雪沙「おにぃちゃ〜ん、はやくぅ〜、おまつりおまつりぃ〜〜」
僕「はいはい、そんなに急がなくってもまだ時間はあるよ」
雪菜「ゆきさ・・あんまりはしゃぐと・・・怪我するよ・・・」
雪巳「今年のお祭りは去年までと大違いー」
僕「どうして?」
雪巳「お金があるからー」
僕「まあ、1人3000円だけどね」
マンションから出てお祭り会場へと足を運ぶ、
午後5時からなんだけどいまはまだ4時50分くらいだ、
みんな僕からお小遣いを貰って大はしゃぎ、我慢できなくてもう家を出ちゃった。
雪巳「あつーーい」
僕「あ、もう出店とか見えてきた」
雪菜「入り口で・・・うちわ配ってる・・・」
雪沙「もらってくるね〜〜」
僕「走るとあぶないよ!」
商店街は車の立ち入りが禁止になってて、
縁日のお店が並んでる、お面に金魚すくい、
射的に景品くじ、もちろんリンゴ飴や焼きそばといった食べ物も豊富だ。
雪沙「うちわ〜〜」
僕「ありがとう。さて、何か買う?」
雪巳「チョコバナナ買ってくるねー」
雪菜「型抜き・・・できるとお金がもらえる・・・やってみたい・・です」
雪沙「あめざいくだって〜〜、おもしろ〜〜い」
あらら、三姉妹ともばらばらで思い思いの屋台へ行っちゃった。
僕は誰についていこうかな・・それにしてもまだ5時5分前なのにもうやってる、
まあ、正式な開始時間を守らなかったからって別に問題あるわけじゃないし、いっか。
お客さんもこんなにいっぱいいる訳だし・・・浴衣着てる人も結構いるな、
子供も多い、多すぎるくらいだ、あ、金魚すくいとかしてる小学生の女の子2人、
1人はキャミソールの横から乳首が見えてる、もう1人はしゃがんでパンツがもろ見え・・・
いかん、こんなのじーっと見てたらモロにロリコンじゃないか!あぁ、三姉妹のせいで僕は、
こういうのに見とれちゃう、あぶない人になっちゃったかも・・だって目が離せられない・・・小4くらいかな?

ギュム!
僕「いてて、おしりつねらないで!」
ギュッ!!
僕「う、腕も!」
ギューーーッ!!!
僕「耳も!ち、ちぎれちゃう!!」
三姉妹がいつのまにか戻ってきてて、
飴細工片手に僕のおしりをつねった雪沙ちゃん、
型抜き片手に僕の腕をつねった雪菜ちゃん、
チョコバナナ片手に僕の耳をつねった雪巳ちゃん、
みんな怒ってる・・・嫉妬されちゃってるのか、それとも覗いてたから・・・
僕「い、いこっ!いやあ、縁日ってつい見とれちゃうね」
雪巳「チョコバナナおいしーよー、お兄ちゃんは買わないのー?」
僕「あ、後でね・・・あ、雪菜ちゃん、型抜きどうだった?」
雪菜「すぐ割れちゃった・・・です」
僕「そっか・・・って半分しかない?あ、ポリポリ食べてるのか」
雪沙「見て〜〜、うさぎさんだって〜〜〜」
僕「へー、よくできた飴細工だね・・・あ、お面売ってる!買う?買ってあげるよ」
そうだ、あれつけてれば少女の胸元覗いても気付かれ・・って何考えてんだ僕は!駄目っ!!
雪巳「うーん、いいー」
雪菜「それより・・・別のが・・・です」
雪沙「食べ物がいい〜〜〜」
はは、実は見透かされてたりして。
雪巳「あーーー!」
僕「ん?どうしたの?」
雪巳「このうちわ、地図になってるー」
僕「お、ほんとだ!裏を見ると地図が描かれてる」
雪沙「ゆきさ、さいしょっからきづいてたよ〜〜?」
地図によると商店街が一本通っていて、
それに沿ってある3つの大・中・小の公園でも催しがある、
もうすぐ小さい公園、ここって砂場も滑り台も何も施設がない、
あるのはせいぜい水のみ場と端にベンチがちょっとだけの公園のはずだけど・・・
僕「お、フリーマーケットやってる」
雪沙「あ、ママだ〜〜〜」
雪菜「やっぱり・・・値切ってもめてる・・・」
雪巳「見つかっちゃうとうるさいからいこー」
僕「う、うん」
ビッグマザーの怒鳴り声から逃げるように先へ進む。
僕「お、焼き鳥200円、サイコロ振ったて出た本数が貰えるんだって、やってみよう」
雪巳「1が出たら1本ー?」
店のおじさん「1が出たらもう1度降って、また1が出たら10本だよおじょうちゃん」
雪菜「はずれたら・・・?」
店のおじさん「そんときは2回目と1回目の数をたしただけだよ」
雪沙「ぢゃ〜2本以上はぜったいだね〜〜〜」
よし、払って、と・・・さあこい・・・3か。
店のおじさん「はい、じゃあ3本と・・・4人だから1本おまけだ」
僕「あ、ありがとう・・・じゃあみんな1本ずつね」
雪巳「わー、ありがとー」
雪菜「歩きながら食べると・・・ささってあぶないです・・・」
雪沙「ごちそ〜さま〜」
僕「はやっ!あ、串は僕がまとめて捨てるよ」
雪巳「1本50円だねー、お得ー」
ん・・・うまい・・・
喉がかわいたな、丁度いい所でかき氷屋さんが・・・
雪菜「あ・・・にげなきゃ・・・」
僕「え?なんで?」
雪沙「あ〜〜〜、おにぃちゃん、かくれよ〜〜」
雪巳「広幸お兄ちゃんたちがいるー」
僕「あ、あの悪ガキ三人組?ほんとだ!」
ワルい歩き方してるなあ・・・
よし、丁度あっちに公園があるはずだ、
中くらいの大きさの・・・人ごみと屋台の裏を抜ければ行けるだろう。
僕「あっち行こう」
雪巳「うんー」
雪菜「みつかったら・・・走る・・・です」
雪沙「こっそり〜いこ〜」
僕「そうだね・・・」
って、もし見つかっても僕がいるから大丈夫なんじゃ!?
それでも用心に超したことはないか、後で僕のいない所で虐められても可哀想だし。
余計なトラブルは避けたほうが・・・よし、気付かれずに公園に入ったぞ、ここは・・・
僕「ビアガーデン会場か」
雪沙「のどかわいた〜〜」
雪菜「ジュース買いたい・・・です」
僕「ラーメンも売ってるね、みんなで食べない?」
雪巳「たべるー!でも500円するー」
僕「これは夕食だから僕が出すよ、ウインナーも買おう」
雪菜「ありがとう・・・・・です」
そう言いながらパシッ、と腕に付いた蚊を叩く雪菜ちゃん。
さて、並んで、と・・・まだまだ夕方だ、空席が多い・・あれ?あそこにいるのは・・・?
雪沙「あ〜、パパだ〜〜」
雪菜「まだ・・おとなしい・・・お酒のみはじめたとこ・・です」
雪巳「止めてくるー」
たたた、と雛塚父の所へ走っていった雪巳ちゃん、
何か会話を・・あ、近くには雪絵ちゃん雪音ちゃんもいる、
1つのお好み焼きを2人でわけて食べてる、かわいいなあ。
雪巳「また暴れて壊したら弁償たいへんだよー」
雛塚父「・・・・・ヒック・・・お前も飲むかぁ・・・」
雪巳「これ以上は暴れちゃうからもう駄目ー」
あーあ、ビールかっくらって・・・
って列の順番がきちゃった、えっとラーメン4つでいいよな、
あとウィンナーも4人分・・・カレーやホットドックなんかも売ってるのか。
僕「ジュースはウーロン茶と・・・」
雪沙「オレンジジュース〜〜」
雪菜「あと・・・あ・・・オレンジジュースあわせて3つで・・・」
空いてる席に運ぶと雪巳ちゃんも戻ってきた。
雪巳「駄目だったー、もうお酒回りはじめてるー」
雪菜「はやく食べなきゃ・・・です」
雪沙「あばれるまえにたべよ〜」
僕「そうだね、巻き込まれる前に」
雪巳「いただきまーす」
雪菜「いただき・・ます・・・」
雪沙「んぐんぐ・・・〜〜〜す!」
さて、味は・・・・・しょっぱい!
こんなもんだよなあ・・・食べられないことはないけど・・・
そうか、ビアガーデンだもんな、お酒に合うように味付け濃いはずだ。
僕「ウィンナーも・・やっぱりしょっぱい」
あ、雪音ちゃん雪絵ちゃんがお金持って並んで・・・
お酒とおつまみを買いに行かされてるんだな、こっちをうらめしそうに見てる、
何か買ってあげたいけど、そうすると奉仕が義務になっちゃいそうだし・・・あ、雪菜ちゃん!?
スタスタスタ・・・
雪菜「雪音・・雪絵・・・ないしょ・・・だよ・・・」
300円ずつ渡してる!いい子だ・・・
あ、一番後ろに並んでる中学生くらいの女の子、
薄着の背中にブラが透けて見える・・・夏っていいよな〜〜〜・・・
ゲシッ!!
僕「あうっ!蹴ったのどっちだ!?」
雪巳「もー、雪沙、足ぶらぶらさせちゃだめだよー」
雪沙「え〜、ゆきさしらないよ〜?」
うー・・ちょっと視線がずれただけのはずなのに、
よく見てるなぁ・・それだけ僕の事を見てるってことか?
食事中なのに・・あーいてぇ・・・透けブラさえ許してもらえないのか・・・
雪菜「ただいま・・・」
雪巳「はい雪菜、200円ー・・雪沙も出すんだよー」
雪沙「はぁ〜〜い・・・雪菜おねぇちゃん、はい〜」
200円ずつ回収してる、
そうか、あの妹2人に合計600円あげたから、
三姉妹は1人200円ずつ出し合って、か・・って僕は?あ、大元の金は僕からだ。
雪菜「いそいで・・たべる・・・です」
雪沙「ジュース・・・お水くんでくるね〜」
雪巳「私もー」
無料のお水を汲みにいった2人。
あ、向こうのブランコに小学生がスカートで乗ってて中が・・・
ガシッ!!
僕「いたた・・・雪菜ちゃんまで!」
雪菜「・・・・・・・・」
まったく厳しいなぁ・・・
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