・・・・・・・

 

僕「・・・んん・・・朝・・・か?」

 

ベットの中で伸びをする、

ん〜・・・あれ?僕1人しかいない?

雪沙ちゃんも雪巳ちゃんもいない・・・でも布団の中からは、

ベビーパウダーの匂いがする・・・中で寝てはいたみたいだ。

時計は・・・朝8時半か、2人とももう起きて朝食の準備とかしてるのかな?

 

僕「起きよう・・・汗かいてる、ふう・・・」

 

やっぱり雪沙ちゃんだけでなく雪巳ちゃんも一緒に寝てたんだろうな、

体が少しこってるというか、蒸れてるというか・・・とりあえず朝食前だけど着替えるか。

 

僕「脱いでっと・・・えっ、ええっ!?」

 

な、なんだこれ!?

胸にいっぱいシミが・・違う、虫刺され?

うっ血してて・・よーく見ると・・こ、これは、まさかっ!?

 

僕「キスマーク!?」

 

間違いない!

そう思ってみると、これはあきらかに唇で吸った跡だ!

全身キスマークだらけ・・・それを見て僕は背筋がゾゾゾーーッと寒くなった。

 

僕「あいつら・・・寝てる間に!!」

 

これ、きっと2人がかりでやったんだろうな、

恐ろしいいたずらだ・・まさか、僕の顔にまでついてないか!?

と、とにかく、シャワーを浴びよう、これだけキスされたって事は唾液もいっぱいついてるはずだし・・・

 

 

 

脱衣所で鏡を見る、う〜ん、顔は大丈夫だけど首筋が・・・

なんだか僕の胸で甘えているうちに我慢できなくなって、って感じだ。

あらためて見ると恐いなぁ、これ全部キスマーク、もう無邪気なんて言葉では片付けられない。

 

僕「洗い流せるかな・・・」

 

ガラガラガラ・・・

 

雪菜「・・・あっ」

僕「わわっ!?雪菜ちゃん」

 

下着姿でお風呂の中を掃除してる雪菜ちゃん、

キャミソールの胸元からあいかわらず陥没乳首が覗ける。

 

僕「ちょっと、シャワー、浴びさせてね」

雪菜「・・・・・うん」

 

きゅっきゅっきゅっ・・・シャーーーー・・・

 

まいったなぁ・・・

そうか、お風呂の掃除は最近、朝やってるのか。

そんな事より体を流そう・・・首筋から下へ念入りに・・・

気持ちいい・・・でも、キスマークは全然落ちない、そりゃそうだ、

口紅ならボディソープで何とかなるだろうけど、これは強く吸ったうっ血だからなあ、

いわば虫刺されや軽いやけどみたいな物だから、時間をかけないと・・・1日あれば消えるかな?

・・・・・あれ?僕の体をじーっと見つめる雪菜ちゃん、恥ずかしいなあ・・あ、眼鏡が曇ってきてる。

 

僕「どうしたの?」

雪菜「ん・・・その体・・・」

僕「うん、まあちょっと、ゆうべ、ね」

 

うつむきながら眼鏡を外し眼鏡の曇りをぬぐう雪菜ちゃん。

そっか、雪菜ちゃん先に三姉妹の寝室へ戻って寝てたもんな。

知らないはず・・・それより口付けの後をどうするか・・軟膏でも塗ったらいいのかな?

 

雪菜「・・・・・」

僕「雪菜ちゃん?」

雪菜「・・・・・・・背中」

 

え?とお風呂場の鏡で背中を見ると・・・

 

僕「うっ、うわーーーーーっ!!」

 

こっちは胸よりひどい!

キスマークの嵐・・・一気に鳥肌が立った。

これはもう・・・呪いか何かみたいだ、背中くまなくびっちり!!

 

僕「なんでここまで・・・」

雪菜「・・・・・」

 

きっと、おおかた雪巳ちゃんと雪沙ちゃんで競争にでもなったんだろうな、

どっちがより多くキスできるか、みたいな・・・僕の背中はお絵かき帳じゃないっての。

 

雪菜「背中・・・流し、ます」

僕「え、いいの?・・・うん、おねがい」

雪菜「・・・・・・・・」

 

タオルにボディソープがつけられて・・・

 

ゴシゴシゴシゴシゴシ!!!

 

僕「いててててててて!!」

雪菜「・・・・・」

僕「強い、痛いよ・・・」

 

それにしても、これはちゃんと怒った方がいいな、

この前に美鈴義姉さんが言ってた冗談じゃないけど、

このままだと知らないうちに首輪でも付けられかねない・・・

 

ゴシュゴシュゴシュゴシュゴシュゴシュ!!!!!

 

僕「痛い痛い!痛いってヴァ!!」

雪菜「・・・・・・・・・・・・」

僕「強くコスっても落ちるもんじゃないから!」

 

あ〜痛い・・・

そんなに一生懸命してくれて、

何か責任でも感じてくれてるのかな?姉や妹の・・・

 

僕「もういいや、ひりひりする」

雪菜「・・・・・・・」

僕「どうかな・・流して、と・・うわ、真っ赤だ!」

 

擦りむけてるみたいに赤くなってる、

でもキスマークはこれでぼやけたかな?

というか、塗りつぶされただけのような気がしないでもない。

 

僕「朝ごはんの前に薬塗った方がいいな・・・」

雪菜「・・・・・・・・・・・・・・・・」

僕「じゃ、じゃあ、もう出るね」

 

雪菜ちゃん、なーんか変な雰囲気・・・

うぅ、ゾクゾクする、背中を擦られすぎたからかな・・・

 

 

 

部屋でメンソレを塗り終わり食卓へ行く、

丁度料理が終わって並べてる所だ、さて・・・

 

雪巳「あ、お兄ちゃんおはよー」

雪沙「今日はベーコンエッグ焼いたよ〜」

僕「え、あ、うん・・・」

 

いけない、怒り慣れてないもんだから、

つい、いつもの調子になっちゃう・・・これじゃいけない。

 

僕「って、こら!ゆうべ、人の体で遊んだろ!」

雪巳「あー、ばれちゃったー?」

雪沙「ちょっとだけだよ〜?」

僕「全然ちょっとじゃない!ほら、首筋にくっきり!」

雪巳「もー、雪沙、調子にのるんだからー」

雪沙「ゆきみおねぇちゃんだよ〜?おっきいも〜ん」

雪巳「雪沙だよー、だって顔はやめようって言ったの私だよー?」

雪沙「ゆきさ、したのほ〜ばっかりだったよ〜?」

僕「こら、喧嘩しない!!」

 

まったくもう・・どうしてくれようか。

 

僕「当分、一緒に寝るの無しだからね」

雪巳「えーーー!?」

雪沙「そんなのやだ〜〜〜」

僕「だーーーめ!決定!」

雪菜「・・・・・ご飯、食べよ・・・です」

 

うわ!背後にいつのまにか雪菜ちゃん!!

眼鏡がきら〜んっ、と光ったような気がした・・・

そうだな、お腹も空いたし、食べよう、食べようっと。

 

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