パクろうとしていないか?隙を見て盗もうと・・・

間違いない、店のおじさんに気付かれないように手を・・これは止めないと!

 

僕「・・・・・こらっ!」

隆幸「なななっ、なんだよー!!」

 

あはは、うろたえてる、うろたえてる。

 

僕「カレーパン買うの?」

隆幸「う・・・あー、雪巳ねーちゃん、買ってくれよー」

雪巳「隆幸ー、言い方が悪いよー」

雪菜「ちゃんと・・おねがい・・して・・・」

雪沙「そんなんぢゃ買ってあげな〜い」

隆幸「じゃ、じゃあ、ちゃんと言ったら買ってくれんのか?」

雪巳「まーねー」

 

お、おとなしくなった。

 

隆幸「か・・かって・・く・・れ・・・だ・・・さいっ!」

雪巳「もういっかいー」

隆幸「おねえちゃん・・・買ってくださあいっ!!」

雪巳「一個だけねー」

隆幸「えー?三人いるんだから3つ買ってくれよー」

雪菜「贅沢いわないの・・・私達のお金・・・なんだから・・・」

雪沙「そ〜だよ〜、ゆきみおねぇちゃん、はい50え〜ん」

僕「1個200円か、じゃあ僕も50円」

 

集めたお金で1個だけ買って隆幸くんに渡す雪巳ちゃん。

 

隆幸「うめ〜〜!!」

 

頬張りながら逃げていく!

礼も言わずに・・・でも、也幸くんもそうだけど、

お礼なんかいちいち言ってたらその間に兄に取られちゃうのかも?

もしくはお礼を言うのは女の子の姉妹の係りになってるとか・・・

どっちにしろ、躾がなってない。もう買ってやらないぞ、まったく・・・

 

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